女子高生占い師の事件簿

凪子

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【5】イベントチャート

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「りっちゃんは、恵果さんが姿をくらましたのは、こうなることが分かってたからだと思わないんですか?
恵果さんが危ない目に遭うかもしれないのに、黙って見ていられません」

「まあまあ、そう結論を急ぐなって。勘違いってこともあるんだからさ」

しかし、言葉とは裏腹に、律の脳裏を過ぎったのは先日の男の姿だった。

怪しすぎる風体だった。

というか、あえて目立つような行動をとっていたような感じがした。

まるで威嚇し、知らしめるために。

「亜子。店には行ったのか?」

「行きましたけど……閉まってたんです。叔母様も加奈子ちゃんもいらっしゃいませんでした」

恐らく、恵果の指示で店を閉めているのだ。

「とにかく、この件は俺に任せてくれ。な?」

また亜子に、きな臭い問題に首を突っ込ませるわけにはいかない。

「どうして?私だって、恵果さんの友達です」

「分かってるよ。俺だってそうだ。何とかしてみるから、お前は心配せずに学校行ってろ。な?」

亜子は口を開こうとしたが、ややあって、素直に頷いた。

「……はい」
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