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心の綻びに攻め入る誘惑
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本編の上映が始まる前に、仕事スイッチの入った郡司さんを目の当たりにしたせいか、無駄に荒れ狂っていた鼓動は治まり、私も映画に集中することができた。
さすがに、前評判が高かっただけある。
人気どころの俳優の魅力だけではなく、ストーリー展開もCGを多用した映像も臨場感に溢れていて、スピーディーな冒頭からスカッとするラストまで、ハラハラドキドキ。
まったく息をつく間もなく、夢中になれた。
周りのお客さんも、ほとんどの人がエンドロールを最後まで鑑賞して、場内の照明が点くと同時に席を立った。
私と郡司さんも、他のたくさんのカップルの波にのまれるようにして、出入口に向かった。
隣に並ぶ郡司さんが、ひょいっと私を見下ろして、「面白かったな」と感想を告げる。
「最初のカーチェイスから、度胆抜かれた。こんなに集中して最後まで観た映画、久しぶりだ」
私も大興奮してしまった後だから、素直に大きく頷いてみせた。
「ほんと、すごかったです! 実は、公開前からずっと観たくて……。一人で来ようって思ってたんですけど、一緒に観る人がいてよかったです! 観てすぐ感想話せるって、いいですね」
返事をする私の声もずいぶんとテンション高く、自分でもわかるくらい弾んでいる。
郡司さんは、オフィスとは全然違う私の興奮ぶりに、ふっと目を細めて笑った。
「若槻さんって、映画くらいでこんなにはしゃげるんだ」
皮肉って、揶揄してるのかと思った。
でも、探るつもりで見上げた郡司さんは意地悪なドヤ顔ではなかったから、私は少し気持ちを鎮め、肩を竦めて見せた。
「映画、本当に面白かったから。たとえ一緒に観たのが郡司さんでも、映画に罪はないんです」
「お前、マジ可愛くねえ……」
郡司さんはチッと小さな舌打ちをして、お腹の底から深い溜め息をついた。
そして、ガシガシと割と乱暴に髪を掻き毟る。
「まあ、彼氏と一緒だったら、何十倍も楽しめたんだろうな。悪かったな、相手が俺で」
ふて腐れたような呟きに、私も一瞬黙り込んだ。
一度胸に手を当て、自分を鼓舞するようにギュッと握りしめる。
そして。
「……そんなことないです。ありがとうございました」
はっきりとお礼を言って、小さくペコリと頭を下げた。
「え?」
劇場の両開きのドアからシネコンのロビーに出たところで、郡司さんが短く聞き返しながら立ち止まった。
後から続く人たちが、みんな一様に興奮した様子で顔を紅潮させながら、私と郡司さんを追い抜いていく。
「……意外」
郡司さんは言葉通りの表情で目を丸くして、まるで冷やかすように『ひゅ~』と口笛を吹いた。
「まさか、若槻さんに礼を言ってもらえるとはね」
「ちょっと気持ちが塞いでたのは本当だから。気分転換にもなりました」
それを聞いて、郡司さんは肩を揺らしてクッと笑った。
そのまま、ふと、自分の左手首に視線を落とす。
長袖のニットの袖口から覗くのは、オフィスで見るのとは違う、オメガのスピードマスター。
ごつごつしたデザインに、クロノグラフのブラックフェイスが、男っぽくてセンスがいい。
「だったら、もうちょっといいだろ。夕食には早いけど、せっかくだし食べて行こう」
「え……」
郡司さんにつられて、私も自分の腕時計に目を遣る。
特になんの変哲もない国産ブランドの私の時計では、午後五時半を過ぎたところだ。
確かに夕食には早いけど、この時間なら、食べて帰ってもそれほど遅くはならない。
それに、せっかく面白い映画観賞後で気分が高揚しているところだ。
食事しながら、映画の感想を話すのも楽しいかも……。
そんな気持ちに傾いた。
「はい。じゃあ、もうちょっと」
私は、郡司さんに素直に返事をしていた。
ショッピングモールの中にあったパスタ屋さんで食事をしながら、映画を話題に会話に花を咲かせた。
ひとしきり感想を伝え合っても、オフィスの仲間や上司の話で盛り上がり、気付いたら二時間、あっという間に過ぎていた。
