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第1章 ロロ
3 良かった、今日も
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今のロロがロロ足る理由は、まさにこの力さ。18歳になった日から突然身に付いたんだって。毎日決まって夕方6時だね。僕が知る限り8年間ロロがその力を発揮できなかった日はないし、時間がずれた事もないね。ロロは夕方6時を過ぎると、見えるんだ。つまり、その・・・明日の事。未来だね。
「明日の1日全てが見えるわけじゃないんだ。明日、その人に起こる一番大事な、一番重要な事が見えるんだよ。」
ロロは見え始めた最初の頃そう言っていた。
「世界中の人全員の明日が分かるわけじゃないよ。あの人は明日どう?って聞かれたら、目の前に何かこう映画のように映像が見える。はっきりとね。」
ロロは、自分の力を信じきれないお母さんにそう説明していたっけ。
「じゃあ・・・じゃあ明日私は隣町へ服を買いに行くんだけど、どうなるの?」
うそでしょ?と尋ねるようにお母さんはロロに聞いた。するとロロはにこっと微笑んで、
「母さん、明日はいつも行く店の3軒隣で、人生で一番気にいる服を見つけるよ。」
次の日にお母さんが買ってきたお気に入りの服は、嬉しそうに毎日着ている緑のカーディガンさ。何はともあれ、ロロの力はこの小さな町にすぐに噂が広まった。
「ロロ、それは占いのたぐいかい?」
「ロロ、何かトリックがあるんだろう?」
そんな事を言う人は2ヶ月も経つと、全くいなくなった。皆んなロロの力を信じたのさ。すると毎日のように町の至る所からロロに明日の事を聞こうって、電話が始まり、訪ねてくる人が増えた。みんな不思議なんだけど、
「なんで見えるの?」
とは疑わないんだよね。ロロも、何でいきなりこんな事ができ始めたのか、最初の頃は戸惑ったみたいだけど、皆んなから頼りにされ幸せに出来る力を嬉しく思った。そりゃあ僕も最初はびっくりしたよ。ロロのお父さんもお爺さんもそんな力は無かった。ロロが何か特別な訓練を受けたわけでもないしね。でも、いいんだよ。なぜかなんてさ。
「ねえ、ロロ。もし相談してきた人の明日が悪い事だったらどうするの?何も隠さず言うのかい?」
ロロの大親友グッドマンは、こう尋ねた事があったみたいさ。そりゃあそうだろう、全員の明日が幸せとは限らない。そんな時ロロはこう言ったのさ。
「それは僕も考えた。でも、考えるのをやめたんだ。」
「どういう事だい?」
「それがね、見えないんだよ。」
長身で痩せ身、おまけに短髪のグッドマンはベンチで横に座るロロを見下ろすようい聞いた。
「何がだい?」
「悪い未来が見えないんだよ。一度もね。見る明日見る明日全てが幸せな事なんだ。誰の悪い明日も見た事がないんだよ。」
「それ、いいね。」
そうなんだ。皆んながロロに明日を聞く一番の理由はそこだね。ロロは悪い未来を見ない。心配事をロロに聞けば、必ず幸せな未来になるんだって。昨日は明日息子が就職の試験だって、お母さんが夕方6時に電話をかけてきたっけ。とっても心配してね。でもロロが電話越しに見えた明日は幸せだった。
「大丈夫。明日息子さんは、精一杯の力を発揮して合格しますよ。」
ってね。見えたんだってさ、その息子が隣町の大きな会社の面接室で、会社の人から褒められている姿をね。そのお母さんは、
「ロロ、ほんとにありがとうね。」
って泣きながら電話を切ったって。話を戻すと、だからロロは皆んなに慕われていった。人が集まった。それで、町の皆んながロロが学校の先生になればいいんだよって口ぐちに言った。ロロはすんなりそれを受け入れたよ。僕が思うに、ロロの力で一番変わったのはロロ自身さ。よく部屋で言ってる。
「良かった、明日も皆んなが幸せみたいだ。良かった。」
ってね。ロロは皆んなの幸せを願う事が出来るようになったんだ。良い事だね。だから今日もこうして6時を過ぎるとロロに明日の事を聞きに来る。そして今日の一番のりはパン屋のおばさんだったわけだ。
「おばさん、明日何があるんです?」
ロロのお母さんが出したスープを飲み終えたパン屋のおばさんは、心配そうな顔をしてロロに尋ねた。
「明日から夫が出稼ぎで炭鉱に行くのよ。1人でパン屋を切り盛りするのも大変だけど、夫が怪我をしないか心配でね。」
話を聞き終えたロロは、パン屋のおばさんの肩をゆっくりと掴んで言った。ロロにはすぐに見えたんだって。パン屋のご主人が明日無事に仕事を終えて、頑張ったって元気な顔をしてお酒を飲んでいる姿がさ。
「大丈夫。大丈夫ですよおばさん。ご主人は明日無事に仕事を終えています。」
それを聞いたパン屋のおばさんは、ふっと緊張の糸が解けたみたいだね。いつものふくよかな笑顔を取り戻して、
「ありがとう、ロロ。良かったわ。」
少し目に涙を浮かべながら自分の家へと帰っていった。一安心したロロだけど、息をつく暇なんて無いね。家の奥からお母さんが叫んだ。
「ロロ!電話よ!ジェレンダから!」
はいはいと独り言を言いながら、ロロは電話へ駆け寄った。
「家が向かいなんだし、ジェレンダこそ来ればいいのにね。」
ロロはお母さんにそう不平をもらして受話器を受け取った。
「もしも、」
「もしもし!先生!ちょっと聞いてよ!」
ロロは一度耳から受話器を離した。キンキン声で話すジェレンダの声は、向かいの家から直接聞こえてくるようにも感じたね。
「聞くから落ち着いてよジェレンダ。どうしたんだい?まだ妹と喧嘩しているのかい?」
「ううん、それはもうとっくの昔に解決したわよ。明日の夜にね、彼氏と隣町にパーティーに行くんだけど、天気どうかなと思ってさ。」
お姉ちゃんばっかりずるい!って妹のミンシーの声が受話器越しに聞こえてきた。
「ふー。」
ロロは浅いため息をついて答えたよ。
「いいかい、ジェレンダ。何回も言っていると思うけど、先生が出来るのは天気予報じゃないんだ。だから明日の天気なんて分からないよ。」
「あ、そうだっけ。じゃあ、明日私と彼はどうなんの?3回目のデートだしさ!」
ロロが言うには、幸せな未来でも見たくもない明日を見る事もあるんだってさ。ロロはさっきよりも浅いため息をついてぶっきらぼうに言い放って、受話器を置いた。
「その彼とのファーストキスは夜、家への帰り道、パン屋の看板の下だよ。」
やれやれ、そうい言った後にロロはそっと微笑んだ。
「まあ、喧嘩するよりいいか。」
ってね。その後ロロはだいたい30人ぐらいの明日を見た。電話が25人、家まで来たのが5人かな。まだ来るかもしれないけれど、とりあえず終わって部屋に戻った時は、もう9時を過ぎていた。今日はいつもより少なかったみたいだよ。去年のクリスマスイブなんて、部屋に戻ってきた時はお日様が登ってた。
「疲れた。」
って言ってるけど、いつもの事。僕からすると全然そんなふうに見えないね。充実した心を表すかのような笑顔でロロはベッドに入った。こんな感じでロロの毎日が刻々と続いていくんだ。今まで続いてきたようにね。ロロは毎日ほっとする。寝る前さ。
「良かった、今日も。」
皆んなが明日、幸せな日を迎える事を本当に自分の事のように嬉しく思うって。なんの偽善でもなくただ純粋にね。昔グッドマンに悪い明日は見えないって言ったものの、本当のところロロは毎日不安になる。もし、次、自分が見える誰かの明日が不幸だったらどうするって。それが外れてくれと願うのか。ただそれは避けられない事なのかって。でも、考えても答えは出ないし、しょうがない。ロロは、自分は誰かを幸せにするために神さまが渡してくれた力なんだって信じている。だからこそ、毎日眠る前にほっとする。
「おやすみ。」
ロロは僕にそう言って、部屋の明かりを消した。
*
僕はただぼーっと窓の外を見た。
ーわかるよ、ロロ。君は良い事をしているし何も間違っていない。
話す事が出来ない僕は、それでも話しかけるように深く眠るロロを見た。優しい寝顔だね。包み込むような寝顔だね。もう26歳になるロロにこう思うのは、僕も歳を取ってきたって事かもね。ロロはね、春は町を彩る桜のように、夏は太陽を隠す大樹のように、秋は道端に咲くコスモスのように、冬はそうだな・・・靴下のように、人を嬉しくさせる。そこには誰も一片の曇りも感じない。
ーでもね、僕は1つ心配な事があるんだ。
もう一度、視線を窓に移す。今夜も月が綺麗だね。まるで太陽のように明るい。でも月って、太陽よりも優しくて、それでいて悲しい光だね。外は風がすごそうだ。遠くに見えるあのモミの木が揺れるって事は、相当強いはずさ。こういう夜、次の日は決まって嵐になる。
