男の子は気持ちいいことが好き【2024年短編】

ゆめゆき

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恋する夏期講習!(1/10投稿)

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 午前の講義が終わり、ホテルの豪華な昼食を済ませると午後の講義まで自由時間だ。

 みんな、その時間を利用して、今回の合宿で恋が実った相手との合瀬を楽しむ。

 ぼくも合宿に誘ってきた理野との待ち合わせ場所に向かった。

 屋内プールを横切って、理野たちの部屋のある別棟へ。

 プールでは、男どうしの一組のカップルが水をパチャ、パチャ…と揺らしながら、浮力を利用して、挿入されながらしがみつく体位で交わり合い、あえかな切なそうな喘ぎ声をもらして愛し合っている。

 人目につかない場所までこらえられないほど、恋しく、早く肉体を繋げたかったのだろう。

 もしくは、愛し合う姿を見せつけたいのか。

「あ…♡あ…♡い…い……っ♡好き…好きだよぉ…っ♡」

「ん…俺も…好き……気持ち…いいね……はあ…っ」

「あん…♡ボクも……♡今だけでも……いい……っ!好き…♡はぁん…♡」

 全国に展開する有名塾の合同夏期講習が、勉強に疲れ、恋とセックスに飢えた受験生たちのかっこうのデートの場になっているなんて…世間は知らないだろう。

 ぼくだって知らなかった。

 もちろん、みっちり勉強の時間はとられているが、合間の息抜きに性行為に励んでしまうのを誰が咎められるだろう。

 エレベーターに乗り込むと、またカップルがいた。もちろん、男どうしだ。
 下半身だけ脱いで、立ちバックの体位で性交中だった…!
 ぼくのことなど眼中になく、必死にまぐわいを続ける。

「あん♡あん♡お尻のセックス…気持ち…いい…っ♡突いて…♡突いて♡いっぱい…♡」

「俺…っも…っ!いい…っ!よ…!あぁっ!突きまくって…やるから…っ!」

 肌と肌がぶつかり合うパンパンという音がひっきりなしに響く。
 ぼくは目的階に着くと、そそくさとエレベーターから出た。

 理野たちの部屋の前に着いて、インターホンを押す。
 すぐに理野がドアを開けてくれた。

「理野…」

「シュウ」

 いきなり、唇を奪われる。互いに貪る。

 部屋は基本、ツインだ。部屋の中からは、ぼくたちの情熱的なキスなど知らぬ気に、大胆な睦合いの音と声が聞こえてくる。

 ルームメイトがすでに恋人と体を重ねているのだ。

「あん♡すごいぃ……っ♡はぁ…っ♡あん…っ♡あん…っ♡好き…♡好き…♡せんせ…先生……っ♡」

「あぁぁっ!!君は…悪い…子…だ…!ああ…はあ…こんなに…こんなにいやらしい体で…僕を誘惑…して……ああ…っ!いい……っ!!」

 このルームメイトは歳上好きで、講師を誘惑しては部屋に連れ込み愛し合うのが常だった。

 今日も二十代後半くらいのイケメン講師の上にまたがり、激しく、巧みに腰を振っている。
 ベッドがギシギシと悲鳴を上げていた。

「中、入って…」

「ん……」

 ぼくは期待に胸を高鳴らせながら、理野にエスコートされて、空いている方のベッドへ導かれる。

 二人でスプリングのきいたベッドへダイブして、そのまま抱き合い、口づけ合いながら、お互い手伝って着衣を脱いでいく。

 熱っぽい乾いた素肌が触れあうのが、毎回ものすごい快感だった。

「はあ…♡うぅ……っ♡」

「敏感だね…」

「あん♡我慢できない…っ♡早く……♡」

「うん」

 理野が僕を組み敷く。膝裏に腕を入れてベッドのマットレスに突っ張ると、アナルに芯のあるものがあてがわれ、挿入ってくる。

「あぁん♡」

「いい…?」

「気持ちいいよう…♡理野…っ♡早く…早くじゅぽじゅぽして欲しい…っ♡あぁん♡」

「ああ…シュウはすごくエッチだね…」

「うぅん♡そう…だよぉ…♡理野のおちんちんが…大好き…だから…♡いっぱい…いっぱいお尻の穴に挿れて欲しい……っ♡」

 ぼくたちには時間がない。だから、精一杯愛し合って、より気持ちよくなりたいのだ。

「はあ…っ…シュウのお尻…熱くて気持ちいいよ…!いっぱい中を突くよ…二人でもっと気持ちよくなろう…」

「んっ♡あ…♡あ……っ♡」

 理野のピストンが始まる。ぼくはうれしくて仕方がない。
 気持ちいいし、もっと気持ちよくなることがわかっているからだ。

「くっ…ウッ…ウッ……シュウ、いい…?」

「あぁん♡あぁん♡理野のおちんちん…気持ちいいよ…♡あぁん♡すご…い…っ♡」

 気持ちよさがぐんぐん溜まっていく…!腰が重たくなってくる。
 理野も同じらしい。セックスの時特有の、苦しげな表情と声がとてもセクシーだ。
 中をカリでひっかけるような動きで、ぼくを気持ちよくしてくれる。
 たっぷりと愛し合い、終わりが近づいた。

