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激甘革命編
最終話「激甘革命!マジパティ」
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「私は…一体…」
瓦礫を背中に起き上がった千葉元教諭は、辺りを見渡す。彼の元へ、1人の童顔刑事が近づいた。
「兄さん…」
「ひで…お?英雄なのか?ここは一体…」
これまでの記憶をなくしたのか、千葉元教諭は戸惑いを隠せない。一悟の父は、まるで別人のような兄の変わりように感情をぐっと押し殺しつつ、警察手帳を掲げる。
「埼玉県瀬戌市だよ…兄さん…」
「埼玉県?瀬戌市?ここは神奈川県茅ケ崎市じゃ…」
刑事は首を横に振る。千葉元教諭は場所がわからなくなってしまったのだ。
「そ…そうだ!!!先生、黒保根先生が通り魔に襲われて…」
「黒保根正見は、搬送先の病院で死亡が確認された…1989年1月7日…昭和の終わりと共に…」
成長した弟の言葉に、千葉元教諭の表情は瞬く間に愕然とする。
「なく…なった?それじゃあ、今は昭和何年の何月何日なんだ!!!!!」
「2023年…令和5年12月21日…もうあれから34年が経とうとしている…あとは署で、ゆっくり話を聞こう…冬空の下は寒すぎる…」
その瞬間、千葉元教諭は言葉にならないほどの声を上げて泣き叫んだ。そんな彼らを一悟と明日香、そして5人の勇者が見つめる。
「無理もないさ…長い間、混沌の依り代として生きて来たんだ。」
「混沌の依り代でなくなった今…記憶だけが依り代となる前の時間に戻ってしまったのね。」
「つまり…お母さんと出会った事も…私やお母さん達に酷い仕打ちをした事も…あの人は何もかも全て忘れてしまったのね…」
怒りの感情と呆れた感情が入り混じったかのような表情と声色で呟く明日香がそう言うと、クラフティは黙って肩を寄せ、そっと耳打ちする。
「たとえあの男が忘れても、これから幸せな人生を築こう…例え、その傷が完全に癒えなくても…」
クラフティの言葉に、明日香は黙って頷く。
「コレで、長い悪夢は終わったんだ…カルマン、お前もやればできるじゃないか!心配して、一時的に甦ったってのに…」
偉大なる女勇者の言葉に、勇者達は笑った。そして、彼女は子孫たちに言葉を贈る…
「カルマン…これからは、あんたがシュヴァリエ家…いいえ、首藤家の当主になりなさい。それから、ニコラス!アタシもあんたがマジパティに手を出した事は、許していない…だけど、絶対に明日香の手を離すんじゃない。約束しな!!!明日香もだよ!」
祖母の辛辣な言葉に、勇者クラフティは顔を引きつらせつつ、明日香をぎゅっと抱きしめる。
「それから、セーラ…あんたは殆どアタシに似ちゃったね…色々と苦労したかもしれないけど、アタシにとって、あんたのような母性溢れる勇者が生まれた事が一番の誇りだよ。その母性を忘れず、アタシが苦労した分、たくさんの幸せを得なさい…」
偉大なる女勇者からの言葉に、女勇者は泣きながらもその笑顔を崩そうとはしなかった。そして…
「マリア…あんたは人間界で勇者として覚醒したけど、好き勝手に勇者としての力を使い続けるんじゃないよ。守りたい者のために、その力はあるんだからね…」
「はーい…お姉ちゃんには優しい事言っておいて…」
そう言いながら、勇者のタマゴは両頬をフグのように膨らませる。
「それから、千葉一悟…だったね?マジパティとして戦ってきて、色々と苦労もしただろ?でも、君は今後またマジパティとして戦わなくても、大成するよ…アタシが保証する。」
そう言いながら勇者モンブランは、一悟の頭を優しく撫でる。だが、偉大なる女勇者の身体は段々と透明になっていく…スイーツ界の巫女達の力に限界が来たのである。
「生きるんだ…お前達勇者が孤独で戦う理由なんて、最初からなかったんだから…」
そう言うと、偉大なる女勇者はふわっと宙を舞い、空の彼方へ消えていった。勇者達は甲冑から私服姿に戻ると、一悟と明日香と共に女僧侶が運転するステップワゴンに乗り込み、みんなが待っているカフェ「ルーヴル」へと戻って行った。
