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彼の背中を見送る切ない朝
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寝乱れた髪を、指先で梳かれる感覚。
零れてくる髪に頬をくすぐられ、私は薄く目を開けた。
私を覗き込んでいた彼と、至近距離から目が合った。
思わずバチッと瞬きをした私に、彼は目を細めて柔らかい表情を浮かべる。
「おはよう」
短い朝の挨拶。
続いて、唇にキスが落とされる。
彼のちょっと乾いた唇を受け止めながら、私はそっと目を閉じた。
だけど、温もりは余韻を残すことなく離れていってしまう。
「あ……」
きっと、今回はこのキスで最後だ。
だからこそ、もっとゆっくりしてほしかったのに。
残念な思いを隠せず、声を漏らしてしまった私に構わず、彼は背を向けた。
そのまま、ベッドを軋ませて立ち上がる。
私に横顔を向けたままで、手早く服を身に着け始める。
私はゆっくり上体を起こした。
「……ねえ。もう行っちゃうの?」
スマホで時間を確認すると、まだ午前五時半。
窓にかかったカーテンの隙間から射し込む朝日は、十月中旬を迎えたこの時期、まだまだ弱い。
「今日の出勤、午後からでしょ? 朝ごはん作るから、もうちょっとゆっくり……」
「悪い。午後一で会議なんだ。その前に会議資料確認しておかないと」
顎を引き、自分の手元を見つめ、ネクタイをキュッと締める彼……神尾忍に、淡々とした口調で遮られ、私もそれ以上言えずに黙り込んだ。
あまりにもあっさりと断られて拗ねて、肩を竦めてベッドの上で膝を抱える。
忍はそんな私には目もくれず、部屋を出て洗面所に向かっていった。
ほどなくして、水が流れる音が聞こえてくる。
「……はあ」
私は膝に額をのせ、無意識に声に出して溜め息を漏らした。
一年前、大阪に転勤した忍。
私は普通に東京で働いているから、お互い覚悟の上で始めた遠距離恋愛だ。
ところが実際に始めてみると、ほんの数日の滞在ですぐ日常に帰っていく彼の背中を見送るたびに、切なくて寂しくて心が折れる。
もうちょっともうちょっとだけ、と引き留めようとして我儘を言ってしまい、困らせてしまうことばかりだ。
ちょっとウェーブがかった、すっきりとしたショートヘア。
私と同じように寝癖がついていて、わずかにぴょんぴょん跳ねている。
接客業という仕事柄、愛想笑いが身についてしまったとかで、意識せずとも口角が上がるそうだ。
わかってるけど、このタイミングで見ると、なんとも残酷な微笑み……。
またしばらく会えなくなるのに、切ないのは私だけ?とひねくれてしまう。
心なしか、いつもより急いで身支度しているようにも見える。
心の温度差を感じて複雑な心境の私の前で、彼は慣れた手つきでネクタイを結び始めた。
私、若槻愛美。
大手化粧品メーカーの企画広報部に勤務する、二十六歳のOLだ。
ただの一般職、事務アシスタントだけど、仕事は楽しく、充実している。
同じ大学の先輩で、日本でも有数の高級ホテルチェーンに勤務するホテルマンの忍は、二歳年上。
私が社会人一年目の時に飲み会で出会い、なんとなく意気投合して、恋人として付き合い始めた。
彼との付き合いも、今年でもう四年目だ。
去年、大阪にオープンしたホテルのフロントチーフに抜擢されて、忍の転勤が決まった。
必然的に遠距離恋愛をする羽目に陥り、私は最初、いつかの結婚を視野に入れて、仕事を辞めてついて行くことも考えた。
だけど、私も社会人三年目を迎えて、仕事にやりがいを見出せるようになった頃だった。
結局、お互いに『結婚』という言葉を口にすることはなく、忍からも『一緒に来い』と言ってもらえず、遠距離恋愛が始まった。
月に一度……いや、最近は二ヵ月に一度くらいのペースで、忍が休暇を合わせて東京に来てくれるのを待つだけの恋愛。
