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本気でイッちゃう泡王子!

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「こんにちは…♡今日はお早いお着きですね♡西村さん♡」

「ああ、今日もよろしくね。蛍くん…」

「じゃ、お部屋に行きましょう♡」

 ここは、男ばかりが在籍する男性向け超高級ソープ『桃源城』。

 若く、整った顔立ちで、しかもサービスのいい男子が揃っていると評判の店である。

 その中でもナンバーワンの座を誇っているのが けいという青年だ。

 若く、あどけなくすら見える整った顔立ちに、適度な筋肉がつき、ふっくらとして見える肉体。柔らかな声色。サービスする姿も一生懸命で、彼にぞっこんの常連客は多く、予約は常に半年先まで埋まっている。

 西村もそんな客の一人だ。清潔感はあるが、極めて平凡な初老の男である。

 部屋へ入ると、蛍は西村が服を脱ぐのを手伝い、丁寧にハンガーにかける。

 部屋には大きな浴室と、大きなベッドが備えられている。

 この店の売りの一つがマットローションプレイだ。

 蛍も全裸になり、ローションを用意してその体にたっぷりまとわせ、マットにうつ伏せで横たわる西村に全身で塗りつける。

「はぁ…ぁん♡今日も…いっぱい気持ちよくなって下さいね…♡」

「ああ…」

「あん♡あぁ…♡あぁん♡」

 蛍の甘い声を耳許で聞かされ、客は興奮が高まる。

「あん…♡いつもの…しますか…♡は…あ…ぁん…♡」

「ああ…頼む…」

 蛍はペニスの先端を客の尻の割れ目に擦り付ける。

 客は高い声をあげた。

「ほぉ…ん♡はう…♡うぉぉ…ん♡」

「あぁん♡気持ちいい~…♡西村さん…カワイイ…♡」

「オホッ…♡オッ…♡」

 それから、ペニスのほんの先端だけを客のアナルに挿入する。西村はこれが好きなのだ。

 キャストによる挿入行為も、別料金だが、先端だけということで蛍はサービスですることにしている。

「オオオオッ♡くっ…フウフウ…♡」

「あん…♡西村さん…っ♡ほーら…♡挿入ったり…出たり…挿入ったり…出たり…♡あん…♡あん…♡だ…め…♡西村さんのお尻に射精しちゃうぅ…♡」

「オッ♡オッ♡オ…ッ♡」

「サービス…しなきゃ…いけないのに…っ♡あぁん♡気持ちいいよう…っ♡はあ…ぁん♡」

「アオッ…♡も、もう少し…挿れて…!オフッ♡」

「ハア…ハア…♡じゃあ、もう少し…だけ…♡あん…っ♡」

 西村のアナルは蛍の亀頭をヌプ…ッ、と飲み込んだ。

「あぁ…っ♡」

「アッフ…ッ♡オッ♡オッ♡」

「あん♡あん…っ♡」

 挿れたり、出したりをしばらく繰り返し、西村を仰向けにさせる。

 西村の性器はすっかり勃ちあがっている。

 蛍はそれを含み、喉の奥まで飲み込んで、頭を上下させて舐めしゃぶり、吸った。

「おお…お……っ!!」

「んく…♡んん…っ♡おいしい…♡」

「ああ……っ♡」

 蛍はそれからローションで体をすべらせて、西村の体を刺激した。

 乳首どうしを擦り合わせ、股間に太ももを挟んでぬるぬると往復させ、松葉くずしの体勢をとって、股間と股間をくっつけて腰をくねくねと動かす。

 充分に客の性感を高めると、蛍は訊ねた。

「あぁん♡あぁん♡もう…♡挿れて…いいですか…?あん…っ♡」

「挿れたい…っ!」

「あぁん…♡」

 挿入行為は別料金だが、もちろんここで断る客はいない。

 騎乗位の本番。一回戦目が始まる。

「は…あ…あぁ…あん…♡西村さんの立派なおちんちんが…挿入って…♡気持ち…いいです…♡うぅん…♡」

「オッ!オオーッ♡いい~っっ!!」

「はっ…あ…♡ん…あん…っ♡あん…っ♡あん…っ♡あん…っ♡」

 蛍のペースでことは進む。巧みに腰をつかい、客を追い込み、射精に至らせる。西村は得意客であるのでどうすればイカせられるか、蛍はよく心得ていた。

 そして、蛍自身もオーガズムに達し、射精すると客はいっそう喜ぶ。そのことも蛍はよくわかっている。

「アウッ…!いいよ…!蛍ぃ~っ!あー…っ!あー…っ!ああ、イクッ……イクイクイクイク…」

「あん♡僕も…僕もイキそう~~っっ♡出してぇ…っ♡精液、お尻に出されながらイッちゃうぅ~~♡♡」

「ああ…っ!!出る…う~~っっ!!」

「あん♡あぁん♡気持ちいい~~っっ♡イッちゃうぅ…っっ♡」

 客は蛍の体内で射精し、蛍もまた、ピュクッピュッ…と、射精した。