ーロロ・・・この話はまた次にするよ。
目を閉じる事が出来ない僕だけど、それでも眠りについた。
「明日の1日全てが見えるわけじゃないんだ。明日、その人に起こる一番大事な、一番重要な事が見えるんだよ。」
ロロは見え始めた最初の頃そう言っていた。
「世界中の人全員の明日が分かるわけじゃないよ。あの人は明日どう?って聞かれたら、目の前に何かこう映画のように映像が見える。はっきりとね。」
ロロは、自分の力を信じきれないお母さんにそう説明していたっけ。
「じゃあ・・・じゃあ明日私は隣町へ服を買いに行くんだけど、どうなるの?」
うそでしょ?と尋ねるようにお母さんはロロに聞いた。するとロロはにこっと微笑んで、
「母さん、明日はいつも行く店の3軒隣で、人生で一番気にいる服を見つけるよ。」
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「ロロ、何かトリックがあるんだろう?」
そんな事を言う人は2ヶ月も経つと、全くいなくなった。皆んなロロの力を信じたのさ。すると毎日のように町の至る所からロロに明日の事を聞こうって、電話が始まり、訪ねてくる人が増えた。みんな不思議なんだけど、
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とは疑わないんだよね。ロロも、何でいきなりこんな事ができ始めたのか、最初の頃は戸惑ったみたいだけど、皆んなから頼りにされ幸せに出来る力を嬉しく思った。そりゃあ僕も最初はびっくりしたよ。ロロのお父さんもお爺さんもそんな力は無かった。ロロが何か特別な訓練を受けたわけでもないしね。でも、いいんだよ。なぜかなんてさ。
「ねえ、ロロ。もし相談してきた人の明日が悪い事だったらどうするの?何も隠さず言うのかい?」
ロロの大親友グッドマンは、こう尋ねた事があったみたいさ。そりゃあそうだろう、全員の明日が幸せとは限らない。そんな時ロロはこう言ったのさ。
「それは僕も考えた。でも、考えるのをやめたんだ。」
「どういう事だい?」
「それがね、見えないんだよ。」
長身で痩せ身、おまけに短髪のグッドマンはベンチで横に座るロロを見下ろすようい聞いた。
「何がだい?」
「悪い未来が見えないんだよ。一度もね。見る明日見る明日全てが幸せな事なんだ。誰の悪い明日も見た事がないんだよ。」
「それ、いいね。」
そうなんだ。皆んながロロに明日を聞く一番の理由はそこだね。ロロは悪い未来を見ない。心配事をロロに聞けば、必ず幸せな未来になるんだって。昨日は明日息子が就職の試験だって、お母さんが夕方6時に電話をかけてきたっけ。とっても心配してね。でもロロが電話越しに見えた明日は幸せだった。
「大丈夫。明日息子さんは、精一杯の力を発揮して合格しますよ。」
ってね。見えたんだってさ、その息子が隣町の大きな会社の面接室で、会社の人から褒められている姿をね。そのお母さんは、
「ロロ、ほんとにありがとうね。」
って泣きながら電話を切ったって。話を戻すと、だからロロは皆んなに慕われていった。人が集まった。それで、町の皆んながロロが学校の先生になればいいんだよって口ぐちに言った。ロロはすんなりそれを受け入れたよ。僕が思うに、ロロの力で一番変わったのはロロ自身さ。よく部屋で言ってる。
「良かった、明日も皆んなが幸せみたいだ。良かった。」
ってね。ロロは皆んなの幸せを願う事が出来るようになったんだ。良い事だね。だから今日もこうして6時を過ぎるとロロに明日の事を聞きに来る。そして今日の一番のりはパン屋のおばさんだったわけだ。
「おばさん、明日何があるんです?」
ロロのお母さんが出したスープを飲み終えたパン屋のおばさんは、心配そうな顔をしてロロに尋ねた。
「明日から夫が出稼ぎで炭鉱に行くのよ。1人でパン屋を切り盛りするのも大変だけど、夫が怪我をしないか心配でね。」
話を聞き終えたロロは、パン屋のおばさんの肩をゆっくりと掴んで言った。ロロにはすぐに見えたんだって。パン屋のご主人が明日無事に仕事を終えて、頑張ったって元気な顔をしてお酒を飲んでいる姿がさ。
「大丈夫。大丈夫ですよおばさん。ご主人は明日無事に仕事を終えています。」
それを聞いたパン屋のおばさんは、ふっと緊張の糸が解けたみたいだね。いつものふくよかな笑顔を取り戻して、
「ありがとう、ロロ。良かったわ。」
少し目に涙を浮かべながら自分の家へと帰っていった。一安心したロロだけど、息をつく暇なんて無いね。家の奥からお母さんが叫んだ。
「ロロ!電話よ!ジェレンダから!」
はいはいと独り言を言いながら、ロロは電話へ駆け寄った。
「家が向かいなんだし、ジェレンダこそ来ればいいのにね。」
ロロはお母さんにそう不平をもらして受話器を受け取った。
「もしも、」
「もしもし!先生!ちょっと聞いてよ!」
ロロは一度耳から受話器を離した。キンキン声で話すジェレンダの声は、向かいの家から直接聞こえてくるようにも感じたね。
「聞くから落ち着いてよジェレンダ。どうしたんだい?まだ妹と喧嘩しているのかい?」
「ううん、それはもうとっくの昔に解決したわよ。明日の夜にね、彼氏と隣町にパーティーに行くんだけど、天気どうかなと思ってさ。」
お姉ちゃんばっかりずるい!って妹のミンシーの声が受話器越しに聞こえてきた。
「ふー。」
ロロは浅いため息をついて答えたよ。
「いいかい、ジェレンダ。何回も言っていると思うけど、先生が出来るのは天気予報じゃないんだ。だから明日の天気なんて分からないよ。」
「あ、そうだっけ。じゃあ、明日私と彼はどうなんの?3回目のデートだしさ!」
ロロが言うには、幸せな未来でも見たくもない明日を見る事もあるんだってさ。ロロはさっきよりも浅いため息をついてぶっきらぼうに言い放って、受話器を置いた。
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やれやれ、そうい言った後にロロはそっと微笑んだ。
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ってね。その後ロロはだいたい30人ぐらいの明日を見た。電話が25人、家まで来たのが5人かな。まだ来るかもしれないけれど、とりあえず終わって部屋に戻った時は、もう9時を過ぎていた。今日はいつもより少なかったみたいだよ。去年のクリスマスイブなんて、部屋に戻ってきた時はお日様が登ってた。
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って言ってるけど、いつもの事。僕からすると全然そんなふうに見えないね。充実した心を表すかのような笑顔でロロはベッドに入った。こんな感じでロロの毎日が刻々と続いていくんだ。今まで続いてきたようにね。ロロは毎日ほっとする。寝る前さ。
「良かった、今日も。」
皆んなが明日、幸せな日を迎える事を本当に自分の事のように嬉しく思うって。なんの偽善でもなくただ純粋にね。昔グッドマンに悪い明日は見えないって言ったものの、本当のところロロは毎日不安になる。もし、次、自分が見える誰かの明日が不幸だったらどうするって。それが外れてくれと願うのか。ただそれは避けられない事なのかって。でも、考えても答えは出ないし、しょうがない。ロロは、自分は誰かを幸せにするために神さまが渡してくれた力なんだって信じている。だからこそ、毎日眠る前にほっとする。
「おやすみ。」
ロロは僕にそう言って、部屋の明かりを消した。
*
僕はただぼーっと窓の外を見た。
ーわかるよ、ロロ。君は良い事をしているし何も間違っていない。
話す事が出来ない僕は、それでも話しかけるように深く眠るロロを見た。優しい寝顔だね。包み込むような寝顔だね。もう26歳になるロロにこう思うのは、僕も歳を取ってきたって事かもね。ロロはね、春は町を彩る桜のように、夏は太陽を隠す大樹のように、秋は道端に咲くコスモスのように、冬はそうだな・・・靴下のように、人を嬉しくさせる。そこには誰も一片の曇りも感じない。
ーでもね、僕は1つ心配な事があるんだ。
もう一度、視線を窓に移す。今夜も月が綺麗だね。まるで太陽のように明るい。でも月って、太陽よりも優しくて、それでいて悲しい光だね。外は風がすごそうだ。遠くに見えるあのモミの木が揺れるって事は、相当強いはずさ。こういう夜、次の日は決まって嵐になる。
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