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「普通って言われたら、黙ってられないなと思って」――『バチェロレッテ・ジャパン シーズン3』(1~4話)Amazon Prime Video
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バチェラー・バチェロレッテシリーズは好きで、欠かさず見ている。
バチェロレッテシリーズは、『女性が選ぶ側』というコンセプトがいい。
こう書くとフェミニストっぽいけど、それこそ古来から夏目漱石『こころ』みたいに三角関係、1人の女性をめぐって複数の男性が争うのは、王道展開じゃないですか。
バチェラー・バチェロレッテは恋愛リアリティーショーだ。
リアリティーがあるけど、『ショー』であることを忘れてはいけないと思う。
私はフィクションとして、きゅんとしたり考察したりあーだこーだ言ったりして、いつも楽しませてもらっている。
◇あらすじ
1人の独身女性(バチェロレッテ)が、生きてきた環境も恋愛観も違う個性溢れる男性参加者たちとゴージャスなデートを重ねながら、〈真実の愛〉を見つけ出す、ロマンチックな旅の日々を追う恋愛リアリティー番組『バチェロレッテ・ジャパン』。
待ち望まれたシーズン3の3代目バチェロレッテは文武両道を地で行く才女、武井亜樹。これまでキャリア優先で、恋愛の優先順位が低かったという彼女のもとに集まったのは、個性あふれる15名の男性たち。たった一つの真実の愛に辿り着くため、時に傷つきながらもドラマチックな恋模様を繰り広げていく。
今回からスタジオ側のキャストも変わって、さっしーさんがおられないのは寂しいけれど、バチェラー・バチェロレッテマニアの好井まさおさんがめっちゃ鋭い洞察をしたり、今田さんがめっちゃ面白いコメントを挟んだり、高橋メアリージュンさんが女性視点の意見を述べられたりと、見ていて楽しい。
「そうそう!それよ!」と、まさに視聴者さんが言いたかったことを言ってくれるのが、すっきりする。
1-4話を見た感想としては、「恋愛スイッチ」とか「恋愛モード」って難しいなということ。
亜樹さんの頭脳明晰っぷり、理系ならではのロジカルな思考や、意見をはっきり言えるところ、素晴らしい。
自立し輝いて生きている、現代のロールモデルだと思う。
一方で、恋愛経験がめっちゃあるわけではないというお話で、確かに男性たちとの会話の中で、いわゆる「いい雰囲気」とかセクシーさとかは、あまり感じない。
ボディータッチもほとんどない。
男性たちも、まだ恋愛モードって感じではなく、攻めあぐねているような感じ。
恋愛モードって、入ろうと思って入れるものじゃないですよね?
恋愛しようと理屈で考えるほど、遠ざかっていくような気がする。
バリ島の美しい景色、デート、ロマンチックな雰囲気になりやすそうなんだけど、どこかカジュアルな雰囲気。
ただ、亜樹さんご自身が、『何気ない話がしたい、そのときの空気感を見たい』とおっしゃっていたので、そこも大事なんだよな~。
まだどっちもエンジンがかかっていない感じが、少しもどかしい。
ただ、シーズンを追うごとに、男性陣のケンカというかギスギスは少なく、カクテルパーティーもお通夜やん……誰か泣いてる……気まずい……とかはないね。
このご時世皆さんSNS対策もあって、嫌われ者は、あまり出てこない。
男性陣でいいなと思ったのは、セバスティアンさん。
私も見ていて彼の真意や感情が、『そうなんじゃないかな』と思っていたので、それを直接亜樹さんにカクテルパーティーで告げたところは格好よかった。
あと、飯野さん。蚊のエピソードはやばいて~。しかも、奥手な感じに見えてバリバリビーチバレーしたり、とっぽい発言したり、女性のエスコートもできそうな感じで、何となく一番この中で恋愛上手っていうか余裕があるように見える。
クラシックの世界は女性が多いからかなとか、勝手に想像してしまった。
二大巨頭の梅谷さんと櫛田さんは、全く正反対のタイプだ。
ここに亜樹さんの『理性』と『直感』の葛藤が表れているように見える。
お互いの環境の共通点や知性、分かり合えるかという意味では圧倒的に櫛田さんなんだろうなと思う。絵のエピソードは素晴らしかった。その後のツーショットでのささいな諍いも。
誰だって好きな人の特別でいたい。「普通」じゃ嫌だ、絶対に。
でも、普通になりたくてたまらない人もいるんだよなあ・・・。
普通の日常が尊い、こんな非日常の旅にいるからこそーーっていうのも、ある。
梅谷さんはこの中で一番『オスっぽい』感じがあって、肉体的魅力(フェロモン)も抜群で、もちろん性格も素晴らしいんだけど、女性として理屈抜きで直感的に惹かれるのが分かる。
シーズン2のマクファーさんほどじゃないけど、ぐいぐい来てくれるし、その上男性陣にも好かれている。
ただ明るいだけじゃなく、ちゃんと考えた上で、輪を乱すことであっても、言うべきときは言い、決めるところはしっかり決める。
亜樹さんは運命を信じ、直感を大事にしている方だけど、直感だけで突き進む方ではないように見える。
全く違う形で琴線を震わせるこのお2人なのか、それとも別の誰かなのか。
物語の結末を見届けるのが楽しみだ。
◇好きな台詞
※一言一句そのままではなく、記憶を元にニュアンスで書いていますので、細かい部分は違っております。ご了承ください。
「品数多!!」「スケルトンローズやん」(今田耕治さん)
「選ばれなかった方に魅力がないというのでは全くなく、ただ私と恋愛の価値観が合わなかっただけです。それを最初に伝えておきたかった」(武井亜紀さん)
「俺がそうしたかったんだよね」(飯野和英さん)
「心なんだと思って。心を整えようと思ったんです」
「俺はそれ、言いたくないけど応援できない」(梅谷悠太郎さん)
「最初に全員で一緒に喋らない?」
「本当のこと言うと、途中でやめてもいいと思ってる」
「亜樹さんを好きな奴が行くべきだと思う」(櫛田創さん)
バチェロレッテシリーズは、『女性が選ぶ側』というコンセプトがいい。
こう書くとフェミニストっぽいけど、それこそ古来から夏目漱石『こころ』みたいに三角関係、1人の女性をめぐって複数の男性が争うのは、王道展開じゃないですか。
バチェラー・バチェロレッテは恋愛リアリティーショーだ。
リアリティーがあるけど、『ショー』であることを忘れてはいけないと思う。
私はフィクションとして、きゅんとしたり考察したりあーだこーだ言ったりして、いつも楽しませてもらっている。
◇あらすじ
1人の独身女性(バチェロレッテ)が、生きてきた環境も恋愛観も違う個性溢れる男性参加者たちとゴージャスなデートを重ねながら、〈真実の愛〉を見つけ出す、ロマンチックな旅の日々を追う恋愛リアリティー番組『バチェロレッテ・ジャパン』。
待ち望まれたシーズン3の3代目バチェロレッテは文武両道を地で行く才女、武井亜樹。これまでキャリア優先で、恋愛の優先順位が低かったという彼女のもとに集まったのは、個性あふれる15名の男性たち。たった一つの真実の愛に辿り着くため、時に傷つきながらもドラマチックな恋模様を繰り広げていく。
今回からスタジオ側のキャストも変わって、さっしーさんがおられないのは寂しいけれど、バチェラー・バチェロレッテマニアの好井まさおさんがめっちゃ鋭い洞察をしたり、今田さんがめっちゃ面白いコメントを挟んだり、高橋メアリージュンさんが女性視点の意見を述べられたりと、見ていて楽しい。
「そうそう!それよ!」と、まさに視聴者さんが言いたかったことを言ってくれるのが、すっきりする。
1-4話を見た感想としては、「恋愛スイッチ」とか「恋愛モード」って難しいなということ。
亜樹さんの頭脳明晰っぷり、理系ならではのロジカルな思考や、意見をはっきり言えるところ、素晴らしい。
自立し輝いて生きている、現代のロールモデルだと思う。
一方で、恋愛経験がめっちゃあるわけではないというお話で、確かに男性たちとの会話の中で、いわゆる「いい雰囲気」とかセクシーさとかは、あまり感じない。
ボディータッチもほとんどない。
男性たちも、まだ恋愛モードって感じではなく、攻めあぐねているような感じ。
恋愛モードって、入ろうと思って入れるものじゃないですよね?
