92 / 206
第3部 仇(あだ)
50:テルケン・カトンへの使者2:ダーニシュマンドの野心6
しおりを挟む
人物紹介
モンゴル側
チンギス・カン:モンゴル帝国の君主
ダーニシュマンド・ハージブ:チンギスの臣。ホラズム国出身の文官。チンギスにテルケン・カトンへの使者を願い出て、許され、現在、その居所に赴いている途中である。
ホラズム側
テルケン・カトン:先代スルターン・テキッシュの正妻にして、現スルターン・ムハンマドの実母。母后とも呼ばれる。カンクリの王女。
人物紹介終了
そうして、ウルゲンチへ向けて進むこと二週間。
その日の旅を終え、もう少しで宿駅に至ろうという時のことであった。
ホラズム兵と遭遇した。
前方ばかり警戒しておったが、何と後方から現れた。
最初は十騎程度であり、こちらを警戒してすぐには近付いて来なかった。
本当にホラズム勢力かと信じ難く想うが、その翻す軍旗から確かであった。
ダーニシュマンドもしばし様子を見ておった。
その間にも後方から続々と敵軍は到着し、こちらの三倍ほどにもなった時点で、このままここで夜を迎えては最悪なことになりかねぬ。
我らに対する不審の念が、いつ殺意へと変わるか分かったものではない。
そう想いなし、お供一人のみを連れ話をしに行くことにした。
帯に挟んでおった懐剣を外し、お供にもそれを命じた。
モンゴル人使者二人も同行を望んだが、
「我が様子をうかがって来ます。
話が通じる相手かどうかも分かりませぬ。
下手にそなたたちが出向いて刺激してはなりませぬ。
まずは同じムスリムたる我らが赴きましょう。
あの者たちも少しは心開くかもしれませぬ。
また最悪我らを殺さんとするにおいても、ためらうかもしれませぬ。
ここはどうかお任せ下さい。」
とダーニシュマンドは自重を求めた。
それでも二人が行くことを望んだので、
「そなたたち異教徒を殺すことを、我らの法は罪とはしません。」
と自らの頭に巻くターバンを指し示しつつ、そう付け加えて、ようやく納得させた。
敵兵のほとんどが槍や弓を携え、また鎧と兜に身を固めておった。
そしてまだ距離はあるとはいえ、かなり物物しい雰囲気が感じられた。
さすがに躊躇せざるを得ず、駒を止めた。
ただ少し時を置いて、敵側から三騎進み出て来た。
ダーニシュマンドは馬上から降り、お供に手綱を渡してここに留まるべく命じると、そこから先は一人で歩いて近付いた。
そして先頭の者の馬前にてひざまずき、己はチンギス・カンからの正式な使者であるとして、テルケン・カトンへの案内を請うた。
それから立ち上がると、馬上の者にカンより授かった金虎符を渡す。
相手は金虎符とダーニシュマンドの顔を二、三度交互に見比べておったが、
「しばし待て。」
と言い残すと、戻って行った。
近付いた分、敵兵の姿もはっきり見えた。
明らかに傷を負った者が少なからずおった。
少し後、今度は別の者が来て言うには、
「テルケン・カトンへの使者とのことだが、そなたをどうするかの判断を我らはできぬ。
我らの将たるオグル・ハージブがやがてここに至ろうゆえ、その方にご判断頂こうとの話となった。
邪魔にならぬよう、道の脇に控えて待て。
そなたらの隊の監視と護衛を兼ね、我が隊が残ることとなった。」
「どちらに向かわれておるのですか。」
そう問うたダーニシュマンドに、
「ウルゲンチだ。」
と相手は答える。
これは幸先が良いぞと想い、そこでついつい
「どちらから来られたのですか。」と問うた。
しかしすぐに後悔することになった。
相手がとても嫌そうな顔をした上に、
「知る必要はあるまい。」
とのつっけんどんな答えのみが返って来て、
「これは我が預かっておく。良いな。」
と金虎符を返してもらえなかったゆえに。
三日待った。
その間に多くの軍勢が通り過ぎた。
後から来るほどに怪我人は増えており、その進みもより遅々としたものとなっておった。
