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魔の森、攻略!
魔の森、潜入(9)
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(これは非常にマズイな)
少したじろいだメオスは、隣に居るシャラムに目を向ける。
(ど……どうするのコレ!?)
シャラムが小声で問いかける。どう考えても圧倒的な不利な条件だった……。メオスは無言の眼差しで自分達を見つめるリーミアに対して内心焦りを感じていた。
相手が自分達よりも遥かに年齢が低い少女であろうとも、僅かな期間でグループを結成、その盟主として既に実績も備わっていて、少しずつ剣士として成長しようとしていた。一方メオスは……若い頃から戦士としてギルドに参加したものの大した勲章や名誉等に恵まれず、一介の戦士として数年に1度位に称号が上がる程度の人生を歩んでいた。
彼は雇い主であるラナスと裏で取引としての約束を行い、その褒美としてギルドの階級を現在の銅から赤金へと無理矢理変えて貰うと言う条件を出した。
赤金はドラゴンを討伐した者のみにしか与えられ無い幻の称号でもあり、その称号を胸に飾った者は過去100年の間に僅か数人だけで、10人にも満たないとも言われる程であった。
白金と赤金の称号を授かった者は、市場にある全てのギルド紹介所に名前が刻まれるほどの名誉があり、その名声を手に入れれば、あらゆる待遇も思いのままだった。メオスは、その数人の枠に入れば、称号の階級から推測して野良狩りだけでも生活に困らない位の奨励金が手に入ると言う噂を聞き知っていた。
その為にも、彼は目の前に立ち塞がる邪魔な存在を何とかして追い払いたかった……。
そんな彼等の素性など微塵も感じせず、リーミアの前にアーレスが出た。
「大人しく我々と一緒にコテージに戻りたまえ。君達は無断で魔の森へと侵入した。事と条件次第ではギルドから永久追放されるか……もしくは重罪として牢獄の人生を歩む事に成り兼ねないのだ。さあ……武器を下げて、こちらに来なさい」
その彼の言葉に対してメオスは苛立った表情をしていた。
「ふざけるな!貴様等こそ一体何なんだ!?我々は、国家をお護りする方の命を受けて、この作戦に参加したのだ!我々の真の目的はエルテンシア国を再建する事なんだ!貴様等ごときに言われる筋合いなど、あるものか!」
メオスの言葉に対して一番驚いたのはリーミアだった。
「国家……再建?貴方達それは……一体どう言う意味なのよ?」
「新たな王を迎えて、新国家を設立させるんだよ!」
「それは……どう言う事なの?もしかして……王位継承権以外で、王位に即位出来る人物が居るって事と言う意味なの?」
「リーミアちゃん、こいつらの言葉を真に受ける事は無いさ。王宮には陰謀を企む連中が屯っているからな、コイツ達も、誰かの言葉に惑わされて動いているに過ぎない。大体……エルテンシア国が帝国時代だった頃から、光の紋様を授かった者のみ王位に即位出来る事が必須条件なのに……我々が知らない場所で光の紋様を授かる者がいるはずが無い。もし……本当に居るなら今この場で、その人物の名を申して見るが良いさ。さあ……言って見ろ」
アーレスの言葉にメオスは歯軋りして、何も言えなかった。
「フ……答えらない処を見ると、どうやら君の言う国家再建の王となる人物は、何処かの馬の骨の様だな……。君達も良い加減に目を覚ました方が良いぞ。何を企んでいるのか知らないが……。君が言う雇い主とやらは、君や我々を騙して甘い汁を啜る様な輩だ。さぞや……隠れてコソコソと動き回っている連中では無いのか?いい加減……自分達が手駒として動いていると気付いて、早めに手を引くのが身の為だぞ」
「ウグググ……」
反論の余地が無いと感じた悔しそうな表情を浮かべる。
(この者達相手では敵わない、クソ……大体、あのアーレスと言う人物は何者なのだ?光花のメンバーでも無い人物が、妙に王宮の内政に付いて詳しい……。それ以上に、周囲にはコイツ達しか居ない。なのに……魔の森の中、2人だけで少年を連れてここまで来た……と言う事なのか?それでいて、平然として居られるなんて……)
そう思っていたメオスは隣のシャラムを見た。自分達は既にあちこち傷だらけで、衣服も綻びが目立っている……それに対して、リーミアとアーレス、それと見知らぬ少年は、まるで平静を保っているかの様な姿で立っていた。明らかに自分と相手では実力に雲泥の差があると見せつけられた。
「メオスさん、シャラムさん……お願いですから、これ以上罪を重ねないで下さい。せっかく縁あって知り合った方達を、失いたくありませんから……」
リーミアが悲しそうな表情で訴える。
「お……俺達は……」
メオスは悔しそうな表情を浮かべる。
「俺達だって、ここで終わりたくは無いんだー!」
メオスが咄嗟に逃げ出した。それを見たシャラムも彼を追う様に走り出した。
「あ、待て!」
アーレスが彼等を追い掛けようとした時だった。
ゴオーッ!
