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王立魔法学園編Ⅱ
真相追求
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「ねぇ、ミレッタ今日暇?」
ターシャさんとアリアちゃん消えてから次の日、いつもなら部屋にこもってターシャさんから貰った魔道具を眺めたりいじったりしていたんだけど流石に昨日の今日でいじる気にはなれなかったのでラウンジで朝食を食べながらミレッタに暇かどうか問う。
「はい。今日は特に予定はありません。もしかして、私たちと一緒にお出掛けしてくれるんですか!?」
どれだけ私と一緒にお出掛けすることを楽しみにしていたのか分からないけど、ミレッタは前のめりになり嬉しそうなその顔を見てかなり楽しみにしていたんだと予想出来る。
「うん。ミレッタたちが嫌じゃなければ──」
「嫌な訳ありません! すぐお二人にも伝えてきますね!」
ミレッタは掻き込むようにして自分の食べていたご飯を一気に平らげるとすぐにそれを下げ、セシリーとミオの元へとむかってしまった。
「あはは、もっと早く行くべきだったかな。そしたらターシャさんもまだ消えずに済んでいたかもね」
テーブルに座り煮干しを食べているシロムを撫でながら呟く。
今日も君は私の話は興味がなさそうで美味しそうに煮干しを食べるね。
きっとシロムはターシャさんに会いたかっただろうし、ターシャさんだってきっとそうだよね。
でも結界魔法とやらでシロムは出てこれなかったのは魔法陣に入っていたからなのかな?
あの時、シロムが魔法陣に入らなければ会っていたかもしれないのに、運命とは数奇なもんだね。
私が王立魔法学園を卒業したらまずは二人でターシャさんの故郷であるブリオブルグに行って美味しいお魚を食べようね。
それが私が出来るせめてもの二人の橋渡しだ。
「ま、マリア!? そ、そそそそその人差し指に着けているのはなんですの!?」
卒業したらブリオブルグに行ってみようと考えていると、深紅を基調としたドレスに黒のミニスカートがよく似合っているセシリーは私の右手の人差し指に嵌めてある指輪に驚き、そを何度も繰り返していた。
その度に金髪の縦ロールが何度も揺れて面白かった。
少しカタコトにも聞こえるけど。
セシリーの言葉で初めてミレッタも気付いたのか口に両手を当て、セシリーと少しデザイン違いの青を基調としたドレスに身を包んだミオは物珍しそうにぽかんと口を開けて私を見ていた。
「習い事を教えてくれてた人から貰ったんだけど、抜けなくなっちゃって」
私は指輪を外そうと引っ張り、それでも外れないことを三人に教えた。
「な、習い事……! それも指輪を貰ったですって!?」
"指輪"と言うワードがラウンジ内に響き渡り、それがトリガーになったのかガチャんと食器やフォーク、スプーンを落としたような音が響き渡った。
色恋沙汰に興味津々なお年頃だから仕方ないね。
「お、落ち着いてセシリー。習い事を教えてくれてたのは女の人だし、別にそういう体はないから」
立ち上がり口を塞いで驚くセシリーを止めに入る。
朝から疲れるね。
だけどちゃんと説明をせずに端折った私にも責任があったかも。
「そうですの? ファッションにしては些か綺麗過ぎではございませんかしら?」
「そう、なのかな? 私、指輪自体初めて着けたからよく分かんないや」
何はともあれセシリーは平常心を取り戻し、指輪が綺麗過ぎることを訊ねてくる。
この世界で指輪を着けるのは初めてだし見るのも初めてだった。
なので確かに綺麗だけれど過ぎるほどの物なのかどうなのかはよく分からなかった。
「それだけマリアのことを大切に思ってるってこと」
「私のことを大切に……」
セシリーの後ろから覗き混むようにして顔を出しているミオはポツリと口にする。
その言葉を聞いて心の奥が熱くなった。
魔道具の話ばかりで私に魔道具の作り方を伝授しようとしていたターシャさんだったけど、口には出すことはなかったがそれと同じくらい私のことを大切に思ってくれていたのかな。
「詳しい話は後でゆっくり聞きますわ。それより今日はショッピングですわよ!」
「わわっ!? ちょっと、セシリー!? ミオまで!? 私、まだ朝ご飯食べてる途中なんだけど!!!」
左腕はセシリーに掴まれ、右腕はミオに掴まれ私は連行されるようにして寮から出ることになった。
何があってもいいようにミリアム商会のカードは持ち歩いてるけど流石に強引過ぎた。
それだけセシリーとミオも私とお出掛けするのを楽しみにしてたと思うと嬉しいけどさ!
