164 / 206
番外編 ウルゲンチ戦ーーモンゴル崩し
第13話 2の矢4
しおりを挟む
人物紹介
ホラズム側
オグル・ハージブ かつてのブハーラーの守将。
シャイフ・カン かつてのサマルカンドの守将。
クトルグ・カン かつてのジャンドの城主。
戦況の推移とともに、3人ともウルゲンチに逃げて来たのである。
人物紹介終わり
オグルは住民勢の司令部となっておる大モスクに至り、用件を伝えた。「わたくしが行こう」と引き受けてくれたのは、住民勢の取りまとめの一人、平時はサマルカンド産を主に扱う紙の商いを生業としておる壮年の者であった。更にはそのようなことならば堰の修繕を監督しておる者も連れて行こうということで、その者の家に寄って行くことになり、そのせいでけっこうな時を食い、シャイフを待ちくたびれさせることになった。
しかしシャイフは文句の一つも言わず、「クトルグ・カンから許しが得られた。良策の進言をなさんとする者を、自らの眠りのために翌朝まで待たせるほど我は愚かではないとされ、今夜如何に遅くとも会って下さるとのことであった。すぐに行こう」と誘って来た。
クトルグの居所は、隊商宿の近くにある大邸宅であった。モンゴル軍の侵攻から一年以上、サマルカンドやブハーラーの陥落から半年以上も経っておれば、戦に巻き込まれるのを恐れて逃げた富豪も多く、そこもそうした空き家の一つを住民側が提供を申し出たものであった。住民勢にとっても大部隊を率いるクトルグは歓迎すべき相手であった。ただ内実を言えば、その空き家には家を持たぬ流民が住み着いており、その者たちは再び家を失う憂き目を見たのだが。ウルゲンチは逃げ出す者もおれば、ここのカンクリ勢の武力を頼んで逃げ込む地にもなっており、特にジョチが征討したシルダリヤ川沿いの地から多くの者が流亡して来ておったのだ。
シャイフを先頭にオグルそして二人の住民の順でクトルグの待つ部屋に向かうために中庭に入った。そこに詰める護衛の者たちはたき火で暖を取りつつ立っており、四人に道を開けた。既に切り株だけとなっておる果樹やブドウ棚の残骸らしきものが旧日の繁栄をしのばせるはずであるが、四人はそれに目を止めることもなく進む。その一番奥に立つ護衛隊長にシャイフとオグルは腰に吊るす剣を、住民たちはその懐剣を預けてから、邸宅の中に入るを許され、一室に案内された。
四人でしばしそこで待っていると、まずクトルグが姿を見せて、「策の話は家臣が来るまでしばし待て」と言い渡し、どっかと一つのみ置かれた椅子に腰掛ける。四人を歓迎しておるという雰囲気は決してオグルには感じられなかった。シャイフが右、オグルが左に、そして住民たちは二歩ほど下がった位置に立って、クトルグと正対した。
「どうして、そこもとは逃げぬのだ」との問いがクトルグの口から発された。
オグルは果たして誰に問うておるのかと他の三人を見るが、返答しようとする様子はない。そもそも本丸を託しておるシャイフにかような問いを発するはずはなかった。またここを住み慣れた地とする住民に問うとも想えぬ。己が問われておるのだと想い至り、改めてクトルグの方を見やると、その鋭き眼光が己を睨め付けており、顔は不機嫌そのものであった。オグルはすぐに答えることができなかった。
会見に先立ち、頭の中で練っておったのは、作戦に不備がないか、見落としがないかということのみであった。シャイフを呼ぶ前に、その点については住民と話を持ったとはいえ、オグル自身が堰というものを良く知らぬ。どこぞで見たことはあるかもしれぬが、意識してそれと認めたことはなかった。
またそれを壊すということがどういうことなのか、正直言って十分に分かってはおらなかった。住民からの受け売りに過ぎぬ。本来なら住民共共一度そこに赴いてから詳細な計画を練るべきであろうが、城外へ出るにも当然クトルグの許しが必要となるし、何よりモンゴルの攻囲を突破せねばならぬ。犠牲が出るであろうし、下手をすると却ってモンゴル側の警戒心をあおることになりかねぬとの結論に至り、下見無しで行うことについては住民と合意しておった。堰とそれをどう壊すかについては、住民に委ねざるを得ない。経路沿いの敵軍の布陣も分からぬ。出たとこ勝負である観は否めなかった。
(モンゴル軍と遭遇したなら)
心中は不安と憂慮に満たされておった。それでもこの策しかない。そう想いなし、それを訴えるためにここに来た。
しかし問われたことは何故逃げぬかということだ。己の中に答えを探すが、すぐには見つからなかった。オグルはその時々で正しいと想えることに従って来ただけであった。そうして後から振り返れば、あれはやはり正しかったと想えることもあれば、否、己は間違っておったかと後悔することもあった。ブハーラーから逃げたこと、他方で今回は逃げなかったこともまた同様であった。決して己の中に確信や絶対的な根拠がある訳ではなかった。
