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意を決して裸足で外に出る。季節は梅雨に入る少し前、最近は地球温暖化の影響でこの時期でも、十分に暑いと感じる日が多かった。
「あっっつ!」
アスファルトの地面は想像以上に暑かった。
「うぅ… これじゃ歩けないよ…」
しかし、学校に行かないという訳にもいかず我慢して一歩また一歩と進んで行く。
ていうか、めちゃくちゃ恥ずかしい。学校に近づくにつれて、同じ制服を着た人たちが増えてくる。 みんなから見られてる気がしてたまらない。そりゃ裸足で外を歩いて学校に行く女子高生なんて見たことないよね!私も見たことないもん。
あと少しで学校だ。とりあえず休憩できるかな。そう思っていると、
「かーなっ!おはよっ!」
「恵!おはよう」
後ろから声をかけてきたのは、日向ひなた 恵めぐみだった。私の唯一と言っていいほどの親友であり、幼稚園からの幼馴染だった。恵は私が何かあった時にいつも守ってくれた。
「香奈。どうしたの?元気なくない?」
「そうかな?普段通りだと思うけど」
「いや、今日の香奈はいつも以上に元気が無い!」
そう言って、私をじーっと見つめてきた。ていうか、いつも以上にって、私そんなに元気無いように見られてるんだ。ちょっとだけショック。
「あれ?香奈、なんで裸足なの!?」
「しっー!声が大きいよう!みんなに注目されちゃうよ」
「いや、もう十分注目されちゃってると思うけど。それでなんで裸足なの?」
「それがさ…」
かくかくしかじか
「ええっー?本当にそんな事あるの?」
「わからないけど、朝、靴下は無くなってたし、靴履こうとすると電気がビリビリ~ってなったんだよ」
「それは大変じゃん!で?魔法少女には変身したの?」
「それはまだかな、ていうか恵、信じてくれるの?」
こんな話、普通なら嘘だ!と言われてしまうのがオチ。
「うん。だって香奈が私に嘘ついた事なんてないでしょ?だから信じるよ」
「うぅ~恵!ありがとう!」
この時、本当に恵が親友で良かったと思った。
「裸足で生活しなきゃいけない理由はわかった。私もそこは香奈を助けるからさ、もし私に何かあったらさ、香奈。助けてね」
「もちろん!」
恵は何があっても私が守る。だって一生の親友なんだから。
「あっっつ!」
アスファルトの地面は想像以上に暑かった。
「うぅ… これじゃ歩けないよ…」
しかし、学校に行かないという訳にもいかず我慢して一歩また一歩と進んで行く。
ていうか、めちゃくちゃ恥ずかしい。学校に近づくにつれて、同じ制服を着た人たちが増えてくる。 みんなから見られてる気がしてたまらない。そりゃ裸足で外を歩いて学校に行く女子高生なんて見たことないよね!私も見たことないもん。
あと少しで学校だ。とりあえず休憩できるかな。そう思っていると、
「かーなっ!おはよっ!」
「恵!おはよう」
後ろから声をかけてきたのは、日向ひなた 恵めぐみだった。私の唯一と言っていいほどの親友であり、幼稚園からの幼馴染だった。恵は私が何かあった時にいつも守ってくれた。
「香奈。どうしたの?元気なくない?」
「そうかな?普段通りだと思うけど」
「いや、今日の香奈はいつも以上に元気が無い!」
そう言って、私をじーっと見つめてきた。ていうか、いつも以上にって、私そんなに元気無いように見られてるんだ。ちょっとだけショック。
「あれ?香奈、なんで裸足なの!?」
「しっー!声が大きいよう!みんなに注目されちゃうよ」
「いや、もう十分注目されちゃってると思うけど。それでなんで裸足なの?」
「それがさ…」
かくかくしかじか
「ええっー?本当にそんな事あるの?」
「わからないけど、朝、靴下は無くなってたし、靴履こうとすると電気がビリビリ~ってなったんだよ」
「それは大変じゃん!で?魔法少女には変身したの?」
「それはまだかな、ていうか恵、信じてくれるの?」
こんな話、普通なら嘘だ!と言われてしまうのがオチ。
「うん。だって香奈が私に嘘ついた事なんてないでしょ?だから信じるよ」
「うぅ~恵!ありがとう!」
この時、本当に恵が親友で良かったと思った。
「裸足で生活しなきゃいけない理由はわかった。私もそこは香奈を助けるからさ、もし私に何かあったらさ、香奈。助けてね」
「もちろん!」
恵は何があっても私が守る。だって一生の親友なんだから。
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