異世界でいっぱいH!

ゆめゆき

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41 こんなやつとしちゃうなんて!

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 二人は俺の寝ている横で、長い時間愛し合い、リクがぐったりするまでシノは相手をし続けた。

「はぁ…ぼく、もう……」

 そう言って、失神するように眠りに落ちてしまったリクを、シノは呼び出した使用人に預けた。

「終わった…?」

 シーツから顔を出すと、シノの美貌が眼前に迫ってきて、俺は反射的にのけぞった。
 シノは二十代前半くらいか。サユより年上で、ヨノイより若い。優しげな、だけど、どこか憂いを帯びたまなざしに俺はどきっとした。

「な、何…」
「君としたい…」
「は?ま、まだ、し足りないの??」
「君もしたいはずだ…」
「そっ……!」

 反駁しようとしたが、俺は言葉に詰まった。散々に煽られた、この熱をどうしたらいい。

「ああ、喉が渇かないか?」
「は?」
「さっき、ハヤセに持って来させたヨルカオ酒がある」

 確かに、喉は渇いている。でも…。

「俺、あんまり強いお酒は…」
「甘いジュースみたいなものだよ」

 シノは瓶から、二つのガラスのカップに透明な液体を注いで、片方を俺に手渡してきた。

「あ、ありがとう…」

 飲んでみると、微かに苦いが、俺にも飲める程度のものだった。癖になるような、ねっとりとした甘みと少しの酸味のある酒。
 飲み終わって器を置くと、シノが俺の手を取って、小さな平べったく四角い金属を持たせてきた。
 四角い硬貨…?丸いものは知っているが、四角いのは初めて見る。しかも、金色のそれには眩く輝く赤い宝石のようなものが埋め込まれている。

「これ…」
「”お金”だよ。十万カイスだ」
「これ一個で十万カイス!?なんで、俺に渡すの??」
「君が言ったろう。五千万カイスは自分は受け取っていないと。だから、これで君を買う…」
「な……」
「これでいいだろう」
「そ……」

 そういう問題じゃない…と、言おうとしたが、シノの手はもうシーツの中に入って来て、俺の太ももを撫でさすっていて、肉体はそれに反応している。

「だ、だめ……」
「本当に……?」
「……」

 俺は口をつぐんで、顔をうつむかせて逃げた。そういう問題じゃなくないのかもしれない。エメルド館で身を売るのと何が違うだろう。とか考えた。それは言い訳で、ほんとは体が火照って仕方がないせいだけど。
 シノがシーツの中に潜り込んできて、俺の着ているガウンをはだけて、ペニスをくっつけてきた。

「んん……っ♡」
「ああ……!」

 シノが潤滑剤の入った小瓶をベッド脇の棚から取り出し、それを使って指で俺のアナルを押し広げる。

「あ…♡ああ…♡」

 欲しい…。充分に柔らかくなったアナルに、ペニスではなく、何かが押し入れられる。その後、シノのペニスがゆっくり挿入ってくる…。

「ああ…っ♡ん…っ♡ああ…っ♡」

 体の芯が燃えるように熱い。早く動いて、ぐちゃぐちゃにして欲しい。俺はそれしか考えられなくなった。
 シノがゆるゆると動き出す。もっと速く、もっと乱暴にして欲しい。めちゃくちゃに犯して欲しい。
 次第にピストンが速まり、強く突き上げられて、俺は快感に溺れた。シノと目は合わせない。何か、怖い。つかまるところが欲しくてシーツをぎゅっと握る。

「タクト…いいかい…?」
「あ…♡ん…っ♡いい……」

 シノはゆっくり動いたり、激しくしたりして俺を翻弄する。それが段々と、必死な腰の動きに変わってくる。その動きが続いて、限界が来た。

「あぁ…♡あん…♡あん…♡あ、イク…ッ♡んん…イッっちゃう…っ♡あ…っ♡」
「イッて…タクト…」
「ほんとに…あ…っ♡イクッ…♡あ…あぁ…っ♡」

 小さく叫んで、俺は絶頂に達した。精液が俺の胸まで飛ぶ。
 シノは更にピストンを続けて、俺の中で達した。

「ん…っ♡あ…♡ビクビクしてる…♡あん…♡出て…♡」

 キスを求められて応じる。より充足感が長引く。

「ああ…、よかった……」

 シノが倒れこんできた。二人とも、しばらくの間、荒い呼吸を整える。
 俺は半分後悔していて、半分やけになった気分だった。問題は、もっとしたいということだ。熱が冷めやらない。
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