その日の夜、ダーニシュマンドは二人のモンゴル人使者共共急遽呼び出された。
少し前から周囲には馬のいななきや騒々しい物音が続き、夜半過ぎであったが、ダーニシュマンドは与えられた天幕の中で寝付けないでおった。
武器を持っておらぬか厳しく調べられた後に、三人は「オグル・ハージブが待っておられる」と告げられてから、天幕の中に入った。
相手は両脇に総勢十人近くを従えて待っておった。
おかげで中はすし詰め状態となった。
ダーニシュマンドを先頭に、二人のモンゴル人はその左右に少し下がってひざまずいた。
自らの素性と用向きを改めて伝えることを許されただけで、ダーニシュマンドにはそれ以上の言葉を述べる機会が与えられることもないままに、
「こんな者。
知りたきことのみ聞き出して、殺してしまいましょう。
母后に会わせる必要もありますまい。
最早戦は始まっております。」
一人の者がそう声を荒らげると、
ほとんどの者がそれに賛同した。
その者たちの唾が飛んで来て顔にかかったが、それをぬぐうことさえはばかられた。
その程度のことを理由に殺されかねぬ雰囲気に、天幕は満ちておった。
「首を持って帰れば、母后への良き手土産となりましょう。」と言う者さえおった。
相手は気が立っておるというだけではない。
明らかに殺意が感じられた。
そしてその理由に想い及ばぬ訳ではなかった。
この者たちは間違いなくブハーラーから逃れて来た軍勢であろう。
ならば、その負っておる傷は、モンゴル軍によるもの。
この天幕の内にても、布を巻き付けておる者が数人おり、一部血で変色しておった。
それに気付いてはダーニシュマンドもさすがに言うべき言葉が見つからぬ。
そうして重い沈黙の中、他の者が立って近侍するのに対し、その真ん中にただ一人椅子に座る者が口を開いた。
髭に包まれたその口がやけにゆっくりと動いて見えた。
「我は常々言うておろう。
無闇に人を殺すものではないと。
この者が使者である以上、母后の客人と同じ。
そなたらはそれを殺すというのか。
その必要が本当にあるならば、きっと母后がそうなさろう。」
そしてダーニシュマンドは静かに告げられた。
「そなたの言葉を信じ、母后の下に案内しよう。
我らと共に進むが良い。
それが一番安全であり、何より確実に至れよう。
ただそなたの携えるものが、チンギス・カンの使者の証しか否か分かる者がここにはおらぬ。
ウルゲンチにて偽物と判明した場合、そなたは殺されることになる。」
言われたことを理解するのにしばらく時間がかかった。
聞こえぬはずはなかった。
息がかかるほど近くにひざまずいておるのだ。
会見の場を出ると、ダーニシュマンドは確かに己が神の導きの下にあることを確信した。
己は殺されて当然であった。
それがそうならなかったのだ。
これはその証しである。
篤信家のこの者はそのことを神に感謝して、コーランの章句を唱えた。
モンゴル側
チンギス・カン:モンゴル帝国の君主
ダーニシュマンド・ハージブ:チンギスの臣。ホラズム国出身の文官。チンギスにテルケン・カトンへの使者を願い出て、許され、現在、その居所に赴いている途中である。
ホラズム側
テルケン・カトン:先代スルターン・テキッシュの正妻にして、現スルターン・ムハンマドの実母。母后とも呼ばれる。カンクリの王女。
人物紹介終了
そうして、ウルゲンチへ向けて進むこと二週間。
その日の旅を終え、もう少しで宿駅に至ろうという時のことであった。
ホラズム兵と遭遇した。
前方ばかり警戒しておったが、何と後方から現れた。
最初は十騎程度であり、こちらを警戒してすぐには近付いて来なかった。
本当にホラズム勢力かと信じ難く想うが、その翻す軍旗から確かであった。
ダーニシュマンドもしばし様子を見ておった。
その間にも後方から続々と敵軍は到着し、こちらの三倍ほどにもなった時点で、このままここで夜を迎えては最悪なことになりかねぬ。
我らに対する不審の念が、いつ殺意へと変わるか分かったものではない。
そう想いなし、お供一人のみを連れ話をしに行くことにした。
帯に挟んでおった懐剣を外し、お供にもそれを命じた。
モンゴル人使者二人も同行を望んだが、
「我が様子をうかがって来ます。
話が通じる相手かどうかも分かりませぬ。
下手にそなたたちが出向いて刺激してはなりませぬ。
まずは同じムスリムたる我らが赴きましょう。
あの者たちも少しは心開くかもしれませぬ。
また最悪我らを殺さんとするにおいても、ためらうかもしれませぬ。
ここはどうかお任せ下さい。」
とダーニシュマンドは自重を求めた。
それでも二人が行くことを望んだので、
「そなたたち異教徒を殺すことを、我らの法は罪とはしません。」
と自らの頭に巻くターバンを指し示しつつ、そう付け加えて、ようやく納得させた。
敵兵のほとんどが槍や弓を携え、また鎧と兜に身を固めておった。
そしてまだ距離はあるとはいえ、かなり物物しい雰囲気が感じられた。
さすがに躊躇せざるを得ず、駒を止めた。
ただ少し時を置いて、敵側から三騎進み出て来た。
ダーニシュマンドは馬上から降り、お供に手綱を渡してここに留まるべく命じると、そこから先は一人で歩いて近付いた。
そして先頭の者の馬前にてひざまずき、己はチンギス・カンからの正式な使者であるとして、テルケン・カトンへの案内を請うた。
それから立ち上がると、馬上の者にカンより授かった金虎符を渡す。
相手は金虎符とダーニシュマンドの顔を二、三度交互に見比べておったが、
「しばし待て。」
と言い残すと、戻って行った。
近付いた分、敵兵の姿もはっきり見えた。
明らかに傷を負った者が少なからずおった。
少し後、今度は別の者が来て言うには、
「テルケン・カトンへの使者とのことだが、そなたをどうするかの判断を我らはできぬ。
我らの将たるオグル・ハージブがやがてここに至ろうゆえ、その方にご判断頂こうとの話となった。
邪魔にならぬよう、道の脇に控えて待て。
そなたらの隊の監視と護衛を兼ね、我が隊が残ることとなった。」
「どちらに向かわれておるのですか。」
そう問うたダーニシュマンドに、
「ウルゲンチだ。」
と相手は答える。
これは幸先が良いぞと想い、そこでついつい
「どちらから来られたのですか。」と問うた。
しかしすぐに後悔することになった。
相手がとても嫌そうな顔をした上に、
「知る必要はあるまい。」
とのつっけんどんな答えのみが返って来て、
「これは我が預かっておく。良いな。」
と金虎符を返してもらえなかったゆえに。
三日待った。
その間に多くの軍勢が通り過ぎた。
後から来るほどに怪我人は増えており、その進みもより遅々としたものとなっておった。
その日の夜、ダーニシュマンドは二人のモンゴル人使者共共急遽呼び出された。
少し前から周囲には馬のいななきや騒々しい物音が続き、夜半過ぎであったが、ダーニシュマンドは与えられた天幕の中で寝付けないでおった。
武器を持っておらぬか厳しく調べられた後に、三人は「オグル・ハージブが待っておられる」と告げられてから、天幕の中に入った。
相手は両脇に総勢十人近くを従えて待っておった。
おかげで中はすし詰め状態となった。
ダーニシュマンドを先頭に、二人のモンゴル人はその左右に少し下がってひざまずいた。
自らの素性と用向きを改めて伝えることを許されただけで、ダーニシュマンドにはそれ以上の言葉を述べる機会が与えられることもないままに、
「こんな者。
知りたきことのみ聞き出して、殺してしまいましょう。
母后に会わせる必要もありますまい。
最早戦は始まっております。」
一人の者がそう声を荒らげると、
ほとんどの者がそれに賛同した。
その者たちの唾が飛んで来て顔にかかったが、それをぬぐうことさえはばかられた。
その程度のことを理由に殺されかねぬ雰囲気に、天幕は満ちておった。
「首を持って帰れば、母后への良き手土産となりましょう。」と言う者さえおった。
相手は気が立っておるというだけではない。
明らかに殺意が感じられた。
そしてその理由に想い及ばぬ訳ではなかった。
この者たちは間違いなくブハーラーから逃れて来た軍勢であろう。
ならば、その負っておる傷は、モンゴル軍によるもの。
この天幕の内にても、布を巻き付けておる者が数人おり、一部血で変色しておった。
それに気付いてはダーニシュマンドもさすがに言うべき言葉が見つからぬ。
そうして重い沈黙の中、他の者が立って近侍するのに対し、その真ん中にただ一人椅子に座る者が口を開いた。
髭に包まれたその口がやけにゆっくりと動いて見えた。
「我は常々言うておろう。
無闇に人を殺すものではないと。
この者が使者である以上、母后の客人と同じ。
そなたらはそれを殺すというのか。
その必要が本当にあるならば、きっと母后がそうなさろう。」
そしてダーニシュマンドは静かに告げられた。
「そなたの言葉を信じ、母后の下に案内しよう。
我らと共に進むが良い。
それが一番安全であり、何より確実に至れよう。
ただそなたの携えるものが、チンギス・カンの使者の証しか否か分かる者がここにはおらぬ。
ウルゲンチにて偽物と判明した場合、そなたは殺されることになる。」
言われたことを理解するのにしばらく時間がかかった。
聞こえぬはずはなかった。
息がかかるほど近くにひざまずいておるのだ。
会見の場を出ると、ダーニシュマンドは確かに己が神の導きの下にあることを確信した。
己は殺されて当然であった。
それがそうならなかったのだ。
これはその証しである。
篤信家のこの者はそのことを神に感謝して、コーランの章句を唱えた。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

空母鳳炎奮戦記
ypaaaaaaa
歴史・時代
1942年、世界初の装甲空母である鳳炎はトラック泊地に停泊していた。すでに戦時下であり、鳳炎は南洋艦隊の要とされていた。この物語はそんな鳳炎の4年に及ぶ奮戦記である。
というわけで、今回は山本双六さんの帝国の海に登場する装甲空母鳳炎の物語です!二次創作のようなものになると思うので原作と違うところも出てくると思います。(極力、なくしたいですが…。)ともかく、皆さまが楽しめたら幸いです!

土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)

帝国夜襲艦隊
ypaaaaaaa
歴史・時代
1921年。すべての始まりはこの会議だった。伏見宮博恭王軍事参議官が将来の日本海軍は夜襲を基本戦術とすべきであるという結論を出したのだ。ここを起点に日本海軍は徐々に変革していく…。
今回もいつものようにこんなことがあれば良いなぁと思いながら書いています。皆さまに楽しくお読みいただければ幸いです!
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

連合艦隊司令長官、井上成美
ypaaaaaaa
歴史・時代
2・26事件に端を発する国内の動乱や、日中両国の緊張状態の最中にある1937年1月16日、内々に海軍大臣就任が決定していた米内光政中将が高血圧で倒れた。命には別状がなかったものの、少しの間の病養が必要となった。これを受け、米内は信頼のおける部下として山本五十六を自分の代替として海軍大臣に推薦。そして空席になった連合艦隊司令長官には…。
毎度毎度こんなことがあったらいいな読んで、楽しんで頂いたら幸いです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる