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エルフ、春をひさぐ
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そこは、荒廃したこの国でも、特に荒れ果てたとある街。
魔王城が近く、治安の悪い場所だ。
頼りない結界がはられてはいるが、魔獣がしょっちゅう入り込み、治安維持部隊が一応は退治に走るが、キリがなく、か弱い女子供なんかは迂闊に外出もままならないような地域だ。
昔はそうではなかった。それなりに栄えた街だった。
が、二つ峠を越えた所に凶悪な魔王が根城を構え、今ではこの街はぎりぎり人の住めるか住めないかくらいの場所になってしまった。
しかも、この街もいつまでもつか。
王も貴族も国を捨て亡命し、政府はとっくに機能していない。
富裕層はもちろん比較的安全な土地に居を移し、残されたのは貧しい人々、犯罪者、浮浪者、はぐれもの…。
そして、流れ着いた冒険者崩れの吹きだまりになっている。
政府に見放された冒険者たちは戦う力を持ってはいるものの、有象無象のごろつき同然だ。
街の用心棒やザコの魔獣退治をして小金を稼ぐくらいしか能がない。
政府が機能していないということは、危険を冒して魔王を倒しに行ったところで報奨もないし、特別な地位を授かることもない。
旅費も支給されないし、兵站の補給もないのだから、そうなるのは当然であろう。
ところで冒険者崩れには、どういうわけか男色家が多い。
そんなわけで、僕ことフォレストエルフのセルリアはこの場末の男ばかりの売春窟で春を売って生きているのである。
僕は魔王の配下に住みかの森を焼かれ、家族をなくし、人間の男に騙され、売りとばされ、流れ流れてここへたどり着いた。
「あ…♡あ…♡サイアスさまぁ…♡そんな風に触られたら…っ♡ダメです…あぁっ…♡」
お酌をしていると、むくつけき男の手がのびてきて、僕の臀部をなでさすった。
「どう、ダメなんだい?セルリア…」
「あぁ…♡欲しくなってしまいます…♡」
貴族の愛人、売春宿、あっちこっちを渡り歩いて人間の玩具にされているうちに、僕は森と生きる気高きエルフでありながら、すっかり淫らな肉体になってしまった。
もはや、いやいや体を売っているのではないのだ。
「おいで。セルリア」
「あぁん♡」
僕は前をくつろげた男の欲望の中心に釘付けになった。
それは逞しく勃ちあがっている。
ゆっくりとそこへまたがり、僕は肛門に男のそれを受け入れた。
「あぁん♡」
「おおー…っ!いい…!」
「あん♡あぁん♡」
この売春屋は個室やベッドなんて気のきいたものはない。
しきりすらなく、体を買いたい客は酒を飲んでいるその場でそのまま少年を抱くのだ。
僕がサイラスと身を繋げているそのすぐ隣では、同僚の人間の少年、エデナがテーブルに押し倒され、客に抱かれている。
「あ…♡あ…♡お客さ…!おっきいだ…♡オラ…オラ、たまんね…♡イッてしまうだ…♡」
「ああ!おれもイクよ…!エデナ…かわいい…!」
薄暗い店内で、奥のテーブルでも、横のテーブルでも同様の光景が見られる。
「あ~ん♡勇者バジルさまぁ…♡とても、いいですぅ…♡こんな体位初めてぇ♡気持ちいい~♡」
「剣士さまぁ♡あぁん♡剣士さまの立派な肉のつるぎで貫かれて…♡もう、昇天しそう~…♡」
「あん♡あん♡
魔法使いさま…♡これは何と言う魔法ですか…?気持ちよくてへんになっちゃう~っ♡」
「あは…ン…♡僧侶さ…ま…♡あぁ…♡また、イッてしまいそう…♡あぁ…ン♡気持ちいい…♡こんな喜びを与えて下さって…感謝します…♡」
店中、淫らな喘ぎ声でいっぱいだ。
サイアスは僕の尻をつかみ、揺さぶり始めた。
よい場所を擦りあげられる。
僕はサイアスの首に腕を回し、うっとりと目を伏せ、快感に身を委ねた。
