THE LAST WOLF

凪子

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【1日目】

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俺は扉をくぐって室内に入った。

そこは会議室のような部屋で、天井にはシャンデリアがあった。

窓はなく、中央にどんと白いテーブルクロスのかかった大きな円卓があり、周囲に不思議な形の椅子が十二個用意されている。

部屋はほとんどそれでいっぱいになってしまうくらいの大きさで、歩き回れるような余裕はなかった。

『ご自分の一番近い席にお座りください』

機械の声が言った。

俺は周囲を見た。

どうやら同じような扉が十二個用意されていたらしく、他のメンバーも椅子の前に立っていた。

「へえ、こんな感じなんだ」

誰かが感想を述べたが、

『ゲーム開始まで発言は慎んでください。ご自分の最も近い席にご着席ください』

さっきよりもやや威圧的な口調で、機械の声が言った。
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