「うう…出…る……っ」

 理野が限界を訴えた。
 ぼくもそろそろだった。

「あん♡いいよ…♡あぁん…♡出して…出して……っ♡あぁ…っ♡ぼくも…ぼくもイク…ッ♡」

「ああ、シュウ…!ああ…!あ…!」

 理野の腰の動きが止まり、上体をのけぞらせ、ぼくの中に射精する。気持ちよさを強く感じるために集中している。
 ぼくも、理野の精液を受け止めながら、お尻の筋肉をぎゅっと緊張させて、最高潮の気持ちよさに支配され、射精した。

「やぁ♡あぁん♡いい~~っっ♡あ…♡あ…♡あ……っ♡」

 イク快感の残り火を味わうように、理野が何度か腰を動かしてぼくの中を突いてくれる。

「は…♡あ…♡あん…♡気持ちいい…♡」

「俺も…シュウとセックスするの、すごく気持ちいいよ…」

「あ…♡ん…♡」

 そのまま抱き合い、何度も口づけ合う。

 隣のベッドでは、理野のルームメイトと講師が体位を変えて愛し合っている。

 ルームメイトは腰から折りたたまれ、ピンと足を伸ばした格好をして、上から覆い被さる講師にアナルを犯されている。

「あぁん♡あぁん♡もっと…もっと激しく…♡気持ちいい…♡気持ちいいよ……っ♡あぁん♡先生♡あん…っ♡あん…っ♡あん……っ♡また…また、イッちゃうぅ…っ♡」

「あぁ…!いい……っ!!君は最高の男の子だ…!ちんこがとろけてしまいそう…だ…!イけっ!イけっ!僕も…!出すよ…!中に出すよ…!!」

 甘い声を上げ、二人ともとても気持ちよさそうだった。

 ぼくと理野は服を着て、ホテルの裏庭の森林を散策することにした。
 廊下に出ると、一組のカップルが着衣のまま性器だけを出して、抱き合い、キスしながら兜合わせをしている。
 場所がなかったのか、こらえきれなかったんだろう。