突然、目の前に激しい疾風が巻き起こり、リーミアとアーレス、ルビィの3人が、巻き起こった砂煙で視界を遮られた。
「な……何だ、一体?」
「何、アレは!?」
アーレスとリーミアが、目の前の砂煙の中から現れた、見た事の無い巨体で不気味な生き物に驚いた。
過去……様々な魔獣を相手にして来た2人は、他の魔獣と大した僅差は感じられないが……その容姿からは、考えられない程の不気味な威圧感を肌で感じた。
明らかに目の前に現れた生き物は魔獣とは異なる性質を感じさせ、まるで生まれながらにして争う事に特化した様な凶悪な雰囲気を周囲に漂わせていた。
「な……なあ、ルビィ君、君は……こんな生き物にも勝てたの?」
アーレスは少し驚きながら彼に向かって言う。
「こ……こんな生き物、オイラ……初めて見るよ……今まで出会った事は無かったよ……」
流石のルビィも首を横に振りながら、少し震えた様子で呟いた。
少し唖然としながら自分を見つめる複数の目が集中している事に気付いたルガンは、目の前に立つ見知らぬ人物達を無視して、逃げ去ろうとしていたメオスとシャラムに対して片膝を突く。
「我ガ主人ガ、オ主達ニ会イタガッテイル。館ヘオ連レスル為、参上シタ……」
「そ……そう、会ってくれるんだ……ハハ……」
「待ちなさい!」
後ろから声が聞こえて、ルガンは赤い目で後方を見る。
自分よりも遥かに背丈の低い少女が、ルガンやメオスを見つめていた。
「彼を何処へ連れて行くつもりなの?悪いけど、彼は無理矢理にでも私達が連れて帰るのよ、邪魔しないでくれるかしら?」
「ヌウ……邪魔シナケレバ命ダケハ助ケテヤル。サッサト消エロ」
そう言うとルガンは再び前を見る。
「う……嬉しいけど、でも……どうやって館に?」
「アレダ……」
ルガンは首を上に向けた。「へ……?」呆気に取られたメオスが上空を見ると2匹の魔物が上空から旋回して、急降下して来た。
「あわわ……!」
2人は突然上空から自分達目掛けて落下した魔物達に驚いた。
「ヒイイイー!」
シャラムが叫び声を上げながら逃げようとしたが、その声を遮る様な勢いで2人は魔物達によって連れ去られた。
「あ、待ちなさい!」
リーミアが追い掛けようとした瞬間だった。
「邪魔ダ!」
ルガンが棍棒を持った太い腕を振り上げてリーミアに一撃を喰らわそうとした。
「危ない!」
咄嗟にアーレスが庇って、彼女を地面に着かせて攻撃を交わした。
「ホオ……!意外トヤルナ」
ルガンは少し感心した様な表情で彼等を見た。
「コイツー!」
ルガンの後方からルビィが飛び膝蹴りで一撃を与える……が、ルガンは微動だせずに、空いている手で、バシッとルビィを追い払った。
「グエ……」
軽い一撃だったが……攻撃を受けた相手は、かなりの衝撃だった様で、そのまま身動きが取れなくなってしまった。
「少し強そうね……」
そう呟いたリーミアは、聖魔剣に手をかざした。それを見たアーレスが彼女の手を押さえる。
「ここで使ってはダメだ!」
「え……でも、こんなの相手で、魔法剣とかでは太刀打ちは無理だわ」
「それでもダメだ。今……使って、体力が消耗仕切ったら、前と同じ状況になるぞ!」
それを聞いたリーミアは湿地帯の出来事を思い出し、魔法剣に手を翳した。
「……分かったわ」
納得した様子を見せたリーミアを見て、アーレスは嬉しそうな表情を見せる。
「2人では少し倒すのは難しいけど、何とかやってみよう!」
「ええ……」
リーミアとアーレスは、剣を抜き取り、相手に向かって刃を構える。
「フ……逃ゲテイレバ、命ハ助カッタモノヲ。ソコマデシテ死ニ急グカ!」
ルガンは、相手が逃げる雰囲気を見せない事に対して、口を大きく開け雄叫びを上げた。
「グオオーッ!」
激しく全身から漲る呼応の波紋が周囲に広がる、その勢いは地面や周囲の樹々にも影響してビリビリ……と、僅かながら振動を響かせた。
雄叫びと同時に、ボオッ……と、ルガンの全身の体毛が逆立ち、身体から炎の様なゆらめきが放たれる。全身の骨格が引き締まり、同時に強さが格段に上がった様子だった。
「グフフ……モハヤ、貴様等ハ終ワリダ!」
獣の様な顔をした魔族の顔が不気味に微笑む。
「コイツは……ちょっとばかり、やばいかも……」
さすがのアーレスも少しばかり焦りを感じていた。
少したじろいだメオスは、隣に居るシャラムに目を向ける。
(ど……どうするのコレ!?)
シャラムが小声で問いかける。どう考えても圧倒的な不利な条件だった……。メオスは無言の眼差しで自分達を見つめるリーミアに対して内心焦りを感じていた。
相手が自分達よりも遥かに年齢が低い少女であろうとも、僅かな期間でグループを結成、その盟主として既に実績も備わっていて、少しずつ剣士として成長しようとしていた。一方メオスは……若い頃から戦士としてギルドに参加したものの大した勲章や名誉等に恵まれず、一介の戦士として数年に1度位に称号が上がる程度の人生を歩んでいた。
彼は雇い主であるラナスと裏で取引としての約束を行い、その褒美としてギルドの階級を現在の銅から赤金へと無理矢理変えて貰うと言う条件を出した。
赤金はドラゴンを討伐した者のみにしか与えられ無い幻の称号でもあり、その称号を胸に飾った者は過去100年の間に僅か数人だけで、10人にも満たないとも言われる程であった。
白金と赤金の称号を授かった者は、市場にある全てのギルド紹介所に名前が刻まれるほどの名誉があり、その名声を手に入れれば、あらゆる待遇も思いのままだった。メオスは、その数人の枠に入れば、称号の階級から推測して野良狩りだけでも生活に困らない位の奨励金が手に入ると言う噂を聞き知っていた。
その為にも、彼は目の前に立ち塞がる邪魔な存在を何とかして追い払いたかった……。
そんな彼等の素性など微塵も感じせず、リーミアの前にアーレスが出た。
「大人しく我々と一緒にコテージに戻りたまえ。君達は無断で魔の森へと侵入した。事と条件次第ではギルドから永久追放されるか……もしくは重罪として牢獄の人生を歩む事に成り兼ねないのだ。さあ……武器を下げて、こちらに来なさい」
その彼の言葉に対してメオスは苛立った表情をしていた。
「ふざけるな!貴様等こそ一体何なんだ!?我々は、国家をお護りする方の命を受けて、この作戦に参加したのだ!我々の真の目的はエルテンシア国を再建する事なんだ!貴様等ごときに言われる筋合いなど、あるものか!」
メオスの言葉に対して一番驚いたのはリーミアだった。
「国家……再建?貴方達それは……一体どう言う意味なのよ?」
「新たな王を迎えて、新国家を設立させるんだよ!」
「それは……どう言う事なの?もしかして……王位継承権以外で、王位に即位出来る人物が居るって事と言う意味なの?」
「リーミアちゃん、こいつらの言葉を真に受ける事は無いさ。王宮には陰謀を企む連中が屯っているからな、コイツ達も、誰かの言葉に惑わされて動いているに過ぎない。大体……エルテンシア国が帝国時代だった頃から、光の紋様を授かった者のみ王位に即位出来る事が必須条件なのに……我々が知らない場所で光の紋様を授かる者がいるはずが無い。もし……本当に居るなら今この場で、その人物の名を申して見るが良いさ。さあ……言って見ろ」
アーレスの言葉にメオスは歯軋りして、何も言えなかった。
「フ……答えらない処を見ると、どうやら君の言う国家再建の王となる人物は、何処かの馬の骨の様だな……。君達も良い加減に目を覚ました方が良いぞ。何を企んでいるのか知らないが……。君が言う雇い主とやらは、君や我々を騙して甘い汁を啜る様な輩だ。さぞや……隠れてコソコソと動き回っている連中では無いのか?いい加減……自分達が手駒として動いていると気付いて、早めに手を引くのが身の為だぞ」
「ウグググ……」
反論の余地が無いと感じた悔しそうな表情を浮かべる。
(この者達相手では敵わない、クソ……大体、あのアーレスと言う人物は何者なのだ?光花のメンバーでも無い人物が、妙に王宮の内政に付いて詳しい……。それ以上に、周囲にはコイツ達しか居ない。なのに……魔の森の中、2人だけで少年を連れてここまで来た……と言う事なのか?それでいて、平然として居られるなんて……)
そう思っていたメオスは隣のシャラムを見た。自分達は既にあちこち傷だらけで、衣服も綻びが目立っている……それに対して、リーミアとアーレス、それと見知らぬ少年は、まるで平静を保っているかの様な姿で立っていた。明らかに自分と相手では実力に雲泥の差があると見せつけられた。
「メオスさん、シャラムさん……お願いですから、これ以上罪を重ねないで下さい。せっかく縁あって知り合った方達を、失いたくありませんから……」
リーミアが悲しそうな表情で訴える。
「お……俺達は……」
メオスは悔しそうな表情を浮かべる。
「俺達だって、ここで終わりたくは無いんだー!」
メオスが咄嗟に逃げ出した。それを見たシャラムも彼を追う様に走り出した。
「あ、待て!」
アーレスが彼等を追い掛けようとした時だった。
ゴオーッ!
突然、目の前に激しい疾風が巻き起こり、リーミアとアーレス、ルビィの3人が、巻き起こった砂煙で視界を遮られた。
「な……何だ、一体?」
「何、アレは!?」
アーレスとリーミアが、目の前の砂煙の中から現れた、見た事の無い巨体で不気味な生き物に驚いた。
過去……様々な魔獣を相手にして来た2人は、他の魔獣と大した僅差は感じられないが……その容姿からは、考えられない程の不気味な威圧感を肌で感じた。
明らかに目の前に現れた生き物は魔獣とは異なる性質を感じさせ、まるで生まれながらにして争う事に特化した様な凶悪な雰囲気を周囲に漂わせていた。
「な……なあ、ルビィ君、君は……こんな生き物にも勝てたの?」
アーレスは少し驚きながら彼に向かって言う。
「こ……こんな生き物、オイラ……初めて見るよ……今まで出会った事は無かったよ……」
流石のルビィも首を横に振りながら、少し震えた様子で呟いた。
少し唖然としながら自分を見つめる複数の目が集中している事に気付いたルガンは、目の前に立つ見知らぬ人物達を無視して、逃げ去ろうとしていたメオスとシャラムに対して片膝を突く。
「我ガ主人ガ、オ主達ニ会イタガッテイル。館ヘオ連レスル為、参上シタ……」
「そ……そう、会ってくれるんだ……ハハ……」
「待ちなさい!」
後ろから声が聞こえて、ルガンは赤い目で後方を見る。
自分よりも遥かに背丈の低い少女が、ルガンやメオスを見つめていた。
「彼を何処へ連れて行くつもりなの?悪いけど、彼は無理矢理にでも私達が連れて帰るのよ、邪魔しないでくれるかしら?」
「ヌウ……邪魔シナケレバ命ダケハ助ケテヤル。サッサト消エロ」
そう言うとルガンは再び前を見る。
「う……嬉しいけど、でも……どうやって館に?」
「アレダ……」
ルガンは首を上に向けた。「へ……?」呆気に取られたメオスが上空を見ると2匹の魔物が上空から旋回して、急降下して来た。
「あわわ……!」
2人は突然上空から自分達目掛けて落下した魔物達に驚いた。
「ヒイイイー!」
シャラムが叫び声を上げながら逃げようとしたが、その声を遮る様な勢いで2人は魔物達によって連れ去られた。
「あ、待ちなさい!」
リーミアが追い掛けようとした瞬間だった。
「邪魔ダ!」
ルガンが棍棒を持った太い腕を振り上げてリーミアに一撃を喰らわそうとした。
「危ない!」
咄嗟にアーレスが庇って、彼女を地面に着かせて攻撃を交わした。
「ホオ……!意外トヤルナ」
ルガンは少し感心した様な表情で彼等を見た。
「コイツー!」
ルガンの後方からルビィが飛び膝蹴りで一撃を与える……が、ルガンは微動だせずに、空いている手で、バシッとルビィを追い払った。
「グエ……」
軽い一撃だったが……攻撃を受けた相手は、かなりの衝撃だった様で、そのまま身動きが取れなくなってしまった。
「少し強そうね……」
そう呟いたリーミアは、聖魔剣に手をかざした。それを見たアーレスが彼女の手を押さえる。
「ここで使ってはダメだ!」
「え……でも、こんなの相手で、魔法剣とかでは太刀打ちは無理だわ」
「それでもダメだ。今……使って、体力が消耗仕切ったら、前と同じ状況になるぞ!」
それを聞いたリーミアは湿地帯の出来事を思い出し、魔法剣に手を翳した。
「……分かったわ」
納得した様子を見せたリーミアを見て、アーレスは嬉しそうな表情を見せる。
「2人では少し倒すのは難しいけど、何とかやってみよう!」
「ええ……」
リーミアとアーレスは、剣を抜き取り、相手に向かって刃を構える。
「フ……逃ゲテイレバ、命ハ助カッタモノヲ。ソコマデシテ死ニ急グカ!」
ルガンは、相手が逃げる雰囲気を見せない事に対して、口を大きく開け雄叫びを上げた。
「グオオーッ!」
激しく全身から漲る呼応の波紋が周囲に広がる、その勢いは地面や周囲の樹々にも影響してビリビリ……と、僅かながら振動を響かせた。
雄叫びと同時に、ボオッ……と、ルガンの全身の体毛が逆立ち、身体から炎の様なゆらめきが放たれる。全身の骨格が引き締まり、同時に強さが格段に上がった様子だった。
「グフフ……モハヤ、貴様等ハ終ワリダ!」
獣の様な顔をした魔族の顔が不気味に微笑む。
「コイツは……ちょっとばかり、やばいかも……」
さすがのアーレスも少しばかり焦りを感じていた。
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