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魔族の村
竜神族
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目の前にいるこの少年――いや、亜人種の彼がただの小柄な存在だと思っていたのに、今やその姿は全く異なっていた。
つい先程まで、市場にの何処にでも居そうな少年の風姿からは、全く想像出来ない悍ましい姿へと変貌した姿に変わり果てた。その姿は正に見るものを恐怖へと落とさんとする悍ましい姿だった。
頭部には2本の角を生やし、口には鋭い牙、両手と両足には切れ味の鋭そうな爪を生やし、全身は毛が抜け落ちて、その下から鱗の様なものが生えていた。更に尻尾とコウモリの様な翼が生え、正に怪物と言うのに相応しい姿へと変わっていた。
鋼の様な肉体の胸と首の中央付近には、変身に使用したと思われる石が煌めいている。
「な……何なのよコイツは!?」
「亜人種、その中でも極めて強力な部類に属する、竜神族に相違無いな!」
影に隠れていた老人が再び現れて言う。
「竜神族……?」
「ええ……12の聖魔剣を造ったテリオンよりも遥か昔……セルティスの時代に、闇より現れし悪鬼が地上に現れた時代があり、その計り知れない脅威はまさに世界を滅亡へとしていたとも言われておる。その時セルティスは自ら造り上げた聖魔剣を手に、彼に集いし心強き仲間を連れてその脅威に向かって行ったのじゃ、その仲間の1人が竜神族と言われておる」
「そんな者に怯えるアタシじゃ、無いわよ!」
「待ちなさい、無闇に争ってはならん、竜神族の力は我々が想像するよりも遥かに強い、奴が言った様に、それこそ神光でも無ければ勝てないかもしれない……それに、ここで争うと、それこそ王立病院そのものさえ破壊しかねない」
そう言われてルミティは周囲を見渡すと、病室の中は壁や扉が半壊されていた。
「私は転生少女を連れて行くから、お主も上手く奴から逃れよ」
ルミティと竜に化けた少年が睨み合っている隙に、老人が素早い動きで、気を失っているリーミアの傍へと移動し、彼女に触れて、呪文を唱える。すると……彼等の周囲に魔法陣が浮かび上がり、その光の幕が彼等を包み込み、その光が消えると同時に、老人とリーミアの姿が消えてしまう。
飛び込みで、状況が分からなかった竜に化けた少年は、彼等が何をしているのかは理解してなかった。その為、老人がリーミアを連れ去る事よりも、自分に刃を向けているルミティに対して彼は気を取られていた。
「私に盾突いた事、後悔させてやる!」
ルミティは疲弊し掛けていたが、それでも目の前の敵に対して彼女は、1歩も引き下がる様子は無かった。
彼女は聖魔剣を鞘のままの状態から振り下ろすと……
ビュンッ!バシッ
鞘に入った状態で剣は、皮の鞭となった!
皮の鞭は、凄まじい勢いで、相手に当たる。
ビシッ、バシッ!
まるで太い蔓状の紐が、意識を持った様に、相手の身体に激しくぶつかる。相手の激しい猛攻に竜の姿になった少年は身動きが取れずにいた。
数十回……彼女は蔓状の鞭が彼の体に激しい攻撃を行う。人間なら重体……もしくは再起不能になるほどの勢いである。
鞭が勢い余って、床や壁等に当たって捲れてしまう、彼の周囲はが鞭で切り刻まれた生々しい跡を残して行く。
「フウフウ……どう、少しはアタシの力を思い知ったかしら?」
流石に息切れをしながら、ルミティは相手の物を見ると、平然とした姿で立っていた。禁断の聖域付近に居た魔物を瞬時に切り裂く程の威力の鞭だったが、竜神族の硬い皮膚には擦り傷すら残せなかった。
(く……やはり、神光でなければ……無理なの?)
そう思っていたルミティは、聖魔剣を預かる時に、相手の者から聞かされていた事を思い出す。
『良いか……聖魔剣には11の魔法が存在する。知性の聖魔剣は、他の聖魔剣とは少し異質で、主に複数の武器等に変化し、更に……相手を欺く事に特化している。そして……12番目の魔法だが、それは……気にしなくて良い』
『どう言う事ですか?』
ルミティは相手を見ながら答える。
『12番目の魔法神光が扱えるのは、奇跡的に等しいから……極限状態に達した時のみに発動するから、まさに究極中の究極だ。そんなものを見につけなくても、選ばれたものなであれば聖魔剣は扱う事が可能だから、まずは日々の鍛錬を怠らないことだ』
まさか……その様な状況に遭遇するとは思っても居なかった。
『さて、ルミティよ……そろそろ時間だ。この聖魔剣をお前に預けよう』
『え?でも……アタシは……』
『お前は選ばれた者だ。そして、その力を正しく使う事が出来ると信じている。そして……それを上手く使いこなせたら、禁断の聖域へ行け!そうすれば、お主は王位に就けるかも知れないのだ!』
(アタシは、まだ諦めない!)
