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第3部 仇(あだ)
7:オトラル戦4:チンギス軍議1
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人物紹介
モンゴル側
チンギス・カン:モンゴル帝国の君主
ジョチ:チンギスと正妻ボルテの間の長子。
チャアダイ:同上の第2子
オゴデイ:同上の第3子
トゥルイ:同上の第4子。
イェスンゲ:次弟カサルの子供 (チンギスにとってはオイ)。
ボオルチュ:チンギス筆頭の家臣。アルラト氏族。四駿(馬)の一人。
シギ・クトク:チンギスの寵臣。戦場で拾われ正妻ボルテに育てられた。タタルの王族。
ジェベ:チンギスの臣。四狗の一人。ベスト氏族。
スブエテイ・バートル:チンギスの臣。四狗の一人。ウリャンカイ氏族。
人物紹介終わり
オトラル城に到着したその日、チンギスにより軍議が招集された。
現時点で、ホラズム兵の待ち伏せも急襲もなく、オトラルが籠城に徹することがはっきりした。
一つにはまず、それを確認する必要がある。
更には実際にオトラルを己の目で見てから、作戦を最終的に決定する必要がある。
――そう、チンギスが考えたゆえである。
とはいえ、あくまでそれは最終確認に近きもののはずであったが。
一つ悶着が持ち上がった。
ボオルチュがカン、トゥルイ大ノヤン、シギ・クトクと合議した上での軍略ですと前置きし、作戦を伝えた。
まずカンの軍、ジョチの軍、そしてオゴデイとチャアダイの合軍、
その3つに分けることについては、誰も異論を差しはさまなかった。
敵国への侵攻時に軍を分けることは、モンゴルの常道であった。
最大の部隊を率いるカンが、スルターンのおるサマルカンド攻略に自ら向かうこと。
ただし、ブハーラーを先に落として向かうか、それともサマルカンドに直行するかは、カンの最終判断に一任すること。
カンとしては、出発直前まで、可能な限り情報を集めて、それをもとに判断したい考えであること。
そしてチャアダイ、オゴデイ部隊がオトラル攻略のために残ること。
これらについても、異議を差しはさむ者はおらなかった。
問題はジョチ部隊の取り扱いであった。
ボオルチュは、シルダリヤ川沿いの城市を攻略すべきと提案した。
それに対しジョチは次の如く主張した。
「父上とトゥルイが、スルターンを捕らえるために首都サマルカンドを落としに行き、
またチャアダイとオゴデイが、仇の最たるイナルチュクの統べるここオトラルの攻略にかかるというのなら、
我ジョチは是非とも、かつての首都たるウルゲンチを攻略にまいりたいと想います。
この国は、かの地が発祥の地とも聞きます。
そこを落とせば、あらがおうという気力も失せましょう。
そしてそのためにも、更に軍を授けていただきたいのです。」
「ジョチよ。
なぜ功を焦るのか。
昨冬にてのケルレンの大オルドにての大集会で決めた通り、まずはこの国の北東部に軍勢を集中し制圧すべきであろう。」
とチャアダイ。
「功を焦るだと。
馬鹿なことを申すな。
サマルカンドが落ち、オトラルが落ち、そして旧都ウルゲンチが落ちたならば、このホラズム征討を早く終わらせられるというもの。」
そこまで言ってジョチは、はっとした如くであった。
チャアダイに痛いところを突かれて、ついつい口走ってしまったのであろうか。
カンが戦を早く終わらせようとして拙劣な攻めをなすこと、特にそれにより兵の犠牲を増やすことを何より嫌っておるのは、この軍議に集う全ての将の知るところ。
そして若い時から直接その薫陶を受けて来たジョチ自身が、誰より良く知るところのはずであったが。
この軍議には、そのイトコに当たるイェスンゲや重臣たるジェベやスベエテイも参加しておった。
しかし、あえて王子たちのいさかいに割って入ろうとはせぬ。
ジョチとチャアダイの争いはかねてからのものであり、下手をすればまさに火中の栗を拾う行いとなりかねなかった。
その立つ位置も、ジョチがトゥルイと共にチンギスの右側、チャアダイがオゴデイと共に左側と分かれて立つのが、二人の参加する軍議の決まりとなっておった。