「あ…♡ん…♡いい…♡」

「気持ち…よくて…♡腰が…抜けそう…っ♡」

 二人ともラブラブだ。
 横を通り過ぎる。

「あ…♡あぁん♡いい…っ♡いいよぅ…っ♡」

「気持ち…い…っ♡あぁ…っ♡イキ…そ……♡」

エレベーターに乗って一階へ。先ほどのカップルはいない。別の場所に行ったのかもしれない。

 プールの横を通ると、さっきの二人がプールサイドにバスタオルを敷き、その上で正常位で愛を交わしていた。
 上になった方の腰にがっちりと下から足が巻きついている。

「あ…♡あぁん♡あぁん♡い…い…♡好き…♡好き…♡あぁん♡」

「ンッ…!ンッ…!俺もいい…っ!ウンッ!ウッ!うあ…っ!ああ~~っっ!!」

「あっ♡あっ♡いっぱい感じて、気持ちよく…なろう…♡あん…っ♡いい…っ♡いい…っ♡」

「好き…!中、すごく気持ちいいよ…!ウゥッ!く…う…!ずっと…挿れてたい…っ!あぁ…っ!」

 一生懸命に愛し合って、いっぱい気持ちよくなろうと二人で頑張っている。

 裏庭へ出られる、地味なドアに着きそれをくぐる。
 外は青空が広がり、暑すぎずいい天気だ。

「あ…」

 林の入り口付近に、二つベンチが置かれていたが、その一つで一組のカップルが体面座位で交わっていた。

「あん♡あん♡どう?うまく…出来てる…?あん♡あぁん♡ボク、気持ちいい…っ♡一緒に…気持ちよく…なりたい…っ♡」

「ハアッ、ハアッ…上手…だよ…!気持ち…いい…!んんっ!かわいい…よ…!」

もう一つのベンチには背もたれを握りしめてお尻をつきだしたパートナーにバックで挿入を行うカップルがいた。

「あん…♡あん…♡す…ご…い…っ♡あたっ…て…♡あぁん♡グリグリされて…やぁ…ん♡だ…め…♡イッ、イッちゃう…っ♡あぅっ♡あぁんっ♡」

「はぁ…っ!気持ちいいっ!イッて…!イッていいよ…!あうっ…!ああ…っ!」

 ぼくと理野は、雑談しながら緑滴る林の中の小道を散策したが、ビニールシートやクッションを持ち込み、林の中で合体し、愛し合うカップルは少なくなかった。

 ここでこんなにしてたなんて…。

 少し開けた場所にベンチがあったので、二人並んで座り、足を休める。
 向かいにもベンチがあり、少年らが二人並んで座っていたが、けんかを始めた。

「だ…め…!さっきした…ばっかりじゃん…」

「もっと、したいよ…!」

 片方の少年がもう一人の腰に手を回し、服の上からペニスを愛撫している。

「たまには…こういう…時間も…あん…っ♡ん…♡ん…っ♡」

「話すのなんて…オンライン通話でも出来るじゃん…!でも、愛し合えるのは今だけだよ…!」

「ん…っ♡あん…っ♡そう…だね…ボクも…したい…っ♡」

 仲直りした二人は睦み合い始める。
 濃厚なキスを何度も交わし、服を脱ぎ捨てると、背もたれのないベンチの上で、一人が大きく足を広げて、もう一人がベンチをまたぎ、うまい具合にアナルにペニスを挿入する。そして、すぐにピストンが始まり、二人は快感に喘いだ。

「あぁ…っ♡あぁん♡好き…好き……っ♡気持ちいい…っ♡」

「ぼくも…いい…っ!いっぱい、したいよ…!」

「うん…っ♡講習の間、いっぱい…しよう…!はぁん♡」

 ぼくが呆気にとられていると、理野が真剣な顔で見つめてきた。

「あいつらの言う通りだ…」

「うん…」

 ぼくたちには時間がない。
 いっぱい愛し合って、いっぱい気持ちよくならないと…。

 ぼくと理野も裸になり、ベンチの上で愛し合った。
 ぼくが横になり、ぼくの伸ばした片足に理野はしがみつくようにして、アナルにペニスを挿入していく…。

「あ…あぁん♡こんな…ところで…あん…♡挿入っちゃう…♡理野と、セックス…しちゃう…っ♡」

「ああ…ああ…!シュウの中…気持ち…いい…っ…」

「あん♡気持ちいい…っ♡じゅぽじゅぽされたい…っ♡」

「うん…」

 理野は片膝を立てて動きやすい体勢をとり、激しくぼくを突いてくれた。

「ああぁん♡すごく…感じる…っ♡あぁん♡あぁん♡理野…っ♡理野…っ♡」

「ああ、シュウ…エッチな体だ……ああ…いい……っ…搾りとられそう…」

 快感の波が繰り返しおしよせ、ぼくの肉体を気持ちよさで支配する。
 理野と一緒に気持ちよくなることしか、考えられなくなる。
 絶頂を目指して、ぼくたちは快感を集めていく…。
 そして…。
 ついにぼくにその時が来て、強烈な快感がせりあがってくるのがわかった。

「あ…っ♡あん♡イッ…♡イクの…っ♡イッちゃう…っ♡あんっ♡理野……っ♡ぼく…っ、もう…っ♡あぁ…っ♡」

「イッて…シュウ…かわいい…」

「あ…ん…っ♡あぁ…っっ♡イッちゃう♡イッちゃう…♡あん♡気持ちいぃ~~…っっ♡」

 ぼくは、理野のペニスのピストンを味わいながら、射精した。

「あぁ~~っっ♡あん…♡あん♡気持ちいい…っ♡」

「ああ…締まる…シュウ…いいよ…!」

 理野はぼくを貫き続け、絶頂の近さを告げた。

「ああ…っイキそ…イクッ…イクイク…うう…っ」

「あん♡来て…♡」

「ああ…ん…く……っ……」

 ぐぐっと強引なくらい強く奥に挿入し、理野はぼくの片足をきつく抱き締めながら射精した。
 ぼくはうれしかった。自然の中で二人でこんなに気持ちよくなれるなんて…。
 ゆっくりのピストンが何度か繰り返される。
 体の奥にじんじんと残った余韻が呼び起こされて気持ちいい。
 理野はペニスを抜いて、ぼくを抱き起こした。キスを何度もして楽しむ。
 アナルから、理野の放った精液がトロリと零れ、股を伝いぼくは思わず、あぁ…と喘いだ。
 向かいのベンチのカップルも、絶頂に達し、快感に浸っている。
 この夏期講習中でも、一番と言っていいくらいの深い性の充足感だった。

「ん…♡理野…好き…好き…♡」

「うん…俺も…シュウ……」

 夏が、終わらなければいいのに。
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