オルタンスは光のティーカップを使用した反動で昏睡状態に陥り、「巣鴨織江」として彩聖会瀬戌病院に搬送された。3日後に目が覚めた彼女は、子供達と再会し、退院後は子供達と一緒に暮らすことにして、オルタンス自身は雪斗の母の紹介で瀬戌市役所で働くことになった。
メルバ大統領は人間界にいる精霊達と共に、革命の影響で大破した転移の祠の修繕をする事になり、修繕が終わるまでの間、彼は「芽室正和」という名の氷見家の庭師として居候する事にした。
ブラックビターの幹部がアジトにしていた廃デパートは更地になり、瀬戌市の再開発事業の一環として、この場所は公園として整備される事が決定した。
混沌の依り代だった千葉元教諭は、精神鑑定の結果、責任能力がないとして罪に問われることはなくなったが、人生の大半を混沌の依り代として生きて来た代償は彼には大きすぎたようで、彩聖会瀬戌病院の精神科に入院後、本人の希望で神奈川県内の病院に転院する事が決まった。
………
マジパティと勇者達による革命から3か月後…
「ミランダ女王からの連絡で、シュガトピアは共和制の国として再建されることになった。転移の祠が直った今、私はフルーティアの大統領としてその再建の手伝いをせねばならぬ。」
転移の祠が修繕され、大統領と精霊達は一悟達の方を向いた。
「元気でな…叔父さん…」
「あぁ…オルタンスと仲良くやってくれ。お前の孫を見る前に帰ってしまうのは、残念ではあるが…」
オルタンスは市役所の仕事で来ることができなかったものの、前日に父親に別れの挨拶をしていたようで、大統領は娘と孫の元気な様子に安心している。
そして、勇者シュトーレンには新しい命が宿っている事が発覚し、ブランシュ卿の見解では8月の終わりごろに生まれる予定となっている。
グラッセとボネは革命の3日後、魔界から直接強制送還され、現在は魔界でお互いの両親、そして子供達と平穏に暮らしているようだ。
精霊達と一悟達はお互い泣きそうになるが、笑顔のままパートナー精霊とあいさつを交わす。
「一悟…もうすっかり俺を越えやがって…みるくの事を大切にな?」
「うっせぇ!お前もラテを大事にしろよな?」
革命後、一悟の身長はミルフィーユだった時よりも伸び、今は大勇者と殆ど変わらない大きさとなってしまった。そんなココアの真横で、ラテの父親であるオーレは不服そうな顔をする。
「みるく、立派なパティシエールになってね?スイーツ界に帰っても、みるくの事応援してるから♪」
「ありがと…ラテ、元気でね?」
ラテとみるくはお互い微笑み合う。そんな娘の笑顔に、ラテの母のハニーは「やれやれ」と言わんばかりの表情だ。
「雪斗…ユキとの再会、応援してますから!!!」
「ありがとう…ガトーも元気でな?」
「玉菜…また会えたら…その時は…」
「その時は、私の手作りシュークリームをご馳走してあげるわ!私、最近うまく作れるようになったのよ♪」
ショコラ兄妹も、雪斗も、玉菜も涙目ではあるが、それぞれ握手を交わすと、全員ニッと笑った。
ここなとセイロン、友菓とミント、ネロとラムネ、トロールとアイシングもお互い別れの挨拶を交わし、モカも…
「明日香…ウェディングドレス姿を見られないのは残念ですが、どうかお幸せに…」
「ありがとう…モカ…私、あなたと出会えて…本当に嬉しかった…」
その瞬間、明日香は目じりから大粒の涙をこぼしてしまい、それを見た一悟達も思わず泣きそうになるが…
「明日香…門出に涙は禁物よ?」
女勇者に窘められた明日香は、再び笑顔に戻る。
「またね、みんな!!!スイーツ界に帰っても、元気で仲良く過ごすのよ!!!!」
精霊達と大統領、一悟達と3人の勇者と勇者のタマゴ…みんなで大きく手を振り、精霊達と大統領は転移の祠の力でスイーツ界へと帰って行った。精霊達と大統領の姿が見えなくなった刹那、全員の目から涙がこぼれ始め、特に明日香を窘めた女勇者は父親に縋り付き声を上げずに号泣した。
「これから母親になるのに…これじゃ、先が思いやられるな…」
「勇者になっても、ママになろうって状態でも…泣き虫は相変わらずなんだから…泣くのは、明日香の結婚式の時にしなよ?」
勇者のタマゴがそう言うと、今度は全員がどっと笑いだし、マリアは姉に「うるさい」と言わんばかりに小突かれる。
一悟達の笑い声は、勇者とマジパティ達が守ってきた瀬戌の青空の下で、とてもよく響き渡った―
