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5-9 性別の垣根を超えて*
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「んああっ!」
ずるん、と入ってくる感覚に呼応し、甲走った声が出た。向かい合うよりも圧迫感があり、被虐心を煽られる。
「アアッ、ひぃ!」
気持ちいいところを一度にこすり上げられ、ブレアはつま先をピン、と伸ばした。
心なしか、絶頂の間隔が短くなっているような気がする。そんなことはお構いなしに、ラザレスはがつがつと腰を振り立てる。
「アっ、ぐ……! んああッ……!」
過剰な快感を逃そうと、ブレアは枕にしがみついてよがり鳴いた。
彼は動くのを止め、ブレアの肩口に顔を埋めた。上気した素肌に舌を這わせ、うなじを軽く食む。
「噛みたい」
熱く湿った息を感じた。その言葉に、ブレアは総身をこわばらせる。
すっかり忘れていたが、自分たちは番になるべく引き合わされたのだ。
一度うなじを噛まれれば最後、この身は彼の子を産むだけのものに変質してしまう。そうなれば、騎士として生きた『ブレア』は真の意味で死ぬかもしれない。
物心ついた時から剣を握ってきたブレアにとって、それは耐え難い屈辱であり、恐怖だった。
戸籍上の『ブレア』は既に死んだことになっているにもかかわらず、いまだ騎士の誇りを捨てきれないのだ。
「わかり、ました……」
恐れと緊張が相まって、口の端がわなないた。無意識に慇懃な口調に戻るくらいには、動揺している。堅苦しいのは好きじゃない、と笑う彼の相貌が脳裏をよぎった。
怯えを気取られないよう、枕に顔を押し付けた。背後から聞こえる、荒々しい呼吸音。
彼の気配が近付くにつれ、冷たい汗が噴き上げる。歯の根が合わずに震えていると、突然うなじに痛みが走った。
「ギャッ!?」
噛まれたのだと思い、ブレアは目を白黒させて短く叫んだ。しかし、思っていたほど痛くない。出血するほど強く噛まねば、儀式は成立しないのだ。
わけも分からず狼狽えていると、ラザレスはくつくつと喉を鳴らした。後ろにいるため表情は伺えないが、いたずらが成功した子どものようだ。
「ビビりすぎだ」
そう言って、彼は陰茎を引き抜いた。これ以上行為を続けるつもりはないらしく、チェストから手巾を取り出し、全身の汗を拭っている。
ブレアは虚を突かれたような表情で上体を起こし、恐る恐る首の後ろに手を遣った。血は出ていない。多分、つねられたのだろう。
「今度敬語を使ったら、無理やり噛んでやるからな」
真新しい布巾をこちらに投げ渡し、ラザレスは芝居がかった表情で目を吊り上げた。
彼に気を使わせてしまったことをようやっと察し、ブレアは決まり悪そうに視線を下げる。
「申しわけ……いや、ええと、『ごめんなさい』……」
受け取った布切れを握りしめ、ブレアは肩を震わせた。
自分が情けなくて仕方ない。ろうそくに照らされた狭い部屋に、自身の影が長く伸びる。
この薄汚い空間で彼の子を産み、生涯を終える。
Ωが発覚した以上、それ以外の生き方なんてないのに、心のどこかでは騎士として返り咲くことを期待してしまう。五年前の彼の期待に応えるなんて、不可能だというのに。
「別に、無理強いするつもりはないんだ」
着替えを終えたラザレスが、こちらへと近寄った。自分だけいつまでも裸でいるのが恥ずかしくて、ブレアは慌てて毛布を被る。
「おまえのタイミングでいい」
ベッドのふちに腰かけ、彼はブレアの顔を覗き込んだ。ぎし、と軋む音がして、自分のものではない吐息をそばで感じる。
「で、でも」
目を泳がせ、ブレアはシーツの上を後ずさった。逃がすまいと、ラザレスが追いかける。次いで手首をつかまれ、抱き寄せられた。
「――ブレア」
こちらをまっすぐ見つめる青い瞳。その真剣なまなざしから、ブレアは目が離せない。
彼は吐息だけで小さく笑うと、くちびるを重ねた。汗の匂いがふわりと漂い、リップ音がそれに次ぐ。
