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六章 霧に消える別れ結びの冬
50.其の楽園は白く
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朝焼けを迎えようと、世界は薄暗い。
地上の神殿の門扉が開かれ、地上の空気が流れ込む。
全てを凍り付かせそうな風にゼネスは驚き、思わず目を細め、苦い顔をする。
神であるが故に人間の様に凍える事は無い。だが、この風に多くの生物が凍てつく寒さの中、身を寄せ合っているのが容易に想像出来た。
自分が行くしかない。
紺色のローブを身に纏うゼネスは、どこか晴れやかな表情を浮かべる。
「ゼネス」
番人達が控える中、ただ一人見送りとして神殿へやって来たシャルシュリアは、僅かに不安の色を滲ませながら彼を呼んだ。
「シャルシュリア」
ゼネスはシャルシュリアの手を握り、大事そうに優しく指を絡める。
互いの吐く息は白く、冷たいはずの彼の肌は雪解けを迎えた春の様に温かい。
「行ってくるよ」
「あぁ……」
シャルシュリアの金の瞳が、僅かに揺れ動く。
言葉を詰まらせてしまう彼を、ゼネスは待った。
互いに覚悟を決めたはずが、別れの時となれば、あともう少しと名残惜しくなってしまう。
「すまない」
「貴方が謝る事なんて、一つもない。冥界と地上では、摂理が違う。母の暴走を止めるには、地上の神々を頼りにするしかないだ」
ゼネスは微笑みを浮かべると、シャルシュリアの手を離した。
「自分で、出来る限りの事はやってみる」
「こちらからも、応援を向かわせる。無理をしない様に」
「ありがとう。行ってくる」
冥界の神殿を出て、ゼネスは再び地上へと帰還する。
頬に刺さる程の冷気。
天は、地上に落ちてしまいそうな程に重く、暗い灰色の雲で覆い尽くされている。
幸いだったのは、風が止み、雪が降っていない事くらいだ。周囲のほとんどは聳える壁の様に雪が積もっている。シャルシュリアが事前に番人へ命令したのか、メネシアの領域へと向かう道筋は除雪され、歩き易い様に整えられていた。
ゼネスは心の中でシャルシュリアに感謝をしつつ、前へと足を踏み出す。
長い、長い道のりだ。
全てが白く塗り固められ、数える程しか鳥のさえずりが聞こえず、雪の中を歩く獣の足跡は何処にも見当たらない。森の木々は雪の重みに耐えきれず軒並みに折れてしまい、生き物達は住処を追われてしまった。それは人間も同様であり、建物が倒壊し、集落が壊滅してしまっている。
地域を司る神の加護や慈悲が感じられない。
ようやく吹雪が止んだと呟き、移動する人間たちの目は暗く、手を引かれる子供の足取りはおぼつかない。木の枝から落ちる雪の音に子供は泣き出し、母が優しく諭し慰めた。
歩みを進めるゼネスの目には、静寂の惨状が広がっている。
冥界の書庫に収納され、制作が続ける本の山を思い出す。
生きる事すら許されない残酷な光景に、ゼネスの足取りは早くなっていく。
そして。
絢爛なる常春の楽園。花咲き誇るメネシアの領域に、ゼネスは舞い戻った。
温かい。極彩色の如く視界に広がる美しい景色は、かつて生活した日々の中と何も変わらない。建ち並ぶ大理石の建物の数々、四季と世界を隔てず花々が咲き、果実は一年中たわわに実り、清らかな泉は枯れる事を知らない。
今まで目にした光景と裏腹であり、あまりの異常さに背筋が凍り付く。
逃げ延びた人々は喜びと安堵の表情を浮かべているが、ゼネスには喉が渇く様な違和を生んでいる。
「ゼネス!!」
小麦色の長い髪には花々を飾り、白い衣に身を包んだ美しい肢体の持ち主。
春をその身に抱くメネシアは我が子の帰還に喜び、手を広げ駆け寄る。
しかし、ゼネスは彼女の顔を見た瞬間、身体が硬直した。
「は、母上……」
頭が真っ白になる。何かが、身体を駆け巡る。
反応が遅れてしまった。
メネシアはゼネスに優しく抱擁し、彼女の喜びに共鳴するように蕾だった花々が咲き誇る。
ゼネスの全身を質量のある柔らかな感触が包む。纏わりつく様な、強く甘い香が漂っている。
「ただいま戻りました。母上」
ゼネスの頭の中では、警鐘が鳴り響いている。
言わなければならない話が沢山ある。しかし全身が粟立ち、逃げ出そうとする本能を必死に抑え込み、なんとか平静を装うのが精一杯だ。
「心配したのよ? 何か悪さをされなかった?」
「いえ……皆さん、良くしていただきました」
ほんの一瞬、メネシアの眉が動いた。
「そうなのね。冥界は薄暗い世界だから、地上とは全く違う価値観で動いていると思ったけれど……そうではない様で、安心したわ」