それでも、こうして一年続いた。
……だけど。
「去年、ついて行くべきだったのかなあ……」
そんな弱音を零した時、顔を洗ってしっかりと髪をセットした忍が部屋に戻ってきた。
「なに?」
私の独り言が聞こえたのか、彼は短く訊ねかけてくる。
それには慌てて首を横に振って誤魔化した。
忍はこれから新幹線で大阪に戻り、そのまま仕事に就くつもりなんだろう。
染めた形跡のない黒い髪をちょっとツンツンさせている。
すっきりと額が出ていて、ホテルマンらしい清潔なヘアスタイル。
彼は私にチラッと目を遣ると、ドア口に置いてあったカバンを手に取り、「じゃ」と言って廊下を引き返していった。
「あ、待って」
それを見て、私は急いでベッドから降りる。
寝間着の上からストールを被り、玄関先まで忍を見送りに出ると、彼は靴に足を突っ込みながら、私を肩越しに振り返った。
「寝てていいよ。愛美、まだ早いだろ」
それには黙って首を横に振る。
爪先を床にトントンと鳴らしてから、真っすぐ背を伸ばした忍を見上げて、私は胸にギュッと握り拳を当てた。
「忍。次、いつ来てくれる?」
思わず気が急いて訊ねたけれど、忍は『う~ん』と唸って眉を寄せた。
「最近、土日の休日希望、通らないんだよな……シフト出たら、また連絡する」
「そ、それなら! 次は私が行っちゃダメ?」
忍の返事は予想していたから、私は勢い込んでそう畳みかけた。
それにも忍は「え?」と眉間の皺を深める。
「忍が夜勤じゃない時! 夜、部屋で二人で過ごせれば、それでいい。忍の仕事中は、私も一人で大阪観光してればいいし……」
「あ~……どっちにしても、シフト出ないとわからないな」
忍は間延びした声で返事を濁し、ドアに手をかけた。
それを見て、私も言葉に詰まってしまう。
「また連絡する。じゃあな、愛美」
「……うん。行ってらっしゃい」
彼が薄く開けたドアから、早朝の冷たい空気が室内に吹き込んでくる。
思わずストールを胸元でギュッと握りしめ、肩を竦めている間に、忍は部屋から出ていった。
目の前でバタンと音を立てて閉まるドアを見つめて、私はお腹の底から深い溜め息を漏らした。
何度迎えても、忍の背中を見送る朝は寂しい。
一緒に過ごしている時は温かいからこそ、この瞬間はいつも堪らなく寒くなる。
一晩かけて注ぎ込まれた熱が、一気に奪い取られていく、そんな感じだ。
この寒さを感じる朝を繰り返す度に、私は我儘になる。
それを自覚しているから、『シフト』を理由に次の約束を明言しない忍にも、それ以上強くは言えない。
閉まったドアの前で立ち尽くし、私は俯いて唇を噛んだ。
でもすぐに気を取り直そうとして、大きく深呼吸する。
そしてようやく、玄関に背を向けた。
普段の私の出勤時間だと、二度寝しても間に合う。
だけど、ベッドには忍の匂いも温もりも、まだしっかり残っている。
ベッドに戻ったら起きられなくなりそうで、私は甘い誘惑をなんとか断ち切った。
先にテレビを点けて、朝の情報番組にチャンネルを合わせてから、キッチンに入ってコンロにケトルをのせてお湯を沸かす。
トースターに食パンを一枚放り込み、焼き上がるのを待つ間、顔を洗って化粧水をはたいた。
頃合いを見てキッチンに戻り、コーヒーを淹れ、焼き上がったパンにジャムを塗る。
一口齧りながら部屋に戻り、テレビで今日の天気をチェックした。
どうやら、この後明るい太陽が昇りそうな予報。
よかった。寂しい朝から始まる一日が雨にでもなったら、ますます気分が落ち込んでしまう。
パンを食べ終えて、髪を乾かす。
化粧をして、服を選ぶ。
週始めの朝、ちょっと気分を上向かせたくて、明るいベージュのパンツスーツをチョイスした。
これなら一日アクティブに動けそうだ。
服を着て食器を片付けていると、テーブルの上に置いたままだったスマホが震えた。
手に取って、受信したLINEメッセージを確認する。
『今日も一日、ガンバレ。またな』