「あ、あん…♡あん…♡あん…♡気持ち…いい…♡ああん…♡」
「ああ…!エルフの男の子はたまらん!美形で、このいやらしい体つき…!滑らかな肌…!」
「あん♡あん♡んん…っ♡サイアスさまぁ…♡」
揺さぶられ続け、やがて僕はその時を迎えた。
「あ…♡あ…♡サイアスさま…っ♡イッ…イキそうです…♡も、もう…♡あぁん♡」
「いいぞ…セルリア…!ああ、おれもイキそうだ!う…くう~…っ!!」
「あん♡あん♡激し…いっ♡イクッ♡イクイク……♡ああ~~っっ♡」
「ああ、イクッ!ウグーーッ!!」
サイアスの射精を受け止めながら、僕も射精する。
「あ…♡あ…♡」
僕は少しの間、余韻にピクピクと身を震わせ充足感に浸った。
サイアスの胸にもたれかかってぼんやりしていると、店の扉がギイッとなり、一人の男が入ってくるのがわかった。
店主が出迎える。
「まあまあ、これはどちらからのおいででしょう!この辺では見慣れないお方ですが…ともかく、お席へ…」
「この店にはエルフがいると聞いたが…」
驚いた。清潔感のある身なりをした青年だ。
玲瓏たる美貌は、まさに掃き溜めに鶴。
完全に浮いている。しかも、僕を指名とは。
「セルリアをご希望ですか?指名は前金でないと…!」
「ああ、金ならある」
青年は店主に金を払ったようだ。更に釣りはいらないと言った。
僕は店主に呼ばれて、青年のテーブルについた。すぐ隣に座る。
「セルリアです。お客さんは?」
「俺は勇者セージュという。その尖った耳…緑の髪に瞳…!本当にフォレストエルフがこんなところにいるとは…!」
「お飲み物をどうぞ。クルネの実の蒸留酒しかありませんが」
「あ、ああ…それにしても君…なんてかっこうをしているんだ……う…!ゲホッゲホッ…強い酒だな…」
僕はスケスケの薄いベールの布を体に巻き付けて、ベルトで留めている。下着は身につけていない。
僕だけじゃない。店の子はみんなそうだ。
「まあ、いい…君、この文献が読めるか?」
セージュは荷物の中から古く分厚い本を取り出した。
「読めますけど…」
懐かしい文字だ。人間界の文字ではない。フォレストエルフ独自の文字だ。
僕はぺらぺらとページを繰った。
「ふぅん…魔法の…攻撃魔法…攻撃魔法…攻撃、攻撃、封印、攻撃、攻撃…物騒な本ですねえ」
「読めるのか?!!おお…!これを読めるのはもう君しかいない!」
「えっ。そうなんですか?」
「俺は隣国から来たが…国境付近にあったフォレストエルフの住む神聖なる森が魔王軍に焼かれ、彼らは絶滅した…」
「まあ、大変」
「いやに冷静だな、君……。この本が残されたが、我々には解読出来なかった。彼らは魔王の脅威から一族を守るために、独自に魔法の研究をしていたようなんだ。魔王は勢力を拡大し、この国を再起不能にしたばかりか、俺たちの国をも飲み込もうとしている…止めなければ…それにはこの本が…」
「…でも、歯が立たず焼かれてしまったんですよね?この本は役に立たないのでは…」
「いや、彼らは善戦したよ。これは未完成の魔法の研究書なんだ。死に際にこの書を我々に託したエルフの青年が言っていた。研究を受け継ぎ…完成させれば…恐らく魔王撃退の一筋の光明となる…」
「……つまり?」
「君に研究を協力して欲しい!」
セージュの蒼く輝く印象的な目に見つめられて、僕は戸惑った。
「あん♡そんなに見つめられては…♡」
「えっ」
ざっと読んだが、これはフォレストエルフ独自の文字で書かれているというだけではなく、エルフにしか発動できない魔法のようだ。
最終的には僕自身が前線へ駆り出されることになるのではないか。
いや、やりようによっては人間の魔法使いでも可能か…?なんにしろ、確かに更なる研究が必要なことには変わりない。
「研究に必要なものはなんでも用意する。俺の国へ来て、協力してくれないだろうか!!報酬も、もちろん支払う。金や銀に興味がなければ、なんでも君の望むものを…」
