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王様とビッチと害虫と……(笑)

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私的にはこのパフォーマンスが上手くいった気がしたので、自信満々で周りを見渡したら皆固まって『シーン』ってなってた……


言い出しっぺの王様や私の付き添いであるアランさんとルイスさんも例外じゃなく、目を見開いて( ゚д゚)ポカーンって顔してた。

そんな顔しててもイケメンは様になるんだな~
とか思いつつ、『パチンッ』と軽く手を鳴らして意識をこちらに向かせる。



麗「今の演技で実力があるかどうか示せたでしょうか?」ニッコリ


逆にこれでダメだったら、もうネタ切れで何も出来ないんですけどねww



ウ「キティ……今のは?」



王様が放心状態から回復するなりそう聞いてきた。

はて?なんて答えたらよろしいの?


はい!
ここで困ったときのアランさんとルイスさんです!!


2人に( ´・∀・`)ノ" ヘルプ―って顔をして助けを求めたけど……うん。首を横に振られたよね~

分かってますたよ(笑)

じゃあごり押しドンドン作戦発動させます!



麗「今のは私オリジナルの魔法です。

ただ実力を示すために魔法を使うのは些か面白みに欠けると思いやってみたのですが……楽しんで頂けましたでしょうか?」



ウ「あ、あぁ……」



麗「お楽しみ頂けて良かったです。

それでしたら私の認定許可は出して頂けるのでしょうか?」



ウ「あぁ、キティのZランク昇格と帝への着任を許可しよう。

書状は追って届けさせよう。」



麗「ありがとうございます。

では、私共はこれにて失礼致します。」ニッコリ



言いたいことだけ言ってから踵を返して扉に向かう。


よし!

作戦成功~これでようやく帰れる!!
雪嘩と桃嘩に会えるなり!!


え?ごり押しドンドン作戦って結局何って?

ごり押しドンドン作戦は動揺してる人間に対して使える作戦なのですよ。



人間ってね?

恐怖や動揺とかしている状態だと、相手の提案を飲みやすいんだって。
それを使って話を進めるのがこの作戦。


普段全く動じないような鋼の精神を持ってる人とかには効かないんだけどね~


と、まぁ説明はさておき……アランさんとルイスさんを連れて帰宅しますか!


あ、でも歩いて帰るのはめんどいから、部屋出たら何処へでもドア~か転移で帰るか……とか呑気に考えてたら、



ア「さっきのは何だい?

君は自分を捕まえて欲しいのか!」



ル「お嬢ちゃんバカだろ?

自分がやったこと分かってんのか!!」



って私の後を追って部屋から出てきたアランさんには静かに、ルイスさんにはうるさく怒られたww



麗「え~っと……だって、何か見せろって言われたからインパクトある方がいいかなぁ~と……ハハハ」( ´∀`)



笑いながら言ったら、2人ともに呆れた顔されたアルヨ(笑)



ア「はぁ……レ……ん"ん、キティさんとりあえず帰りましょう……
ルイスさんはどうしますか?」



ル「あ"~俺は一旦軍の方に戻る。

お嬢ちゃんがやらかしたの片付けねぇとだからな~」



麗「ごめんね~ルイスさんww」



ル「お嬢ちゃん、今日はもう大人しくしてろよ?」



麗「私、大人しくしてるじゃんww」



ル「はぁ……アラン、お嬢ちゃん、またなー」



ア「はい、また」



麗「ルイスさ~ん今日はご馳走さま!

また美味しいモノ食べに連れてってね~!」



ル「おうよ!次は程々にしてくれよ~」



麗「考えとくww」



最後にヒラヒラと手を振って転移したルイスさんを見送って、私とアランさんも帰ることに。


もちろん、ちゃんと認識阻害とか追跡不可の魔法を色々やってからね!

だけど、ようやく帰ることが出来る喜びでいっぱいだった私は、




『…………れ、麗嘩……』




と、誰かが私の名前を呼ぶ声に気付くことが出来なかった。


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