女子高生占い師の事件簿

凪子

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【1】ハーモニクス アストロジー

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四人は缶のふたを開け、恵果の声に合わせてぶつけた。

「かんぱーい!」

この四人がいつの間にか集うようになってから、どんな日にも乾杯するのが日課になっていた。

「今日もよかったよ。二人とも」

ねぎらいの言葉に、比呂は苦笑で応じる。

「道楽にしてはね」

恵果はプロを目指すことを勧めていたが、比呂ひろりつは首を振るだけだった。

これも恒例のやりとりだった。

「じゃ、いつまで続けるの?」

恵果の質問に、比呂は律の肩をたたいた。

「こいつが専門学校卒業したら終わるかもね」

「残念だなあ。ねー美蘭さん」

「っていっても、律はまだ一年生でしょ?あと一年半あるじゃん」
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