何故か。まだ戦えると想います。まだ逃げる時ではないと想います。それが正直なところであった。ただその程度の答えを求めてクトルグが改めて問うておる訳ではなかろうとは、オグルにも推し測るを得た。そうして、まごまごしておると。
「まあ、理由などどうでも良いと、わしも想っておる。ただ、何であれ、そこもとが逃げなかったことは良きこと。ゆえに、ここに来るのを許した」
オグルは大きく息を吐いた。その姿を見られたゆえか、
「とはいえ、ジャラールの件を許した訳ではないぞ。そこもとが勝手をなしたために、あの者を討ち漏らした」
と釘を刺された。その後クトルグは黙り込み、それゆえ皆で沈黙の中、待った。
家臣が来たところで、シャイフがまずその策の大要を説明し、詳細は住民たちが説明した。オグルは地下通路の水没に備え、予め十分な食糧と武器の予備などを本丸に運んで置く必要があることなど、足りぬところを補った。
クトルグが「モンゴル軍の方はどうするのだ。みすみす行かしてはくれまい」と問うたのに対し、
「北城の北門は攻囲が手薄と聞きますゆえ、そこを抜けたいと考えます。本丸までは地下道にて赴き、そこからは夜の間に突破を図りたいと考えます。許されるなら護衛隊はわたくしが率いたいと考えております」とオグルが答えた。
「なるほど。少なくとも自ら赴いてなす覚悟はあるということか」
としてクトルグは作戦を認め、己が取り上げ各所に配しておったオグルの配下を戻すことを約束し、更に
「必要ならばシャイフ・カンの手を借りよ。そもそもそのつもりでの今回の申し出なのだろう。吉報を待っておるぞ」
と四人に去るを許した。
ホラズム側
オグル・ハージブ かつてのブハーラーの守将。
シャイフ・カン かつてのサマルカンドの守将。
クトルグ・カン かつてのジャンドの城主。
戦況の推移とともに、3人ともウルゲンチに逃げて来たのである。
人物紹介終わり
オグルは住民勢の司令部となっておる大モスクに至り、用件を伝えた。「わたくしが行こう」と引き受けてくれたのは、住民勢の取りまとめの一人、平時はサマルカンド産を主に扱う紙の商いを生業としておる壮年の者であった。更にはそのようなことならば堰の修繕を監督しておる者も連れて行こうということで、その者の家に寄って行くことになり、そのせいでけっこうな時を食い、シャイフを待ちくたびれさせることになった。
しかしシャイフは文句の一つも言わず、「クトルグ・カンから許しが得られた。良策の進言をなさんとする者を、自らの眠りのために翌朝まで待たせるほど我は愚かではないとされ、今夜如何に遅くとも会って下さるとのことであった。すぐに行こう」と誘って来た。
クトルグの居所は、隊商宿の近くにある大邸宅であった。モンゴル軍の侵攻から一年以上、サマルカンドやブハーラーの陥落から半年以上も経っておれば、戦に巻き込まれるのを恐れて逃げた富豪も多く、そこもそうした空き家の一つを住民側が提供を申し出たものであった。住民勢にとっても大部隊を率いるクトルグは歓迎すべき相手であった。ただ内実を言えば、その空き家には家を持たぬ流民が住み着いており、その者たちは再び家を失う憂き目を見たのだが。ウルゲンチは逃げ出す者もおれば、ここのカンクリ勢の武力を頼んで逃げ込む地にもなっており、特にジョチが征討したシルダリヤ川沿いの地から多くの者が流亡して来ておったのだ。
シャイフを先頭にオグルそして二人の住民の順でクトルグの待つ部屋に向かうために中庭に入った。そこに詰める護衛の者たちはたき火で暖を取りつつ立っており、四人に道を開けた。既に切り株だけとなっておる果樹やブドウ棚の残骸らしきものが旧日の繁栄をしのばせるはずであるが、四人はそれに目を止めることもなく進む。その一番奥に立つ護衛隊長にシャイフとオグルは腰に吊るす剣を、住民たちはその懐剣を預けてから、邸宅の中に入るを許され、一室に案内された。
四人でしばしそこで待っていると、まずクトルグが姿を見せて、「策の話は家臣が来るまでしばし待て」と言い渡し、どっかと一つのみ置かれた椅子に腰掛ける。四人を歓迎しておるという雰囲気は決してオグルには感じられなかった。シャイフが右、オグルが左に、そして住民たちは二歩ほど下がった位置に立って、クトルグと正対した。
「どうして、そこもとは逃げぬのだ」との問いがクトルグの口から発された。
オグルは果たして誰に問うておるのかと他の三人を見るが、返答しようとする様子はない。そもそも本丸を託しておるシャイフにかような問いを発するはずはなかった。またここを住み慣れた地とする住民に問うとも想えぬ。己が問われておるのだと想い至り、改めてクトルグの方を見やると、その鋭き眼光が己を睨め付けており、顔は不機嫌そのものであった。オグルはすぐに答えることができなかった。
会見に先立ち、頭の中で練っておったのは、作戦に不備がないか、見落としがないかということのみであった。シャイフを呼ぶ前に、その点については住民と話を持ったとはいえ、オグル自身が堰というものを良く知らぬ。どこぞで見たことはあるかもしれぬが、意識してそれと認めたことはなかった。
またそれを壊すということがどういうことなのか、正直言って十分に分かってはおらなかった。住民からの受け売りに過ぎぬ。本来なら住民共共一度そこに赴いてから詳細な計画を練るべきであろうが、城外へ出るにも当然クトルグの許しが必要となるし、何よりモンゴルの攻囲を突破せねばならぬ。犠牲が出るであろうし、下手をすると却ってモンゴル側の警戒心をあおることになりかねぬとの結論に至り、下見無しで行うことについては住民と合意しておった。堰とそれをどう壊すかについては、住民に委ねざるを得ない。経路沿いの敵軍の布陣も分からぬ。出たとこ勝負である観は否めなかった。
(モンゴル軍と遭遇したなら)
心中は不安と憂慮に満たされておった。それでもこの策しかない。そう想いなし、それを訴えるためにここに来た。
しかし問われたことは何故逃げぬかということだ。己の中に答えを探すが、すぐには見つからなかった。オグルはその時々で正しいと想えることに従って来ただけであった。そうして後から振り返れば、あれはやはり正しかったと想えることもあれば、否、己は間違っておったかと後悔することもあった。ブハーラーから逃げたこと、他方で今回は逃げなかったこともまた同様であった。決して己の中に確信や絶対的な根拠がある訳ではなかった。
何故か。まだ戦えると想います。まだ逃げる時ではないと想います。それが正直なところであった。ただその程度の答えを求めてクトルグが改めて問うておる訳ではなかろうとは、オグルにも推し測るを得た。そうして、まごまごしておると。
「まあ、理由などどうでも良いと、わしも想っておる。ただ、何であれ、そこもとが逃げなかったことは良きこと。ゆえに、ここに来るのを許した」
オグルは大きく息を吐いた。その姿を見られたゆえか、
「とはいえ、ジャラールの件を許した訳ではないぞ。そこもとが勝手をなしたために、あの者を討ち漏らした」
と釘を刺された。その後クトルグは黙り込み、それゆえ皆で沈黙の中、待った。
家臣が来たところで、シャイフがまずその策の大要を説明し、詳細は住民たちが説明した。オグルは地下通路の水没に備え、予め十分な食糧と武器の予備などを本丸に運んで置く必要があることなど、足りぬところを補った。
クトルグが「モンゴル軍の方はどうするのだ。みすみす行かしてはくれまい」と問うたのに対し、
「北城の北門は攻囲が手薄と聞きますゆえ、そこを抜けたいと考えます。本丸までは地下道にて赴き、そこからは夜の間に突破を図りたいと考えます。許されるなら護衛隊はわたくしが率いたいと考えております」とオグルが答えた。
「なるほど。少なくとも自ら赴いてなす覚悟はあるということか」
としてクトルグは作戦を認め、己が取り上げ各所に配しておったオグルの配下を戻すことを約束し、更に
「必要ならばシャイフ・カンの手を借りよ。そもそもそのつもりでの今回の申し出なのだろう。吉報を待っておるぞ」
と四人に去るを許した。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
ガレオン船と茶色い奴隷
芝原岳彦
歴史・時代
17世紀のある国での物語。
その国はスペインに占領され、植民地にされてから百年経っていた。そこでは先住民族ワクワクが最も劣った人間として蔑まれていた。
ワクワクの女性とコーカシコス(白人)の男性の間に生まれた少年ヨハネが主人公。
彼は父を知らず、幼くして母を亡くすが、親友のペテロやワクワクの人々、宣教師たちの助けを借りて成長する。
しかし、ワクワクの村で飢饉が起こり、ヨハネは、ペテロと共にやむを得ず自らの身を奴隷として売る。
売られた先は奴隷貿易で栄える町、エル・デルタにある奴隷売買業アギラ商会だった。その商会の経営者はトマス。隻腕の大物奴隷商人だった。
そこでヨハネは奉公人(六年間の期間限定奴隷)として働くことになった。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
箱根の黑躑躅~源三郎 黄金探索記1 (1,2章)
中村憲太郎
歴史・時代
秀吉により壊滅した根来忍軍の残党を使って各大名の忍び活動などを仕切っている根来の権助の元に箱根の大久保長安の埋蔵金についての探査の依頼があった。
前年に幕府も大規模な探索行っていたが発見には至らなかった。
各地の大名、大商人のもとには様々な情報が入っており、箱根は一攫千金を目指す輩であふれていたようだ。
埋蔵金を探せという依頼ではなく、現在の箱根全体の状況の把握ということだったので、受けることにした。根来の旧知の2名と甲賀の源三郎を招集して、東海道を箱根に向かった。
勇者がパーティーを追放されたので、冒険者の街で「助っ人冒険者」を始めたら……勇者だった頃よりも大忙しなのですが!?
シトラス=ライス
ファンタジー
漆黒の勇者ノワールは、突然やってきた国の皇子ブランシュに力の証である聖剣を奪われ、追放を宣言される。
かなり不真面目なメンバーたちも、真面目なノワールが気に入らず、彼の追放に加担していたらしい。
結果ノワールは勇者にも関わらずパーティーを追い出されてしまう。
途方に暮れてたノワールは、放浪の最中にたまたまヨトンヘイム冒険者ギルドの受付嬢の「リゼ」を救出する。
すると彼女から……「とっても強いそこのあなた! 助っ人冒険者になりませんか!?」
特にやることも見つからなかったノワールは、名前を「ノルン」と変え、その誘いを受け、公僕の戦士である「助っ人冒険者」となった。
さすがは元勇者というべきか。
助っ人にも関わらず主役級の大活躍をしたり、久々に食事やお酒を楽しんだり、新人の冒険者の面倒を見たりなどなど…………あれ? 勇者だったころよりも、充実してないか?
一方その頃、勇者になりかわったブランシュは能力の代償と、その強大な力に振り回されているのだった……
*本作は以前連載をしておりました「勇者がパーティーをクビになったので、山に囲まれた田舎でスローライフを始めたら(かつて助けた村娘と共に)、最初は地元民となんやかんやとあったけど……今は、勇者だった頃よりもはるかに幸せなのですが?」のリブート作品になります。
三国志 群像譚 ~瞳の奥の天地~ 家族愛の三国志大河
墨笑
歴史・時代
『家族愛と人の心』『個性と社会性』をテーマにした三国志の大河小説です。
三国志を知らない方も楽しんでいただけるよう意識して書きました。
全体の文量はかなり多いのですが、半分以上は様々な人物を中心にした短編・中編の集まりです。
本編がちょっと長いので、お試しで読まれる方は後ろの方の短編・中編から読んでいただいても良いと思います。
おすすめは『小覇王の暗殺者(ep.216)』『呂布の娘の嫁入り噺(ep.239)』『段煨(ep.285)』あたりです。
本編では蜀において諸葛亮孔明に次ぐ官職を務めた許靖という人物を取り上げています。
戦乱に翻弄され、中国各地を放浪する波乱万丈の人生を送りました。
歴史ものとはいえ軽めに書いていますので、歴史が苦手、三国志を知らないという方でもぜひお気軽にお読みください。
※人名が分かりづらくなるのを避けるため、アザナは一切使わないことにしました。ご了承ください。
※切りのいい時には完結設定になっていますが、三国志小説の執筆は私のライフワークです。生きている限り話を追加し続けていくつもりですので、ブックマークしておいていただけると幸いです。
日高見の空舞う鷹と天翔る龍 地龍抱鷹編
西八萩 鐸磨
歴史・時代
アテルイ、安倍貞任、奥州藤原三代、伊達政宗、各時代を駆け抜けた英雄たち。彼らは古代まで遡る、この国の成り立ちに関わる何かを知り、守り、抗おうとしていた。
神話の時代から幾度となく繰り返される侵略と支配、そして同化。
攻める側にはこの地を畏れる理由があり、攻められる側には立ち向かうだけの理由があった。
この地で畏れ、敬われ、そして祀られるものは一体何なのか。
この国の二千年にわたる歴史に秘された因果が織りなす相克の物語りが始まる。
(いにしえの陸奥国において最大の大社は鹽竈神社である。しかし当事の国家の正式なリストである延喜式にはその名前すら記載されていない。にもかかわらず国家の税収から他を圧倒する五倍もの祭祀料を下されていた。これは何を意味するのか?神武東征との関わりとは?アマテルは二人いる?歴史の裏側に隠された真実とは?)
異世界転生漫遊記
しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は
体を壊し亡くなってしまった。
それを哀れんだ神の手によって
主人公は異世界に転生することに
前世の失敗を繰り返さないように
今度は自由に楽しく生きていこうと
決める
主人公が転生した世界は
魔物が闊歩する世界!
それを知った主人公は幼い頃から
努力し続け、剣と魔法を習得する!
初めての作品です!
よろしくお願いします!
感想よろしくお願いします!
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる