狂い咲き

何がどうとかじゃない、何もない日常。
変わらない日々。ただ親友と下らない会話を交わすだけの毎日。

高校二年生の冬。
私、「永井 里沙」は何かを望んでいた。

何を望んでいるのかは自分でもよく分からない。
とりあえず今日親友の千代と話すネタを考えなければ。
何がいいだろう。語尾がマイケルジャクソンになる病気になったことにしようかな。……

「ぽーぉっ!」


これはこんな下らない女子高校生に訪れる、ファンタジックでメルヘンティックな恋のお話。
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