「うーん…でも、僕はもうこういうところでしか働けないんですよね…」
「それは不思議だった。誇り高きエルフが、なぜこんなところに…」
「そりゃ、色々事情ってもんがあるんです…この二百年というもの…あ、いえ…」
「そういえば、君、いくつだい?」
「ピチピチの十五歳ですよ」
「嘘だろう。君のところの森が焼かれたのは記録によると…二百…」
「ちょっと!やめて下さいよ!そういうの、萎えるお客さんもいるんですから!」
「君が齢三百を超えるエルフならなおありがたい…!三百歳を超えたエルフは精霊を操る力を手にすると…」
「あん♡だから、そんなに見つめられると…♡」
「どうした?」
「欲しくなってしまいます…♡あぁ♡セージュさま…♡」
「あ、何を…!君…っ」
僕は隣に座るセージュにしなだれかかり、ズボンの前をなでさすった。
「あ…っ…!ちょっと……あ……」
セージュの手が僕の肩を押し返して身を離そうとするが、その力は弱い。
僕はズボンのボタンをはずし、下着もずらして、セージュのものを取り出し、扱いた。
若いペニスは素直に反応した。
「あぁ…♡大きくてとてもご立派です…♡あぁん♡欲しい…♡」
カリ高の性器だ。瘤が先端についているようだ。反り返って隆々とそそりたっている。これをぶちこまれて激しくピストンされたら…。
僕はセージュの上にまたがった。
「ああ…っ、セルリア…いけない…気高きエルフが人間とこのような…」
セージュは抗うが、うわごとのような弱々しい抵抗だ。
「セージュさま…気持ちを楽にして、僕に身を委ねてください…!あ…♡あぁ…♡」
後ろに回した手で、セージュの陰茎を支え、アナルにあてがい、ゆっくりと腰をおろしていく。セージュのものが僕を貫いていく。
「ああ…!セルリア……ッ!!」
「あ…♡は…♡あぁ…♡あぁん♡気持ちいい~…っ♡あぁん♡」
僕はセージュの首ったまにしがみつくと、尻を上下に振り始めた。
「あン♡あン♡あン…ッ♡あぁ…♡気持ちいい…♡気持ちいいです…っ♡」
「ああ…セルリア…!俺は…あ…!君の中はなんて熱いんだ…!それに、まるで中でスミハキウオでも飼っているかのような…っ…」
「あン♡セージュさま…♡このまま…♡あぁ…っ♡」
いつの間にか、セージュも僕の腰に手をまわし、下から腰を突き上げて僕を揺さぶっていた。
「あんっ♡あんっ♡あんっ♡いい…っ♡あんっ♡」
「ああ…!セルリア…!かわいい……」
四方八方から、いやらしい声が聞こえてくる薄汚い店の中、しみだらけの破れた布張りの椅子の上で、僕とセージュは極上の快感に身を委ねて、無心に貪り合った。
濃厚に交わり、お互いの体温に酔い、僕はセージュの性器の硬さに喘ぎ、セージュも僕のアナルの締まりを堪能し、限界が訪れる。
「ああ…あ…っ♡あぁん♡セージュさま…あぁ…♡イキそう…です…♡あぁ…♡やあ…ん♡あっ、あっ、♡気持ちいい…っ♡イッちゃう…♡イッちゃう…っ♡」
「セルリア…ッ!俺もイキそうだ……ああ……一緒に……!!」
「あん♡もう……っ♡あぁん♡ああ~~っっ♡」
「ああ、あ……っ!くう…!出…る……ああ……っ!!」
僕とセージュはぼ同時に絶頂に達し、射精した。
セージュの精液が僕の体内に注ぎ込まれる。
強烈な快感の余韻に浸りながら、どちらからともなく口づけ合い、互いの舌をねぶるように絡める。
「んん…っ♡ああ…っ♡」
「ああ…ああ…!セルリア…!」
「あん♡セージュさま…♡セージュ…♡あなたに着いていってもいい…僕の欲しいものは……!」
「セルリア……」
翌日、僕は売春屋の店主に暇を告げ、セージュについて隣国へと向かった。
そして、三年後…。
僕とセージュ率いる勇者パーティーは、見事魔王を討ち果たしたのである。
あの本に記された研究途中の魔法は確かに有効であった。
