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8章 若き灯は塔を駆ける
138話 食らい合い
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アンジェラさんが戻って来たので、私達は上の階を目指す。
目指すのは良いんだけど……
「どうしたんですか、それ」
階段を上っている最中、気になってアンジェラさんに訊いた。
「武器庫らしい部屋で見つけて、使えそうだから持って来たんだよ」
見回りに行っていたアンジェラさんの手には、鈍器が握られている。
持ち手の棒の先に、無数の棘が付いた拳大の銀色の球体。武器:モーニングスターだ。
鎖で球体と棒が繋がっているタイプもあるが、こちらはハンマーとして扱う近距離武器だ。
ゲーム上では魔術師や回復魔術師のキャラの武器は、杖か小ぶりな鈍器だ。魔術師達は力のパラメーターが低いので、武器を持っても物理攻撃力も戦士系の職種にかなり劣る。
でも実際に持っている姿見ると、非力キャラだから許される武器だなぁ……
アンジェラさんは基本魔術使うタイプだけど、その体は筋肉質であるが身動きのとり易い細さを兼ね備えている。魔物相手のフィールドワークには体力は必須。魔物に襲われる可能性もあるので、前衛の戦闘力と回避能力は必要。さらに、毒を持つ生き物が自分は危険である主張するように、上半身に書かれた沢山の魔方陣があるから、魔術による戦闘もできる。
パラメーターの傾向で言うなら、術者寄りのバランス型だろうか。
ゲーム上では器用貧乏になり易いが、現実だと全く見方が変わる。
「あの階はぬけの殻だったのに、武器が残っていたんですね」
ファルエースさんはそう言って、先程いた階を思い返している。
私達が目覚め、アルドと出会った階は、塔の管理者の居住スペースだった。小さな部屋が幾つもアリ、迷路のようになっていた。不思議な事に、生活の面影は一切なかった。木製の椅子やテーブル、棚は綺麗に残っているのに、布製品や食器類は無い。本棚も、衣装ダンスも、掃除用具入れも、何もかも空だった。
貴重な本、金や銀の食器なら管理者達が持ち帰っていそうだけれど、限度がある。まるで何も飾られていない額縁が並んでいる様で、静かな不気味さがあった。
「これだけが残っていたから、何か意味があるかもね」
『じじ様に会えばわかると思う!』
「そうだね~」
飛び跳ねるアルドを見て、アンジェラさんは楽しそうにしている。
本当は隈なく観察して、記録に残したいんだろうな。長い癖のある前髪の隙間から見える目が、ギラギラしている。
『あれ?』
次の階へと到着した時、アルドは鼻を動かし、周囲の臭いを嗅ぐ。
『ずっと上の方から、血の臭いがする』
「アルドの仲間が、獲物を食べているんじゃないか?」
その時、微かだけれど雄叫びと悲痛な鳴き声が耳に届く。
アルドの耳がぴんと立ち上がり、毛が逆立った。
『違う……これは仲間の!』
勢いよく走り出そうとしたアルドを、アンジェラさんが器用に片手で持ち上げた。
『なにするんだよ!』
アンジェラさんの腕の中で、ジタバタとアルドが暴れる。
「アルドくんの仲間を攻撃した相手が、下の階に降りてくるかもしれない」
『で、でも! 仲間が死んじゃうかも!』
「キミは子供だ。それが何を意味するか、賢いキミなら分かっているよね」
アルドはビクリと身体を震わせ、動きを止めた。
弱肉強食の野生の世界では、子供は肉食獣に格好の獲物である。
けれどアンジェラさんの言った〈子供〉には、もう一つの意味がある。
「塔の主が危篤状態になったのを皮切りに、後継者争い……殺し合いが始まったのか」
ファルエースさんは眉間に皺を寄せる。
健康なアルドがいると言う事は、血は濃くなり過ぎていない。複数のヴェルアトルの群れがいる証拠だ。
炎誕の塔は、風竜とロカ・シカラのように、他の者が浄化を継げる環境ではない。
この塔の食物連鎖の頂点はヴェルアトルだ。
塔の主の血族。彼に賛同し、塔へと避難した一族たち。
ここでは、疑似的な王と貴族の関係が構築されている。
王家の血筋を受け継ぐ貴族の当主たちが、空席となる玉座を狙っている。
人とは違い、彼らに使用人や騎士なんているはずが無く、身を守るのは己の力のみだ。闇雲に戦えば、怪我をし、無駄な体力まで消費してしまう。だから勢力争いであっても、手っ取り早く競争相手を減らす為に、最初に弱い子供、老体、彼らを守ろうとするものを狙って動く。
閉鎖された塔の中では、逃げ場はない。
一匹で歩き回る小さなアルドに、最初から勝ち目はない。
『本当に、殺し合っているのかな』
「まだ分からないよ。でも、塔の主になりたくて、傷付け合っているのは確かだろうね」
『なんで? たくさん話し合って、相応しい誰かを選んだほうが良いよ』
「キミみたいに、精霊憑きで、思考を巡らせられる魔物は限られるんだ。それに……」
アンジェラさんは何かを言いかけたが、首を振った。
「みんながキミのような考え方を持っていれば良いけれど、それは難しいんだ。彼らは、少しでも早く自分の力をみんなに知らしめて、終わらせたいんだよ」
『わかんない!』
アルドは大きな声でそう言ったが、直ぐに落ち込んだように耳を下げた。
『……でも、オイラは弱いし、死んだらダメだから、悔しいけど我慢する』
「うん。賢い子だ」
アンジェラさんはアルドを床の上へと降ろし、モーニングスターの握りを確かめる。
「レフィードくん居るよね?」
『あぁ、もちろんだ』
光の玉のレフィードが私の背後から現れる。
「ボクと先行して、安全を確認して欲しい。確認ができたら、キミがミューゼリアちゃん達に知らせてくれないかな?」
『あぁ、わかった』
ヴェルアトル達が来ても対処できるように、アンジェラさんは上の階に留まる。
今回は、絶対に逃げられない。ボスの魔物では無くとも、ヴェルアトルは強い部類だ。アルドの為に相手を殺さずとも、戦闘不能になるまでねじ伏せるには相当な戦闘力が必要だ。
まだ24階だ。アンジェラさん一人に無理をさせられない。
「アンジェラさん」
「戦うのは、大人の役目だよ」
呼びかけた瞬間に、言いきられてしまった。
「それに、アルドくんのお爺様が、ボク達を助けてくれるかもしれないよ? 大丈夫!」
歯を見せて笑うアンジェラさんに何も反論できず、私は視線が下に向いた。
戦闘能力と経験の差は歴然であり、こちらは貴族の令嬢と皇子の立場がある。
これまで通り、守ってもらうしかない。
「怪我だけは、気を付けてくださいね!」
割り切るしかない。私は、チート能力なんて無いんだから、誰かに命を預け、頼るしかない。現実を見れば仕方ないけど、もどかしくて、不甲斐ない。
「うん! 皆も気を付けてね!」
アンジェラさんはひらひらと手を振り、階段を上って行った。
「あれは、まーた自分を責めてる顔だったね」
アンジェラはそう言って、レフィードに目線を送る。
ミューゼリアは無意識にやっているので気づいていないが、自分を責めている時はきゅっと口を噤み、眉を下げてしまう。まるで泣くのを我慢している小さな子供のようだ。
弱音を吐くのがとにかく苦手で、我慢するのは誰よりも上手で、1人で頑張ろうとするから、何かと先回りしなければならない。
『そうだが……実際のところ、大丈夫なのか?』
「大丈夫なんて確信はないよ。戦いは、いつ死ぬか分からないものだからね」
まるで歌を唄う様に、モーニングスターへ複数の付与魔術が重ねられていく。
「でも、ボクは大人だ。やるべき事は、ちゃんと分かっているし、覚悟している」
小さな女の子が世界を救う。そんな絵本の中の物語を紡ぐように、ミューゼリアの周りでは、おかしなことばかりが発生している。けれど彼女は、英雄になりたくてやっているのではない。ただ守りたい人がいるから、漠然と解決をしようと必死に走っている。
それに伴うように、世界の裏側に隠れた者達が手を貸している。
彼女は、自分に力がないと思っている。否、引き起こされる物事が余りにも大きすぎて、ちっぽけに見えるだけだ。
ミューゼリアの行動がなければ、負の想念の浸食はとうの昔にイリシュタリアを飲み込んでいた。
十年前まで魔物の解剖をするたびに発見していた赤い欠片が、ミューゼリアが風森の神殿のロカ・シカラと対面して以降、劇的に減り、今では完全に無くなったと言っても過言ではない。
「人は万能ではないんだから、あんなに自分を責めなくても良いのにね」
『……同意する。あの子は、何も悪い事をしていないのに、責めてばかりだ』
「そうだよねー」
アンジェラは心から同意する。
自分の幸せを考えない女の子。
誰かの為に動き回る小さな背中。いやでも思い出される。
目指すのは良いんだけど……
「どうしたんですか、それ」
階段を上っている最中、気になってアンジェラさんに訊いた。
「武器庫らしい部屋で見つけて、使えそうだから持って来たんだよ」
見回りに行っていたアンジェラさんの手には、鈍器が握られている。
持ち手の棒の先に、無数の棘が付いた拳大の銀色の球体。武器:モーニングスターだ。
鎖で球体と棒が繋がっているタイプもあるが、こちらはハンマーとして扱う近距離武器だ。
ゲーム上では魔術師や回復魔術師のキャラの武器は、杖か小ぶりな鈍器だ。魔術師達は力のパラメーターが低いので、武器を持っても物理攻撃力も戦士系の職種にかなり劣る。
でも実際に持っている姿見ると、非力キャラだから許される武器だなぁ……
アンジェラさんは基本魔術使うタイプだけど、その体は筋肉質であるが身動きのとり易い細さを兼ね備えている。魔物相手のフィールドワークには体力は必須。魔物に襲われる可能性もあるので、前衛の戦闘力と回避能力は必要。さらに、毒を持つ生き物が自分は危険である主張するように、上半身に書かれた沢山の魔方陣があるから、魔術による戦闘もできる。
パラメーターの傾向で言うなら、術者寄りのバランス型だろうか。
ゲーム上では器用貧乏になり易いが、現実だと全く見方が変わる。
「あの階はぬけの殻だったのに、武器が残っていたんですね」
ファルエースさんはそう言って、先程いた階を思い返している。
私達が目覚め、アルドと出会った階は、塔の管理者の居住スペースだった。小さな部屋が幾つもアリ、迷路のようになっていた。不思議な事に、生活の面影は一切なかった。木製の椅子やテーブル、棚は綺麗に残っているのに、布製品や食器類は無い。本棚も、衣装ダンスも、掃除用具入れも、何もかも空だった。
貴重な本、金や銀の食器なら管理者達が持ち帰っていそうだけれど、限度がある。まるで何も飾られていない額縁が並んでいる様で、静かな不気味さがあった。
「これだけが残っていたから、何か意味があるかもね」
『じじ様に会えばわかると思う!』
「そうだね~」
飛び跳ねるアルドを見て、アンジェラさんは楽しそうにしている。
本当は隈なく観察して、記録に残したいんだろうな。長い癖のある前髪の隙間から見える目が、ギラギラしている。
『あれ?』
次の階へと到着した時、アルドは鼻を動かし、周囲の臭いを嗅ぐ。
『ずっと上の方から、血の臭いがする』
「アルドの仲間が、獲物を食べているんじゃないか?」
その時、微かだけれど雄叫びと悲痛な鳴き声が耳に届く。
アルドの耳がぴんと立ち上がり、毛が逆立った。
『違う……これは仲間の!』
勢いよく走り出そうとしたアルドを、アンジェラさんが器用に片手で持ち上げた。
『なにするんだよ!』
アンジェラさんの腕の中で、ジタバタとアルドが暴れる。
「アルドくんの仲間を攻撃した相手が、下の階に降りてくるかもしれない」
『で、でも! 仲間が死んじゃうかも!』
「キミは子供だ。それが何を意味するか、賢いキミなら分かっているよね」
アルドはビクリと身体を震わせ、動きを止めた。
弱肉強食の野生の世界では、子供は肉食獣に格好の獲物である。
けれどアンジェラさんの言った〈子供〉には、もう一つの意味がある。
「塔の主が危篤状態になったのを皮切りに、後継者争い……殺し合いが始まったのか」
ファルエースさんは眉間に皺を寄せる。
健康なアルドがいると言う事は、血は濃くなり過ぎていない。複数のヴェルアトルの群れがいる証拠だ。
炎誕の塔は、風竜とロカ・シカラのように、他の者が浄化を継げる環境ではない。
この塔の食物連鎖の頂点はヴェルアトルだ。
塔の主の血族。彼に賛同し、塔へと避難した一族たち。
ここでは、疑似的な王と貴族の関係が構築されている。
王家の血筋を受け継ぐ貴族の当主たちが、空席となる玉座を狙っている。
人とは違い、彼らに使用人や騎士なんているはずが無く、身を守るのは己の力のみだ。闇雲に戦えば、怪我をし、無駄な体力まで消費してしまう。だから勢力争いであっても、手っ取り早く競争相手を減らす為に、最初に弱い子供、老体、彼らを守ろうとするものを狙って動く。
閉鎖された塔の中では、逃げ場はない。
一匹で歩き回る小さなアルドに、最初から勝ち目はない。
『本当に、殺し合っているのかな』
「まだ分からないよ。でも、塔の主になりたくて、傷付け合っているのは確かだろうね」
『なんで? たくさん話し合って、相応しい誰かを選んだほうが良いよ』
「キミみたいに、精霊憑きで、思考を巡らせられる魔物は限られるんだ。それに……」
アンジェラさんは何かを言いかけたが、首を振った。
「みんながキミのような考え方を持っていれば良いけれど、それは難しいんだ。彼らは、少しでも早く自分の力をみんなに知らしめて、終わらせたいんだよ」
『わかんない!』
アルドは大きな声でそう言ったが、直ぐに落ち込んだように耳を下げた。
『……でも、オイラは弱いし、死んだらダメだから、悔しいけど我慢する』
「うん。賢い子だ」
アンジェラさんはアルドを床の上へと降ろし、モーニングスターの握りを確かめる。
「レフィードくん居るよね?」
『あぁ、もちろんだ』
光の玉のレフィードが私の背後から現れる。
「ボクと先行して、安全を確認して欲しい。確認ができたら、キミがミューゼリアちゃん達に知らせてくれないかな?」
『あぁ、わかった』
ヴェルアトル達が来ても対処できるように、アンジェラさんは上の階に留まる。
今回は、絶対に逃げられない。ボスの魔物では無くとも、ヴェルアトルは強い部類だ。アルドの為に相手を殺さずとも、戦闘不能になるまでねじ伏せるには相当な戦闘力が必要だ。
まだ24階だ。アンジェラさん一人に無理をさせられない。
「アンジェラさん」
「戦うのは、大人の役目だよ」
呼びかけた瞬間に、言いきられてしまった。
「それに、アルドくんのお爺様が、ボク達を助けてくれるかもしれないよ? 大丈夫!」
歯を見せて笑うアンジェラさんに何も反論できず、私は視線が下に向いた。
戦闘能力と経験の差は歴然であり、こちらは貴族の令嬢と皇子の立場がある。
これまで通り、守ってもらうしかない。
「怪我だけは、気を付けてくださいね!」
割り切るしかない。私は、チート能力なんて無いんだから、誰かに命を預け、頼るしかない。現実を見れば仕方ないけど、もどかしくて、不甲斐ない。
「うん! 皆も気を付けてね!」
アンジェラさんはひらひらと手を振り、階段を上って行った。
「あれは、まーた自分を責めてる顔だったね」
アンジェラはそう言って、レフィードに目線を送る。
ミューゼリアは無意識にやっているので気づいていないが、自分を責めている時はきゅっと口を噤み、眉を下げてしまう。まるで泣くのを我慢している小さな子供のようだ。
弱音を吐くのがとにかく苦手で、我慢するのは誰よりも上手で、1人で頑張ろうとするから、何かと先回りしなければならない。
『そうだが……実際のところ、大丈夫なのか?』
「大丈夫なんて確信はないよ。戦いは、いつ死ぬか分からないものだからね」
まるで歌を唄う様に、モーニングスターへ複数の付与魔術が重ねられていく。
「でも、ボクは大人だ。やるべき事は、ちゃんと分かっているし、覚悟している」
小さな女の子が世界を救う。そんな絵本の中の物語を紡ぐように、ミューゼリアの周りでは、おかしなことばかりが発生している。けれど彼女は、英雄になりたくてやっているのではない。ただ守りたい人がいるから、漠然と解決をしようと必死に走っている。
それに伴うように、世界の裏側に隠れた者達が手を貸している。
彼女は、自分に力がないと思っている。否、引き起こされる物事が余りにも大きすぎて、ちっぽけに見えるだけだ。
ミューゼリアの行動がなければ、負の想念の浸食はとうの昔にイリシュタリアを飲み込んでいた。
十年前まで魔物の解剖をするたびに発見していた赤い欠片が、ミューゼリアが風森の神殿のロカ・シカラと対面して以降、劇的に減り、今では完全に無くなったと言っても過言ではない。
「人は万能ではないんだから、あんなに自分を責めなくても良いのにね」
『……同意する。あの子は、何も悪い事をしていないのに、責めてばかりだ』
「そうだよねー」
アンジェラは心から同意する。
自分の幸せを考えない女の子。
誰かの為に動き回る小さな背中。いやでも思い出される。
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