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なんとこんなんで団大円!?
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長い夏休みが終わった。塾で友人は出来なかった…。
なつきと、昼夜問わず淫らな行為に耽り、宿題に追われ、中学時代の友人と一度だけ海に行った。それで夏休みは終わった。
忍野とエンカウントせずに塾通いを遂行出来たのは僥倖だった。
始業式、いつものように教室へ向かう足取りは重い。
忍野は、やはり女生徒たちを侍らせて、エラソーに席についている。僕の席は…女生徒が座っている。
のろのろと近づいていくと、奇跡が起こった。
「おい、どけよ」
忍野が女生徒をぼくの席からどかせたのだ。「やあん」と言いながら、女生徒は移動した。
ぼくは、おそるおそる自分の席に座った。
なんだ…?どういう風の吹き回しだ…??
「陽!」
「はいいい!!!」
ぼくはびくっとした。何を言われるのか?怖ろしい、怖ろしい。
だが、思わぬ言葉が忍野から発せられた。
「おはよ」
ええええ?
「お、お、お、お…おはよう…ございます…!」
俺は目を合わせないように、終始黒板の方を向いていたのだが、忍野が笑ったような気配がした。
どういう事??
あっさりとした始業式が終わり、こののんびりした学校は始業式の日に授業なんてしないので、これにて下校ということになる。
ああ、でもその前に見張りの仕事があるのかも…。でも忍野、なんか様子へんだし…。どっちにしろ早く帰りたいと思いながら、忍野の命令を待っていると、とんでもないことを言われた。
「陽、今日うち来るよな」
「は……」
うちって?あの白い三階建ての?というか、何の用で??
「ほら、行こう」
手首をひっつかまれて、引きずられるように俺は忍野に連行された。
駅に着き、定期が残っていたのでそれで俺も改札を抜け、電車に乗り二駅、電車の中では二人並んで吊革につかまり、それからあの白い豪邸に着くまで、忍野は明るくしゃべっていた。
昨日のテレビ見た?とか、あの映画はつまらなかった!とか、あの映画は面白かった!とか、今度、どっか行こう!とまで言ってきた。
その間、ぼくはそっぽを向いて「はあ…」「はあ…」と気のない相槌を打つので精いっぱいだった。
そーっと、忍野の方を見て「??」という顔をしていると、忍野もこっちを見て「??」という表情を美しいかんばせに浮かべていた。
「なんか、陽、へんだな」
「……」
ぼくはへらっと一瞬だけ愛想笑いをした。忍野が花のように笑った。
全く、意味がわからない。もはや恐怖は乗り越えた。謎だけが俺には残った。
忍野邸に着いて、門をくぐり、玄関を開ける忍野に続く。
「あら、いらっしゃい!」
二十代後半くらいの、忍野に面差しのよく似た美人がリビングから出てきて迎えてくれた。
「あ…どうも…」
「ただいま…なあ!勝手にやるから!なんもしなくていいから!」
と、忍野が若干乱暴に言う。女性は怯まず、あらあら~とか言っている。
おそらく、忍野の部屋へ向かう階段を上りながら、「お、お姉さん…?」と、聞くと「えっ?何言ってんの」と、忍野が返してきた。
「知ってんじゃん。母ちゃんじゃん…陽、マジでへんだぞ…」
「お母様…若っ…」
二階に着くと、左にある一室に俺を招き入れ、クーラーをつけ、鞄を置くと「ちょっと、待ってて」と言って、忍野は階下へ戻った。
想像した通り、忍野の部屋は広い。俺の部屋の二倍か三倍はある。ピカピカのフローリング、照明もおしゃれで、カーテンはレースと遮光カーテンの二重になっている。勉強机も小学校から使い続けている学習デスクみたいなのじゃない。黒い光沢のある変わったデザインで、PCが置かれており、椅子はなんか近未来的な、人間工学に基づいて作られた疲れにくいとかそういう感じのやつ。
「はあ…やっぱり社長の家なんかな…」
しげしげと観察していると、忍野が水のペットボトル二本と、盆を持って戻ってきた。
天板がガラスで出来たテーブルにそれを置く。
アイスティーと、個包装の変わったお菓子がいくつか盆の上にあった。
「これ、美味しいって言ってたから…取り寄せた」
「ん!え?うん」
「俺はいいから、陽が全部食べていいよ」
事態が飲み込めず、何も出来ないので、とりあえず出されたものを、食べて、飲んだ。
「あ、お、美味しい…です…」
「陽、めっちゃ気に入ってたもんねそれ」
「お…!うん…」
お菓子はちょっと一度だけ食べたことがあるマカロンに似ていて、もっとさくさくで軽い感じ。
「陽!」
お菓子を食べ終え、アイスティーも飲み終えると、忍野が抱きついてきた。
「なんっ!?」
「んっ…」
忍野の唇が、俺のに押しつけられる。舌も入って来た。
「んん…ん…」
「んぐ?んんー…!」
「んん…メレンゲ菓子の味する…」
「なななな…いきなり何を…」
「そっちの方がいつもいきなりじゃん…今日、陽、へん!マジでへんだぞ!」
「だ、だって…」
「ここ、固いからベッドに行こう」
忍野は水のペットボトルを片手に持つと、片手でぼくの手をひいた。
「そ…え…?」
部屋の隅にある、スプリングの効いた、立派なベッドに連れて行かれ、そこへ押し倒される。
「ひえ…」
忍野が制服のシャツを脱ぎだした。白い肌、ふっくらした胸筋があらわれる。お腹は縦に筋が入っている。
ズボンと下着も脱ぎ捨てた。立派なものが半勃ちになっている。
「陽も脱いで…」
「でででも…」
「あー俺が脱がす感じ?」
「いや、その」
忍野は俺のシャツのボタンを一個一個はずし、はだけると首筋や胸にキスを落とした。ズボンと下着も下ろされる。
「忍野くん…あ…っ!」
忍野は俺のを躊躇なく咥えた。奥まで飲み込んで舌も使って、いやらしく責め立てる。
「んん…好き…」
「ひあ…っ!お、忍野くん…?」
「何それ…瑠架だろ…」
「る…か…」
「うん…」
忍野はベッド下の収納から、ローションを取り出すと、それを使って僕の前で自分でアナルをほぐし始めた。
それは忍野であることを忘れれば、あまりに淫靡な光景だった。美少年が膝立ちの姿勢で。自分の手で、お尻の穴をいじっている。
「んん…」
苦しそうだ。
「て、て…手伝おうか。る、瑠架…」
「んん…うん…」
あわわわわわ。言ったものの、どうやろう。四つん這いになって、とぼくが言うと、忍野は素直に従った。
貸してもらったローションをアナルに塗り込めて、指をゆっくり入れていき、抜き差ししたり、中をぐるっと円を描くようにして、押し広げていく。思ったより忍野のアナルは柔らかかった。
「んん…はあ…っあう…ん…もう、もう、いいよ…来て…」
『来て』ってどういう意味だろう。
「陽の…入れて…待って、向き合ってしたい……」
忍野は仰向けになって、腰の下に枕を敷いて俺を待った。
「おし…瑠架…」
恐る恐る、忍野の足を持ち上げて、開かせる。むき出しになったアナルがひくん!と収縮する。
「んん…陽、早く…」
「はあ…はあ…」
ぼくは何をしてるんだ?そう思いながら、ペニスを忍野のアナルにあてがう。忍野がぴくんと震えた。
「ああ…」
ゆっくりと入れていく。
「んん…っはあ……」
忍野が悩ましげな表情で、ぼくのペニスを受け入れる。
「やば…っ気持ち…いい…る、瑠架…」
「俺も…っ!動いて…めちゃくちゃにして…!」
ぼくはゆっくり動き出した。奥まで貫き、引いて、また貫く。だんだん動きを激しくしていく。
「あっ!ああ…っ!陽!陽…っ!」
忍野は乱れた。ああ、そうだ…。
もっと、浅いところ…お腹の方に向かって…。
ぼくはその辺を何か所か突いてみた。ある場所で忍野が反応した。
「あっ…や…っ!そこ…陽……んんっ!」
「こ、ここ…?」
「ああ…っ!やあっ!あん…!ああん…!気持ちいい…!」
「瑠架…!」
「やだっ!気持ちいいっ!どうしよう…ああん…やあん…いきそう…!」
「えっ…!」
「ちんこ、触って…!陽の手で扱いて…あう…ああ…お尻突かれながらいっちゃう…!」
ぼくは腰を動かしながら、忍野のペニスを握って扱いた。いつの間にか、見つめ合っていた。忍野はせっぱつまった顔をしている。すがるようにぼくを見る。ぼくも忍野のうるんだ目を見つめる。
「あっあっ…!いくっいっちゃう…っ!」
「あ…ぼくも…ぼくも…っ!ああー…っ!!」
ぼくは忍野の中に射精した。忍野のアナルが締まって、それを受け止めてくれる。
「あん…出てる…陽の……!あ…」
忍野もぼくの手の中に射精した。濃いのをたっぷりと。
「はあ…はあ…」
息を切らしながら、忍野がティッシュを渡してくれたので、それで拭う。
「はあ…はあ…」
忍野がいつの間にか身を起こしていて、僕のおでこと自分のをこつんとくっつけた。
「すごい…よかった…」
「うん…」
ちゅっ、ちゅっ…と忍野が口づけてくる。
「水飲む?」
「うん…」
喉が渇いた。ペットボトルを渡される。空けて、一気に半分ほど飲み干した。
「はあ…」
忍野もぐびぐび飲んでいる。
飲み終わって、床に置くと、また俺にキスをしてきた。
「んん…」
深い、エッチなキス。
「二回戦…」
「えっ…」
再び、ぼくは忍野と交わった。その後も、その後も…。
散々、ヤりまくってフラフラになったぼくが帰宅すると、部屋になつきが待っていて、意味ありげな笑みを浮かべて言った。
「今日、るかくんと、し・た?」
ぼくは畳の上にがくんとくずおれて、答えた。
「した……」
「うまく出来た~?もう、るかくんは陽くんの虜でしょ!」
お前か。お前なのか…!
「さては、なつき…ぼくに化けて…でも、いつの間に…」
「陽くんが、カキコーシューに行ってる間に。るかくんも、最初はびっくりしてたけど、どんどんお尻のエッチが好きになっちゃって…才能あったんだよ」
どうして、なつきが忍野のことを知ったのかは聞くまでもない。以前言っていた。悪魔だから、ぼくのことはなんでもわかると。
それにしても…。
「もう…チンコ擦り切れるかと…」
「るかくん、絶倫だもんね…」
なつきがふふっと笑った。
「るかくんはね、最初から陽くんのことが好きだったんだよ…」
「はあ?」
「見つめられて、かわいいって思われてるのわかってて、嬉しかったけど、認めたくなかったんだよ」
だからって、人の座ってるパイプ椅子蹴っ飛ばすかな…。
「でも、今は素直になれてはっぴー!よかったじゃーん」
「なつき…」
確かに、もう忍野に怯えなくていいんだ…。それに…それに、忍野とのセックスは…正直、よかった…。顔もめちゃくちゃタイプだし。
ふと、思い出した。
これで、俺の願いは…かなった…んじゃないか?思ってた形と違うけど、これから、もう忍野にいじめられない。
「なつき…帰っちゃうのか…?」
ぼくはぽつりと聞いた。それはそれで、寂しいような…。しかし、なつきは言った。
「え、なんで?まだボク、ここにいるよ!」
「え、でも…」
「だからまた、陽くんの美味しいせーえき、頂戴?」
「ええええ?」
なつきはぼくの上にまたがってきた。
「陽くん…しよ…」
「え、ちょ…待っ…無理…!休ませて…!」
「ダーメ!」
なつきとの関係はまだ終わらないのだ。
なつきと、昼夜問わず淫らな行為に耽り、宿題に追われ、中学時代の友人と一度だけ海に行った。それで夏休みは終わった。
忍野とエンカウントせずに塾通いを遂行出来たのは僥倖だった。
始業式、いつものように教室へ向かう足取りは重い。
忍野は、やはり女生徒たちを侍らせて、エラソーに席についている。僕の席は…女生徒が座っている。
のろのろと近づいていくと、奇跡が起こった。
「おい、どけよ」
忍野が女生徒をぼくの席からどかせたのだ。「やあん」と言いながら、女生徒は移動した。
ぼくは、おそるおそる自分の席に座った。
なんだ…?どういう風の吹き回しだ…??
「陽!」
「はいいい!!!」
ぼくはびくっとした。何を言われるのか?怖ろしい、怖ろしい。
だが、思わぬ言葉が忍野から発せられた。
「おはよ」
ええええ?
「お、お、お、お…おはよう…ございます…!」
俺は目を合わせないように、終始黒板の方を向いていたのだが、忍野が笑ったような気配がした。
どういう事??
あっさりとした始業式が終わり、こののんびりした学校は始業式の日に授業なんてしないので、これにて下校ということになる。
ああ、でもその前に見張りの仕事があるのかも…。でも忍野、なんか様子へんだし…。どっちにしろ早く帰りたいと思いながら、忍野の命令を待っていると、とんでもないことを言われた。
「陽、今日うち来るよな」
「は……」
うちって?あの白い三階建ての?というか、何の用で??
「ほら、行こう」
手首をひっつかまれて、引きずられるように俺は忍野に連行された。
駅に着き、定期が残っていたのでそれで俺も改札を抜け、電車に乗り二駅、電車の中では二人並んで吊革につかまり、それからあの白い豪邸に着くまで、忍野は明るくしゃべっていた。
昨日のテレビ見た?とか、あの映画はつまらなかった!とか、あの映画は面白かった!とか、今度、どっか行こう!とまで言ってきた。
その間、ぼくはそっぽを向いて「はあ…」「はあ…」と気のない相槌を打つので精いっぱいだった。
そーっと、忍野の方を見て「??」という顔をしていると、忍野もこっちを見て「??」という表情を美しいかんばせに浮かべていた。
「なんか、陽、へんだな」
「……」
ぼくはへらっと一瞬だけ愛想笑いをした。忍野が花のように笑った。
全く、意味がわからない。もはや恐怖は乗り越えた。謎だけが俺には残った。
忍野邸に着いて、門をくぐり、玄関を開ける忍野に続く。
「あら、いらっしゃい!」
二十代後半くらいの、忍野に面差しのよく似た美人がリビングから出てきて迎えてくれた。
「あ…どうも…」
「ただいま…なあ!勝手にやるから!なんもしなくていいから!」
と、忍野が若干乱暴に言う。女性は怯まず、あらあら~とか言っている。
おそらく、忍野の部屋へ向かう階段を上りながら、「お、お姉さん…?」と、聞くと「えっ?何言ってんの」と、忍野が返してきた。
「知ってんじゃん。母ちゃんじゃん…陽、マジでへんだぞ…」
「お母様…若っ…」
二階に着くと、左にある一室に俺を招き入れ、クーラーをつけ、鞄を置くと「ちょっと、待ってて」と言って、忍野は階下へ戻った。
想像した通り、忍野の部屋は広い。俺の部屋の二倍か三倍はある。ピカピカのフローリング、照明もおしゃれで、カーテンはレースと遮光カーテンの二重になっている。勉強机も小学校から使い続けている学習デスクみたいなのじゃない。黒い光沢のある変わったデザインで、PCが置かれており、椅子はなんか近未来的な、人間工学に基づいて作られた疲れにくいとかそういう感じのやつ。
「はあ…やっぱり社長の家なんかな…」
しげしげと観察していると、忍野が水のペットボトル二本と、盆を持って戻ってきた。
天板がガラスで出来たテーブルにそれを置く。
アイスティーと、個包装の変わったお菓子がいくつか盆の上にあった。
「これ、美味しいって言ってたから…取り寄せた」
「ん!え?うん」
「俺はいいから、陽が全部食べていいよ」
事態が飲み込めず、何も出来ないので、とりあえず出されたものを、食べて、飲んだ。
「あ、お、美味しい…です…」
「陽、めっちゃ気に入ってたもんねそれ」
「お…!うん…」
お菓子はちょっと一度だけ食べたことがあるマカロンに似ていて、もっとさくさくで軽い感じ。
「陽!」
お菓子を食べ終え、アイスティーも飲み終えると、忍野が抱きついてきた。
「なんっ!?」
「んっ…」
忍野の唇が、俺のに押しつけられる。舌も入って来た。
「んん…ん…」
「んぐ?んんー…!」
「んん…メレンゲ菓子の味する…」
「なななな…いきなり何を…」
「そっちの方がいつもいきなりじゃん…今日、陽、へん!マジでへんだぞ!」
「だ、だって…」
「ここ、固いからベッドに行こう」
忍野は水のペットボトルを片手に持つと、片手でぼくの手をひいた。
「そ…え…?」
部屋の隅にある、スプリングの効いた、立派なベッドに連れて行かれ、そこへ押し倒される。
「ひえ…」
忍野が制服のシャツを脱ぎだした。白い肌、ふっくらした胸筋があらわれる。お腹は縦に筋が入っている。
ズボンと下着も脱ぎ捨てた。立派なものが半勃ちになっている。
「陽も脱いで…」
「でででも…」
「あー俺が脱がす感じ?」
「いや、その」
忍野は俺のシャツのボタンを一個一個はずし、はだけると首筋や胸にキスを落とした。ズボンと下着も下ろされる。
「忍野くん…あ…っ!」
忍野は俺のを躊躇なく咥えた。奥まで飲み込んで舌も使って、いやらしく責め立てる。
「んん…好き…」
「ひあ…っ!お、忍野くん…?」
「何それ…瑠架だろ…」
「る…か…」
「うん…」
忍野はベッド下の収納から、ローションを取り出すと、それを使って僕の前で自分でアナルをほぐし始めた。
それは忍野であることを忘れれば、あまりに淫靡な光景だった。美少年が膝立ちの姿勢で。自分の手で、お尻の穴をいじっている。
「んん…」
苦しそうだ。
「て、て…手伝おうか。る、瑠架…」
「んん…うん…」
あわわわわわ。言ったものの、どうやろう。四つん這いになって、とぼくが言うと、忍野は素直に従った。
貸してもらったローションをアナルに塗り込めて、指をゆっくり入れていき、抜き差ししたり、中をぐるっと円を描くようにして、押し広げていく。思ったより忍野のアナルは柔らかかった。
「んん…はあ…っあう…ん…もう、もう、いいよ…来て…」
『来て』ってどういう意味だろう。
「陽の…入れて…待って、向き合ってしたい……」
忍野は仰向けになって、腰の下に枕を敷いて俺を待った。
「おし…瑠架…」
恐る恐る、忍野の足を持ち上げて、開かせる。むき出しになったアナルがひくん!と収縮する。
「んん…陽、早く…」
「はあ…はあ…」
ぼくは何をしてるんだ?そう思いながら、ペニスを忍野のアナルにあてがう。忍野がぴくんと震えた。
「ああ…」
ゆっくりと入れていく。
「んん…っはあ……」
忍野が悩ましげな表情で、ぼくのペニスを受け入れる。
「やば…っ気持ち…いい…る、瑠架…」
「俺も…っ!動いて…めちゃくちゃにして…!」
ぼくはゆっくり動き出した。奥まで貫き、引いて、また貫く。だんだん動きを激しくしていく。
「あっ!ああ…っ!陽!陽…っ!」
忍野は乱れた。ああ、そうだ…。
もっと、浅いところ…お腹の方に向かって…。
ぼくはその辺を何か所か突いてみた。ある場所で忍野が反応した。
「あっ…や…っ!そこ…陽……んんっ!」
「こ、ここ…?」
「ああ…っ!やあっ!あん…!ああん…!気持ちいい…!」
「瑠架…!」
