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【1】ハーモニクス アストロジー
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――よく集めたね
――は?
――サクラ
――お姉さん、喧嘩売ってる?
初対面で『彼ら』と交わしたのは、こんな言葉だった。
あの歌を聴いた後でも、美蘭はひねくれた感情を持て余していた。
「こんばんは。今日も来てくれてありがとうございまーす。【RITZ】です!」
少年の域を抜け出たばかりといった風貌の若者が、両手を広げて優雅にお辞儀する。
それだけで、わあっと拍手喝采が起こる。
その隣で、大人びてはいるがまだ少年と呼べるぐらいの若者が一人、ギターの弦を弾き、チューニングをチェックしている。
しゃべる若者がヴォーカルで、弾く若者はほとんどしゃべらない。
お互いがお互いの役割を完璧にこなしている。
挨拶もそこそこに始まったバラードに身を委ねながら、美蘭は過去に思いを馳せていた。
彼らと出会ったころよりも、ずっと遠い昔を。
――は?
――サクラ
――お姉さん、喧嘩売ってる?
初対面で『彼ら』と交わしたのは、こんな言葉だった。
あの歌を聴いた後でも、美蘭はひねくれた感情を持て余していた。
「こんばんは。今日も来てくれてありがとうございまーす。【RITZ】です!」
少年の域を抜け出たばかりといった風貌の若者が、両手を広げて優雅にお辞儀する。
それだけで、わあっと拍手喝采が起こる。
その隣で、大人びてはいるがまだ少年と呼べるぐらいの若者が一人、ギターの弦を弾き、チューニングをチェックしている。
しゃべる若者がヴォーカルで、弾く若者はほとんどしゃべらない。
お互いがお互いの役割を完璧にこなしている。
挨拶もそこそこに始まったバラードに身を委ねながら、美蘭は過去に思いを馳せていた。
彼らと出会ったころよりも、ずっと遠い昔を。
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