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激甘革命編
第47話「衝撃の事実!幹部ベイクの媒体」⑦
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ココアとラテの「夫婦の契り」から一夜が明け、ココアは無事、ホワイトチョコを生成する事ができた。その様子に、一悟とみるくは安心し、2人はココアとラテを連れ、大賢者、玉菜と共に僧侶が運転するミニバンでカフェへ向かった。
勇者モンブランのラングドシャは完成し、勇者シュトーレンとマリアと玉菜は、無事に元の姿に戻る事が出来た。
「はぁ…やっと家に帰れるぅ…」
「ありがとう、ココア…やっとあなたも、本気を出せたわね?」
女勇者の言葉に人間の姿のココアが照れ臭そうにラテの手を握ると、大急ぎで住居スペースの階段を駆け上がる音が響き渡った。
「バンッ!!!!!」
リビングのドアが開き、勇者クラフティが息を切らせながら入ってきた。彼の背後には明日香もいる。
「大変だ…雪斗と瑞希が…警察に…」
「英雄おじさん…一悟のお父さんも一緒だったから、恐らく…ブラックビターの事かもしれないんだけど…」
その言葉に、リビングにいる者達全員の背筋が凍り付いた。
………
「刑事はん…指名手配犯は、ブラックビターの幹部でしたわ。」
千葉英雄刑事の前に現れた女性は、童顔刑事にジップロックに入れた結婚指輪を証拠品として手渡し、そう話した。息子が敵対している組織の1人に指名手配犯…どうにも信じられなかったが、千葉刑事はそこに行方不明の兄と娘がいる事を信じて、彼女の話を聞くことにした。そのためには、瑞希と雪斗が必要だった。
ブラックビターのアジトとなっている廃デパートの近くにパトカーを止めると、パトカーから弓道着姿の雪斗が降りる。
「アレが、ブラックビターのアジトとなっています。」
「そうか…雪斗君、今川麦…いや、ベイクは凶器を持っているかもしれない。どうか無事で戻って来てくれ…」
「はい…」
雪斗は頷き、パトカーから離れ、廃デパートの陸上駐車場を進む。
「なぁ…ユキ…」
雪斗は不意にユキに声をかけた。
「どした?」
「約束してくれ…僕があの男に勝てたら、その時は、僕にお前の意中の相手を教えて欲しい。」
その言葉に、ユキはフッと微笑み…
「いいよ…でも、ビックリしないでよね?」
ユキの言葉に、雪斗はフッと微笑み、廃デパートに向かって叫んだ。
「出て来い、ベイク!僕が相手だっ!!!」
その叫びを聞いたのか、廃デパートから黒い鎧の男が現れた。
「麗しき少年かと思えば…私は貴様のような男に用はない!!!」
「貴様が何度も忘れようとも、僕は決して忘れはしないっ!!!!!」
その叫びと共に、雪斗が放った矢は、ベイクの兜に直撃し、兜が真っ二つに割れた。
「その、内面が下衆にまみれた面構えだけは…」
割れた兜から現れたのは、黒髪の青年で、目元は雪斗とよく似ている。そして、雪斗はブレイブスプーンを構える。石化していたブレイブスプーンは元の姿に戻っており、それはまさしく、勇者シュトーレンの状態異常が回復したという証であった。
「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!!!」
そう叫んだ雪斗は、ソルベの姿に変身しながらベイクの日本刀を次々と回避していく。それは周囲から、日本舞踊を踊っているように感じた。
「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!今日が貴様の悪事の最後だ!ベイク…いや、今川麦!!!!!」
勇者モンブランのラングドシャは完成し、勇者シュトーレンとマリアと玉菜は、無事に元の姿に戻る事が出来た。
「はぁ…やっと家に帰れるぅ…」
「ありがとう、ココア…やっとあなたも、本気を出せたわね?」
女勇者の言葉に人間の姿のココアが照れ臭そうにラテの手を握ると、大急ぎで住居スペースの階段を駆け上がる音が響き渡った。
「バンッ!!!!!」
リビングのドアが開き、勇者クラフティが息を切らせながら入ってきた。彼の背後には明日香もいる。
「大変だ…雪斗と瑞希が…警察に…」
「英雄おじさん…一悟のお父さんも一緒だったから、恐らく…ブラックビターの事かもしれないんだけど…」
その言葉に、リビングにいる者達全員の背筋が凍り付いた。
………
「刑事はん…指名手配犯は、ブラックビターの幹部でしたわ。」
千葉英雄刑事の前に現れた女性は、童顔刑事にジップロックに入れた結婚指輪を証拠品として手渡し、そう話した。息子が敵対している組織の1人に指名手配犯…どうにも信じられなかったが、千葉刑事はそこに行方不明の兄と娘がいる事を信じて、彼女の話を聞くことにした。そのためには、瑞希と雪斗が必要だった。
ブラックビターのアジトとなっている廃デパートの近くにパトカーを止めると、パトカーから弓道着姿の雪斗が降りる。
「アレが、ブラックビターのアジトとなっています。」
「そうか…雪斗君、今川麦…いや、ベイクは凶器を持っているかもしれない。どうか無事で戻って来てくれ…」
「はい…」
雪斗は頷き、パトカーから離れ、廃デパートの陸上駐車場を進む。
「なぁ…ユキ…」
雪斗は不意にユキに声をかけた。
「どした?」
「約束してくれ…僕があの男に勝てたら、その時は、僕にお前の意中の相手を教えて欲しい。」
その言葉に、ユキはフッと微笑み…
「いいよ…でも、ビックリしないでよね?」
ユキの言葉に、雪斗はフッと微笑み、廃デパートに向かって叫んだ。
「出て来い、ベイク!僕が相手だっ!!!」
その叫びを聞いたのか、廃デパートから黒い鎧の男が現れた。
「麗しき少年かと思えば…私は貴様のような男に用はない!!!」
「貴様が何度も忘れようとも、僕は決して忘れはしないっ!!!!!」
その叫びと共に、雪斗が放った矢は、ベイクの兜に直撃し、兜が真っ二つに割れた。
「その、内面が下衆にまみれた面構えだけは…」
割れた兜から現れたのは、黒髪の青年で、目元は雪斗とよく似ている。そして、雪斗はブレイブスプーンを構える。石化していたブレイブスプーンは元の姿に戻っており、それはまさしく、勇者シュトーレンの状態異常が回復したという証であった。
「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!!!」
そう叫んだ雪斗は、ソルベの姿に変身しながらベイクの日本刀を次々と回避していく。それは周囲から、日本舞踊を踊っているように感じた。
「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!今日が貴様の悪事の最後だ!ベイク…いや、今川麦!!!!!」
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