「あぁ…ん…♡よかっ…たぁ~っ…♡」

「フーッ…フーッ…フーッ…ああ…っ!よかった…!」

 蛍は腰を上げて結合を解くと、マットから降り、その白い臀部を客に見えるようにした。

「あぁ…♡出されたものが…溢れて…♡あん…っ♡」

 つうっ、と白濁が太ももを伝う。いやらしい光景に客は更なる満足を覚える。

 これから、ローションを洗い流して、ベッドで二回戦を行うのが西村のいつものコースだ。

 蛍は客をシャワーへと誘導する。

 その頃、隣の部屋では…。

「ボ、ボク…こういうところ…初めてで…よろしくお願いします…」

 純情そうな青年が、緊張した様子でキャストの すいに服を脱がされていた。

「これから、いっぱい気持ちよくなるんですよ~♡リラックスして、ぼくといっぱいエッチなことしましょう♡ね…♡」

「は…はい…っ!」

 彗は、蛍に次ぐ人気のある男子だ。

 中性的な美貌で、スリムだがどこか肉感がある。その肌はプニプニした感触でそれを好む客が多い。

 そして、バイセクシャルの客や、本来異性愛者だが、より刺激を求める客がよくつく。

 青年はマットの上にうつ伏せで寝かされ、彗のローションを使った奉仕を受けた。

「あ…ああ…っ!すごいです……っ!」

「あん♡ぬるぬる気持ちいいですか~?ぼくの体…感じて…♡」

 勃起した乳首を背中に擦り付け、両足で客の片足の太ももとふくらはぎを挟み、股間を押しつける。

「あ…あ…っ!すごくエッチです…こ、こんなこと…っ!彗さんの…硬いおちんちんを感じます…!あ…っ!乳首がつんとして…!」

「あぁん♡感じて…こっちの足も…♡」

「ああ…!すごい…」

「それに、こうすると…気持ちいいでしょ…♡」

 青年の尻の割れ目にペニスを擦りつける。

「ああ…っ!すごく…気持ちいいです…っ!ああ…っ!あう…っ!」

 充分にうつ伏せでのサービスを行い、青年に仰向けに寝てもらう。

 青年は彗に上に乗られ、存分にその肉体の弾力を味わった。

 ペニスとペニスがぬるぬると擦れ合い、二人はビクビクと身を震わせ喘いだ。

「アッ!アッ!彗…さん…っ!ああ~~っっ!!ボク…ボク…!アァ…ッ!」

「あぅ…♡あぁぁん♡気持ちいい~…っ♡」

 彗は青年の乳首を舐め、指先でくすぐった。キスもする。

「アウッ!アアアアッ!んんっ…んん…っ」

「はぁん♡キスも初めて~?」

「初めて…です…ああ…男の人とこんなこと…」

 彗は青年の乳首をいやらしい音を立てながら舐め、ペニスを扱き始めた。

「ああ…あ……!」

「カワイイ~♡本番…するんですよね♡」

「し…したい…です!ウウッ!アウッ!アウ…ッ!イ、イッちゃ…」

「まだですよ~♡おちんちんをぼくの中に挿れて、ズボズボして~…♡それから、精液出すんですよ…♡」

「で、でも、ほんとにもう…っ!ああ…ああ~~っっ!!」

 青年はドプッ…ドプッ…と濃い精液を放った。

「あ…っ♡出ちゃった~♡初めてなのに、刺激が強すぎましたね♡でも、まだこんなにビンビン…♡」

「ハア…ハア…」

 青年は心地よい疲労を感じながら、胸を上下させている。

「ぼくのお尻の穴に挿れて…ズボズボしましょ~♡」

 彗は青年の腰にまたがり、ペニスをつかんでアナルへ導いた。ゆっくり腰を沈めていく。

「あ…♡あっ♡あぁ~…ん♡」

「ああ…っ!!彗さんの中に挿入っちゃう…!ああっ!初めて、セックスしちゃう…!」

「はぁ…♡あん♡そうだよ~♡挿入っちゃうよ~♡あ…あぁ…っ♡」

 彗は青年のものをアナルに飲み込むと、腰を遣い、ペニスを搾るように上下に動いて責めた。

「ああっ!すご…い…っ!あふ…ヤバい…っ!」

「あぁん♡あぁ…ん♡おちんちん、気持ちいい…♡ぼくのお尻の穴…いっぱい味わって…♡いっぱい気持ちよくなって、いっぱい精液、出そうね~♡」

「彗さん…っ!すごく…いいです…!ああっ!さっき出したのに…もう精液がどんどんたまってきてる感じがする…っ!あぁ~…っ!」

「あぁん♡いい…♡いい…♡はぁ…ん♡」

 彗は腰を遣いながら、いやらしく自分の胸をさすり、乳首をいじった。ペニスも扱いて、激しく乱れた。

 青年はそれを見せつけられて、興奮が増した。

「ああーっ!!彗さん…っ!ボク…ボク、また……!出ちゃうぅ…!」

「あぁん♡出して~…っ♡中に出して~♡あん♡あん♡ぼくも…あぁん♡イキそう~…っ♡」

「あ…っ!もう…くう…うぅ…っ!」