東京駅に向かう電車に乗ったのだろうか。
忍からのメッセージに、私はつい大きく『うん』と頷いた。
零れてくる髪に頬をくすぐられ、私は薄く目を開けた。
私を覗き込んでいた彼と、至近距離から目が合った。
思わずバチッと瞬きをした私に、彼は目を細めて柔らかい表情を浮かべる。
「おはよう」
短い朝の挨拶。
続いて、唇にキスが落とされる。
彼のちょっと乾いた唇を受け止めながら、私はそっと目を閉じた。
だけど、温もりは余韻を残すことなく離れていってしまう。
「あ……」
きっと、今回はこのキスで最後だ。
だからこそ、もっとゆっくりしてほしかったのに。
残念な思いを隠せず、声を漏らしてしまった私に構わず、彼は背を向けた。
そのまま、ベッドを軋ませて立ち上がる。
私に横顔を向けたままで、手早く服を身に着け始める。
私はゆっくり上体を起こした。
「……ねえ。もう行っちゃうの?」
スマホで時間を確認すると、まだ午前五時半。
窓にかかったカーテンの隙間から射し込む朝日は、十月中旬を迎えたこの時期、まだまだ弱い。
「今日の出勤、午後からでしょ? 朝ごはん作るから、もうちょっとゆっくり……」
「悪い。午後一で会議なんだ。その前に会議資料確認しておかないと」
顎を引き、自分の手元を見つめ、ネクタイをキュッと締める彼……神尾忍に、淡々とした口調で遮られ、私もそれ以上言えずに黙り込んだ。
あまりにもあっさりと断られて拗ねて、肩を竦めてベッドの上で膝を抱える。
忍はそんな私には目もくれず、部屋を出て洗面所に向かっていった。
ほどなくして、水が流れる音が聞こえてくる。
「……はあ」
私は膝に額をのせ、無意識に声に出して溜め息を漏らした。
一年前、大阪に転勤した忍。
私は普通に東京で働いているから、お互い覚悟の上で始めた遠距離恋愛だ。
ところが実際に始めてみると、ほんの数日の滞在ですぐ日常に帰っていく彼の背中を見送るたびに、切なくて寂しくて心が折れる。
もうちょっともうちょっとだけ、と引き留めようとして我儘を言ってしまい、困らせてしまうことばかりだ。
ちょっとウェーブがかった、すっきりとしたショートヘア。
私と同じように寝癖がついていて、わずかにぴょんぴょん跳ねている。
接客業という仕事柄、愛想笑いが身についてしまったとかで、意識せずとも口角が上がるそうだ。
わかってるけど、このタイミングで見ると、なんとも残酷な微笑み……。
またしばらく会えなくなるのに、切ないのは私だけ?とひねくれてしまう。
心なしか、いつもより急いで身支度しているようにも見える。
心の温度差を感じて複雑な心境の私の前で、彼は慣れた手つきでネクタイを結び始めた。
私、若槻愛美。
大手化粧品メーカーの企画広報部に勤務する、二十六歳のOLだ。
ただの一般職、事務アシスタントだけど、仕事は楽しく、充実している。
同じ大学の先輩で、日本でも有数の高級ホテルチェーンに勤務するホテルマンの忍は、二歳年上。
私が社会人一年目の時に飲み会で出会い、なんとなく意気投合して、恋人として付き合い始めた。
彼との付き合いも、今年でもう四年目だ。
去年、大阪にオープンしたホテルのフロントチーフに抜擢されて、忍の転勤が決まった。
必然的に遠距離恋愛をする羽目に陥り、私は最初、いつかの結婚を視野に入れて、仕事を辞めてついて行くことも考えた。
だけど、私も社会人三年目を迎えて、仕事にやりがいを見出せるようになった頃だった。
結局、お互いに『結婚』という言葉を口にすることはなく、忍からも『一緒に来い』と言ってもらえず、遠距離恋愛が始まった。
月に一度……いや、最近は二ヵ月に一度くらいのペースで、忍が休暇を合わせて東京に来てくれるのを待つだけの恋愛。
それでも、こうして一年続いた。
……だけど。
「去年、ついて行くべきだったのかなあ……」
そんな弱音を零した時、顔を洗ってしっかりと髪をセットした忍が部屋に戻ってきた。
