5 / 57
第1章 夢への誓い
5.初めてのダンジョン探索
しおりを挟む
ポポイアの森は、ザイン達にとって最も近場なダンジョンである。
樹木の壁の内側には広大な森の迷路が拡がっており、けれどもそこまで複雑な構造ではない、至って危険度の低い森の迷宮として知られていた。
ここに出現する魔物の多くは倒しやすい。日々戦闘訓練をこなしている者であれば、そこまで苦戦する事も無く、最深部まで到達出来るだろう。
「お前のスキルって、戦闘向けの能力じゃなさそうだよなぁ」
歩きながら、ディックが何気無く呟いた。
「『オート周回』がどういう意味の言葉なのか分かんねえけど、俺の『見切り』とか……有名どころだと『必中』とか『倍増』みたいな、いかにも戦闘に役立ちそう! って感じの名前じゃないと思わねえか?」
「うーん……。周回っていうと、同じところを何回もぐるぐるする感じかな?」
「決まったコースで走り込み何周、みたいな? ……あー! 考えれば考えるほどワケ分かんなくなってきた‼︎」
ディックは立ち止まって大声を出しながら、両手で髪をグシャグシャと掻き乱す。
彼はそうして軽くストレスを発散させると、ザインに顔を向けた。
「とりあえずやってみろ、『オート周回』! うだうだ考えるより、さっさと試した方がスッキリするし!」
「な?」と、念を押しするディック。
元々ザインのスキルを試すべくダンジョンに来た事もあり、いざという時の為のエルフの万能薬だって持って来ている。
「……そう、だよね。うん、とりあえずやってみる!」
兄の言葉に素直に従い、ザインは大きく頷いた。
一般的に、スキルの発動はとても容易だとされている。
スキルの分類は、主に四つ。
『攻撃能力型』
『支援能力型』
『常時発動型』
『特殊能力型』
この世界に存在する全てのスキルは、必ずこれらの内のいずれかに分けられるのだ。
ディックの持つ『見切り』は、一つ目の『攻撃能力型』に分類される。
敵からの攻撃を本人の反応速度に関わらず回避出来る、便利なスキルだ。
探索者や騎士、傭兵として常に戦場を駆ける者であれば、どのような戦い方をする場合でも役に立つだろう。
ザイン達の予想では、『オート周回』は残る三つのどれかだという事になる。
そうしてザインは深く息を吸い込み、張り切って声を上げる。
「……よしっ! スキル『オート周回』──発動ッ‼︎」
……しかし、特に変化が起きた様子は見られない。
「……ええと、『オート周回』!」
何も起きない事に戸惑いながらも、再度スキル使用を試みるザイン。
だが、それでもパッと見た限りではスキルが発動された様子は確認出来なかった。
「おかしいなぁ……。お前のスキルタイプなら、スキル名を言えば能力が発動されそうなもんなのに……」
「でも、『常時発動型』のスキルだったらおかしくはないよね? 元からスキルが使われてるなら──」
「──だが、そうだとしたらとっくに変化が出てるはずだろ?」
ディックの指摘は正しい。
『オート周回』が常時発動するスキル──例えるなら『体力自動回復』であれば、スキル所有者は常に尽きる事の無いスタミナを発揮しているはずだ。
けれどもザインには、自身のスキルによる何らかの影響が及んでいる様子は無い。
「……もしかしたら、お前のスキルには魔力消費があるのかもしれないな。あの母さんですら知らないスキルなんだ。消費する魔力量が多いなら、自分の魔力量を上げる訓練をしないとスキルが使えないんじゃないのか?」
「俺の魔力量、か……」
そう言われて、ザインは大神殿での判定結果を思い出す。
基本六属性に対する全ての適性はあれど、能力段階はオール1。すなわち、それが彼の魂から生み出される魔力量の最大値だった。
スキルの中には、使用時に一定の魔力を消費しなければ発動しないものがある。
仮にディックの予想が的中しているのなら、今のザインの実力ではスキルの練習どころか、発動そのものが不可能だという事になってしまう。
「……じゃあ、ここに来たのもムダだったって事かな」
ガックリと肩を落とし俯くザイン。
そんな弟に対して、兄ディックはぶんぶんと首を横に振って否定した。
「そんな事はねえよ! スキルが使えねえなら、使えるようになるまで鍛えりゃ良いんだ。だってお前にはその弓があるだろ?」
「弓……?」
彼が指差したのは、ザインの持つ母の弓──風神の弓。
合点がいかないザインとは対照的に、ディックの口元はニタリと弧を描いている。
「ダンジョン探索者を目指すお前なら当然知ってる話だが、ダンジョンには敵が──魔物が出る! それも年がら年中、この中でボーッと突っ立ってるだけで何匹もだ! それってつまり、格好の練習相手が無限に湧き出て来るって事なんだ」
そこまで告げられたところで、ようやくザインも彼が言わんとしている事を理解した。
「そうか……! 魔物を倒せば、ちょっとずつ強くなれる。倒した魔物によって、筋力とか魔力がそれぞれ増えていくんだよね!」
「ああ! オレ達でポポイアの森の魔物を倒して、大人になるまで母さんとエイルにバレないように特訓していけば……」
「俺の魔力も増えて、いつかスキルが使えるようになるかもしれない──‼︎」
「その通りさ! やってやろうぜ、ザイン。オレ達だけの秘密の特訓……イン、ポポイアの森だぜ‼︎」
「おー‼︎」
息を揃えて、天高く拳を突き上げる二人。
すっかり元気を取り戻したザインは、ディックと嬉しそうに笑い合う。
──その時、二人の目の前に小さな影が現れた。
「……っ、ディック!」
「いよいよ魔物のお出ましってこったな……!」
ザイン達の前に、ギィギィと不快な呻き声を漏らす魔物が躍り出る。
全身緑色の肌に覆われ、ギョロリとした目と鋭い牙を覗かせる小鬼……ゴブリンであった。
その数はたったの二匹ではあるものの、ザインもディックも魔物と対峙した経験はほとんど無い。
いつもザインが戯れている鋼狼のジルやギルならまだしも、相手は間違い無くこちらを殺しに向かって来る。
ディックはすぐさま短剣を手に、そしてザインは後方から弓を構えて待機。いつでも攻撃出来る体制を整えた。
「まずはオレから行かせてもらうぜ! 先手必勝ってなぁ!」
威勢良く鞘から短剣を抜き放ち、一気に駆け出していくディック。
相手はディックと大して体格の変わらない──大人であればそこまで脅威を感じない、小さなゴブリン。そんな相手の剥き出しの腹を目掛けて、短剣を突き出した。
「グブァッ……⁉︎」
「よっしゃあ!」
ディックの放った一撃は見事に命中し、ゴブリンはディックの急な突撃に対処しきれず、バックリとした大きな口から血を吹き出した。
だが、魔物との初戦はそう甘いものではない。
初手の攻めを成功させた達成感に油断を生んだディックの元に、もう一匹のゴブリンが襲い掛かろうとしているではないか。
しかし、後方で魔力の矢を精製していたザインは、その動きを見逃しはしなかった。
ザインはしっかりと狙いを定め──微弱な白い光の塊ではあるものの、彼の手元には魔力の弓が出来上がっている。
「そうはさせないよっ!」
弓術を得意とするエルフ族。
その中でも勇者と共に旅をし、魔王討伐に参戦したガラッシア直伝の技。
物心付いた頃から弓術と剣術を磨き上げてきたザイン。
彼にとって、同じく母からの指導を受けるディックよりも優れていたのは、まさにこの弓術であった。
ザインの手から離れた光の矢は、風神の弓の効果によりその属性を風へと変換させる。朧げな輪郭だった白の矢は、くっきりとした緑色の光へと姿を変え……ゴブリンの頭を貫いた。
「ガッ……」
断末魔の叫びは、森に響く事無く溶けていく。
その隙にディックも目の前のゴブリンにとどめを刺すと、二人の初めての戦場に静けさが取り戻された。
「やった……ん、だよね……?」
「……やったんだ……やったんだぜ、ザイン! オレ達だけで、初めてゴブリンを倒したんだ‼︎」
「そうだよね⁉︎ 俺達、ちゃんと戦えたんだよね‼︎」
パァッと笑顔の花を開かせた、二人の少年達。
「この調子でガンガン行こうぜ! オレとザインの二人でなら、この森ぐらい簡単に攻略出来そうだぜ!」
「魔力の矢なんて初めて作ったのに、何であんなに上手くいったんだろう! 分かんないけど、出来ちゃったからまあ良いや!」
華々しい初戦を終えた彼らは、更にダンジョンの奥へと目指して歩き出す。
そうして次に二人が辿り着いたのは、美味しそうなフルーツが実った木々と、それらに取り囲まれた美しい泉であった。
樹木の壁の内側には広大な森の迷路が拡がっており、けれどもそこまで複雑な構造ではない、至って危険度の低い森の迷宮として知られていた。
ここに出現する魔物の多くは倒しやすい。日々戦闘訓練をこなしている者であれば、そこまで苦戦する事も無く、最深部まで到達出来るだろう。
「お前のスキルって、戦闘向けの能力じゃなさそうだよなぁ」