まるで、平穏な日々を象徴するかの如く。
瓦礫を背中に起き上がった千葉元教諭は、辺りを見渡す。彼の元へ、1人の童顔刑事が近づいた。
「兄さん…」
「ひで…お?英雄なのか?ここは一体…」
これまでの記憶をなくしたのか、千葉元教諭は戸惑いを隠せない。一悟の父は、まるで別人のような兄の変わりように感情をぐっと押し殺しつつ、警察手帳を掲げる。
「埼玉県瀬戌市だよ…兄さん…」
「埼玉県?瀬戌市?ここは神奈川県茅ケ崎市じゃ…」
刑事は首を横に振る。千葉元教諭は場所がわからなくなってしまったのだ。
「そ…そうだ!!!先生、黒保根先生が通り魔に襲われて…」
「黒保根正見は、搬送先の病院で死亡が確認された…1989年1月7日…昭和の終わりと共に…」
成長した弟の言葉に、千葉元教諭の表情は瞬く間に愕然とする。
「なく…なった?それじゃあ、今は昭和何年の何月何日なんだ!!!!!」
「2023年…令和5年12月21日…もうあれから34年が経とうとしている…あとは署で、ゆっくり話を聞こう…冬空の下は寒すぎる…」
その瞬間、千葉元教諭は言葉にならないほどの声を上げて泣き叫んだ。そんな彼らを一悟と明日香、そして5人の勇者が見つめる。
「無理もないさ…長い間、混沌の依り代として生きて来たんだ。」
「混沌の依り代でなくなった今…記憶だけが依り代となる前の時間に戻ってしまったのね。」
「つまり…お母さんと出会った事も…私やお母さん達に酷い仕打ちをした事も…あの人は何もかも全て忘れてしまったのね…」
怒りの感情と呆れた感情が入り混じったかのような表情と声色で呟く明日香がそう言うと、クラフティは黙って肩を寄せ、そっと耳打ちする。
「たとえあの男が忘れても、これから幸せな人生を築こう…例え、その傷が完全に癒えなくても…」
クラフティの言葉に、明日香は黙って頷く。
「コレで、長い悪夢は終わったんだ…カルマン、お前もやればできるじゃないか!心配して、一時的に甦ったってのに…」
偉大なる女勇者の言葉に、勇者達は笑った。そして、彼女は子孫たちに言葉を贈る…
「カルマン…これからは、あんたがシュヴァリエ家…いいえ、首藤家の当主になりなさい。それから、ニコラス!アタシもあんたがマジパティに手を出した事は、許していない…だけど、絶対に明日香の手を離すんじゃない。約束しな!!!明日香もだよ!」
祖母の辛辣な言葉に、勇者クラフティは顔を引きつらせつつ、明日香をぎゅっと抱きしめる。
「それから、セーラ…あんたは殆どアタシに似ちゃったね…色々と苦労したかもしれないけど、アタシにとって、あんたのような母性溢れる勇者が生まれた事が一番の誇りだよ。その母性を忘れず、アタシが苦労した分、たくさんの幸せを得なさい…」
偉大なる女勇者からの言葉に、女勇者は泣きながらもその笑顔を崩そうとはしなかった。そして…
「マリア…あんたは人間界で勇者として覚醒したけど、好き勝手に勇者としての力を使い続けるんじゃないよ。守りたい者のために、その力はあるんだからね…」
「はーい…お姉ちゃんには優しい事言っておいて…」
そう言いながら、勇者のタマゴは両頬をフグのように膨らませる。
「それから、千葉一悟…だったね?マジパティとして戦ってきて、色々と苦労もしただろ?でも、君は今後またマジパティとして戦わなくても、大成するよ…アタシが保証する。」
そう言いながら勇者モンブランは、一悟の頭を優しく撫でる。だが、偉大なる女勇者の身体は段々と透明になっていく…スイーツ界の巫女達の力に限界が来たのである。
「生きるんだ…お前達勇者が孤独で戦う理由なんて、最初からなかったんだから…」
そう言うと、偉大なる女勇者はふわっと宙を舞い、空の彼方へ消えていった。勇者達は甲冑から私服姿に戻ると、一悟と明日香と共に女僧侶が運転するステップワゴンに乗り込み、みんなが待っているカフェ「ルーヴル」へと戻って行った。
オルタンスは光のティーカップを使用した反動で昏睡状態に陥り、「巣鴨織江」として彩聖会瀬戌病院に搬送された。3日後に目が覚めた彼女は、子供達と再会し、退院後は子供達と一緒に暮らすことにして、オルタンス自身は雪斗の母の紹介で瀬戌市役所で働くことになった。
メルバ大統領は人間界にいる精霊達と共に、革命の影響で大破した転移の祠の修繕をする事になり、修繕が終わるまでの間、彼は「芽室正和」という名の氷見家の庭師として居候する事にした。
ブラックビターの幹部がアジトにしていた廃デパートは更地になり、瀬戌市の再開発事業の一環として、この場所は公園として整備される事が決定した。
混沌の依り代だった千葉元教諭は、精神鑑定の結果、責任能力がないとして罪に問われることはなくなったが、人生の大半を混沌の依り代として生きて来た代償は彼には大きすぎたようで、彩聖会瀬戌病院の精神科に入院後、本人の希望で神奈川県内の病院に転院する事が決まった。
………
マジパティと勇者達による革命から3か月後…
「ミランダ女王からの連絡で、シュガトピアは共和制の国として再建されることになった。転移の祠が直った今、私はフルーティアの大統領としてその再建の手伝いをせねばならぬ。」
転移の祠が修繕され、大統領と精霊達は一悟達の方を向いた。
「元気でな…叔父さん…」
「あぁ…オルタンスと仲良くやってくれ。お前の孫を見る前に帰ってしまうのは、残念ではあるが…」
オルタンスは市役所の仕事で来ることができなかったものの、前日に父親に別れの挨拶をしていたようで、大統領は娘と孫の元気な様子に安心している。
そして、勇者シュトーレンには新しい命が宿っている事が発覚し、ブランシュ卿の見解では8月の終わりごろに生まれる予定となっている。
グラッセとボネは革命の3日後、魔界から直接強制送還され、現在は魔界でお互いの両親、そして子供達と平穏に暮らしているようだ。
精霊達と一悟達はお互い泣きそうになるが、笑顔のままパートナー精霊とあいさつを交わす。
「一悟…もうすっかり俺を越えやがって…みるくの事を大切にな?」
「うっせぇ!お前もラテを大事にしろよな?」
革命後、一悟の身長はミルフィーユだった時よりも伸び、今は大勇者と殆ど変わらない大きさとなってしまった。そんなココアの真横で、ラテの父親であるオーレは不服そうな顔をする。
「みるく、立派なパティシエールになってね?スイーツ界に帰っても、みるくの事応援してるから♪」
「ありがと…ラテ、元気でね?」
ラテとみるくはお互い微笑み合う。そんな娘の笑顔に、ラテの母のハニーは「やれやれ」と言わんばかりの表情だ。
「雪斗…ユキとの再会、応援してますから!!!」
「ありがとう…ガトーも元気でな?」
「玉菜…また会えたら…その時は…」
「その時は、私の手作りシュークリームをご馳走してあげるわ!私、最近うまく作れるようになったのよ♪」
ショコラ兄妹も、雪斗も、玉菜も涙目ではあるが、それぞれ握手を交わすと、全員ニッと笑った。
ここなとセイロン、友菓とミント、ネロとラムネ、トロールとアイシングもお互い別れの挨拶を交わし、モカも…
「明日香…ウェディングドレス姿を見られないのは残念ですが、どうかお幸せに…」
「ありがとう…モカ…私、あなたと出会えて…本当に嬉しかった…」
その瞬間、明日香は目じりから大粒の涙をこぼしてしまい、それを見た一悟達も思わず泣きそうになるが…
「明日香…門出に涙は禁物よ?」
女勇者に窘められた明日香は、再び笑顔に戻る。
「またね、みんな!!!スイーツ界に帰っても、元気で仲良く過ごすのよ!!!!」
精霊達と大統領、一悟達と3人の勇者と勇者のタマゴ…みんなで大きく手を振り、精霊達と大統領は転移の祠の力でスイーツ界へと帰って行った。精霊達と大統領の姿が見えなくなった刹那、全員の目から涙がこぼれ始め、特に明日香を窘めた女勇者は父親に縋り付き声を上げずに号泣した。
「これから母親になるのに…これじゃ、先が思いやられるな…」
「勇者になっても、ママになろうって状態でも…泣き虫は相変わらずなんだから…泣くのは、明日香の結婚式の時にしなよ?」
勇者のタマゴがそう言うと、今度は全員がどっと笑いだし、マリアは姉に「うるさい」と言わんばかりに小突かれる。
一悟達の笑い声は、勇者とマジパティ達が守ってきた瀬戌の青空の下で、とてもよく響き渡った―
まるで、平穏な日々を象徴するかの如く。
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