那由多くんのいる部屋

ゆめゆき

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寄木細工のある部屋

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「噂には聞いてたけど、本当だったとは。ここでするんだ?」

 その日、カフェ『ルーム』に訪れ、コピ・ルアク・スペシャルを注文したのは中学時代のクラスメイト、京一けいいちだった。

 特に親しくはなかった。親が経営者で羽振りがよく、何でも買ってもらえて甘やかされてるとか、放任主義とか。そんな印象。

 たぶん、ゲイでもバイでもない。冷やかしだ。

 冷やかしに二万五千円出せるのだ。

「しないんなら、帰ってくれるかな。ウエイターの仕事もあるし…」

「あっ!これ何?」

 彼が手に取ったのは寄木細工の箱だった。

「大きいな…」

「ふっ…開けられる?」

「こう見えて、オレはこういうの得意なんだ」

「意外…」

 彼はあっという間に正解を導きだして、箱を開けてしまった。

「中身は…あ…」

 中身は何十枚ものポラロイド写真だ。もちろん、写っているのは僕とお客さんがまぐわっているシーンばかり。

「うわ、エロ…」

「気が済んだ?」

 返答は予想しないものだった。

「へんな気分になってきちゃった…なあ、やろ…コーヒー、頼んだだろ…」

 僕に異存はなかった。

「いいよ。舐めてあげる」

 相手をベッドに座らせ、ズボンと下着を引き下ろし、半ば勃ち上がったペニスの竿を握って扱き、先端を舌と唇でねぶった。

 シコシコ…シコシコ…

 ぴちゃっ…ちゅっ…ぺろり…れろれろ…れろれろ…

「うう…っ!那由多…うまいよ…ハア…ハア…」

 んぐ…はぁむ…じゅる…っ…♡じゅる…っ♡

 れろ…れろぉ…♡

「う…ぐ…!ああ…いいよ…!」

 僕は口を離すと、衣服を脱ぎ捨て京一の上にまたがった。

 ペニスとペニスをくっつける。

「う…あぁ…っ!これ…ヤバい…」

「ん…ふ…♡」

 先端と先端をつけて、ぬるぬる擦り合わせると病みつきになる気持ちよさだ。

 ぬるぬる…クチュ…ぬるぬる…♡

「ああ…っ!ああ、いい~…っ!!」

「あぁん♡あぁん♡感じる…はぁ…ん…♡」

「はあ…ああ~…っ!那由多…かわいいよ…お前…」

「は…ぁ…♡気持ちいい…♡うずうずしてくる…♡京一のちんこ、挿れたい…っ♡」

「お…オレも…那由多の中に…」

「んっ…♡」

「はう…っ!」

 ぬちゅ…ぬちゅ…ズプッ♡ズニュウウ~~…ッ♡

「あう…っ!すっげ…あったかくて…ああ…」

「んう…♡はぅ…ン♡」

 グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ…♡

「ああ、いいよ…すごくイイ…」

「あん♡んう…っ♡気持ち…いィ…♡」

 ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、ハア…♡

「あっ…♡あん…♡」

 京一の手が伸びてきて、乳首をつままれる。僕の腰の動きに合わせて、下から突き上げてくる。

 いつの間にか二人とも夢中になって、求め合っていた。

 暑い…気持ちいい…。汗をかいて、腰を貪欲に動かして、喘いで…。

 グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュ…ッ…

「あん♡イキそ…♡もう少し…で…♡あぁん♡イッちゃうぅ…♡イクイク…ッ…♡」

「オレも…っ!!オレもイクから…!那由多…っ!ああ~~…っっ!!」

 ビクビク、ビクッ!!

 ドプッ!ドックン…ドックン…ドックン…!

「ああ…ああ…はあ、はあ、はあ…」

「あぁん♡あ…イクッ…♡お尻にいっぱい精液、出されてイッちゃうぅ…っ♡」

 ビクッ、ビクッ…♡

 ピュクッ…♡トロリ…♡トロッ…♡

「ン…♡ン…♡ン…♡イクの気持ち…いィ…♡あ…♡あ…♡」

 僕は永くオーガズムを味わった。自分のペースで動けたのもよかった…。

 ピクン…ピクン…ピクン…ピクン…♡

 京一とこんなことになるなんて思わなかった。
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