ここでもお会計を持ってくれた郡司さんに、「御馳走様です」とお礼を言うと、彼は軽い調子で親指を立て、バチッとウィンクをしてきた。
いつもならそのチャラさに、呆れ半分の苦笑しか漏れないけど、私はふふっと笑い声を漏らしてしまう。
そのくらい、郡司さんといて楽しかったと思っていたからだ。
「マンションまで送るよ。いいだろう?」
ショッピングモールの出口に向かって歩きながら、郡司さんがそう言ってくれた。
それにはありがたくお礼を告げ、私たちは駐車場に戻った。
車を停めたエリアに真っすぐ向かう郡司さんの横顔を、私はそっと窺い見た。
社内でも指折りの『プレイボーイ』。
本人は『誇張して噂されてるだけ』と言うけれど、少なからず女慣れしてるのは間違いない。
こうして二人で休日を過ごせば、女性の扱いはお手の物だというのもわかる。
振り返ってみても、今日のデートコースは普通すぎる気がして、ちょっと意外だった。
先入観と言われたらそれまでだけど、郡司さんが『デート』と言うからには、もっとお洒落なところで大人っぽい感じをイメージしていたせい。
だけど、終わってみたらわかる。
これもきっと郡司さんの計算だ。
ただでさえ、郡司さんとの『デート』を、私は否定し続けていた。
今時、高校生でも普通にする超健全なデートコースじゃなかったら、私はきっと、一日中肩肘張ったまま。
お互いに楽しむどころじゃなかっただろう。
郡司さんが言った『至極のひと時』は、プレミアムでゴージャスなデートでは得られない。
郡司さんは、そこまで計算ずくだったんだろう。
やっぱりスマートでソツがない。
悔しいけれど、週末に家で曇った顔をしているよりは、郡司さんと出かけてよかったと思う。
笑って、ムッとして、膨れっ面をして、また笑って。
コロコロと表情を変えて過ごせて、間違いなく楽しかった。
地下駐車場を奥に進み、郡司さんがリモートキーを操作した。
黒いアルファードのフロントライトが、『お帰り』とでも言うようにピカッと光る。
車の前まで来て双方に分かれ、郡司さんが運転席に乗るのを横目に、私も助手席に乗り込んだ。
私がシートベルトを締めるのを確認して、郡司さんが車を発進させる。
地面の標示に従って徐行し、やがて車は地上に出て広い片側二車線の道路にスムーズに合流した。
さすがに、前評判が高かっただけある。
人気どころの俳優の魅力だけではなく、ストーリー展開もCGを多用した映像も臨場感に溢れていて、スピーディーな冒頭からスカッとするラストまで、ハラハラドキドキ。
まったく息をつく間もなく、夢中になれた。
周りのお客さんも、ほとんどの人がエンドロールを最後まで鑑賞して、場内の照明が点くと同時に席を立った。
私と郡司さんも、他のたくさんのカップルの波にのまれるようにして、出入口に向かった。
隣に並ぶ郡司さんが、ひょいっと私を見下ろして、「面白かったな」と感想を告げる。
「最初のカーチェイスから、度胆抜かれた。こんなに集中して最後まで観た映画、久しぶりだ」
私も大興奮してしまった後だから、素直に大きく頷いてみせた。
「ほんと、すごかったです! 実は、公開前からずっと観たくて……。一人で来ようって思ってたんですけど、一緒に観る人がいてよかったです! 観てすぐ感想話せるって、いいですね」
返事をする私の声もずいぶんとテンション高く、自分でもわかるくらい弾んでいる。
郡司さんは、オフィスとは全然違う私の興奮ぶりに、ふっと目を細めて笑った。
「若槻さんって、映画くらいでこんなにはしゃげるんだ」
皮肉って、揶揄してるのかと思った。
でも、探るつもりで見上げた郡司さんは意地悪なドヤ顔ではなかったから、私は少し気持ちを鎮め、肩を竦めて見せた。
「映画、本当に面白かったから。たとえ一緒に観たのが郡司さんでも、映画に罪はないんです」
「お前、マジ可愛くねえ……」
郡司さんはチッと小さな舌打ちをして、お腹の底から深い溜め息をついた。
そして、ガシガシと割と乱暴に髪を掻き毟る。
「まあ、彼氏と一緒だったら、何十倍も楽しめたんだろうな。悪かったな、相手が俺で」
ふて腐れたような呟きに、私も一瞬黙り込んだ。
一度胸に手を当て、自分を鼓舞するようにギュッと握りしめる。
そして。
「……そんなことないです。ありがとうございました」
はっきりとお礼を言って、小さくペコリと頭を下げた。
「え?」
劇場の両開きのドアからシネコンのロビーに出たところで、郡司さんが短く聞き返しながら立ち止まった。
後から続く人たちが、みんな一様に興奮した様子で顔を紅潮させながら、私と郡司さんを追い抜いていく。
「……意外」
郡司さんは言葉通りの表情で目を丸くして、まるで冷やかすように『ひゅ~』と口笛を吹いた。
「まさか、若槻さんに礼を言ってもらえるとはね」
「ちょっと気持ちが塞いでたのは本当だから。気分転換にもなりました」
それを聞いて、郡司さんは肩を揺らしてクッと笑った。
そのまま、ふと、自分の左手首に視線を落とす。
長袖のニットの袖口から覗くのは、オフィスで見るのとは違う、オメガのスピードマスター。
ごつごつしたデザインに、クロノグラフのブラックフェイスが、男っぽくてセンスがいい。
「だったら、もうちょっといいだろ。夕食には早いけど、せっかくだし食べて行こう」
「え……」
郡司さんにつられて、私も自分の腕時計に目を遣る。
特になんの変哲もない国産ブランドの私の時計では、午後五時半を過ぎたところだ。
確かに夕食には早いけど、この時間なら、食べて帰ってもそれほど遅くはならない。
それに、せっかく面白い映画観賞後で気分が高揚しているところだ。
食事しながら、映画の感想を話すのも楽しいかも……。
そんな気持ちに傾いた。
「はい。じゃあ、もうちょっと」
私は、郡司さんに素直に返事をしていた。
ショッピングモールの中にあったパスタ屋さんで食事をしながら、映画を話題に会話に花を咲かせた。
ひとしきり感想を伝え合っても、オフィスの仲間や上司の話で盛り上がり、気付いたら二時間、あっという間に過ぎていた。
ここでもお会計を持ってくれた郡司さんに、「御馳走様です」とお礼を言うと、彼は軽い調子で親指を立て、バチッとウィンクをしてきた。
いつもならそのチャラさに、呆れ半分の苦笑しか漏れないけど、私はふふっと笑い声を漏らしてしまう。
そのくらい、郡司さんといて楽しかったと思っていたからだ。
「マンションまで送るよ。いいだろう?」
ショッピングモールの出口に向かって歩きながら、郡司さんがそう言ってくれた。
それにはありがたくお礼を告げ、私たちは駐車場に戻った。
車を停めたエリアに真っすぐ向かう郡司さんの横顔を、私はそっと窺い見た。
社内でも指折りの『プレイボーイ』。
本人は『誇張して噂されてるだけ』と言うけれど、少なからず女慣れしてるのは間違いない。
こうして二人で休日を過ごせば、女性の扱いはお手の物だというのもわかる。
振り返ってみても、今日のデートコースは普通すぎる気がして、ちょっと意外だった。
先入観と言われたらそれまでだけど、郡司さんが『デート』と言うからには、もっとお洒落なところで大人っぽい感じをイメージしていたせい。
だけど、終わってみたらわかる。
これもきっと郡司さんの計算だ。
ただでさえ、郡司さんとの『デート』を、私は否定し続けていた。
今時、高校生でも普通にする超健全なデートコースじゃなかったら、私はきっと、一日中肩肘張ったまま。
お互いに楽しむどころじゃなかっただろう。
郡司さんが言った『至極のひと時』は、プレミアムでゴージャスなデートでは得られない。
郡司さんは、そこまで計算ずくだったんだろう。
やっぱりスマートでソツがない。
悔しいけれど、週末に家で曇った顔をしているよりは、郡司さんと出かけてよかったと思う。
笑って、ムッとして、膨れっ面をして、また笑って。
コロコロと表情を変えて過ごせて、間違いなく楽しかった。
地下駐車場を奥に進み、郡司さんがリモートキーを操作した。
黒いアルファードのフロントライトが、『お帰り』とでも言うようにピカッと光る。
車の前まで来て双方に分かれ、郡司さんが運転席に乗るのを横目に、私も助手席に乗り込んだ。
私がシートベルトを締めるのを確認して、郡司さんが車を発進させる。
地面の標示に従って徐行し、やがて車は地上に出て広い片側二車線の道路にスムーズに合流した。
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