ターシャさんとアリアちゃん消えてから次の日、いつもなら部屋にこもってターシャさんから貰った魔道具を眺めたりいじったりしていたんだけど流石に昨日の今日でいじる気にはなれなかったのでラウンジで朝食を食べながらミレッタに暇かどうか問う。
「はい。今日は特に予定はありません。もしかして、私たちと一緒にお出掛けしてくれるんですか!?」
どれだけ私と一緒にお出掛けすることを楽しみにしていたのか分からないけど、ミレッタは前のめりになり嬉しそうなその顔を見てかなり楽しみにしていたんだと予想出来る。
「うん。ミレッタたちが嫌じゃなければ──」
「嫌な訳ありません! すぐお二人にも伝えてきますね!」
ミレッタは掻き込むようにして自分の食べていたご飯を一気に平らげるとすぐにそれを下げ、セシリーとミオの元へとむかってしまった。
「あはは、もっと早く行くべきだったかな。そしたらターシャさんもまだ消えずに済んでいたかもね」
テーブルに座り煮干しを食べているシロムを撫でながら呟く。
今日も君は私の話は興味がなさそうで美味しそうに煮干しを食べるね。
きっとシロムはターシャさんに会いたかっただろうし、ターシャさんだってきっとそうだよね。
でも結界魔法とやらでシロムは出てこれなかったのは魔法陣に入っていたからなのかな?
あの時、シロムが魔法陣に入らなければ会っていたかもしれないのに、運命とは数奇なもんだね。
私が王立魔法学園を卒業したらまずは二人でターシャさんの故郷であるブリオブルグに行って美味しいお魚を食べようね。
それが私が出来るせめてもの二人の橋渡しだ。
「ま、マリア!? そ、そそそそその人差し指に着けているのはなんですの!?」
卒業したらブリオブルグに行ってみようと考えていると、深紅を基調としたドレスに黒のミニスカートがよく似合っているセシリーは私の右手の人差し指に嵌めてある指輪に驚き、そを何度も繰り返していた。
その度に金髪の縦ロールが何度も揺れて面白かった。
少しカタコトにも聞こえるけど。
セシリーの言葉で初めてミレッタも気付いたのか口に両手を当て、セシリーと少しデザイン違いの青を基調としたドレスに身を包んだミオは物珍しそうにぽかんと口を開けて私を見ていた。
「習い事を教えてくれてた人から貰ったんだけど、抜けなくなっちゃって」
私は指輪を外そうと引っ張り、それでも外れないことを三人に教えた。
「な、習い事……! それも指輪を貰ったですって!?」
"指輪"と言うワードがラウンジ内に響き渡り、それがトリガーになったのかガチャんと食器やフォーク、スプーンを落としたような音が響き渡った。
色恋沙汰に興味津々なお年頃だから仕方ないね。
「お、落ち着いてセシリー。習い事を教えてくれてたのは女の人だし、別にそういう体はないから」
立ち上がり口を塞いで驚くセシリーを止めに入る。
朝から疲れるね。
だけどちゃんと説明をせずに端折った私にも責任があったかも。
「そうですの? ファッションにしては些か綺麗過ぎではございませんかしら?」
「そう、なのかな? 私、指輪自体初めて着けたからよく分かんないや」
何はともあれセシリーは平常心を取り戻し、指輪が綺麗過ぎることを訊ねてくる。
この世界で指輪を着けるのは初めてだし見るのも初めてだった。
なので確かに綺麗だけれど過ぎるほどの物なのかどうなのかはよく分からなかった。
「それだけマリアのことを大切に思ってるってこと」
「私のことを大切に……」
セシリーの後ろから覗き混むようにして顔を出しているミオはポツリと口にする。
その言葉を聞いて心の奥が熱くなった。
魔道具の話ばかりで私に魔道具の作り方を伝授しようとしていたターシャさんだったけど、口には出すことはなかったがそれと同じくらい私のことを大切に思ってくれていたのかな。
「詳しい話は後でゆっくり聞きますわ。それより今日はショッピングですわよ!」
「わわっ!? ちょっと、セシリー!? ミオまで!? 私、まだ朝ご飯食べてる途中なんだけど!!!」
左腕はセシリーに掴まれ、右腕はミオに掴まれ私は連行されるようにして寮から出ることになった。
何があってもいいようにミリアム商会のカードは持ち歩いてるけど流石に強引過ぎた。
それだけセシリーとミオも私とお出掛けするのを楽しみにしてたと思うと嬉しいけどさ!
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