上 下
5 / 19
第一章 心情のココロ!

第5話 「擬態常習犯」

しおりを挟む
__2022年2月7日__

この前、俺と速水以外二学年全員が風邪ひいてお休みになる事態が発生した。

それから約1週間が経ち、何事もなかったかのように元気に登校していた。

延期もなく通常通りテストは2月15日にやるらしい。

みんなはブーイングだ。

だけど、吉村先生を責める生徒は1人もいなかった。

うちの学校は優等学校でもあるからな。

成績優秀な人も多く、部活では1位で大会出場する人が数多くいるもんね。

ただ名門学校とは思われていない。

名門学校ってやっぱり印象で決まるものなのかな?

そんな下校時間である今、俺は未央さんを目に追っていた。

あの人の瞳が美しい。

俺のこの気持ちはどうしたらいいんだ!

この前は友達と一緒に合言葉なのか挨拶なのか、よくわからない事をしていたけど、あの人が笑顔だから、俺はそんな事は考えていなかった。

なんか、友達との待ち伏せをしているところが乙女っぽいなって思う。

今回は、結婚してくださいの体勢を友達と一緒にやってたな…

いつか…逆の立場にして見せるから…

「うーん」

「?」

自分の隣には考えている人のような体勢をとっていた人物がいた。

彼の名前は田邊裕二(たなべゆうじ)

前話を見た人ならわかるだろう、女好きだ。

誠心は話しかける。

「どうしたん?」

「いや、なんかあのノリ気にくわないんだよなぁ」

「え?」

「ほら、あれ、なんか嫌じゃない?」

裕二は未央の方に指す。

「えっえぇ…」

誠心はちょっと戸惑う。

だってあぁゆう感じなところでいつも見惚れてるもん…

「おっあれは、加藤加奈子」

加藤加奈子

D組のマドンナ

確か、D組には3人のマドンナがいたのだ。

自分が気になる女の子坂本未央と武田舞子の3人だ。

あれ、そういえば大成(たいせい)舞子の事が好きで俺は未央さんが気になって裕二は加奈子が好きなのか?

「って今日はズボンか!スカートにしろよ…」

「えぇ…」

そんなの差別だよ…

帰る所を裕太は追い、誠心も未央が帰るので追う。

「おぉ!裕二!」

「あっ」

陸上部を支える男だ。

「車に轢かれてみろよ!」

アイツやばい。

「しねぇよ!」

「?死ね?今死ねって言ったよな?」

「言ってねぇし!」

「いやいやいや、今言ったでしょ。うわぁないわ、先生に言うわ」

お前の方がないわ!

「は、なんだよお前!違うわ!」

「許してほしければ加奈子に好きだって言ってこい」

なんだあいつ。いちいちムカつくなぁだからみんなに好かれないんだよ。

「いいよ!言ったるわ!」

え?

裕二は段々と加奈子の方に近寄る。

えっちょっえっ嘘だろ?

そしてとうとう加奈子とゼロ距離になる。

ガシッ

裕二は堂々と加奈子のお尻を触る。

「きゃあ!」

感覚を感じた加奈子は声をあげる。

えっ嘘だろ?

「くっ」

陸上部を支える男はクスクス笑う。

「好きだ!」

え!

裕二は加奈子を抱きしめる。

「ちょっ何するのよ!」

突然の事で何がなんだかわからない状態の加奈子であった。

「好きだ!俺と付き合ってくれ!頼む!」

「あなた誰よ!」

二人は話した事もなかった。

「AHAHAHAHAHAHA!」

陸上部を支える男は爆笑していた。

「てめぇそうやって人を見下すのやめろや!!」

誠心は陸上部を支える男に注意する。

「うるさっ帰ろ」

陸上部を支える男は誠心の大声を聞いて去った。

「もう!やめて!」

べシッ!

「ぐふぉ!」

「あ」

裕二は加奈子のビンタを喰らった。















「にしてもなんだったあれは?」

その後先公に連れられて説教されたらしい。

「はぁ…」

プルルルルルルル

「これを着信音にした覚えないんだげど…」

ガチャ

「?…もしもし?」

「誠心!今すぐ来て!見せたいものがあるの!」

「見せたいもの?」

誠心はカリンの元へとりあえず集合場所で待つ。

「ごめーん待った?」

「デートじゃないんだからそんな言い方しなくても…」

「ほら、ここ」

「え、ここどこ?」

「地下の待機室よ」

「え?」

言った通り誠心は待機室にいる。

「あっ速水!」

地下室に速水がいた。

「これを見て」

「?」

誠心の目の前に三体のロボットが立っていた。

「これは?」

誠心は訪ねる。

「ジェラサイドも強くなっていきそうだし、あなたに頼もしいサポーターが必要かなと思って」

カリンは答える。

「えっ!これ全部カリンが作ったの?」

「うん」

「凄~い!」

誠心はカリンを褒める。

「だけどまだ動きやしないのよね」

「え?」

どうやらこの三体のロボットもメモリーパワーを浴びてしまわないと起動しない。

「そうなんだ」














「はぁ…ダルい、マジだるい」

ふっまだ俺様には未練がある。

「今度は別の女をってあれ?」

裕たは何かに気付く。

「こいつ可愛い!」

「え?あいつは!」

陸上部を支える男だ。

「いただきまーす!」

えっアイツやばいだろ!

「きゃあ!」

なんと、陸上部を支える男は同じ学年の女子をむやみに触る。

「やめて!」

あいついただきますって言ってるけどただ抱きしめてるだけじゃねぇか!

「うっ!」

「え!」

なんと抱きつかれた女性は倒れたのだ。

「えっ!おい!シンリ貴様!」

彼の名前は森シンリ

陸上部を支える男。

何回目だろう…

あいつ何してるんだ?

あっあれ?消えた?

さっきまでシンリがいたのに。

「ねぇ!大丈夫?大丈夫?」

その子の友達が駆け付け保健室に連れて行かせる。

「なんだったんだ?今の?」

__家庭科の授業__

「みなさん、次はチョコレートを作ります!」

「やったー!」

「やったね!」

「きゃあ!」

少年は少女のスカートをめくる。

「何するのよ!」

ベシンッ!

あの少年はこの前誠心を小馬鹿にしたバトミントン部の少年だ。

「え?」

見ていた人達は驚きのあまりなんとも言えない感じだ。

「なんで驚くんだよ!ほれ」

「きゃあ!」

今度は胸を触る。

「なんだよ!Gカップじゃねぇじゃん!」

「はぁ?」

男子ドン引き女子悲鳴。

それを見ていた誠心は清々した。

「今度はなぁ」

「え?」

なんと、バトミントン部の少年から誠心に変化したのだ。

「え?今度は誠心に!」

「ドッペルゲンガーかよ」

「未央さ~ん」

「えっおっ俺?」

既に俺が未央さんに好きだと言う事は殆どの者が知っている。

「まさか!」

あれってジェラサイド?

擬態するジェラサイドか?

もしかしてガチで未央さんの所に!?

「させるか!」

誠心は擬態しているジェラサイドを蹴る。

「ぐはぁ!」

怪人メメクリーだ。

「やっぱり!」

「くそぉ…」

誠心は変身ポーズの体制をとる。

「変身!」

おてこを左手でかざす。

「ジェランバイザー!」

ちょこまかと左手を右にずらしジェランバイザーを召喚しセットする。

水色のクリスタルに燦然と輝くシャイニングカクウになった。

「邪魔者は排除だ!」

戦闘開始!

シャイニングカクウは相変わらずの拳でお見舞いする。

しかしパンチは謎の触手でできなくなってしまう。

「ぐあっ!」

シャイニングカクウは吹っ飛ばされる。

「くそぉ!」

シャイニングカクウは立ち上がるが…

「くらえ!」

「ぐわぁっ!」

シャイニングカクウは光線でやられてしまう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...