そう思った時、鞭状に変化した聖魔剣が輝き出す!
「へえ……少しは出来るのだね」
「さあ、覚悟しなさい!アタシを怒らせた事を後悔するがいいわ!」
そう言ってルミティは、聖魔剣を両手で持ち構えると、長く伸びていた聖魔剣がスルスルと短くなり、1本の槍へと変わる。
「槍で勝負するつもりかい?」
「そうよ……これなら負けないわ」
その言葉を聞いた竜に化けた少年は、楽しそうな表情を浮かべた。
「それは面白そうだね」
少年はそう言って地面を蹴り、一気に間合いを詰めてルミティに斬りかかる。
ギィン!ギギギッ! 凄まじい勢いで振り下ろされた爪を槍で防ぐと、2つが激しくぶつかる音が響く。ルミティは一撃を防ぐが、その重い衝撃により後ずさりする。
(な……何なの!?この力は!?)
少年の力に押し負けた彼女は後ろへ大きく後退する。
「やるじゃん」
少年は余裕の笑みでルミティを見る。
「フ……中々ね……」
そうは言うが……状況はルミティに不利だった。彼女は、流石に体格や力差のある相手に疲労が増して来て、彼女は片膝を付いてしまう。
「へへへ……もう終わりかい?」
相手の余裕ある態度に、彼女は苛立ちを感じた。完全に自分が格下に扱われる事を、彼女は何よりも一番嫌いだった。フードを被り素顔を隠していたルミティは、ジロッと相手を睨みつける。
「ク……まだよ!」
彼女は残された力で槍を相手に向けると、激しい衝撃波を放つ。
ドーンッ!
その威力は凄まじく、竜神族の少年は外へと弾き飛ばされる。彼は大きな翼を広げて病院の外へとゆっくりと舞い降りて行く。
「逃がさないわ、絶対に息の根を止めてやる!」
ルミティは再び槍から鞭へと武器を変えて、病院の外にある街路樹を伝って相手を追い掛けて行く。
つい先程まで、市場にの何処にでも居そうな少年の風姿からは、全く想像出来ない悍ましい姿へと変貌した姿に変わり果てた。その姿は正に見るものを恐怖へと落とさんとする悍ましい姿だった。
頭部には2本の角を生やし、口には鋭い牙、両手と両足には切れ味の鋭そうな爪を生やし、全身は毛が抜け落ちて、その下から鱗の様なものが生えていた。更に尻尾とコウモリの様な翼が生え、正に怪物と言うのに相応しい姿へと変わっていた。
鋼の様な肉体の胸と首の中央付近には、変身に使用したと思われる石が煌めいている。
「な……何なのよコイツは!?」
「亜人種、その中でも極めて強力な部類に属する、竜神族に相違無いな!」
影に隠れていた老人が再び現れて言う。
「竜神族……?」
「ええ……12の聖魔剣を造ったテリオンよりも遥か昔……セルティスの時代に、闇より現れし悪鬼が地上に現れた時代があり、その計り知れない脅威はまさに世界を滅亡へとしていたとも言われておる。その時セルティスは自ら造り上げた聖魔剣を手に、彼に集いし心強き仲間を連れてその脅威に向かって行ったのじゃ、その仲間の1人が竜神族と言われておる」
「そんな者に怯えるアタシじゃ、無いわよ!」
「待ちなさい、無闇に争ってはならん、竜神族の力は我々が想像するよりも遥かに強い、奴が言った様に、それこそ神光でも無ければ勝てないかもしれない……それに、ここで争うと、それこそ王立病院そのものさえ破壊しかねない」
そう言われてルミティは周囲を見渡すと、病室の中は壁や扉が半壊されていた。
「私は転生少女を連れて行くから、お主も上手く奴から逃れよ」
ルミティと竜に化けた少年が睨み合っている隙に、老人が素早い動きで、気を失っているリーミアの傍へと移動し、彼女に触れて、呪文を唱える。すると……彼等の周囲に魔法陣が浮かび上がり、その光の幕が彼等を包み込み、その光が消えると同時に、老人とリーミアの姿が消えてしまう。
飛び込みで、状況が分からなかった竜に化けた少年は、彼等が何をしているのかは理解してなかった。その為、老人がリーミアを連れ去る事よりも、自分に刃を向けているルミティに対して彼は気を取られていた。
「私に盾突いた事、後悔させてやる!」
ルミティは疲弊し掛けていたが、それでも目の前の敵に対して彼女は、1歩も引き下がる様子は無かった。
彼女は聖魔剣を鞘のままの状態から振り下ろすと……
ビュンッ!バシッ
鞘に入った状態で剣は、皮の鞭となった!