なにせ、いつ殴り合いになるかもしれぬほどの犬猿の仲である。
いざとなればジョチをトゥルイが、チャアダイをオゴデイが制止できるようにとの配慮ゆえであった。
ただボオルチュのみが次の如く進言した。
「ウルゲンチまで戦線を広げれば、かえって敵に我が軍の分断の好機を与えることになりましょう。
もしウルゲンチ攻囲中にジョチ大ノヤンの軍が挟撃されるような状況に陥った場合、ここオトラルやサマルカンドからでは援軍を送っても到着までに時間を要します。」
再び軍議を沈黙が領した。
王子たちの争いを仲裁できるのはチンギス・カンのみであることを誰しも知っておった。
「長兄たるジョチよ。
ここはチャアダイの言うところが正しい。
それに、そもそもまず北東部を抑えることについては、大集会にてそなたも一度は賛成したのであるから、ことの正しさをチャアダイに説かれるまでもあるまい。
これ以上まぜかえすな。」
そこでチンギスは、ジョチの反論を待つためか、しばし時を置いた。
やがて次の如くに付け加えた。
「ただそなたのウルゲンチを是が非でも落としたいという気持ちは悪いものではない。
シルダリヤ川沿いの城市の征討を見事に成し遂げたならば、ウルゲンチ攻めはそなたに指揮を委ねることを約しよう。」
そうまで言われては、ジョチもその主張を続けることはできないと考えたのか、押し黙った。
その後、ボオルチュが説明を続けようとするのを阻み、チンギス自ら大部隊の軍編成を発表した。
ジョチの指揮下より、サイラームにて付したイェスンゲ万人隊を外すとした。
他方チャアダイ、オゴデイには、そのイェスンゲ万人隊を加え、合計五万人隊とするとした。
それが、今回ジョチがだだをこねたゆえか、それとも単に軍略上の観点からのものなのか、チンギスは明言しなかった。
いずれにしろ軍の編成権はチンギスにあり、ジョチが文句を言える筋合いのものではなかった。
チャアダイ、オゴデイ、イェスンゲはすぐにその場にひざまずき拝命した。
ジョチは中中そうしようとせぬ。
天幕の中の緊張感が再び増して行く。
モンゴル側
チンギス・カン:モンゴル帝国の君主
ジョチ:チンギスと正妻ボルテの間の長子。
チャアダイ:同上の第2子
オゴデイ:同上の第3子
トゥルイ:同上の第4子。
イェスンゲ:次弟カサルの子供 (チンギスにとってはオイ)。
ボオルチュ:チンギス筆頭の家臣。アルラト氏族。四駿(馬)の一人。
シギ・クトク:チンギスの寵臣。戦場で拾われ正妻ボルテに育てられた。タタルの王族。
ジェベ:チンギスの臣。四狗の一人。ベスト氏族。
スブエテイ・バートル:チンギスの臣。四狗の一人。ウリャンカイ氏族。
人物紹介終わり
オトラル城に到着したその日、チンギスにより軍議が招集された。
現時点で、ホラズム兵の待ち伏せも急襲もなく、オトラルが籠城に徹することがはっきりした。
一つにはまず、それを確認する必要がある。
更には実際にオトラルを己の目で見てから、作戦を最終的に決定する必要がある。
――そう、チンギスが考えたゆえである。
とはいえ、あくまでそれは最終確認に近きもののはずであったが。
一つ悶着が持ち上がった。
ボオルチュがカン、トゥルイ大ノヤン、シギ・クトクと合議した上での軍略ですと前置きし、作戦を伝えた。
まずカンの軍、ジョチの軍、そしてオゴデイとチャアダイの合軍、
その3つに分けることについては、誰も異論を差しはさまなかった。
敵国への侵攻時に軍を分けることは、モンゴルの常道であった。
最大の部隊を率いるカンが、スルターンのおるサマルカンド攻略に自ら向かうこと。
ただし、ブハーラーを先に落として向かうか、それともサマルカンドに直行するかは、カンの最終判断に一任すること。
カンとしては、出発直前まで、可能な限り情報を集めて、それをもとに判断したい考えであること。
そしてチャアダイ、オゴデイ部隊がオトラル攻略のために残ること。
これらについても、異議を差しはさむ者はおらなかった。
問題はジョチ部隊の取り扱いであった。
ボオルチュは、シルダリヤ川沿いの城市を攻略すべきと提案した。
それに対しジョチは次の如く主張した。
「父上とトゥルイが、スルターンを捕らえるために首都サマルカンドを落としに行き、
またチャアダイとオゴデイが、仇の最たるイナルチュクの統べるここオトラルの攻略にかかるというのなら、
我ジョチは是非とも、かつての首都たるウルゲンチを攻略にまいりたいと想います。
この国は、かの地が発祥の地とも聞きます。
そこを落とせば、あらがおうという気力も失せましょう。
そしてそのためにも、更に軍を授けていただきたいのです。」
「ジョチよ。
なぜ功を焦るのか。
昨冬にてのケルレンの大オルドにての大集会で決めた通り、まずはこの国の北東部に軍勢を集中し制圧すべきであろう。」
とチャアダイ。
「功を焦るだと。
馬鹿なことを申すな。
サマルカンドが落ち、オトラルが落ち、そして旧都ウルゲンチが落ちたならば、このホラズム征討を早く終わらせられるというもの。」
そこまで言ってジョチは、はっとした如くであった。
チャアダイに痛いところを突かれて、ついつい口走ってしまったのであろうか。
カンが戦を早く終わらせようとして拙劣な攻めをなすこと、特にそれにより兵の犠牲を増やすことを何より嫌っておるのは、この軍議に集う全ての将の知るところ。
そして若い時から直接その薫陶を受けて来たジョチ自身が、誰より良く知るところのはずであったが。
この軍議には、そのイトコに当たるイェスンゲや重臣たるジェベやスベエテイも参加しておった。
しかし、あえて王子たちのいさかいに割って入ろうとはせぬ。
ジョチとチャアダイの争いはかねてからのものであり、下手をすればまさに火中の栗を拾う行いとなりかねなかった。
その立つ位置も、ジョチがトゥルイと共にチンギスの右側、チャアダイがオゴデイと共に左側と分かれて立つのが、二人の参加する軍議の決まりとなっておった。
なにせ、いつ殴り合いになるかもしれぬほどの犬猿の仲である。
いざとなればジョチをトゥルイが、チャアダイをオゴデイが制止できるようにとの配慮ゆえであった。
ただボオルチュのみが次の如く進言した。
「ウルゲンチまで戦線を広げれば、かえって敵に我が軍の分断の好機を与えることになりましょう。
もしウルゲンチ攻囲中にジョチ大ノヤンの軍が挟撃されるような状況に陥った場合、ここオトラルやサマルカンドからでは援軍を送っても到着までに時間を要します。」
再び軍議を沈黙が領した。
王子たちの争いを仲裁できるのはチンギス・カンのみであることを誰しも知っておった。
「長兄たるジョチよ。
ここはチャアダイの言うところが正しい。
それに、そもそもまず北東部を抑えることについては、大集会にてそなたも一度は賛成したのであるから、ことの正しさをチャアダイに説かれるまでもあるまい。
これ以上まぜかえすな。」
そこでチンギスは、ジョチの反論を待つためか、しばし時を置いた。
やがて次の如くに付け加えた。
「ただそなたのウルゲンチを是が非でも落としたいという気持ちは悪いものではない。
シルダリヤ川沿いの城市の征討を見事に成し遂げたならば、ウルゲンチ攻めはそなたに指揮を委ねることを約しよう。」
そうまで言われては、ジョチもその主張を続けることはできないと考えたのか、押し黙った。
その後、ボオルチュが説明を続けようとするのを阻み、チンギス自ら大部隊の軍編成を発表した。
ジョチの指揮下より、サイラームにて付したイェスンゲ万人隊を外すとした。
他方チャアダイ、オゴデイには、そのイェスンゲ万人隊を加え、合計五万人隊とするとした。
それが、今回ジョチがだだをこねたゆえか、それとも単に軍略上の観点からのものなのか、チンギスは明言しなかった。
いずれにしろ軍の編成権はチンギスにあり、ジョチが文句を言える筋合いのものではなかった。
チャアダイ、オゴデイ、イェスンゲはすぐにその場にひざまずき拝命した。
ジョチは中中そうしようとせぬ。
天幕の中の緊張感が再び増して行く。
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