 青年は呻いて、達した。彗の中で弾け、精液をドクッ、ドクッ、と射出する。

「はあ…っ!はあ…っ!気持ちいい~っ……」

「あん♡あぁ…っ♡イクッ♡イッちゃう~…っっ♡」

 彗も後から追うように達する。ピュッ、ピュッ…と、出して満足そうにため息をついた。

「はぁ…ん♡あぁ…♡すごく…よかった~…♡」

「ボクも…!よかった…です…その…」

「まだ、時間はたっぷりあるよ~♡いっぱいエッチしようね~♡今度は…ベッドで…♡」

 そして、その隣の部屋で…。

「君、かわいいね~」

「あ…♡ありがとうございます…♡」

 せいが自分より二回りは大きくたくましい男に奉仕していた。

 今週から入った、期待の新人である。実際の年齢よりずっと幼く見える容貌に小柄な体をしている。

 大きなペニスを小さな舌でペロペロと舐める姿はけなげに見えた。

「んふ…♡んん…っ♡」

「もう、いいよ。挿れたい」

「は、はい…♡あ…っ♡」

 客は起き上がり、星を押し倒し自分が上になり、腰をつかんでせわしなく挿入した。

「ああ…っ♡そんな…♡あんっ♡」

「アアー…!いい具合だ…!ウッ、ウッ、ウッ…」

 客は自分のペースで、腰をピストンさせ始めた。荒々しい動きで星をもてあそぶ。

「あん♡ボクがサービスしなきゃいけないのに…♡あ…っ♡あ…っ♡気持ちいいです…♡あぁん♡」

 星は切なそうに甘くかすれた声で喘ぎ、目を潤ませ、小さな口で必死で呼吸する。激しく突かれながら、一生懸命にペニスを扱いて、快感を貪ろうとする。

 その姿が客にはたまらないのだ。

「アア…アア…いい~…っ!」

「はう…っ♡あんっ♡あんっ♡男の人とセックスするの…大好き…っ♡ボクのお尻で気持ちよくなって、いっぱい精液出して欲しい…っ♡あぁん♡」

「ああ…っ!たまらない…アアーーッッ!!」

 客は星に覆い被さり、その胸にすっぽりと納めるように抱きしめて、猛烈なピストンを始めた。

「アアアアアア~~……ッッ!!」

「はうっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ…♡あん♡あぁん♡」

「アーーーー!!出すぞーっ!!」

「あぁん♡」

 客は星の体内に、勢いよく射精した。ビクビクと脈打つ肉棒。

「オオ…オオ…ッ……」

「あんっ♡ボクも…ボクもイッちゃうぅ…っ♡ああ…っ♡」

 星もトロトロッ…と、射精する。

「あ…は…♡はぁ…♡はぁ…♡気持ち、いぃ…っ♡」

 客がペニスを引き抜くと、星のアナルは広がり、ひくつきながら、注ぎ込まれた精液をこぼしている。

「すげえ、エロい…!」

「あ…♡ん…♡」

 そして、今、蛍の部屋では…。

「ん…♡あん♡結月さん…♡結月…♡あん♡いい……」

「俺も…いい…蛍…かわいい」

「は…んっ…♡」

 蛍が二人目の客である、結月という青年と対面座位で繋がり、ゆっくり楽しんで愛し合っていた。

 結月は客であって客ではない。蛍が一目惚れして、恋に落ち、予約は優先され、本番の代金は受け取らない相手だ。

「あ…あ…っ♡気持ち…いい…♡気持ち…いい…♡結月…♡好き…好きだ…♡ずっと、こうしてたい…っ♡あぁん♡」

 下から突き上げられるのに合わせて、蛍も結月に抱きつきながら、尻を上下させ、深い繋がりと、粘膜が擦られる快感を堪能している。

「あ…♡あ…♡だめ……っ♡ああ♡イキそ…う…♡あぁん♡」

 その時が近づいて、蛍は強烈な官能への期待と、終わってしまう寂しさにさいなまれた。

「俺もイキたいよ…蛍…」

「あぁ♡あぁ♡あん♡一緒に…♡一緒にイキたい…っ♡」

 二人の動きはいっそういやらしく激しいものになった。

「あぁ♡あん♡イクッ♡イクッ♡んん~~…っ♡ああ~~…っっ♡」

「あ…あ…っ!出る……っ!くう…っ…」

「あっ♡あん♡すごい…♡気持ちい…い…っ♡」

「ああ…っ!いい……!!」

 蛍がピュクッ…ピュクッ…と二人の間で射精し、結月の精は蛍の中にたっぷりと放たれた。

 しばらく二人は全力で愛し合った余韻に酔い、ピクピクと震えた。

 人心地つくと、名残を惜しみながら体を離して、蛍は結月の身支度を手伝った。

「次はいつ…?」

「わかんない。来月かな…」

 蛍は結月の連絡先さえ知らなかった。

 もう、二度と会えないことだってあり得る。

 悲痛な面持ちで、蛍は結月を見送った。
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