張り裂けてしまいそうな心臓の高鳴りに、ブレアは頬を赤らめる。
「愛してる」
夜のしじまに、低い声がぽつんと響く。
ブレアは面映ゆさに耐え切れず視線を下げ、「わ、私も……!」と声を上擦らせた。素肌に触れる彼の手に、体の力が抜けていく。
「身分とか性別とか関係なく、ずっとこうしていたい」
青い瞳を細め、ラザレスがつぶやいた。ブレアは彼の胸板に身を預け、うっとりと息をつく。
舞踏会の気配すら感じない、ふたりだけの静かな夜。
すっかり溶け崩れたろうそくが、深まる宵闇を照らしている。
◇
初老の男は息を殺し、扉の前で耳をそばだてた。うっすらではあるものの、男女の声が聞こえてくる。
そのうちのひとつに聞き覚えを感じ、ヘイスティングは目を見開いた。ラザレスの声だ。間違いない。奴は今、この部屋のなかにいる。
「ここが、『後宮』……!」
漏れ出た自身の声に驚き、ヘイスティングは慌てて自身の口を塞いだ。
体調不良を理由に舞踏会を抜けたラザレスに違和感を覚え、咄嗟の判断で尾行したのだ。
途中、多数の仕掛け扉に行く手を阻まれたものの、ライオットの助言を頼りにようやっと辿り着くことができた。城内の隠し通路に詳しいライオットは、仕掛けの切り抜け方をいくつかヘイスティングに伝授してくれたのだ。
このまま押し入ってやろうか――ふたりまとめて始末する瞬間を思い浮かべるも、ヘイスティングは考えを改めた。直前まで社交を嗜んでいたこともあり、刃物の類は有していない。
加えて、ラザレスの腕っぷしは折り紙付きだ。情事の最中だとしても、老いたヘイスティングでは手に負えない。
――ひとまず、後宮の場所が分かっただけでも手柄じゃないか。
自分にそう言い聞かせ、ヘイスティングは来た道を戻った。
後宮は王族専用のΩを匿うために存在するため、その場所を知る者は限られている。完全犯罪にはうってつけのシチュエーションだ。
――手始めに目障りなΩを殺してしまおうか。万一ラザレスの子を身籠っていたら、それだけで厄介だ。
そんなことを考えながら、彼は弾む足取りでライオットのもとへ急いだ。
王者に返り咲く瞬間を想像しては、にんまりと頬をゆるませる。
ずるん、と入ってくる感覚に呼応し、甲走った声が出た。向かい合うよりも圧迫感があり、被虐心を煽られる。
「アアッ、ひぃ!」
気持ちいいところを一度にこすり上げられ、ブレアはつま先をピン、と伸ばした。
心なしか、絶頂の間隔が短くなっているような気がする。そんなことはお構いなしに、ラザレスはがつがつと腰を振り立てる。
「アっ、ぐ……! んああッ……!」
過剰な快感を逃そうと、ブレアは枕にしがみついてよがり鳴いた。
彼は動くのを止め、ブレアの肩口に顔を埋めた。上気した素肌に舌を這わせ、うなじを軽く食む。
「噛みたい」
熱く湿った息を感じた。その言葉に、ブレアは総身をこわばらせる。
すっかり忘れていたが、自分たちは番になるべく引き合わされたのだ。
一度うなじを噛まれれば最後、この身は彼の子を産むだけのものに変質してしまう。そうなれば、騎士として生きた『ブレア』は真の意味で死ぬかもしれない。
物心ついた時から剣を握ってきたブレアにとって、それは耐え難い屈辱であり、恐怖だった。
戸籍上の『ブレア』は既に死んだことになっているにもかかわらず、いまだ騎士の誇りを捨てきれないのだ。
「わかり、ました……」
恐れと緊張が相まって、口の端がわなないた。無意識に慇懃な口調に戻るくらいには、動揺している。堅苦しいのは好きじゃない、と笑う彼の相貌が脳裏をよぎった。
怯えを気取られないよう、枕に顔を押し付けた。背後から聞こえる、荒々しい呼吸音。
彼の気配が近付くにつれ、冷たい汗が噴き上げる。歯の根が合わずに震えていると、突然うなじに痛みが走った。
「ギャッ!?」
噛まれたのだと思い、ブレアは目を白黒させて短く叫んだ。しかし、思っていたほど痛くない。出血するほど強く噛まねば、儀式は成立しないのだ。
わけも分からず狼狽えていると、ラザレスはくつくつと喉を鳴らした。後ろにいるため表情は伺えないが、いたずらが成功した子どものようだ。