恋愛しようと理屈で考えるほど、遠ざかっていくような気がする。
バリ島の美しい景色、デート、ロマンチックな雰囲気になりやすそうなんだけど、どこかカジュアルな雰囲気。
ただ、亜樹さんご自身が、『何気ない話がしたい、そのときの空気感を見たい』とおっしゃっていたので、そこも大事なんだよな~。
まだどっちもエンジンがかかっていない感じが、少しもどかしい。
ただ、シーズンを追うごとに、男性陣のケンカというかギスギスは少なく、カクテルパーティーもお通夜やん……誰か泣いてる……気まずい……とかはないね。
このご時世皆さんSNS対策もあって、嫌われ者は、あまり出てこない。
男性陣でいいなと思ったのは、セバスティアンさん。
私も見ていて彼の真意や感情が、『そうなんじゃないかな』と思っていたので、それを直接亜樹さんにカクテルパーティーで告げたところは格好よかった。
あと、飯野さん。蚊のエピソードはやばいて~。しかも、奥手な感じに見えてバリバリビーチバレーしたり、とっぽい発言したり、女性のエスコートもできそうな感じで、何となく一番この中で恋愛上手っていうか余裕があるように見える。
クラシックの世界は女性が多いからかなとか、勝手に想像してしまった。
二大巨頭の梅谷さんと櫛田さんは、全く正反対のタイプだ。
ここに亜樹さんの『理性』と『直感』の葛藤が表れているように見える。
お互いの環境の共通点や知性、分かり合えるかという意味では圧倒的に櫛田さんなんだろうなと思う。絵のエピソードは素晴らしかった。その後のツーショットでのささいな諍いも。
誰だって好きな人の特別でいたい。「普通」じゃ嫌だ、絶対に。
でも、普通になりたくてたまらない人もいるんだよなあ・・・。
普通の日常が尊い、こんな非日常の旅にいるからこそーーっていうのも、ある。
梅谷さんはこの中で一番『オスっぽい』感じがあって、肉体的魅力(フェロモン)も抜群で、もちろん性格も素晴らしいんだけど、女性として理屈抜きで直感的に惹かれるのが分かる。
シーズン2のマクファーさんほどじゃないけど、ぐいぐい来てくれるし、その上男性陣にも好かれている。
ただ明るいだけじゃなく、ちゃんと考えた上で、輪を乱すことであっても、言うべきときは言い、決めるところはしっかり決める。
亜樹さんは運命を信じ、直感を大事にしている方だけど、直感だけで突き進む方ではないように見える。
全く違う形で琴線を震わせるこのお2人なのか、それとも別の誰かなのか。
物語の結末を見届けるのが楽しみだ。
◇好きな台詞
※一言一句そのままではなく、記憶を元にニュアンスで書いていますので、細かい部分は違っております。ご了承ください。
「品数多!!」「スケルトンローズやん」(今田耕治さん)
「選ばれなかった方に魅力がないというのでは全くなく、ただ私と恋愛の価値観が合わなかっただけです。それを最初に伝えておきたかった」(武井亜紀さん)
「俺がそうしたかったんだよね」(飯野和英さん)
「心なんだと思って。心を整えようと思ったんです」
「俺はそれ、言いたくないけど応援できない」(梅谷悠太郎さん)
「最初に全員で一緒に喋らない?」
「本当のこと言うと、途中でやめてもいいと思ってる」
「亜樹さんを好きな奴が行くべきだと思う」(櫛田創さん)
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