皮の鞭は、凄まじい勢いで、相手に当たる。
ビシッ、バシッ!
まるで太い蔓状の紐が、意識を持った様に、相手の身体に激しくぶつかる。相手の激しい猛攻に竜の姿になった少年は身動きが取れずにいた。
数十回……彼女は蔓状の鞭が彼の体に激しい攻撃を行う。人間なら重体……もしくは再起不能になるほどの勢いである。
鞭が勢い余って、床や壁等に当たって捲れてしまう、彼の周囲はが鞭で切り刻まれた生々しい跡を残して行く。
「フウフウ……どう、少しはアタシの力を思い知ったかしら?」
流石に息切れをしながら、ルミティは相手の物を見ると、平然とした姿で立っていた。禁断の聖域付近に居た魔物を瞬時に切り裂く程の威力の鞭だったが、竜神族の硬い皮膚には擦り傷すら残せなかった。
(く……やはり、神光でなければ……無理なの?)
そう思っていたルミティは、聖魔剣を預かる時に、相手の者から聞かされていた事を思い出す。
『良いか……聖魔剣には11の魔法が存在する。知性の聖魔剣は、他の聖魔剣とは少し異質で、主に複数の武器等に変化し、更に……相手を欺く事に特化している。そして……12番目の魔法だが、それは……気にしなくて良い』
『どう言う事ですか?』
ルミティは相手を見ながら答える。
『12番目の魔法神光が扱えるのは、奇跡的に等しいから……極限状態に達した時のみに発動するから、まさに究極中の究極だ。そんなものを見につけなくても、選ばれたものなであれば聖魔剣は扱う事が可能だから、まずは日々の鍛錬を怠らないことだ』
まさか……その様な状況に遭遇するとは思っても居なかった。
『さて、ルミティよ……そろそろ時間だ。この聖魔剣をお前に預けよう』
『え?でも……アタシは……』
『お前は選ばれた者だ。そして、その力を正しく使う事が出来ると信じている。そして……それを上手く使いこなせたら、禁断の聖域へ行け!そうすれば、お主は王位に就けるかも知れないのだ!』
(アタシは、まだ諦めない!)
そう思った時、鞭状に変化した聖魔剣が輝き出す!
「へえ……少しは出来るのだね」
「さあ、覚悟しなさい!アタシを怒らせた事を後悔するがいいわ!」
そう言ってルミティは、聖魔剣を両手で持ち構えると、長く伸びていた聖魔剣がスルスルと短くなり、1本の槍へと変わる。
「槍で勝負するつもりかい?」
「そうよ……これなら負けないわ」
その言葉を聞いた竜に化けた少年は、楽しそうな表情を浮かべた。
「それは面白そうだね」
少年はそう言って地面を蹴り、一気に間合いを詰めてルミティに斬りかかる。
ギィン!ギギギッ! 凄まじい勢いで振り下ろされた爪を槍で防ぐと、2つが激しくぶつかる音が響く。ルミティは一撃を防ぐが、その重い衝撃により後ずさりする。
(な……何なの!?この力は!?)
少年の力に押し負けた彼女は後ろへ大きく後退する。
「やるじゃん」
少年は余裕の笑みでルミティを見る。
「フ……中々ね……」
そうは言うが……状況はルミティに不利だった。彼女は、流石に体格や力差のある相手に疲労が増して来て、彼女は片膝を付いてしまう。
「へへへ……もう終わりかい?」
相手の余裕ある態度に、彼女は苛立ちを感じた。完全に自分が格下に扱われる事を、彼女は何よりも一番嫌いだった。フードを被り素顔を隠していたルミティは、ジロッと相手を睨みつける。
「ク……まだよ!」
彼女は残された力で槍を相手に向けると、激しい衝撃波を放つ。
ドーンッ!
その威力は凄まじく、竜神族の少年は外へと弾き飛ばされる。彼は大きな翼を広げて病院の外へとゆっくりと舞い降りて行く。
「逃がさないわ、絶対に息の根を止めてやる!」
ルミティは再び槍から鞭へと武器を変えて、病院の外にある街路樹を伝って相手を追い掛けて行く。
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