53 / 143
4章 老緑の王は幼子に微笑む
50話 ミューゼリアとアンジェラの別行動
しおりを挟む
負の想念。巡り巡るはずの感情が留まり続け、あるべき場所を忘れ、魔力を拠り所にしてしまったのが原因。そうレフィードが以前、考察をしていたのを私は思い出した。
「私が杖を……?」
風化の舞のように鎮魂や浄化を行う為の儀式を行ってくれ、と頼まれるなら物語の展開でありそうだが、杖制作は予想外で戸惑う。
「そうだ。想念は人間から生じたモノ。魂ではない限り、我らでは背を押す事も、導きの灯を渡す事も出来ない。杖は門を開く鍵だ。あなたの中にある理の門から、彼らに伝えて欲しい」
「もっと適任の方がいらっしゃるのでは?」
確かにレフィードと共にいるが、私は能力値としては平均的だ。老人の話しぶりからして、とても強大な負の想念が〈あの方〉を拠り所にした様だ。小さな私では到底かなわない様に思える。
「あなたの色は、彼の御方の色。あなたでなければ、ならない」
レフィードと約束を交わした人物の事を言っているのだろうか?
その人が私の祖先だとすれば、負の想念を浄化する力を有していた可能性がある。
解決するまでは、出入り口を開けてもらいない。私の中にほんの少しでも浄化の力が残っており、杖がそれを引き出してくれるのならば、やってみる価値がありそうだ。
「……わかりました。削る為の道具はありますか?」
「道具なら一式揃えている」
再び老人は懐に手を入れ、ナイフやノミ、木工やすりを出てくる。
「あ、ありがとうございます」
あの懐は異次元と繋がっているのだろうか。訊いてみたいが、若干怖くて口には出せなかった。
私は道具を受け取り、再び座ると作業を始める事にした。
王太子の誕生日プレゼントを作る際に、色々な形に気を削る練習をしたのが、ここで役立つとは思わなかった。まず、大まかに外側を削り、そこから自分の手の握りやすい細さへと少しずつ削りながら調整をしていく。
千年樹の結晶の層は薄いながら木と硬度が違うので、丁寧に扱わなければならない。
(レフィード。常若の門って?)
『常若の国の門、と言う事だ。常若の国は、妖精の国。人間が入れば、二度とは還れないと思って欲しい。安易に興味を持つのは危険だ』
レフィードは私の頭の中へと声を伝えてくれる。
(妖精の国……妖精王が治めていたんだね。昔は良い王様だったのかな。今いる場所を考えると、人間が行くのは駄目なのは分かるよ)
頼まれごとによって連れて来られたが、知っていたとしてもこちら側に入りたいとは私自身は思えない。ゲームでは絶対に踏み込めない場所。とても神秘的だが、長居しては自分の中の何かが壊れてしまいそうで怖い。
コン、コンと痛くない程度に私の頭に杖が何回か叩かれる。
「刃物を扱っているんだ。集中しなさい。怪我をするぞ」
「は、はい……すいません……」
老人に叱られ、私は頭の中でのレフィードの会話を終了させ、杖の制作に集中をする。
「青年。そろそろ仕事をしてもらおう」
「なんでしょうか?」
「彼女が杖を作り始めた。それを察知し、想念達が動き出す。邪魔されないように、守ってあげてくれ」
その瞬間、周囲の枝がざわざわと動いた気がした。
『ミューゼリア。君は杖に集中するんだ。周りを見るな。ただ一心に、作る事だけを考えるんだ』
手を止めようとした私に、レフィードが言い聞かせてくる。
「皆さん集まってくれて、どうもありがとう」
アンジェラはミューゼリアの捜索よりも先に、調査隊に収集を掛けた。バンガローの立ち並ぶ広場に一旦戻り、上空へと魔術を使用した信号弾を放った。
隊長を含め総勢34人。彼らは無事に帰還をした。
「もし、この中でボクに近づこうとする人がいたら、問答無用で攻撃してね」
リュカオンとキサミに対して、アンジェラは小声で言った。
「一体何をやるつもりですか?」
早くミューゼリアの捜索をしたいリュカオンは、苛立ちを抑えつつも問いかける。
「汚染物質の排除」
アンジェラの答えに内心驚いた二人は、黙って見守る事を決めた。
「調査隊からの報告はしなくて良いよ。皆、魔物に襲われていないでしょう?」
「はい。先程、聞き取りを行いましたが、魔物どころか動物の姿すら見ていません」
隊長の女性は冷静にアンジェラの問いに答える。
「鳥の鳴き声は?」
「聞いてもいないそうです」