玉座から崩れ落ち、倒れている魔王の死体を蹴り飛ばしてわんわん泣いていると、セージュが僕の体力の尽きる頃合いを見て、止めに来た。
「よくやった。もう、帰ろう」
「うん……」
城に火を放とうとしたが、後で調査が入るからとそれは止められた。
魔王討伐に成功したことを伝えるための、風の精霊をこの国の王都に向かって放ち、僕たちは城の近くの廃屋を借りて、体を休め、酒盛りをする。
僕とセージュは途中で抜けて、この廃屋の寝室の粗末なベッドの上で重なり、愛し合った。
僕は仰向けに寝そべるセージュの腰にまたがり、逸物をアナルにのみこんで、遮二無二それを貪った。
「あぁ…いい…♡セージュ…♡は…あ…っ♡気持ちいい…♡」
鼻にかかった声で、セージュに訴える。
「ああ…!ああ…っ!俺も…!」
僕とセージュは掌を合わせ指と指を絡め合い、互いに手を握り合った。
求められている実感に、性感がいや増す。
「あぁん♡いい…いい…セージュ…♡魔王は…ちゃんと倒した…ずっと…ずっと、一緒にいて…」
「ああ…ああ、セルリア…!もちろんだよ…安心して…ああ…っ!」
セージュと約束した。
僕の欲しいのは家族だと。セージュにそうなって欲しいと。
「あぁん♡」
セージュの性器の反り返りに媚肉を擦りあげられ、カリがいいところにひっかかり、僕は快感に喘ぐ。
高まって、何度か甘イキし、それとは比べ物にならない、強く深い快感の訪れを予感する。
「あ…♡あ…♡イク…ッ♡セージュ…セージュ…♡」
「ああ…っ!セルリア…俺も…イクから……!ああ…っ!く…ぅ…っ」
「や…あ…っ♡イッちゃ…イッちゃう…♡ああ~~っ♡」
「くう…っ!うぅ…っ!ふ…う……っ!」
僕はセージュのペニスが脈打ち、じわりと精液が出され中に広がるのを感じながら、自らも射精した。
「あ…ん…♡あ…♡あぁ…♡あぁ…♡」
僕は快感を永く続かせようと、下腹の筋肉に力を込めた。
ヒクッヒクッと下腹が波打つ。
セージュが体を起こして、僕を抱き締める。
「よかった……」
「ん……♡」
僕はそれから時が許す限り、セージュと愛し合った。
魔王城が近く、治安の悪い場所だ。
頼りない結界がはられてはいるが、魔獣がしょっちゅう入り込み、治安維持部隊が一応は退治に走るが、キリがなく、か弱い女子供なんかは迂闊に外出もままならないような地域だ。
昔はそうではなかった。それなりに栄えた街だった。
が、二つ峠を越えた所に凶悪な魔王が根城を構え、今ではこの街はぎりぎり人の住めるか住めないかくらいの場所になってしまった。
しかも、この街もいつまでもつか。
王も貴族も国を捨て亡命し、政府はとっくに機能していない。
富裕層はもちろん比較的安全な土地に居を移し、残されたのは貧しい人々、犯罪者、浮浪者、はぐれもの…。
そして、流れ着いた冒険者崩れの吹きだまりになっている。
政府に見放された冒険者たちは戦う力を持ってはいるものの、有象無象のごろつき同然だ。
街の用心棒やザコの魔獣退治をして小金を稼ぐくらいしか能がない。
政府が機能していないということは、危険を冒して魔王を倒しに行ったところで報奨もないし、特別な地位を授かることもない。
旅費も支給されないし、兵站の補給もないのだから、そうなるのは当然であろう。
ところで冒険者崩れには、どういうわけか男色家が多い。
そんなわけで、僕ことフォレストエルフのセルリアはこの場末の男ばかりの売春窟で春を売って生きているのである。
僕は魔王の配下に住みかの森を焼かれ、家族をなくし、人間の男に騙され、売りとばされ、流れ流れてここへたどり着いた。
「あ…♡あ…♡サイアスさまぁ…♡そんな風に触られたら…っ♡ダメです…あぁっ…♡」
お酌をしていると、むくつけき男の手がのびてきて、僕の臀部をなでさすった。
「どう、ダメなんだい?セルリア…」
「あぁ…♡欲しくなってしまいます…♡」
貴族の愛人、売春宿、あっちこっちを渡り歩いて人間の玩具にされているうちに、僕は森と生きる気高きエルフでありながら、すっかり淫らな肉体になってしまった。
もはや、いやいや体を売っているのではないのだ。
「おいで。セルリア」
「あぁん♡」
僕は前をくつろげた男の欲望の中心に釘付けになった。
それは逞しく勃ちあがっている。
ゆっくりとそこへまたがり、僕は肛門に男のそれを受け入れた。
「あぁん♡」
「おおー…っ!いい…!」
「あん♡あぁん♡」
この売春屋は個室やベッドなんて気のきいたものはない。
しきりすらなく、体を買いたい客は酒を飲んでいるその場でそのまま少年を抱くのだ。
僕がサイラスと身を繋げているそのすぐ隣では、同僚の人間の少年、エデナがテーブルに押し倒され、客に抱かれている。
「あ…♡あ…♡お客さ…!おっきいだ…♡オラ…オラ、たまんね…♡イッてしまうだ…♡」
「ああ!おれもイクよ…!エデナ…かわいい…!」
薄暗い店内で、奥のテーブルでも、横のテーブルでも同様の光景が見られる。
「あ~ん♡勇者バジルさまぁ…♡とても、いいですぅ…♡こんな体位初めてぇ♡気持ちいい~♡」
「剣士さまぁ♡あぁん♡剣士さまの立派な肉のつるぎで貫かれて…♡もう、昇天しそう~…♡」
「あん♡あん♡
魔法使いさま…♡これは何と言う魔法ですか…?気持ちよくてへんになっちゃう~っ♡」
「あは…ン…♡僧侶さ…ま…♡あぁ…♡また、イッてしまいそう…♡あぁ…ン♡気持ちいい…♡こんな喜びを与えて下さって…感謝します…♡」
店中、淫らな喘ぎ声でいっぱいだ。
サイアスは僕の尻をつかみ、揺さぶり始めた。
よい場所を擦りあげられる。
僕はサイアスの首に腕を回し、うっとりと目を伏せ、快感に身を委ねた。
「あ、あん…♡あん…♡あん…♡気持ち…いい…♡ああん…♡」
「ああ…!エルフの男の子はたまらん!美形で、このいやらしい体つき…!滑らかな肌…!」
「あん♡あん♡んん…っ♡サイアスさまぁ…♡」
揺さぶられ続け、やがて僕はその時を迎えた。
「あ…♡あ…♡サイアスさま…っ♡イッ…イキそうです…♡も、もう…♡あぁん♡」
「いいぞ…セルリア…!ああ、おれもイキそうだ!う…くう~…っ!!」
「あん♡あん♡激し…いっ♡イクッ♡イクイク……♡ああ~~っっ♡」
「ああ、イクッ!ウグーーッ!!」
サイアスの射精を受け止めながら、僕も射精する。
「あ…♡あ…♡」
僕は少しの間、余韻にピクピクと身を震わせ充足感に浸った。
サイアスの胸にもたれかかってぼんやりしていると、店の扉がギイッとなり、一人の男が入ってくるのがわかった。
店主が出迎える。
「まあまあ、これはどちらからのおいででしょう!この辺では見慣れないお方ですが…ともかく、お席へ…」
「この店にはエルフがいると聞いたが…」
驚いた。清潔感のある身なりをした青年だ。
玲瓏たる美貌は、まさに掃き溜めに鶴。
完全に浮いている。しかも、僕を指名とは。
「セルリアをご希望ですか?指名は前金でないと…!」
「ああ、金ならある」
青年は店主に金を払ったようだ。更に釣りはいらないと言った。
僕は店主に呼ばれて、青年のテーブルについた。すぐ隣に座る。
「セルリアです。お客さんは?」
「俺は勇者セージュという。その尖った耳…緑の髪に瞳…!本当にフォレストエルフがこんなところにいるとは…!」
「お飲み物をどうぞ。クルネの実の蒸留酒しかありませんが」
「あ、ああ…それにしても君…なんてかっこうをしているんだ……う…!ゲホッゲホッ…強い酒だな…」
僕はスケスケの薄いベールの布を体に巻き付けて、ベルトで留めている。下着は身につけていない。
僕だけじゃない。店の子はみんなそうだ。
「まあ、いい…君、この文献が読めるか?」
セージュは荷物の中から古く分厚い本を取り出した。
「読めますけど…」
懐かしい文字だ。人間界の文字ではない。フォレストエルフ独自の文字だ。
僕はぺらぺらとページを繰った。
