5 / 37
2-3 約束のメダル
しおりを挟む
「探してたんだよ、おまえのこと」
そう言って、ラザレスはブレアの両手をつかんだ。言葉の真意が汲み取れず、ブレアは兜の下でへどもどする。
彼は「自己紹介しなきゃな」とつぶやいて手を離すと、馬鹿でかい帽子を取ってはにかんだ。
「第二皇太子のラザレスだ。知ってるか?」
「え、ええ。もちろんです……」
中途半端な甲冑姿のまま、ブレアは床にひざまずいた。皇太子殿下ともあろう御人と立ち話だなんて、無礼にもほどがある。
「よせよ。お忍びなんだから」
ラザレスは自身の服を一瞥し、不服そうに口を尖らせた。庶民に変装しようとして、ちぐはぐな組み合わせになったらしい。
事情は理解できたものの、かしこまった態度を崩すつもりはなかった。たとえ『お忍び』だとしても、ラザレスが偉いことに変わりはないのだ。
「ったく、仕方ないな」
ラザレスは見かねた様子で嘆息すると、自身も床の上に胡坐をかいた。ひざまずくブレアに対し、目線を合わせる恰好だ。
夕日で照らされた室内に伸びる、二つの影。
赤い光に浮かぶ快活な青い瞳が、なんとも言えない雰囲気を醸し出している。
「さっきの試合、悪いことをしたな」
沈黙のなか、ラザレスはぽつりと口火を切った。ブレアは言わんとすることが理解できず、「え?」と顔を上げる。
「俺を勝たせるよう、大会の関係者に言われたんだろ?」
ラザレスはポケットからメダルを取りだし、もてあそびながら言葉を継いだ。
優勝記念の褒章だ。黄金でできた小さな円盤には、首掛け用のリボンが取り付けられている。
「素顔を隠していれば、忖度されないと思ったんだけどなぁ……」
手中のメダルに目を落とし、ラザレスは自嘲気味に微笑んだ。「こんなふうに勝ったって、嬉しくないのに」と言いながら。
「も、申し訳ございません! 私が至らないばかりに、殿下に不快な思いをさせてしまい……!」
ブレアは五体投地する勢いで頭を下げ、非礼を詫びた。彼と剣を交えた時のことを思い出しては、罪悪感が込み上げる。
「真面目だな、おまえ」
ラザレスはプッ、と吹き出すと、腹を揺すって哄笑した。
誠意のある受け答えをしただけなのに、とブレアは兜の下で小首を傾げる。
「ま、真面目……?」
「ああ、悪い。なんだかおかしくって」
そう言うと、ラザレスは思い立ったように顔を寄せ、ヘルムのなかを覗き込んだ。
格子越しに視線が交わり、ブレアは頬を赤らめる。呼応するように、真っ青な瞳が弧を描いた。
「オリーブ色なんだな。きれいな目だ」
居住まいを正し、ラザレスは目元にしわを寄せた。王族らしからぬ、屈託のない笑い方だ。
きっと、天性の人たらしなのだろう。コンプレックスである女々しい容姿を褒められ、甲冑に覆われた体が熱くなる。
高鳴る鼓動を抑えるべく、ブレアは兜の下で目を泳がせた。しかし、探せども探せども、胸の音を鎮める手段はない。そうこうしていると、視界に先ほどの褒章が現れた。
「やるよ。元はといえばおまえのものだ」
手中のメダルをためらいなく差し出し、ラザレスは嫌味なくはにかんだ。
大会の勝者にのみ贈られる、神聖なメダルだ。ブレアは「ダメです!」と声を荒げ、金色のそれを押し返す。
「殿下に贈られた記念品です! 受け取れません!」
「俺が貰ったものなんだから、どう扱おうが勝手だろ!」
「ダメったらダメです!」
「ほんっと真面目だな、おまえは!」
ラザレスは目を吊り上げて癇声を発し、ブレアの腕をグイッとつかんだ。色白の手をこじ開け、メダルを無理やり握らせる。着替えの途中だったから、腕と足は鎧を着けていない状態だ。
「ずいぶん細いな……ちゃんと食ってるか?」
薄手のシャツから伸びる白い手首をうろんに見つめ、ラザレスは心配そうにこちらを見遣った。
ブレアは弾かれたように腕を振りほどき、触れられた箇所を胸に押し当てる。女だとばれたのではないかと思うと、気が気じゃなかった。
「それはもう……いっぱい食べてます」
声が震えそうになるのを堪え、取り繕う。
自分では大飯喰らいのつもりでも、周りの兵士と比べるとその半分も食べていなかった。きっと生来の少食なのだろう。だから体の発育が悪いのだ。
ラザレスは訝しげに「ふーん」と相槌を打つと、納得のいかない顔でこちらを見遣った。なにか言いたげな表情だ。
これ以上詮索されては敵わない――そう思い、ブレアは思いの丈を打ち明ける。
「実は、体が小さいのがコンプレックスなんです……だから、あまり見られたくなくて」
手中のメダルを握りしめ、か細い声で応酬する。
「体が小さいのを気にしている」という体ならば、女だとばれずに済む。体を見せたくないとあらかじめ宣言することにより、甲冑を外せと言われるリスクも回避できるという寸法だ。
事実、この作戦は有効だったらしく、ラザレスは決まり悪そうに肩を落とした。
「すまない……。あれだけの腕前にもかかわらず、小柄なのが少し意外で……」
不躾だったな。そう付け加え、ラザレスは自身の非礼を素直に詫びた。
ここまで誠意ある対応をされると心苦しさが勝るが、実際コンプレックスである以上、あながち嘘はついていない。
ブレアは兜の下で首をすくめ、「恐縮です」とつぶやいた。それを見て、ラザレスが破顔する。
「おまえ、歳は?」
「十四です」
「俺の二つ下か……なら、これから大きくなるよ! 俺だって数年前は、こーんなチビだったし!」
ラザレスは両手を使って当時の身長を示すも、それがあまりにも小さすぎて、ブレアは思わず笑ってしまった。こちらが委縮しないよう、ひょうきんに振舞っているのだ。そうした優しさに、胸があたたかくなる。
ふたりでひとしきり笑い転げると、ラザレスは視線を落として切り出した。
そう言って、ラザレスはブレアの両手をつかんだ。言葉の真意が汲み取れず、ブレアは兜の下でへどもどする。
彼は「自己紹介しなきゃな」とつぶやいて手を離すと、馬鹿でかい帽子を取ってはにかんだ。
「第二皇太子のラザレスだ。知ってるか?」
「え、ええ。もちろんです……」
中途半端な甲冑姿のまま、ブレアは床にひざまずいた。皇太子殿下ともあろう御人と立ち話だなんて、無礼にもほどがある。
「よせよ。お忍びなんだから」
ラザレスは自身の服を一瞥し、不服そうに口を尖らせた。庶民に変装しようとして、ちぐはぐな組み合わせになったらしい。
事情は理解できたものの、かしこまった態度を崩すつもりはなかった。たとえ『お忍び』だとしても、ラザレスが偉いことに変わりはないのだ。
「ったく、仕方ないな」
ラザレスは見かねた様子で嘆息すると、自身も床の上に胡坐をかいた。ひざまずくブレアに対し、目線を合わせる恰好だ。
夕日で照らされた室内に伸びる、二つの影。
赤い光に浮かぶ快活な青い瞳が、なんとも言えない雰囲気を醸し出している。
「さっきの試合、悪いことをしたな」
沈黙のなか、ラザレスはぽつりと口火を切った。ブレアは言わんとすることが理解できず、「え?」と顔を上げる。
「俺を勝たせるよう、大会の関係者に言われたんだろ?」
ラザレスはポケットからメダルを取りだし、もてあそびながら言葉を継いだ。
優勝記念の褒章だ。黄金でできた小さな円盤には、首掛け用のリボンが取り付けられている。
「素顔を隠していれば、忖度されないと思ったんだけどなぁ……」
手中のメダルに目を落とし、ラザレスは自嘲気味に微笑んだ。「こんなふうに勝ったって、嬉しくないのに」と言いながら。
「も、申し訳ございません! 私が至らないばかりに、殿下に不快な思いをさせてしまい……!」
ブレアは五体投地する勢いで頭を下げ、非礼を詫びた。彼と剣を交えた時のことを思い出しては、罪悪感が込み上げる。
「真面目だな、おまえ」
ラザレスはプッ、と吹き出すと、腹を揺すって哄笑した。
誠意のある受け答えをしただけなのに、とブレアは兜の下で小首を傾げる。
「ま、真面目……?」
「ああ、悪い。なんだかおかしくって」
そう言うと、ラザレスは思い立ったように顔を寄せ、ヘルムのなかを覗き込んだ。
格子越しに視線が交わり、ブレアは頬を赤らめる。呼応するように、真っ青な瞳が弧を描いた。
「オリーブ色なんだな。きれいな目だ」
居住まいを正し、ラザレスは目元にしわを寄せた。王族らしからぬ、屈託のない笑い方だ。
きっと、天性の人たらしなのだろう。コンプレックスである女々しい容姿を褒められ、甲冑に覆われた体が熱くなる。
高鳴る鼓動を抑えるべく、ブレアは兜の下で目を泳がせた。しかし、探せども探せども、胸の音を鎮める手段はない。そうこうしていると、視界に先ほどの褒章が現れた。
「やるよ。元はといえばおまえのものだ」
手中のメダルをためらいなく差し出し、ラザレスは嫌味なくはにかんだ。
大会の勝者にのみ贈られる、神聖なメダルだ。ブレアは「ダメです!」と声を荒げ、金色のそれを押し返す。
「殿下に贈られた記念品です! 受け取れません!」
「俺が貰ったものなんだから、どう扱おうが勝手だろ!」
「ダメったらダメです!」
「ほんっと真面目だな、おまえは!」
ラザレスは目を吊り上げて癇声を発し、ブレアの腕をグイッとつかんだ。色白の手をこじ開け、メダルを無理やり握らせる。着替えの途中だったから、腕と足は鎧を着けていない状態だ。
「ずいぶん細いな……ちゃんと食ってるか?」
薄手のシャツから伸びる白い手首をうろんに見つめ、ラザレスは心配そうにこちらを見遣った。
ブレアは弾かれたように腕を振りほどき、触れられた箇所を胸に押し当てる。女だとばれたのではないかと思うと、気が気じゃなかった。
「それはもう……いっぱい食べてます」
声が震えそうになるのを堪え、取り繕う。
