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BL世界の洗礼を…
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授業が終わり、寮に帰ってから夕食をとって、その後
─。
俺はセディに人気のない中庭に呼び出された。
そして──。
「で…ね…。す、すごく気持ちよくて…は…じめてなのに…媚薬のせいなんだろうけど…あ、僕にかけちゃったことはもう気にしないでね!よくあることみたいだし…」
「ん、うん…」
「頭がぼーっとして、いっぱいしたくて…すっごくドキドキしてるんだけど、なんか安心した気分もあって…」
「うん…」
受けちゃんの…セディのこれは…ノロケか?エッチしてた時の心境を聞けるなんて…ごちそうさまです!
「思い出すと、まだドキドキして…ジュリアン先輩のこと…僕…なんていうか…その…なんか…」
「…す、好き?」
焦れったくなってしまって俺は思わず口を滑らせた。
「そ、そういうんじゃない……と思う…。それより迷惑をかけたから何かお詫びをしなきゃって…!」
「そ、そう…」
セディは慌てて早口で取り繕うように言った。かわいい…。
「でも、あの人ってきっとなんでも持ってるし…よく知らないから、好みとかわからないなって…」
「そうだね…」
体の相性はすごくよくて、お互いすみからすみまでもう知ってるのにな…。
「どうしたらいいかな…リリスにだって責任あるんだから考えてよ」
「えっ。うーん」
俺はもちろん答えを知っているが、ここは言っていいものか…。
ジュリアンは無趣味だが、セディにオルゴール─この世界のオルゴールは手回し式のやつではない。箱の蓋を開ければ魔法で音楽があふれでてくるものだ─を贈られて、それからオルゴール収集にはまるようになる。
棚にぎっしりオルゴールが並んだジュリアンの部屋の描写、面白かったな…。セディからもらったオルゴールだけ豪華なガラスケースに入れてあって…。
「なんでも持ってるんなら、いっそ手作り…でも、食べ物…はだめだよね…好みがわからないし、間違えて媚薬を作ったやつの作った食べ物なんて…。」
ぶつぶつ言いながら思案に暮れているセディ。
そのうち、自分で思いつくだろう。
俺は傍観者でいたいのだ。
だが、その晩、俺はそう言ってられない事態に陥った。
寮の自室で同級生に夜這いをかけられたのだ…!!今まで、ベッドに誘われたことはあってもこんな強引に迫られることはなかったのに…!
寮の部屋は基本二人で一部屋である。
夜這いをかけてきたそいつは言った。
「同室のやつには睡眠魔法をかけた。泣いても喚いても…君がどんなに乱れても目を覚ましやしない。リリス…君は動けない。さ、これを飲んで…」
「んぐ…」
鼻をつままれて、流し込まれたこれはおそらく媚薬だ。甘ったるい味つけがしてある。
「けほっ…けほっ…!」
「効いてきただろう」
「あ…あ…」
体が燃えるように熱い。体の芯がじんじんするように疼く。
がまんできない…エッチが…したい。したくてたまらない…!
それも、男と…!
「お、俺には妻と子が…」
「リリス…何を言ってるんだ…」
そうだ…!俺は暮葉やまと…腐女子の彼女と結婚して、一男一女をもうけ、そして…。
─。
俺はセディに人気のない中庭に呼び出された。
そして──。
「で…ね…。す、すごく気持ちよくて…は…じめてなのに…媚薬のせいなんだろうけど…あ、僕にかけちゃったことはもう気にしないでね!よくあることみたいだし…」
「ん、うん…」
「頭がぼーっとして、いっぱいしたくて…すっごくドキドキしてるんだけど、なんか安心した気分もあって…」
「うん…」
受けちゃんの…セディのこれは…ノロケか?エッチしてた時の心境を聞けるなんて…ごちそうさまです!
「思い出すと、まだドキドキして…ジュリアン先輩のこと…僕…なんていうか…その…なんか…」
「…す、好き?」
焦れったくなってしまって俺は思わず口を滑らせた。
「そ、そういうんじゃない……と思う…。それより迷惑をかけたから何かお詫びをしなきゃって…!」
「そ、そう…」
セディは慌てて早口で取り繕うように言った。かわいい…。
「でも、あの人ってきっとなんでも持ってるし…よく知らないから、好みとかわからないなって…」
「そうだね…」
体の相性はすごくよくて、お互いすみからすみまでもう知ってるのにな…。
「どうしたらいいかな…リリスにだって責任あるんだから考えてよ」
「えっ。うーん」
俺はもちろん答えを知っているが、ここは言っていいものか…。
ジュリアンは無趣味だが、セディにオルゴール─この世界のオルゴールは手回し式のやつではない。箱の蓋を開ければ魔法で音楽があふれでてくるものだ─を贈られて、それからオルゴール収集にはまるようになる。
棚にぎっしりオルゴールが並んだジュリアンの部屋の描写、面白かったな…。セディからもらったオルゴールだけ豪華なガラスケースに入れてあって…。
「なんでも持ってるんなら、いっそ手作り…でも、食べ物…はだめだよね…好みがわからないし、間違えて媚薬を作ったやつの作った食べ物なんて…。」
ぶつぶつ言いながら思案に暮れているセディ。
そのうち、自分で思いつくだろう。
俺は傍観者でいたいのだ。
だが、その晩、俺はそう言ってられない事態に陥った。
寮の自室で同級生に夜這いをかけられたのだ…!!今まで、ベッドに誘われたことはあってもこんな強引に迫られることはなかったのに…!
寮の部屋は基本二人で一部屋である。
夜這いをかけてきたそいつは言った。
「同室のやつには睡眠魔法をかけた。泣いても喚いても…君がどんなに乱れても目を覚ましやしない。リリス…君は動けない。さ、これを飲んで…」
「んぐ…」
鼻をつままれて、流し込まれたこれはおそらく媚薬だ。甘ったるい味つけがしてある。
「けほっ…けほっ…!」
「効いてきただろう」
「あ…あ…」
体が燃えるように熱い。体の芯がじんじんするように疼く。
がまんできない…エッチが…したい。したくてたまらない…!
それも、男と…!
「お、俺には妻と子が…」
「リリス…何を言ってるんだ…」
そうだ…!俺は暮葉やまと…腐女子の彼女と結婚して、一男一女をもうけ、そして…。
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