「ふぅん…魔法の…攻撃魔法…攻撃魔法…攻撃、攻撃、封印、攻撃、攻撃…物騒な本ですねえ」
「読めるのか?!!おお…!これを読めるのはもう君しかいない!」
「えっ。そうなんですか?」
「俺は隣国から来たが…国境付近にあったフォレストエルフの住む神聖なる森が魔王軍に焼かれ、彼らは絶滅した…」
「まあ、大変」
「いやに冷静だな、君……。この本が残されたが、我々には解読出来なかった。彼らは魔王の脅威から一族を守るために、独自に魔法の研究をしていたようなんだ。魔王は勢力を拡大し、この国を再起不能にしたばかりか、俺たちの国をも飲み込もうとしている…止めなければ…それにはこの本が…」
「…でも、歯が立たず焼かれてしまったんですよね?この本は役に立たないのでは…」
「いや、彼らは善戦したよ。これは未完成の魔法の研究書なんだ。死に際にこの書を我々に託したエルフの青年が言っていた。研究を受け継ぎ…完成させれば…恐らく魔王撃退の一筋の光明となる…」
「……つまり?」
「君に研究を協力して欲しい!」
セージュの蒼く輝く印象的な目に見つめられて、僕は戸惑った。
「あん♡そんなに見つめられては…♡」
「えっ」
ざっと読んだが、これはフォレストエルフ独自の文字で書かれているというだけではなく、エルフにしか発動できない魔法のようだ。
最終的には僕自身が前線へ駆り出されることになるのではないか。
いや、やりようによっては人間の魔法使いでも可能か…?なんにしろ、確かに更なる研究が必要なことには変わりない。
「研究に必要なものはなんでも用意する。俺の国へ来て、協力してくれないだろうか!!報酬も、もちろん支払う。金や銀に興味がなければ、なんでも君の望むものを…」
「うーん…でも、僕はもうこういうところでしか働けないんですよね…」
「それは不思議だった。誇り高きエルフが、なぜこんなところに…」
「そりゃ、色々事情ってもんがあるんです…この二百年というもの…あ、いえ…」
「そういえば、君、いくつだい?」
「ピチピチの十五歳ですよ」
「嘘だろう。君のところの森が焼かれたのは記録によると…二百…」
「ちょっと!やめて下さいよ!そういうの、萎えるお客さんもいるんですから!」
「君が齢三百を超えるエルフならなおありがたい…!三百歳を超えたエルフは精霊を操る力を手にすると…」
「あん♡だから、そんなに見つめられると…♡」
「どうした?」
「欲しくなってしまいます…♡あぁ♡セージュさま…♡」
「あ、何を…!君…っ」
僕は隣に座るセージュにしなだれかかり、ズボンの前をなでさすった。
「あ…っ…!ちょっと……あ……」
セージュの手が僕の肩を押し返して身を離そうとするが、その力は弱い。
僕はズボンのボタンをはずし、下着もずらして、セージュのものを取り出し、扱いた。
若いペニスは素直に反応した。
「あぁ…♡大きくてとてもご立派です…♡あぁん♡欲しい…♡」
カリ高の性器だ。瘤が先端についているようだ。反り返って隆々とそそりたっている。これをぶちこまれて激しくピストンされたら…。
僕はセージュの上にまたがった。
「ああ…っ、セルリア…いけない…気高きエルフが人間とこのような…」
セージュは抗うが、うわごとのような弱々しい抵抗だ。
「セージュさま…気持ちを楽にして、僕に身を委ねてください…!あ…♡あぁ…♡」
後ろに回した手で、セージュの陰茎を支え、アナルにあてがい、ゆっくりと腰をおろしていく。セージュのものが僕を貫いていく。
「ああ…!セルリア……ッ!!」
「あ…♡は…♡あぁ…♡あぁん♡気持ちいい~…っ♡あぁん♡」
僕はセージュの首ったまにしがみつくと、尻を上下に振り始めた。
「あン♡あン♡あン…ッ♡あぁ…♡気持ちいい…♡気持ちいいです…っ♡」
「ああ…セルリア…!俺は…あ…!君の中はなんて熱いんだ…!それに、まるで中でスミハキウオでも飼っているかのような…っ…」