「ビビりすぎだ」
そう言って、彼は陰茎を引き抜いた。これ以上行為を続けるつもりはないらしく、チェストから手巾を取り出し、全身の汗を拭っている。
ブレアは虚を突かれたような表情で上体を起こし、恐る恐る首の後ろに手を遣った。血は出ていない。多分、つねられたのだろう。
「今度敬語を使ったら、無理やり噛んでやるからな」
真新しい布巾をこちらに投げ渡し、ラザレスは芝居がかった表情で目を吊り上げた。
彼に気を使わせてしまったことをようやっと察し、ブレアは決まり悪そうに視線を下げる。
「申しわけ……いや、ええと、『ごめんなさい』……」
受け取った布切れを握りしめ、ブレアは肩を震わせた。
自分が情けなくて仕方ない。ろうそくに照らされた狭い部屋に、自身の影が長く伸びる。
この薄汚い空間で彼の子を産み、生涯を終える。
Ωが発覚した以上、それ以外の生き方なんてないのに、心のどこかでは騎士として返り咲くことを期待してしまう。五年前の彼の期待に応えるなんて、不可能だというのに。
「別に、無理強いするつもりはないんだ」
着替えを終えたラザレスが、こちらへと近寄った。自分だけいつまでも裸でいるのが恥ずかしくて、ブレアは慌てて毛布を被る。
「おまえのタイミングでいい」
ベッドのふちに腰かけ、彼はブレアの顔を覗き込んだ。ぎし、と軋む音がして、自分のものではない吐息をそばで感じる。
「で、でも」
目を泳がせ、ブレアはシーツの上を後ずさった。逃がすまいと、ラザレスが追いかける。次いで手首をつかまれ、抱き寄せられた。
「――ブレア」
こちらをまっすぐ見つめる青い瞳。その真剣なまなざしから、ブレアは目が離せない。
彼は吐息だけで小さく笑うと、くちびるを重ねた。汗の匂いがふわりと漂い、リップ音がそれに次ぐ。
張り裂けてしまいそうな心臓の高鳴りに、ブレアは頬を赤らめる。
「愛してる」
夜のしじまに、低い声がぽつんと響く。
ブレアは面映ゆさに耐え切れず視線を下げ、「わ、私も……!」と声を上擦らせた。素肌に触れる彼の手に、体の力が抜けていく。
「身分とか性別とか関係なく、ずっとこうしていたい」
青い瞳を細め、ラザレスがつぶやいた。ブレアは彼の胸板に身を預け、うっとりと息をつく。
舞踏会の気配すら感じない、ふたりだけの静かな夜。
すっかり溶け崩れたろうそくが、深まる宵闇を照らしている。
◇
初老の男は息を殺し、扉の前で耳をそばだてた。うっすらではあるものの、男女の声が聞こえてくる。
そのうちのひとつに聞き覚えを感じ、ヘイスティングは目を見開いた。ラザレスの声だ。間違いない。奴は今、この部屋のなかにいる。
「ここが、『後宮』……!」
漏れ出た自身の声に驚き、ヘイスティングは慌てて自身の口を塞いだ。
体調不良を理由に舞踏会を抜けたラザレスに違和感を覚え、咄嗟の判断で尾行したのだ。
途中、多数の仕掛け扉に行く手を阻まれたものの、ライオットの助言を頼りにようやっと辿り着くことができた。城内の隠し通路に詳しいライオットは、仕掛けの切り抜け方をいくつかヘイスティングに伝授してくれたのだ。
このまま押し入ってやろうか――ふたりまとめて始末する瞬間を思い浮かべるも、ヘイスティングは考えを改めた。直前まで社交を嗜んでいたこともあり、刃物の類は有していない。
加えて、ラザレスの腕っぷしは折り紙付きだ。情事の最中だとしても、老いたヘイスティングでは手に負えない。
――ひとまず、後宮の場所が分かっただけでも手柄じゃないか。
自分にそう言い聞かせ、ヘイスティングは来た道を戻った。
後宮は王族専用のΩを匿うために存在するため、その場所を知る者は限られている。完全犯罪にはうってつけのシチュエーションだ。
――手始めに目障りなΩを殺してしまおうか。万一ラザレスの子を身籠っていたら、それだけで厄介だ。
そんなことを考えながら、彼は弾む足取りでライオットのもとへ急いだ。
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