歩きながら、ディックが何気無く呟いた。
「『オート周回』がどういう意味の言葉なのか分かんねえけど、俺の『見切り』とか……有名どころだと『必中』とか『倍増』みたいな、いかにも戦闘に役立ちそう! って感じの名前じゃないと思わねえか?」
「うーん……。周回っていうと、同じところを何回もぐるぐるする感じかな?」
「決まったコースで走り込み何周、みたいな? ……あー! 考えれば考えるほどワケ分かんなくなってきた‼︎」
ディックは立ち止まって大声を出しながら、両手で髪をグシャグシャと掻き乱す。
彼はそうして軽くストレスを発散させると、ザインに顔を向けた。
「とりあえずやってみろ、『オート周回』! うだうだ考えるより、さっさと試した方がスッキリするし!」
「な?」と、念を押しするディック。
元々ザインのスキルを試すべくダンジョンに来た事もあり、いざという時の為のエルフの万能薬だって持って来ている。
「……そう、だよね。うん、とりあえずやってみる!」
兄の言葉に素直に従い、ザインは大きく頷いた。
一般的に、スキルの発動はとても容易だとされている。
スキルの分類は、主に四つ。
『攻撃能力型』
『支援能力型』
『常時発動型』
『特殊能力型』
この世界に存在する全てのスキルは、必ずこれらの内のいずれかに分けられるのだ。
ディックの持つ『見切り』は、一つ目の『攻撃能力型』に分類される。
敵からの攻撃を本人の反応速度に関わらず回避出来る、便利なスキルだ。
探索者や騎士、傭兵として常に戦場を駆ける者であれば、どのような戦い方をする場合でも役に立つだろう。
ザイン達の予想では、『オート周回』は残る三つのどれかだという事になる。
そうしてザインは深く息を吸い込み、張り切って声を上げる。
「……よしっ! スキル『オート周回』──発動ッ‼︎」
……しかし、特に変化が起きた様子は見られない。
「……ええと、『オート周回』!」
何も起きない事に戸惑いながらも、再度スキル使用を試みるザイン。
だが、それでもパッと見た限りではスキルが発動された様子は確認出来なかった。
「おかしいなぁ……。お前のスキルタイプなら、スキル名を言えば能力が発動されそうなもんなのに……」
「でも、『常時発動型』のスキルだったらおかしくはないよね? 元からスキルが使われてるなら──」
「──だが、そうだとしたらとっくに変化が出てるはずだろ?」
ディックの指摘は正しい。
『オート周回』が常時発動するスキル──例えるなら『体力自動回復』であれば、スキル所有者は常に尽きる事の無いスタミナを発揮しているはずだ。
けれどもザインには、自身のスキルによる何らかの影響が及んでいる様子は無い。
「……もしかしたら、お前のスキルには魔力消費があるのかもしれないな。あの母さんですら知らないスキルなんだ。消費する魔力量が多いなら、自分の魔力量を上げる訓練をしないとスキルが使えないんじゃないのか?」
「俺の魔力量、か……」
そう言われて、ザインは大神殿での判定結果を思い出す。
基本六属性に対する全ての適性はあれど、能力段階はオール1。すなわち、それが彼の魂から生み出される魔力量の最大値だった。
スキルの中には、使用時に一定の魔力を消費しなければ発動しないものがある。
仮にディックの予想が的中しているのなら、今のザインの実力ではスキルの練習どころか、発動そのものが不可能だという事になってしまう。
「……じゃあ、ここに来たのもムダだったって事かな」
ガックリと肩を落とし俯くザイン。
そんな弟に対して、兄ディックはぶんぶんと首を横に振って否定した。
「そんな事はねえよ! スキルが使えねえなら、使えるようになるまで鍛えりゃ良いんだ。だってお前にはその弓があるだろ?」
「弓……?」
彼が指差したのは、ザインの持つ母の弓──風神の弓。
合点がいかないザインとは対照的に、ディックの口元はニタリと弧を描いている。
「ダンジョン探索者を目指すお前なら当然知ってる話だが、ダンジョンには敵が──魔物が出る! それも年がら年中、この中でボーッと突っ立ってるだけで何匹もだ! それってつまり、格好の練習相手が無限に湧き出て来るって事なんだ」
そこまで告げられたところで、ようやくザインも彼が言わんとしている事を理解した。
「そうか……! 魔物を倒せば、ちょっとずつ強くなれる。倒した魔物によって、筋力とか魔力がそれぞれ増えていくんだよね!」
「ああ! オレ達でポポイアの森の魔物を倒して、大人になるまで母さんとエイルにバレないように特訓していけば……」
「俺の魔力も増えて、いつかスキルが使えるようになるかもしれない──‼︎」
「その通りさ! やってやろうぜ、ザイン。オレ達だけの秘密の特訓……イン、ポポイアの森だぜ‼︎」
「おー‼︎」
息を揃えて、天高く拳を突き上げる二人。
すっかり元気を取り戻したザインは、ディックと嬉しそうに笑い合う。
──その時、二人の目の前に小さな影が現れた。
「……っ、ディック!」
「いよいよ魔物のお出ましってこったな……!」
ザイン達の前に、ギィギィと不快な呻き声を漏らす魔物が躍り出る。
全身緑色の肌に覆われ、ギョロリとした目と鋭い牙を覗かせる小鬼……ゴブリンであった。
その数はたったの二匹ではあるものの、ザインもディックも魔物と対峙した経験はほとんど無い。
いつもザインが戯れている鋼狼のジルやギルならまだしも、相手は間違い無くこちらを殺しに向かって来る。
ディックはすぐさま短剣を手に、そしてザインは後方から弓を構えて待機。いつでも攻撃出来る体制を整えた。
「まずはオレから行かせてもらうぜ! 先手必勝ってなぁ!」
威勢良く鞘から短剣を抜き放ち、一気に駆け出していくディック。
相手はディックと大して体格の変わらない──大人であればそこまで脅威を感じない、小さなゴブリン。そんな相手の剥き出しの腹を目掛けて、短剣を突き出した。
「グブァッ……⁉︎」
「よっしゃあ!」
ディックの放った一撃は見事に命中し、ゴブリンはディックの急な突撃に対処しきれず、バックリとした大きな口から血を吹き出した。
だが、魔物との初戦はそう甘いものではない。
初手の攻めを成功させた達成感に油断を生んだディックの元に、もう一匹のゴブリンが襲い掛かろうとしているではないか。
しかし、後方で魔力の矢を精製していたザインは、その動きを見逃しはしなかった。
ザインはしっかりと狙いを定め──微弱な白い光の塊ではあるものの、彼の手元には魔力の弓が出来上がっている。
「そうはさせないよっ!」
弓術を得意とするエルフ族。
その中でも勇者と共に旅をし、魔王討伐に参戦したガラッシア直伝の技。
物心付いた頃から弓術と剣術を磨き上げてきたザイン。
彼にとって、同じく母からの指導を受けるディックよりも優れていたのは、まさにこの弓術であった。
ザインの手から離れた光の矢は、風神の弓の効果によりその属性を風へと変換させる。朧げな輪郭だった白の矢は、くっきりとした緑色の光へと姿を変え……ゴブリンの頭を貫いた。
「ガッ……」
断末魔の叫びは、森に響く事無く溶けていく。
その隙にディックも目の前のゴブリンにとどめを刺すと、二人の初めての戦場に静けさが取り戻された。
「やった……ん、だよね……?」
「……やったんだ……やったんだぜ、ザイン! オレ達だけで、初めてゴブリンを倒したんだ‼︎」
「そうだよね⁉︎ 俺達、ちゃんと戦えたんだよね‼︎」
パァッと笑顔の花を開かせた、二人の少年達。
「この調子でガンガン行こうぜ! オレとザインの二人でなら、この森ぐらい簡単に攻略出来そうだぜ!」
「魔力の矢なんて初めて作ったのに、何であんなに上手くいったんだろう! 分かんないけど、出来ちゃったからまあ良いや!」
華々しい初戦を終えた彼らは、更にダンジョンの奥へと目指して歩き出す。
そうして次に二人が辿り着いたのは、美味しそうなフルーツが実った木々と、それらに取り囲まれた美しい泉であった。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活
ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。
「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。
現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。
ゆっくり更新です。はじめての投稿です。
誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
転移術士の成り上がり
名無し
ファンタジー
ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる