セックスの快感に溺れる男の子たち【2022年短編】

ゆめゆき

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祭の夜に、男どうしで気持ちよくて仕方がないセックス

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 美しい祭りだ。
 笛や太鼓の音に合わせ、広場に組まれたやぐらの上で、巫女役の女性が鈴を持ってくるくると回り、やぐらの周りでは松明を持った男たちが武道の形のような舞を踊る。皆、面をつけていて顔は見えない。
 夏の夜、俺は卒論の為に、農村で行われる祭りを調査しに来ていた。
「学生さん、どうです?」
 と、村長に問われて、「素晴らしいです」と答えようとして、不意に何かにぶつかられ、持っていたカメラを落としそうになる。
「わーりぃ!」
 軽薄な言葉遣いに、かえって怒りが湧く。酒が入って、広場のあちこちではしゃいでいる若者たち。俺にぶつかってきたのは、髪を金髪に染め、耳にはじゃらじゃらとピアスをつけ、指にはごつごつと指輪をつけて、着ているTシャツの袖をまくり上げた青年だった。「いえーい!」と下品なおたけびを上げながら、似たような恰好をした仲間たちに合流する。
 村長もそれを苦々しく一瞥した。この調子で、この伝統はいつまで保存することが可能だろう。村長は俺に向き直ると笑顔を見せ、木机に並べられた食事を勧めてくる。
「さ、これは古来から伝わっている献立です。儀式の一環ですので、残さず召しあがってください」
「はい」
 目の前に出された膳を、カメラに何枚もおさめてから、卓につき箸をとった。
 牡蠣の佃煮、温泉卵、すりおろした山芋、カボチャの種、煮魚、アサリの炊き込みご飯はてんこ盛りだ。時間をかけて、なんとか食べ終えると、これを、と升になみなみと注がれた酒も勧められた。
 飲めないことはないが、強くはない。
「お酒はちょっと…」
「儀式ですので、口をつける程度でも」
 と、困ったように村長に言われて、一口だけ飲む。かっと喉が熱くなった。度数が高い。それにただの酒じゃない。瓶を見ると、酒の中に何か入っている。何かと尋ねると、「蝮です」とのこと。初めて飲んだ。
 儀式は朝まで続くそうだ。
 最後まで見届けるつもりでいた僕に、村長がそろそろ休んでくださいと言ってきた。
「え、でも…」
 時刻はまだ0時を回ったばかりだ。
「次の儀式に進みますが、客人に見られるわけにいかないので」
「そ、そんな」
 奇祭だと聞いて、東京からここまで五時間もかけてきた。確かに美しい衣装と舞だが、そこまで奇抜なものでもない。ここからが肝なのだろう。それを見学できないなんて。俺は呻吟したが、よそものが決まり事を破るわけにはいかない。
 村長に従い、宿に戻ることになった。
 用意されていた床についたが、眠れない。照明をつけたまま、持参した文庫本を読んだり、放りだしたり。祭りの音が聞こえてくる。
 と、失礼します、と若い男の声がして、座敷の襖がスッと開けられた。
「な、なんですか!?」
 膝をついた姿勢で現れたのは、先程の金髪の青年だった。ただ、ピアスも指輪もはずしていて、白い襦袢姿だ。
「さっきの」
 と、言うが、青年はぴんと来ない様子だ。小首をかしげた。明るいところで見ると、染めた金髪をのぞけば、まだ幼さを残した険のない顔つきは整っていて、つんと尖った赤い上唇が愛らしい。純情そうにすら見える。
「何?」
 俺は、つっけんどんに聞く。
 若者は構わず、膝を進めて部屋に入ってきて、俺の布団に潜り込んできた。
「ちょっと…」
 戸惑う俺に青年は告げた。
「これ、儀式の続きです」
 青年の手が俺の浴衣の裾を割って入ってきて、下着をずらしペニスに触れてきた。扱かれるが、拒絶できない。さっきからもやもやしていたのだ。俺は快感に屈した。
 息を荒くしている俺に、若者はキスをしてくる。
「んん…」
 軽いキスを二度、それから舌先で唇をこじあけられ、侵入された。口中を犯される。舌を絡めあった。気持ちがいい…。
「ん…あ…」
 自分でも、扱いているようで青年は切なげな声を上げた。それから、勃起したペニスの先を、俺のものに押しつけてくる。初めての快感だった。敏感な亀頭どうしを擦りつけ合うのは、相当な気持ちよさだ。お互い、獣のように呼吸し、快感に喘ぐ。このまま、絶頂へ、と俺は待ったが、青年は途中で体を離した。
 半身を起こすと、帯を解き襦袢を脱ぎ捨てる。下着は身に着けていなかった。白い裸体が現れる。腕や、胸元はうっすら日焼けしている。胸や腹、ふとももはまぶしい程白くいやらしい。中央で、赤いペニスが勃起している。
 俺の腰をまたぐと、ペニスを片手で支え、自らのアナルにあてがった。
「ああ…」
 悩ましげに喘ぐ。すぐに挿れずにしばらく感触を味わってから、俺のものをのみこんでいく。
「んん…ん…はあ……」
 すでに、準備を済ませてあったのだろう。青年のアナルはなんなくペニスを受け入れる。ぬるぬるして、吸いつくようで、非常に具合がいい。ゆっくりと腰を動かしだす。
「んっ…いい…」
「そうですか…うれしい…ん…ああん…学生さんのおちんちん、すっごく気持ちいい…はあ…んん…ああん…」
 男の欲情を煽るのが巧みだ。深いため息と交互に艶めかしい喘ぎ声を聞かせられ、興奮が高まる。相当、慣れていると思った。金髪の長い前髪が乱れ、あどけない顔がセックスの愉悦に溶けているのが垣間見える。
「はあ…っはあ…っ!いつも、こういうことを…?」
「ん…はあ…ああん…いつも…?んん…ああん…いいっ…時々…かな…はあ…」
 快感をじっくり味わうような、ゆっくりとした腰の動きが、次第に射精を促すように速くなってきた。青年は自分の手で自らのペニスを扱きだした。
「ああ…はあ…ああん…いきたい…」
「はあっはあっ…うう…っ」
 俺も、下腹に強い快感を感じ、射精しそうになってきた。
 青年は泣きそうな声で喘ぎまくる。
「ん…ああ…ああん…ああん…あっ!いく…っいくいくっんん…っ!
 腰の動きがしばらく止まり、手で受け止めながら射精した。アナルも締まる。青年は射精の快感に浸った。
「気持ち…いい…んん…」
 余韻を味わった後、俺をいかせようと再び腰を振り始めた。
「んん…ん…」
 けなげな様子にぐっと来る。青年のアナルに激しく擦られ、すぐに自分が射精するのがわかった。
「あっ…いく…いくよ…っ!」
「んん、ああん…出して…中にいっぱい出して…!ああん」
「いくっ!いくっ!…ああ!」
 俺も射精した。青年の中に。何度かに分けて長く…たっぷり出ているのがわかった。かなり気持ちいい。余韻の気持ちよさも感じながら、上半身を起こして、金髪に指を差し入れ、頭を押さえながら、激しくキスをした。
「んん…ふ…ん…」
 射精したが、お互いのペニスはまだギンギンに勃起している。村長に勧められた膳の内容と、蝮酒を思い出した。あれは…。
 集落の血が濃くなりすぎるのを防ぐため、旅人などを歓待して子を作る。よくある話だ。だが、それが男相手とは。習慣が形骸化して、変化してしまった果てなのだろうか。
「はあっ…んん…また、挿れて…っ」
 言うと、青年は布団の上にうつぶせに寝た。俺は帯を解いて、すでにはだけている浴衣を脱ぎ捨て、下着も脱ぐと、青年の尻たぶを両手でつかみ、露出したアナルにペニスをあてがう。ゆっくりと挿入する。
「はあ…あん…いい…ああん…」
 全て青年の中におさめると、俺はぴったりと彼とくっついて肌を合わせた。寝バックの体位だ。今度は俺が積極的に動いた。俺の下で、青年が、気持ちよさそうに喘ぐ。
「うう…ん…あん…とってもいい…はあ…ああん…」
 時間をかけてゆっくりと快感を楽しむ。青年の肌はすべすべで、汗でしっとりして気持ちがいい。思わず背中に舌を這わせる。汗のしょっぱい味。なめらかな感触。
「ああん…」
「はあっ…エッチな体だね」
「ううん…はあ…あん…」
 青年の肌と、アナルへの出し入れを楽しみ、絶頂へ近づいていく。激しく突き、俺が先にいき、青年が後から射精した。布団が精液で汚れる。
 更に、青年のアナルから俺の精液があふれ、垂れてしまう。
「こんなにして…」
「ん…」
 かすれた声で青年が言った。
「儀式に使った布団は、燃やしてしまいます…」
「へえ」
「昔は、客人を殺して燃やしていたそうですよ」
「怖いこと言うなよ」
 だが、それがセオリーだよなと俺は納得している。
「学生さん、元気ですね…この前来たおっさん…おじさんはすぐに萎えちゃって…」
 俺のものは、まだ隆々と立ち上がっている。布団に胡坐をかいて、青年にそこへ腰を下ろすよう促した。
「あ…ん…はあ…ああん…」
 向き合って、アナルとペニスを繋げる。それからお互い激しく腰を動かして、快感を貪った。
 夜が白むまで、俺と青年は”儀式”を続け、何度もお互いを射精に導いた。
 
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