「やだっ!気持ちいいっ!どうしよう…ああん…やあん…いきそう…!」
「えっ…!」
「ちんこ、触って…!陽の手で扱いて…あう…ああ…お尻突かれながらいっちゃう…!」
ぼくは腰を動かしながら、忍野のペニスを握って扱いた。いつの間にか、見つめ合っていた。忍野はせっぱつまった顔をしている。すがるようにぼくを見る。ぼくも忍野のうるんだ目を見つめる。
「あっあっ…!いくっいっちゃう…っ!」
「あ…ぼくも…ぼくも…っ!ああー…っ!!」
ぼくは忍野の中に射精した。忍野のアナルが締まって、それを受け止めてくれる。
「あん…出てる…陽の……!あ…」
忍野もぼくの手の中に射精した。濃いのをたっぷりと。
「はあ…はあ…」
息を切らしながら、忍野がティッシュを渡してくれたので、それで拭う。
「はあ…はあ…」
忍野がいつの間にか身を起こしていて、僕のおでこと自分のをこつんとくっつけた。
「すごい…よかった…」
「うん…」
ちゅっ、ちゅっ…と忍野が口づけてくる。
「水飲む?」
「うん…」
喉が渇いた。ペットボトルを渡される。空けて、一気に半分ほど飲み干した。
「はあ…」
忍野もぐびぐび飲んでいる。
飲み終わって、床に置くと、また俺にキスをしてきた。
「んん…」
深い、エッチなキス。
「二回戦…」
「えっ…」
再び、ぼくは忍野と交わった。その後も、その後も…。
散々、ヤりまくってフラフラになったぼくが帰宅すると、部屋になつきが待っていて、意味ありげな笑みを浮かべて言った。
「今日、るかくんと、し・た?」
ぼくは畳の上にがくんとくずおれて、答えた。
「した……」
「うまく出来た~?もう、るかくんは陽くんの虜でしょ!」
お前か。お前なのか…!
「さては、なつき…ぼくに化けて…でも、いつの間に…」
「陽くんが、カキコーシューに行ってる間に。るかくんも、最初はびっくりしてたけど、どんどんお尻のエッチが好きになっちゃって…才能あったんだよ」
どうして、なつきが忍野のことを知ったのかは聞くまでもない。以前言っていた。悪魔だから、ぼくのことはなんでもわかると。
それにしても…。
「もう…チンコ擦り切れるかと…」
「るかくん、絶倫だもんね…」
なつきがふふっと笑った。
「るかくんはね、最初から陽くんのことが好きだったんだよ…」
「はあ?」
「見つめられて、かわいいって思われてるのわかってて、嬉しかったけど、認めたくなかったんだよ」
だからって、人の座ってるパイプ椅子蹴っ飛ばすかな…。
「でも、今は素直になれてはっぴー!よかったじゃーん」
「なつき…」
確かに、もう忍野に怯えなくていいんだ…。それに…それに、忍野とのセックスは…正直、よかった…。顔もめちゃくちゃタイプだし。
ふと、思い出した。
これで、俺の願いは…かなった…んじゃないか?思ってた形と違うけど、これから、もう忍野にいじめられない。
「なつき…帰っちゃうのか…?」
ぼくはぽつりと聞いた。それはそれで、寂しいような…。しかし、なつきは言った。
「え、なんで?まだボク、ここにいるよ!」
「え、でも…」
「だからまた、陽くんの美味しいせーえき、頂戴?」
「ええええ?」
なつきはぼくの上にまたがってきた。
「陽くん…しよ…」
「え、ちょ…待っ…無理…!休ませて…!」
「ダーメ!」
なつきとの関係はまだ終わらないのだ。
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