自分では大飯喰らいのつもりでも、周りの兵士と比べるとその半分も食べていなかった。きっと生来の少食なのだろう。だから体の発育が悪いのだ。
ラザレスは訝しげに「ふーん」と相槌を打つと、納得のいかない顔でこちらを見遣った。なにか言いたげな表情だ。
これ以上詮索されては敵わない――そう思い、ブレアは思いの丈を打ち明ける。
「実は、体が小さいのがコンプレックスなんです……だから、あまり見られたくなくて」
手中のメダルを握りしめ、か細い声で応酬する。
「体が小さいのを気にしている」という体ならば、女だとばれずに済む。体を見せたくないとあらかじめ宣言することにより、甲冑を外せと言われるリスクも回避できるという寸法だ。
事実、この作戦は有効だったらしく、ラザレスは決まり悪そうに肩を落とした。
「すまない……。あれだけの腕前にもかかわらず、小柄なのが少し意外で……」
不躾だったな。そう付け加え、ラザレスは自身の非礼を素直に詫びた。
ここまで誠意ある対応をされると心苦しさが勝るが、実際コンプレックスである以上、あながち嘘はついていない。
ブレアは兜の下で首をすくめ、「恐縮です」とつぶやいた。それを見て、ラザレスが破顔する。
「おまえ、歳は?」
「十四です」
「俺の二つ下か……なら、これから大きくなるよ! 俺だって数年前は、こーんなチビだったし!」
ラザレスは両手を使って当時の身長を示すも、それがあまりにも小さすぎて、ブレアは思わず笑ってしまった。こちらが委縮しないよう、ひょうきんに振舞っているのだ。そうした優しさに、胸があたたかくなる。
ふたりでひとしきり笑い転げると、ラザレスは視線を落として切り出した。
1
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
責任を取らなくていいので溺愛しないでください
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
漆黒騎士団の女騎士であるシャンテルは任務の途中で一人の男にまんまと美味しくいただかれてしまった。どうやらその男は以前から彼女を狙っていたらしい。
だが任務のため、そんなことにはお構いなしのシャンテル。むしろ邪魔。その男から逃げながら任務をこなす日々。だが、その男の正体に気づいたとき――。
※2023.6.14:アルファポリスノーチェブックスより書籍化されました。
※ノーチェ作品の何かをレンタルしますと特別番外編(鍵付き)がお読みいただけます。

一途なエリート騎士の指先はご多忙。もはや暴走は時間の問題か?
はなまる
恋愛
シエルは20歳。父ルドルフはセルベーラ国の国王の弟だ。17歳の時に婚約するが誤解を受けて婚約破棄された。以来結婚になど目もくれず父の仕事を手伝って来た。
ところが2か月前国王が急死してしまう。国王の息子はまだ12歳でシエルの父が急きょ国王の代理をすることになる。ここ数年天候不順が続いてセルベーラ国の食糧事情は危うかった。
そこで隣国のオーランド国から作物を輸入する取り決めをする。だが、オーランド国の皇帝は無類の女好きで王族の女性を一人側妃に迎えたいと申し出た。
国王にも王女は3人ほどいたのだが、こちらもまだ一番上が14歳。とても側妃になど行かせられないとシエルに白羽の矢が立った。シエルは国のためならと思い腰を上げる。
そこに護衛兵として同行を申し出た騎士団に所属するボルク。彼は小さいころからの知り合いで仲のいい友達でもあった。互いに気心が知れた中でシエルは彼の事を好いていた。
彼には面白い癖があってイライラしたり怒ると親指と人差し指を擦り合わせる。うれしいと親指と中指を擦り合わせ、照れたり、言いにくい事があるときは親指と薬指を擦り合わせるのだ。だからボルクが怒っているとすぐにわかる。
そんな彼がシエルに同行したいと申し出た時彼は怒っていた。それはこんな話に怒っていたのだった。そして同行できる事になると喜んだ。シエルの心は一瞬にしてざわめく。
隣国の例え側妃といえども皇帝の妻となる身の自分がこんな気持ちになってはいけないと自分を叱咤するが道中色々なことが起こるうちにふたりは仲は急接近していく…
この話は全てフィクションです。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
腹黒宰相との白い結婚
黎
恋愛
大嫌いな腹黒宰相ロイドと結婚する羽目になったランメリアは、条件をつきつけた――これは白い結婚であること。代わりに側妻を娶るも愛人を作るも好きにすればいい。そう決めたはずだったのだが、なぜか、周囲が全力で溝を埋めてくる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる