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院長室を出てすぐに、大声が響きわたっているのが聞こえてきた。
人の言葉にはならないような、獣のような叫び声。
ロビーにつくと、数人がかりで警備員が暴れる男性の手足を押さえ込んでいるのが見えた。
「離せ、離せよっ!!!!あああああああああ!!!!!」
髪の毛を振り乱し、口の端から唾を飛び散らし、暴れ回っている。
警備員の方が重なり合っているせいで、表情はよく見えない。
私が近づこうとすると、腕をつかまれ、強い力で引き戻された。
「駄目です」
ユリウスは険しい表情で、暴れる男性を見つめている。
「院長のジェイド・クラークと申します。失礼ですが、あなたのお名前は?」
「殺される!!!!早く治療してくれ!!!!」
尋常ではない様子で、男性は悲鳴を上げている。
「診察を希望されているんですね。床の上では冷えますし、まずは座ってお話を伺えませんか」
ジェイド医師が辛抱強く呼びかけると、ようやく男性は暴れるのをやめた。
警備員たちに指示し、彼らが包囲を解く。
その瞬間、サファイアブルーの瞳と目が合った。
「ローラ!!!」
私に気づいた彼が、こちら目がけて突進してくる。
びくっとして身をすくめると、すぐにユリウスが立ちふさがり、警備員が再び彼を拘束した。
「ローラ!ローラ!!俺だよ、アレックスだ」
「アレックス……」
信じられない。
これが、本当にアレックスなの……?
痩せて目は落ちくぼみ、髪はぼろぼろで、肌は黒くくすんでいる。
着ている服は洗濯していないのか、それとも風呂に入っていないのか、全身から異臭が漂っていた。
人の言葉にはならないような、獣のような叫び声。
ロビーにつくと、数人がかりで警備員が暴れる男性の手足を押さえ込んでいるのが見えた。
「離せ、離せよっ!!!!あああああああああ!!!!!」
髪の毛を振り乱し、口の端から唾を飛び散らし、暴れ回っている。
警備員の方が重なり合っているせいで、表情はよく見えない。
私が近づこうとすると、腕をつかまれ、強い力で引き戻された。
「駄目です」
ユリウスは険しい表情で、暴れる男性を見つめている。
「院長のジェイド・クラークと申します。失礼ですが、あなたのお名前は?」
「殺される!!!!早く治療してくれ!!!!」
尋常ではない様子で、男性は悲鳴を上げている。
「診察を希望されているんですね。床の上では冷えますし、まずは座ってお話を伺えませんか」
ジェイド医師が辛抱強く呼びかけると、ようやく男性は暴れるのをやめた。
警備員たちに指示し、彼らが包囲を解く。
その瞬間、サファイアブルーの瞳と目が合った。
「ローラ!!!」
私に気づいた彼が、こちら目がけて突進してくる。
びくっとして身をすくめると、すぐにユリウスが立ちふさがり、警備員が再び彼を拘束した。
「ローラ!ローラ!!俺だよ、アレックスだ」
「アレックス……」
信じられない。
これが、本当にアレックスなの……?
痩せて目は落ちくぼみ、髪はぼろぼろで、肌は黒くくすんでいる。
着ている服は洗濯していないのか、それとも風呂に入っていないのか、全身から異臭が漂っていた。
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