真新しい上質な紺色のローブを見て、客人として扱われたのだと察したのだろう。
柔らかく微笑みを浮かべるメネシアであるが、ゼネスの顔はやや暗い。
「どうしたの?」
「なんだか疲れてしまって……申し訳ありませんが、休ませてはいただけませんか? どうやら、久しぶりの地上にまだ慣れていないようなんです」
様子を窺うように母の緑色の瞳が、ゼネスを覗き込んでいる。
全てを見透かされていそうで居心地が悪く、けれど目線を離すわけにはいかない。
「そうね。冥界の神殿からここまでは、距離もあるから休みなさい」
「ありがとうございます」
メネシアの背後で待機をしていた従者が、ゼネスの羽織っていたローブに手を掛ける。
「あっ」
ゼネスは、思わず避けてしまった。
焦り、思考がぐちゃぐちゃに絡み合う。なぜそうなるのか、自分の事でありながら分からず、しかしメネシアの視線の痛さに逃げられず、ゼネスは何とか踏み止まる。
「も、申し訳ありません。長旅の中で、獣に襲われかけた事があって、少し過敏になっている様です」
「あら……本当に大変だったのね。わかったわ。落ち着くまでは、その格好でいなさい。でも、汚れているのだから、お風呂に入って、ちゃんと着替えるのよ?」
「はい……母上」
従者は申し訳なさそうにしながら一歩引き、ゼネスは気を遣う様に微笑みを向けた後、自分の部屋へと戻る。
メネシアは息子の後姿を見送るが、その瞳には多くの感情が濁りを見せる。
寝台。机。椅子。花瓶に飾られた白い花。半分ほどしか入っていない本棚。使いかけのインク瓶と使い古された羽ペン。ゼネスが居ない間も常に清掃が行われていたのか、大理石で作られたその部屋は埃1つ見当たらない。
見慣れている筈が、違和感を禁じ得ない。
どの様に過ごしていたか思い出そうとするが、記憶にあるのは外の景色ばかりだ。
何故こんな気持ちになるのか。落ち着かないゼネスは、本を一冊手に取り、開いた。
「は……?」
白い。どこのページを捲っても、何も書かれてはいない。他の本も開いてみるが、全て白紙だ。
インクと羽ペンがあるのだから、何か記したものがある筈だ。そう思いゼネスは探してみるが、どこにも無かった。
「なんだ。これは……」
本当にここが自室なのか。いや、自分の記憶を頼りに来たのだから、自室の筈だ。
ゼネスは混乱し、急いで部屋を出る。
地上の神殿の門扉が開かれ、地上の空気が流れ込む。
全てを凍り付かせそうな風にゼネスは驚き、思わず目を細め、苦い顔をする。
神であるが故に人間の様に凍える事は無い。だが、この風に多くの生物が凍てつく寒さの中、身を寄せ合っているのが容易に想像出来た。
自分が行くしかない。
紺色のローブを身に纏うゼネスは、どこか晴れやかな表情を浮かべる。
「ゼネス」
番人達が控える中、ただ一人見送りとして神殿へやって来たシャルシュリアは、僅かに不安の色を滲ませながら彼を呼んだ。
「シャルシュリア」
ゼネスはシャルシュリアの手を握り、大事そうに優しく指を絡める。
互いの吐く息は白く、冷たいはずの彼の肌は雪解けを迎えた春の様に温かい。
「行ってくるよ」
「あぁ……」
シャルシュリアの金の瞳が、僅かに揺れ動く。
言葉を詰まらせてしまう彼を、ゼネスは待った。
互いに覚悟を決めたはずが、別れの時となれば、あともう少しと名残惜しくなってしまう。
「すまない」
「貴方が謝る事なんて、一つもない。冥界と地上では、摂理が違う。母の暴走を止めるには、地上の神々を頼りにするしかないだ」
ゼネスは微笑みを浮かべると、シャルシュリアの手を離した。
「自分で、出来る限りの事はやってみる」
「こちらからも、応援を向かわせる。無理をしない様に」
「ありがとう。行ってくる」
冥界の神殿を出て、ゼネスは再び地上へと帰還する。
頬に刺さる程の冷気。
天は、地上に落ちてしまいそうな程に重く、暗い灰色の雲で覆い尽くされている。
幸いだったのは、風が止み、雪が降っていない事くらいだ。周囲のほとんどは聳える壁の様に雪が積もっている。シャルシュリアが事前に番人へ命令したのか、メネシアの領域へと向かう道筋は除雪され、歩き易い様に整えられていた。
ゼネスは心の中でシャルシュリアに感謝をしつつ、前へと足を踏み出す。
長い、長い道のりだ。
全てが白く塗り固められ、数える程しか鳥のさえずりが聞こえず、雪の中を歩く獣の足跡は何処にも見当たらない。森の木々は雪の重みに耐えきれず軒並みに折れてしまい、生き物達は住処を追われてしまった。それは人間も同様であり、建物が倒壊し、集落が壊滅してしまっている。
地域を司る神の加護や慈悲が感じられない。
ようやく吹雪が止んだと呟き、移動する人間たちの目は暗く、手を引かれる子供の足取りはおぼつかない。木の枝から落ちる雪の音に子供は泣き出し、母が優しく諭し慰めた。
歩みを進めるゼネスの目には、静寂の惨状が広がっている。
冥界の書庫に収納され、制作が続ける本の山を思い出す。
生きる事すら許されない残酷な光景に、ゼネスの足取りは早くなっていく。
そして。
絢爛なる常春の楽園。花咲き誇るメネシアの領域に、ゼネスは舞い戻った。
温かい。極彩色の如く視界に広がる美しい景色は、かつて生活した日々の中と何も変わらない。建ち並ぶ大理石の建物の数々、四季と世界を隔てず花々が咲き、果実は一年中たわわに実り、清らかな泉は枯れる事を知らない。
今まで目にした光景と裏腹であり、あまりの異常さに背筋が凍り付く。
逃げ延びた人々は喜びと安堵の表情を浮かべているが、ゼネスには喉が渇く様な違和を生んでいる。
「ゼネス!!」
小麦色の長い髪には花々を飾り、白い衣に身を包んだ美しい肢体の持ち主。
春をその身に抱くメネシアは我が子の帰還に喜び、手を広げ駆け寄る。
しかし、ゼネスは彼女の顔を見た瞬間、身体が硬直した。
「は、母上……」
頭が真っ白になる。何かが、身体を駆け巡る。
反応が遅れてしまった。
メネシアはゼネスに優しく抱擁し、彼女の喜びに共鳴するように蕾だった花々が咲き誇る。
ゼネスの全身を質量のある柔らかな感触が包む。纏わりつく様な、強く甘い香が漂っている。
「ただいま戻りました。母上」
ゼネスの頭の中では、警鐘が鳴り響いている。
言わなければならない話が沢山ある。しかし全身が粟立ち、逃げ出そうとする本能を必死に抑え込み、なんとか平静を装うのが精一杯だ。
「心配したのよ? 何か悪さをされなかった?」
「いえ……皆さん、良くしていただきました」
ほんの一瞬、メネシアの眉が動いた。
「そうなのね。冥界は薄暗い世界だから、地上とは全く違う価値観で動いていると思ったけれど……そうではない様で、安心したわ」
真新しい上質な紺色のローブを見て、客人として扱われたのだと察したのだろう。
柔らかく微笑みを浮かべるメネシアであるが、ゼネスの顔はやや暗い。
「どうしたの?」
「なんだか疲れてしまって……申し訳ありませんが、休ませてはいただけませんか? どうやら、久しぶりの地上にまだ慣れていないようなんです」
様子を窺うように母の緑色の瞳が、ゼネスを覗き込んでいる。
全てを見透かされていそうで居心地が悪く、けれど目線を離すわけにはいかない。
「そうね。冥界の神殿からここまでは、距離もあるから休みなさい」
「ありがとうございます」
メネシアの背後で待機をしていた従者が、ゼネスの羽織っていたローブに手を掛ける。
「あっ」
ゼネスは、思わず避けてしまった。
焦り、思考がぐちゃぐちゃに絡み合う。なぜそうなるのか、自分の事でありながら分からず、しかしメネシアの視線の痛さに逃げられず、ゼネスは何とか踏み止まる。
「も、申し訳ありません。長旅の中で、獣に襲われかけた事があって、少し過敏になっている様です」
「あら……本当に大変だったのね。わかったわ。落ち着くまでは、その格好でいなさい。でも、汚れているのだから、お風呂に入って、ちゃんと着替えるのよ?」
「はい……母上」
従者は申し訳なさそうにしながら一歩引き、ゼネスは気を遣う様に微笑みを向けた後、自分の部屋へと戻る。
メネシアは息子の後姿を見送るが、その瞳には多くの感情が濁りを見せる。
寝台。机。椅子。花瓶に飾られた白い花。半分ほどしか入っていない本棚。使いかけのインク瓶と使い古された羽ペン。ゼネスが居ない間も常に清掃が行われていたのか、大理石で作られたその部屋は埃1つ見当たらない。
見慣れている筈が、違和感を禁じ得ない。
どの様に過ごしていたか思い出そうとするが、記憶にあるのは外の景色ばかりだ。
何故こんな気持ちになるのか。落ち着かないゼネスは、本を一冊手に取り、開いた。
「は……?」
白い。どこのページを捲っても、何も書かれてはいない。他の本も開いてみるが、全て白紙だ。
インクと羽ペンがあるのだから、何か記したものがある筈だ。そう思いゼネスは探してみるが、どこにも無かった。
「なんだ。これは……」
本当にここが自室なのか。いや、自分の記憶を頼りに来たのだから、自室の筈だ。
ゼネスは混乱し、急いで部屋を出る。
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