リュカオン達は、鳥達の鳴き声を聞いた。頭に響くほどの大勢の声は、距離が離れていたとしても、班に分かれた隊員の誰かが聞いていてもおかしくはない。
「何かあったのですか?」
「うん。ちょっとね」
アンジェラは作業着の右胸のポケットから、ガラスの小瓶を取り出す。中には、赤い液体が入っている。
「これは、2年前の毒薬事件のサンプル。今はボクの結界魔術で封じているけど、解けると……どうなるかな?」
魔方陣によるものの為、見かけでは分からない。
解けたその瞬間だろう。5人の隊員が動いた。アンジェラへと手を伸ばす。
リュカオンとキサミは即座に動き、その5人を制圧、動けない様に大きな一撃を与えた。
「シング殿。一体、これは……」
「ボクね。前回の風森の神殿来訪の時に、陛下から依頼を受けていたんだ。その中に、シャンティス以外にも浄化能力の高い薬草を探して欲しいって内容があった」
アンジェラは機密事項である為、幼い子供であるミューゼリアには嘘をついた。
「800年前の戦争資料の中に魔物達の凶暴化についての文献が残っている。血の匂いに狂った、なんて話もあるね。狂った魔物は魔力を求め、人間を食らったと記されている」
痛みに悶える隊員の一人の前に、小瓶を見せる。隊員の男はそれを見た瞬間、興奮した様子で再び手を伸ばそうとするが、アンジェラは彼の手首を掴み、袖を巻くる。そこには、引っかき傷の跡がいくつもあり、つい先ほど負った傷から血が滲み出ている。
アンジェラが気づけなかったのは、調査中に彼らがストレスから自傷行為を行ったからだ。
「ボクは前回の調査では、この薬品の結界を解いていない。危ないし、結界の範囲を広げて薬草の浄化能力を調べるつもりだった。でも、2年前の事件で服用させられていた子が、林間学校で怪我をした」
林間学校の夕食は、子供達が作る。その中で包丁に不慣れな子が、野菜を切る際に指に怪我を負ってしまった。その子供は毒薬を親から服用を強要されていた。精神は安定しているが、現在も定期的に診察を受けている。
アンジェラが前回ミューゼリアを送り届け、国王へ報告に行った際に臣下から貰った些細な情報の1つである。
「人間の汚染された血の匂いに、そこから溢れたほんの僅かな少量の負の想念にスィヤクツ達が反応してしまった。今回の魔物達の静けさは警戒だ」
正気の隊員が男を取り押さえ、バンガローから持って来た縄で他の4人と共に動けない様に縛りあげる。
「隊員に服用者がいるなんて思わなかった。まだ残っている薬物は裏で取引されているようだね」
アンジェラはそう言って小瓶を握り、再び結界魔術を発動させる。5人の隊員は途端に目の色が変り、おとなしくなった。
「隊長はそいつらを連れて帰って、陛下に報告をして。ボクらは調査を続けるから」
深く謝罪を述べた隊長は、隊員達と共に風森の神殿を出た。
「ごめん。ボク、前回の時に鳥たちの警戒音を深層で聞いていたんだ」
隊員達がいなくなると、アンジェラは2人に謝罪をする。
「理由は状況見て、大体把握した。お嬢を連れ去ったやつは、大丈夫なのか?」
「シュクラジャは上位の魔物だから、あの程度では反応しない。でも、彼らに危害を加えられたら別だと思う」
「彼らの存在自体が、お嬢様の捜索に支障をきたすと考えたのですね」
5人の隊員の異常な顔つきに、2年前の事件のファシア夫人を思い出したリュカオンも排除は必要であると納得をした。
「うん。万が一を考えたらね。さっさとあの人達には居なくなって欲しかったんだ。遅くなってしまって、ごめん」
再び謝罪するアンジェラは胸ポケットへと小瓶をしまう。
「シュクラジャの行った方角は、遺跡群の中心だ。急ごう」
「私が杖を……?」
風化の舞のように鎮魂や浄化を行う為の儀式を行ってくれ、と頼まれるなら物語の展開でありそうだが、杖制作は予想外で戸惑う。
「そうだ。想念は人間から生じたモノ。魂ではない限り、我らでは背を押す事も、導きの灯を渡す事も出来ない。杖は門を開く鍵だ。あなたの中にある理の門から、彼らに伝えて欲しい」
「もっと適任の方がいらっしゃるのでは?」
確かにレフィードと共にいるが、私は能力値としては平均的だ。老人の話しぶりからして、とても強大な負の想念が〈あの方〉を拠り所にした様だ。小さな私では到底かなわない様に思える。
「あなたの色は、彼の御方の色。あなたでなければ、ならない」
レフィードと約束を交わした人物の事を言っているのだろうか?
その人が私の祖先だとすれば、負の想念を浄化する力を有していた可能性がある。
解決するまでは、出入り口を開けてもらいない。私の中にほんの少しでも浄化の力が残っており、杖がそれを引き出してくれるのならば、やってみる価値がありそうだ。
「……わかりました。削る為の道具はありますか?」
「道具なら一式揃えている」
再び老人は懐に手を入れ、ナイフやノミ、木工やすりを出てくる。
「あ、ありがとうございます」
あの懐は異次元と繋がっているのだろうか。訊いてみたいが、若干怖くて口には出せなかった。
私は道具を受け取り、再び座ると作業を始める事にした。
王太子の誕生日プレゼントを作る際に、色々な形に気を削る練習をしたのが、ここで役立つとは思わなかった。まず、大まかに外側を削り、そこから自分の手の握りやすい細さへと少しずつ削りながら調整をしていく。
千年樹の結晶の層は薄いながら木と硬度が違うので、丁寧に扱わなければならない。
(レフィード。常若の門って?)
『常若の国の門、と言う事だ。常若の国は、妖精の国。人間が入れば、二度とは還れないと思って欲しい。安易に興味を持つのは危険だ』
レフィードは私の頭の中へと声を伝えてくれる。
(妖精の国……妖精王が治めていたんだね。昔は良い王様だったのかな。今いる場所を考えると、人間が行くのは駄目なのは分かるよ)
頼まれごとによって連れて来られたが、知っていたとしてもこちら側に入りたいとは私自身は思えない。ゲームでは絶対に踏み込めない場所。とても神秘的だが、長居しては自分の中の何かが壊れてしまいそうで怖い。
コン、コンと痛くない程度に私の頭に杖が何回か叩かれる。
「刃物を扱っているんだ。集中しなさい。怪我をするぞ」
「は、はい……すいません……」
老人に叱られ、私は頭の中でのレフィードの会話を終了させ、杖の制作に集中をする。
「青年。そろそろ仕事をしてもらおう」
「なんでしょうか?」
「彼女が杖を作り始めた。それを察知し、想念達が動き出す。邪魔されないように、守ってあげてくれ」
その瞬間、周囲の枝がざわざわと動いた気がした。
『ミューゼリア。君は杖に集中するんだ。周りを見るな。ただ一心に、作る事だけを考えるんだ』
手を止めようとした私に、レフィードが言い聞かせてくる。
「皆さん集まってくれて、どうもありがとう」
アンジェラはミューゼリアの捜索よりも先に、調査隊に収集を掛けた。バンガローの立ち並ぶ広場に一旦戻り、上空へと魔術を使用した信号弾を放った。
隊長を含め総勢34人。彼らは無事に帰還をした。
「もし、この中でボクに近づこうとする人がいたら、問答無用で攻撃してね」
リュカオンとキサミに対して、アンジェラは小声で言った。
「一体何をやるつもりですか?」
早くミューゼリアの捜索をしたいリュカオンは、苛立ちを抑えつつも問いかける。
「汚染物質の排除」
アンジェラの答えに内心驚いた二人は、黙って見守る事を決めた。
「調査隊からの報告はしなくて良いよ。皆、魔物に襲われていないでしょう?」
「はい。先程、聞き取りを行いましたが、魔物どころか動物の姿すら見ていません」
隊長の女性は冷静にアンジェラの問いに答える。
「鳥の鳴き声は?」
「聞いてもいないそうです」
リュカオン達は、鳥達の鳴き声を聞いた。頭に響くほどの大勢の声は、距離が離れていたとしても、班に分かれた隊員の誰かが聞いていてもおかしくはない。
「何かあったのですか?」
「うん。ちょっとね」
アンジェラは作業着の右胸のポケットから、ガラスの小瓶を取り出す。中には、赤い液体が入っている。
「これは、2年前の毒薬事件のサンプル。今はボクの結界魔術で封じているけど、解けると……どうなるかな?」
魔方陣によるものの為、見かけでは分からない。
解けたその瞬間だろう。5人の隊員が動いた。アンジェラへと手を伸ばす。
リュカオンとキサミは即座に動き、その5人を制圧、動けない様に大きな一撃を与えた。
「シング殿。一体、これは……」
「ボクね。前回の風森の神殿来訪の時に、陛下から依頼を受けていたんだ。その中に、シャンティス以外にも浄化能力の高い薬草を探して欲しいって内容があった」
アンジェラは機密事項である為、幼い子供であるミューゼリアには嘘をついた。
「800年前の戦争資料の中に魔物達の凶暴化についての文献が残っている。血の匂いに狂った、なんて話もあるね。狂った魔物は魔力を求め、人間を食らったと記されている」
痛みに悶える隊員の一人の前に、小瓶を見せる。隊員の男はそれを見た瞬間、興奮した様子で再び手を伸ばそうとするが、アンジェラは彼の手首を掴み、袖を巻くる。そこには、引っかき傷の跡がいくつもあり、つい先ほど負った傷から血が滲み出ている。
アンジェラが気づけなかったのは、調査中に彼らがストレスから自傷行為を行ったからだ。
「ボクは前回の調査では、この薬品の結界を解いていない。危ないし、結界の範囲を広げて薬草の浄化能力を調べるつもりだった。でも、2年前の事件で服用させられていた子が、林間学校で怪我をした」
林間学校の夕食は、子供達が作る。その中で包丁に不慣れな子が、野菜を切る際に指に怪我を負ってしまった。その子供は毒薬を親から服用を強要されていた。精神は安定しているが、現在も定期的に診察を受けている。
アンジェラが前回ミューゼリアを送り届け、国王へ報告に行った際に臣下から貰った些細な情報の1つである。
「人間の汚染された血の匂いに、そこから溢れたほんの僅かな少量の負の想念にスィヤクツ達が反応してしまった。今回の魔物達の静けさは警戒だ」
正気の隊員が男を取り押さえ、バンガローから持って来た縄で他の4人と共に動けない様に縛りあげる。
「隊員に服用者がいるなんて思わなかった。まだ残っている薬物は裏で取引されているようだね」
アンジェラはそう言って小瓶を握り、再び結界魔術を発動させる。5人の隊員は途端に目の色が変り、おとなしくなった。
「隊長はそいつらを連れて帰って、陛下に報告をして。ボクらは調査を続けるから」
深く謝罪を述べた隊長は、隊員達と共に風森の神殿を出た。
「ごめん。ボク、前回の時に鳥たちの警戒音を深層で聞いていたんだ」
隊員達がいなくなると、アンジェラは2人に謝罪をする。
「理由は状況見て、大体把握した。お嬢を連れ去ったやつは、大丈夫なのか?」
「シュクラジャは上位の魔物だから、あの程度では反応しない。でも、彼らに危害を加えられたら別だと思う」
「彼らの存在自体が、お嬢様の捜索に支障をきたすと考えたのですね」
5人の隊員の異常な顔つきに、2年前の事件のファシア夫人を思い出したリュカオンも排除は必要であると納得をした。
「うん。万が一を考えたらね。さっさとあの人達には居なくなって欲しかったんだ。遅くなってしまって、ごめん」
再び謝罪するアンジェラは胸ポケットへと小瓶をしまう。
「シュクラジャの行った方角は、遺跡群の中心だ。急ごう」
28
お気に入りに追加
259
あなたにおすすめの小説

間違えられた番様は、消えました。
夕立悠理
恋愛
竜王の治める国ソフームには、運命の番という存在がある。
運命の番――前世で深く愛しあい、来世も恋人になろうと誓い合った相手のことをさす。特に竜王にとっての「運命の番」は特別で、国に繁栄を与える存在でもある。
「ロイゼ、君は私の運命の番じゃない。だから、選べない」
ずっと慕っていた竜王にそう告げられた、ロイゼ・イーデン。しかし、ロイゼは、知っていた。
ロイゼこそが、竜王の『運命の番』だと。
「エルマ、私の愛しい番」
けれどそれを知らない竜王は、今日もロイゼの親友に愛を囁く。
いつの間にか、ロイゼの呼び名は、ロイゼから番の親友、そして最後は嘘つきに変わっていた。
名前を失くしたロイゼは、消えることにした。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる