異世界でいっぱいH!

ゆめゆき

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40 さまよえる者にこだわる理由!

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 俺が愕然としていると、ドアがノックされ、リクの声が聞こえた。

「タクト…?いい?」
「ああ!いいよー」

 リクが膳を手に持って部屋に入って来た。いい匂いがする。温かいタパとスープの匂い。
 朝食を運んでくれたらしい。
 じゃあ、どうして俺だけ足枷を?
 リクは新しい衣服を身につけていた。シンプルなシャツにずぼんだ。

「おはよう、タクト。朝食を持って来たよ」
「あ、ありがとう…」

 俺はヘッドボードにクッションを立てかけて、背中をあずけて上体を起こした。
 リクに左足の足枷を見せて訊ねる。

「な、なんでこんなことになってると…思う…?」
「それは…シノ様が、タクトが逃げたり、消えてしまわないようにって…」
「ははは!そんな…はは…だからって大袈裟な…あははは!」

 あまりのことに、俺はかえって笑えてきた。

「あははは…ははは…」
「タクト、大丈夫?」
「…大丈夫じゃない…」
「シノ様は優しいお方だよ!タクトが逃げないって約束すれば、きっとはずしてくれるよ!」
「はあ~?優しいお方…?」

 随分、シノの野郎の肩を持つではないか。さては昨日、何かあったな。
 リクはぽっと顔を赤らめて、ぽつぽつと尋ねるまでもなく語りだした。

「シノ様は優しい…昨晩は…シノ様とレイジュが…その…しているところを目の前で見せられて…ぼく、すごくどきどきして…だって、レイジュがすごく気持ちよさそうで…終わった後、今度はぼくがシノ様に…!すごく、優しくしてくれて…初めてだったのに、すごく…気持ちよくて…それに…ぼくに読み書きを教えてくれるって…」

 リクはすっかり籠絡されてしまった。同志だと思っていたのに…。

「神様の御言葉の通りだった…」

 リクは感動しているらしかった。確かにこの世界の宗教では、セックスが奨励されてるようだしな。リクは遅れてる子だったのかもしれん。
 とにかく、腹が減ってはなんとやらだし、俺は朝食に手をつけた。タパスもスープも何かよくわからない温かい野菜料理も美味しい。ここの料理番は優秀だ。
 飯にがっついていると、シノが入って来た。

「あっ!シノ様…」
「んぐ…てめえ…」

 シノは悠然とベッドのすぐ横に椅子を持って来て、座った。当たり前のように、隣に立っているリクの髪を撫でた。
 リクはくすぐったそうに首をすくめ、嬉しそうに微笑む。

「シノ…この足枷はどういうことだ?」
「許してくれ。タクト…君を失うのが不安なんだよ…」
「こんなことまでされなくても、どうせ逃げられやしない。はずせよ…」

 俺は凄んだが、シノは飄々と受け流した。

「それは出来ないよ。タクト…」
「逃げないから…はずしてくれ…!」
「君はさまよえる者だ。ふとした隙に、消えてしまわないか僕は不安だ」
「そんなことばっかり…!」

 シノはやけにさまよえる者にこだわっている気がした。

「俺の他にも、さまよえる者を買ったことがあるのか?」
「買ったことはない…ただ…」
「ただ…?」
「昔…僕の家の近くに、さまよえる者を預かっている家があってね。あの子はその時の僕と同じくらい…十歳くらいだった。タクトとは違う…茶色い髪に緑の瞳の男の子だったが…よく、一緒に遊んだ…」
「……」
「あれは初恋だったのかもしれない。元いた世界の話を聞いたよ。歌も教えてくれた。例えば…」

 シノが小さな声で口ずさんだ。聞き覚えのあるメロディである。アメージンググレースだった。
 国は違えど、同じ世界、同じ時空から来たのだ…!

「その子はどうなった?帰れたのか?!」
「恐らく…」
「恐らく…?」
「ある日、僕たちが道で遊んでいる時に、リューバ車が突っ込んできてね。その子…エリックは消えた。跡形もなく、ただ消えた。髪の毛一筋も残さずに。元の世界へ戻ってしまったんだろう。ああ…タクト…髪の色も瞳の色も違う。顔かたちも違う。だけど、君は彼に似ているんだ」

 たぶんだけど、そのエリックっていう子は、アメリカ人かイギリス人か…カナダ人か…なのだろう。帰れたんだ。きっと。
 見た目は違うのに、似ている?同じ世界から来たからだろうか…。

「だからって、俺がある日突然消えるとでも?それを鎖で防げるとでも?!第一こんなところにリューバ車が突っ込んできたりするわけない!…って、ちょっと…!」

 リクの頭を撫でていたシノの手はその臀部に移動して、あやしく動いている。

「あ…あ……♡シノ…様…♡ぼく…ぼく…」
「欲しいかい?おいで…」
「ああ…♡」

 リクは着ていた服を順々に脱いでいって、裸体になると、シノに言われるがまま、その腰の上にまたがった。
 シノはずぼんの前を寛げて、なかなかの逸物を扱き、リクのアナルを待ち受けていた。

「ちょっと!こんな…人の目の前で…」
「この屋敷の中ではこれが普通だ…タクトも心得ておいて…ああ、リク…いい子だ…昨晩の魔法薬が、まだ残っていてつらいだろう。少し量が多かった…。気の済むまでしよう」

 リクは体を一生懸命に上下させて、シノのペニスを貪っている。

「あん…♡はいっ♡ありがとうございます…あぁ…っ♡シノ様…っ♡あんっ♡あ…っ♡あ…っ♡」
「く、薬を使ったの…!?」
「ああ、未経験らしかったから」
「あ……」

 俺は、この世界に来てすぐ輪姦されたことを思い出した。アナルに何かを挿れられて、初めてで、嫌だったのに散々感じまくってしまった。あれだろうか。
 とにかく、他人のセックスを観察する趣味はない。俺は出ていこうとした。が、足枷があるのだ。

「この…足枷をはずせよ!」

 二人は俺の抗議など、知らぬ様子で激しくまぐわい続けた。
 シーツをひっかぶって、二人に背を向け、まるまったが、聞こえるものは聞こえる。

「ああ…いいよ…リク…上手だ…!」
「あぁ…っ♡ああ…♡うれしい…♡あん♡気持ちいい…はぁん♡あぁん♡あ…♡あ…♡イキそう…っ♡」

 ああ…したい…。
 この世界に来てから、すっかり淫乱になってしまった俺の肉体が熱を帯びていく。
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