「なに?」
私の独り言が聞こえたのか、彼は短く訊ねかけてくる。
それには慌てて首を横に振って誤魔化した。
忍はこれから新幹線で大阪に戻り、そのまま仕事に就くつもりなんだろう。
染めた形跡のない黒い髪をちょっとツンツンさせている。
すっきりと額が出ていて、ホテルマンらしい清潔なヘアスタイル。
彼は私にチラッと目を遣ると、ドア口に置いてあったカバンを手に取り、「じゃ」と言って廊下を引き返していった。
「あ、待って」
それを見て、私は急いでベッドから降りる。
寝間着の上からストールを被り、玄関先まで忍を見送りに出ると、彼は靴に足を突っ込みながら、私を肩越しに振り返った。
「寝てていいよ。愛美、まだ早いだろ」
それには黙って首を横に振る。
爪先を床にトントンと鳴らしてから、真っすぐ背を伸ばした忍を見上げて、私は胸にギュッと握り拳を当てた。
「忍。次、いつ来てくれる?」
思わず気が急いて訊ねたけれど、忍は『う~ん』と唸って眉を寄せた。
「最近、土日の休日希望、通らないんだよな……シフト出たら、また連絡する」
「そ、それなら! 次は私が行っちゃダメ?」
忍の返事は予想していたから、私は勢い込んでそう畳みかけた。
それにも忍は「え?」と眉間の皺を深める。
「忍が夜勤じゃない時! 夜、部屋で二人で過ごせれば、それでいい。忍の仕事中は、私も一人で大阪観光してればいいし……」
「あ~……どっちにしても、シフト出ないとわからないな」
忍は間延びした声で返事を濁し、ドアに手をかけた。
それを見て、私も言葉に詰まってしまう。
「また連絡する。じゃあな、愛美」
「……うん。行ってらっしゃい」
彼が薄く開けたドアから、早朝の冷たい空気が室内に吹き込んでくる。
思わずストールを胸元でギュッと握りしめ、肩を竦めている間に、忍は部屋から出ていった。
目の前でバタンと音を立てて閉まるドアを見つめて、私はお腹の底から深い溜め息を漏らした。
何度迎えても、忍の背中を見送る朝は寂しい。
一緒に過ごしている時は温かいからこそ、この瞬間はいつも堪らなく寒くなる。
一晩かけて注ぎ込まれた熱が、一気に奪い取られていく、そんな感じだ。
この寒さを感じる朝を繰り返す度に、私は我儘になる。
それを自覚しているから、『シフト』を理由に次の約束を明言しない忍にも、それ以上強くは言えない。
閉まったドアの前で立ち尽くし、私は俯いて唇を噛んだ。
でもすぐに気を取り直そうとして、大きく深呼吸する。
そしてようやく、玄関に背を向けた。
普段の私の出勤時間だと、二度寝しても間に合う。
だけど、ベッドには忍の匂いも温もりも、まだしっかり残っている。
ベッドに戻ったら起きられなくなりそうで、私は甘い誘惑をなんとか断ち切った。
先にテレビを点けて、朝の情報番組にチャンネルを合わせてから、キッチンに入ってコンロにケトルをのせてお湯を沸かす。
トースターに食パンを一枚放り込み、焼き上がるのを待つ間、顔を洗って化粧水をはたいた。
頃合いを見てキッチンに戻り、コーヒーを淹れ、焼き上がったパンにジャムを塗る。
一口齧りながら部屋に戻り、テレビで今日の天気をチェックした。
どうやら、この後明るい太陽が昇りそうな予報。
よかった。寂しい朝から始まる一日が雨にでもなったら、ますます気分が落ち込んでしまう。
パンを食べ終えて、髪を乾かす。
化粧をして、服を選ぶ。
週始めの朝、ちょっと気分を上向かせたくて、明るいベージュのパンツスーツをチョイスした。
これなら一日アクティブに動けそうだ。
服を着て食器を片付けていると、テーブルの上に置いたままだったスマホが震えた。
手に取って、受信したLINEメッセージを確認する。
『今日も一日、ガンバレ。またな』
東京駅に向かう電車に乗ったのだろうか。
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