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日常

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少しして人が立つ気配と近付く気配がすると、ロウ君が遠慮がちに私のスカートポケットから携帯を取り出して通話し始めた。



ロ『はい。もしもし……携帯の持ち主ですか?
今彼女は両手が塞がってて自分が代わりに頼まれたんで出たんです。

……え?あっはい分かりました。伝えます。

おい、あんたに伝言だ。『ニンジンとアボカドのどっちだ?』だと』



麗「ニンジン」



ロ『……ニンジンだそうです。え?硬さ?
硬さはどうだって』



麗「バリ硬マックス」



ロ『(さっきから意味分かんねぇ…)バリ硬マックスらしいです……はい。
は?……カップラーメンで手を打てと』



麗「了解。それで手を打つと伝えて下さい」



ロ『それで手を打つらしいです。……はい分かりました。……おい携帯しまうな。』



麗「他に何か言ってました?」



ロ『アイツらに伝言だ。『人質に危害を加える等をしない限りこちらから手を出すことはない。大人しく投降してくれ』だとさ……
"艶鬼えんき"お前大丈夫か?無理そうなら……』ボソッ



麗「大丈夫……狼哦ろうがは他の人を頼むね」ボソッ



ロ「あぁ」ボソッ



麗「ご協力ありがとうございました、あなたは元に戻って大丈夫です。

で、どうします?」ニコリ



カチャッと撃鉄を引いてすぐに撃てるようにしながら、にっこりと笑顔を浮かべて問いかける。


すると、ようやく自分達の置かれた状況が理解出来たのか顔を見合わせるテロリンの2人。


これで大人しくしてくれ……なかったか。

何故なら2人とも私へ銃をしっかり向けているから。


あ"ぁ~マジで最悪だっ!!春さん!3分も無理っ!

かくなるうえは最終手段だ。



ーパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!



『『ウガァァァ!!』』



6発。


私はテロリン2人に対して発砲した。

まず2人の両足を撃ち抜き、次に銃を持っていた手を撃ち抜く。


やっべぇwww全部命中やwww
中学からゲーセンでガンシューティングゲームやり込んでてよかったwww


でも内心、致命傷になるような場所を間違えて撃たなかったことにすごくホッとしていた。



麗「皆さん!もう大丈夫です。
金髪の彼に結束バンドを切ってもらったでしょうからそのまま速やかにお店の外に出て下さい!」



ロ『おい、艶鬼……それ』



ロウ君が指差した先には赤いシミがジワジワと拡がっている。



麗「大丈夫。こっちもかすり傷だから……狼哦…ロウ君は他の皆さんを誘導して。」



ロ『チッ……あんたも早く来いよ』



麗「うん……」



ロウ君が他の人を誘導しに行くのを見ると、私は膝から崩れ落ちた。

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