「あン♡セージュさま…♡このまま…♡あぁ…っ♡」
いつの間にか、セージュも僕の腰に手をまわし、下から腰を突き上げて僕を揺さぶっていた。
「あんっ♡あんっ♡あんっ♡いい…っ♡あんっ♡」
「ああ…!セルリア…!かわいい……」
四方八方から、いやらしい声が聞こえてくる薄汚い店の中、しみだらけの破れた布張りの椅子の上で、僕とセージュは極上の快感に身を委ねて、無心に貪り合った。
濃厚に交わり、お互いの体温に酔い、僕はセージュの性器の硬さに喘ぎ、セージュも僕のアナルの締まりを堪能し、限界が訪れる。
「ああ…あ…っ♡あぁん♡セージュさま…あぁ…♡イキそう…です…♡あぁ…♡やあ…ん♡あっ、あっ、♡気持ちいい…っ♡イッちゃう…♡イッちゃう…っ♡」
「セルリア…ッ!俺もイキそうだ……ああ……一緒に……!!」
「あん♡もう……っ♡あぁん♡ああ~~っっ♡」
「ああ、あ……っ!くう…!出…る……ああ……っ!!」
僕とセージュはぼ同時に絶頂に達し、射精した。
セージュの精液が僕の体内に注ぎ込まれる。
強烈な快感の余韻に浸りながら、どちらからともなく口づけ合い、互いの舌をねぶるように絡める。
「んん…っ♡ああ…っ♡」
「ああ…ああ…!セルリア…!」
「あん♡セージュさま…♡セージュ…♡あなたに着いていってもいい…僕の欲しいものは……!」
「セルリア……」
翌日、僕は売春屋の店主に暇を告げ、セージュについて隣国へと向かった。
そして、三年後…。
僕とセージュ率いる勇者パーティーは、見事魔王を討ち果たしたのである。
あの本に記された研究途中の魔法は確かに有効であった。
玉座から崩れ落ち、倒れている魔王の死体を蹴り飛ばしてわんわん泣いていると、セージュが僕の体力の尽きる頃合いを見て、止めに来た。
「よくやった。もう、帰ろう」
「うん……」
城に火を放とうとしたが、後で調査が入るからとそれは止められた。
魔王討伐に成功したことを伝えるための、風の精霊をこの国の王都に向かって放ち、僕たちは城の近くの廃屋を借りて、体を休め、酒盛りをする。
僕とセージュは途中で抜けて、この廃屋の寝室の粗末なベッドの上で重なり、愛し合った。
僕は仰向けに寝そべるセージュの腰にまたがり、逸物をアナルにのみこんで、遮二無二それを貪った。
「あぁ…いい…♡セージュ…♡は…あ…っ♡気持ちいい…♡」
鼻にかかった声で、セージュに訴える。
「ああ…!ああ…っ!俺も…!」
僕とセージュは掌を合わせ指と指を絡め合い、互いに手を握り合った。
求められている実感に、性感がいや増す。
「あぁん♡いい…いい…セージュ…♡魔王は…ちゃんと倒した…ずっと…ずっと、一緒にいて…」
「ああ…ああ、セルリア…!もちろんだよ…安心して…ああ…っ!」
セージュと約束した。
僕の欲しいのは家族だと。セージュにそうなって欲しいと。
「あぁん♡」
セージュの性器の反り返りに媚肉を擦りあげられ、カリがいいところにひっかかり、僕は快感に喘ぐ。
高まって、何度か甘イキし、それとは比べ物にならない、強く深い快感の訪れを予感する。
「あ…♡あ…♡イク…ッ♡セージュ…セージュ…♡」
「ああ…っ!セルリア…俺も…イクから……!ああ…っ!く…ぅ…っ」
「や…あ…っ♡イッちゃ…イッちゃう…♡ああ~~っ♡」
「くう…っ!うぅ…っ!ふ…う……っ!」
僕はセージュのペニスが脈打ち、じわりと精液が出され中に広がるのを感じながら、自らも射精した。
「あ…ん…♡あ…♡あぁ…♡あぁ…♡」
僕は快感を永く続かせようと、下腹の筋肉に力を込めた。
ヒクッヒクッと下腹が波打つ。
セージュが体を起こして、僕を抱き締める。
「よかった……」
「ん……♡」
僕はそれから時が許す限り、セージュと愛し合った。
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