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店長の復讐

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「はーい!野田の負け!!罰ゲームは店長とエッチー!!」
「うっそだろ…俺、男となんて…」
「でも、店長若く見えるし、顔もかわいいじゃん。いけるって!ガンバレー!」
「ちゃんと証拠も撮って来いよ!」
「だって、どうやって誘えば…」
「そこは任せるよ!だーいじょうぶだって野田ちゃんなら!」


 バッグヤードへ入ろうとして聞いてしまったバイトたちのおしゃべりに、僕ははらわたが煮えくり返りそうになった。上司を遊びのダシにしようとは…この僕を…。馬鹿にしやがって…。
 どうやって思い知らせてやろうか。僕は考えた。幸い野田はすっきりした清潔感のある美男子だ。天然というか少しぼやっとしてて、世間ずれしていないというか、御しやすそうである。
 バックヤードからそろそろと離れる。
 店がひけた後、僕は野田を飲みに誘った。バイトたちはチャンスじゃん、行けよ!と野田の背中を押す。簡単に野田は着いてきた。


 数十分後、僕と野田はホテルの一室でお互い生まれたままの姿になって、性器と口で繋がっていた。

「は…う…て、店長…こ、こんなことっ…あ…っ…」

 僕は野田の…彰人のペニスから口を離して言った。

「はあ…っ、店長なんてやめろよ…いさみって呼んで」
「い、いさみさん…俺こんな…こんなの初めてで…あ…あ、あ、あ…ヤバ…ヤバイヤバイヤバイ…でっ出ちゃう…!出ちゃいます!あ…!」

 若く、経験のないペニスはこらえ性がなく、少し舐めしゃぶっただけで吐精した。舌で受け止め、ティッシュに吐き出す。どろりと濃い精液だ。

「ああ…気持ちいい…っ…気持ちいいー…っ…」

 彼は若い。勃起は続いている。僕は射精の快感に酔っている彰人の上に重なると、互いのペニスをぴとりと合わせた。

「んああっ…♡いさみさん…っ!」
「うん…うん…っ…一緒に気持ちよくなろ…んっ♡はう…♡あん…」

 腰を前後に動かして、ペニス同士を擦り合わせる。彰人はたまらずに腰を浮かし快感に身をよじらせた。

「はあ!ああ…!すごい…!ああ…!ヤバイ…こんな…!」
「あんっ♡彰人のおちんちん、かわいい…ぬるぬるして気持ち、いい…っ♡、ピクピクして…♡」
「あ…う…気持ちいい…っ!いさみさん…すごくエッチで…俺…ああ…っ!」
「あん…あん…すっごく気持ちいい…っ♡はあ…♡彰人のおちんちん、気持ちよさそう…っ♡お尻に…入れて…欲しい…っ♡」
「あ…!」

 僕は彰人のペニスを手に握りしめ、自らのアナルにあてがった。すでにシャワーの時にほぐしてある。

「あっ♡」
「んあ…っ♡」

 亀頭とアナルがくっつくと、その快感に二人同時に喘いだ。

「いさみさん…俺、初めてで…その…あ…」
「彰人は寝てるだけでいいよ…あ……っ♡」

 ゆっくりと、体重をかけて彰人のペニスをのみこんでいく。充足感。粘膜が擦れあう快感。前立腺への刺激。お尻が気持ちいい。

「あっ♡ああ…ん♡んん…♡」
「ああ…っ!すごく…締まってる…っああ…」
「ん…っ♡気持ちいい…っ♡硬くて…熱い…♡」
「はあ…いさみさん、かわいい…」
「はあ…ん♡ああ…♡」

 彰人のものを全て収めると、僕は腰を動かして、本格的に快感を貪った。
 気持ちいいところにペニスを押しつけ、抜き差しのぬるぬるした感触も楽しむ。

「あっ♡ああっ♡あっ…あっ…あっ……♡」
「ああっ♡すごい…ですっ!すごく…ああ…いさみさん…っ!ああ…っ!」

 彰人も気持ちよさそうだ。

「あっあっ…♡いいっ♡ああ…っ♡」
「はあっ…あっ♡すごい…っ!ううっ…!」

 僕も彰人ものぼりつめていく。彰人が先に限界を訴えた。

「いくっ…!いくいくいくいく……」
「んん…♡ああん♡出して…僕のお尻の中で射精していいんだよ…!」
「ああっ…!あ…あ…!」
「ううん…♡ああ…出てる…彰人のが…中に…っ!あ…♡」

 若い精液をたっぷりと注ぎ込まれるのを感じて、僕もいっそう激しく腰を振り、エクスタシーに達した。

「ああっ♡あああ…あ♡ああん…ああん…♡んんーーーっ♡」

 全身を快感にひくつかせながら、ぴゅ、ぴゅ…っと彰人の腹筋に射精する。

「んん…♡はあ…はあ…」
「いさみさん…お尻だけでイっちゃうんですね…すごく…エロい…今、きゅうって締まって…」
「んっ…♡んん…♡」

 快感の名残を惜しんで、アナルをひくつかせている僕を、押しのけるように彰人は起き上がった。ペニスが引き抜かれる。
 彰人は僕を下に組み敷いて、足を開かせて今度は自ら挿入してきた。

「あ…♡はあ…ん…♡まだ…こんなに…んん…♡ああ…ん♡」
「ああ…いさみさんの中、気持ちいい…俺も自分で動きたくて…」

 言い終わらないうちに、彰人は腰を打ちつけ出した。力強いピストン。

「あっあっあっ…♡ああ…っ♡すごい…っ♡あんっ…♡あんっ…♡」

 気持ちいいのは本当だが、彰人を喜ばせて夢中になってもらうために僕は少々大袈裟には喘いだ。

「んん♡ああん…♡おかしく…なっちゃ…う…っ♡ああ♡ああ…っ♡」
「あー…あああ…気持ち、いい…!いさみさん…!ああ!ああ…!」
「あ、あ、あ…♡あん…っ♡あう…っ♡彰人お…♡」
「ああ!はあっはあっ…いさみさん…♡」
「あん…♡なあ、写真っ…写真、撮らなくていいのか?あ…♡」
「え…」
「んん♡証拠写真…っ♡入ってるとこ…♡動画でもいいよ…ずぼずぼしてるとこ…撮ったら…」
「き、聞いてたんですか…?お、俺、あの…」
「気にしなくていいんだよ…ね…続けよ…んんっ♡彰人のおちんちん…気持ちいい…っ♡」
「俺…あの…す、すみません…!」

 彰人は僕に覆いかぶさって、激しく突いてきた。

「あっ♡すごいっ♡ああ!ああ!ああん♡」
「気持ちいいですか…?」
「んん♡いいっ…♡」
「俺も…すごく…!いい…です…!ああ!」

 ベッドを激しく揺らし、お互いが果てるまで求め合い、俺はぐったりしているところをひっくり返されて、更にバックから突かれた。若人の精力は凄まじい。
 やっと解放されて、シャワーを済ますと彰人に聞いた。

「写真、ほんとに撮らんでいいの?」
「い、いいんです。あいつらも別に本気じゃないだろうし…」

 彰人はさっきまで獣のようだったのに、すっかりおとなしそうになっている。

「何のゲームで負けたん?」
「あ…バクモンカードで…」
「ふうん…」

 僕は彰人に近づいて、耳元で囁いた。

「また、みんなでゲームしてよ。僕は負けたやつと寝るから!」
「そ…それは…」
「何だよ」
「そういうのは、よくないと…」
「僕がいいって言ってるのに?」
「ほんとにすみません…こんなこと、もうやめます…みんなに言うんで…」
「僕は別にいいんだよ?」
「いや、もう…ほんとに…」
「あ、そう」

 彰人を責めるのも飽きたので、身支度を整えてホテルを出て、別れた。

 彰人の勤務態度がそれから変わった。仕事中、率先して僕の代わりに重い食材を運んでくれる。先回りして動くようになったし、残業も嫌がらずやる。僕はだいぶ楽になった。
 しかし、数日後のことだ。
 彰人がそっと僕に耳打ちしてきた。

「いさみさ…あ、て、店長」
「何」
「俺、またゲームに負けちゃって…」
「はあ??」
「い、いいですか…?」
「いいって何が?」
「その…せ……セックス……」
「それはやめるって言ってただろ?」
「だ…だめですか…?」

 僕は少しだけ考えた。結論はすぐに出た。

「いいけど…」
「う、うれしい…です」

 彰人は花がほころぶように笑った。
 ほんとにゲームに負けたんだろうか。
 嬉しかったら、罰ゲームにならんだろうが。

 
 
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