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激甘革命編
第45話「ワガママ王女登場!勇者親子、破綻の危機…」①
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埼玉県の県庁所在地であるおおみや市は東に瀬戌市と新居須市、西に稀沙良市、ふじみ野市、富士見市、志木市の4市、北に上尾市、伊奈町、蓮田市の2市1町、南は戸田市、蕨市、川口市の3市に囲まれている。そんなおおみや市の中心駅であるおおみや駅のコンコースに、赤茶色とカスタード色の襟に、ベージュのセーラーカラージャケット、赤茶色とカスタード色のプリーツスカート姿の女子高生が仁王立ちをしている。ミルクティーのようなさらさらロングヘアーを頭頂部で2つにまとめ、ラベンダーのような色をした瞳の彼女の隣には、スーツケースが1つ…その制服姿はまさしく聖エトワール学院大学附属高等学校の制服で、右手には「交換留学の手引き」と書かれた冊子を持っている事から、彼女はどうやら交換留学先へ向かうようだ。
「やっと居場所を突き止めたわよ…キョーコ!!!今すぐあなたの職場に乗り込んでやるわ!」
少女はそう叫ぶと、スーツケースを引きながら桃舞鉄道の乗り場へと走り出した。
………
「それで、今日からネロと涼也は聖エトワール学院に向かうのね?」
「はい!聖エトワール学院とサン・ジェルマン学園の学校法人は違うんですけど、共に同じ米花グループが設立したので、その縁で毎年この時期に、学年ごとに2人の代表を選んで、交換留学をする事になってるんです。」
新型病原菌の件で一時期中止していた時期もあったが、去年は無事開催し、その交換留学で去年、玉菜も聖エトワール学院に留学したのである。
「あれはいい刺激になりましたわー…それに、去年はあそこの理事長の娘が、いちごんを追いかけるゆっきーを見て、びっくりするような事を中等部でやってくれたそうじゃん!」
去年の事を懐かしむ玉菜と隣で、みるくは顔全体を真っ赤に染め上げる。それを見つめるシュトーレンの方は体調がすぐれないのか、珍しく私服姿で昼間のリビングにいる。
「今から、1年C組の氷見雪斗を捕まえた人には…期末テストを免除する権利を与えまーーーーーーーーーーーす!!!!!」
他校の理事長の娘の鶴の一声で雪斗からの難を逃れた一悟は、これ以上巻き込まれぬよう教室の掃除用具入れに逃げ込んだのである。そんな事も露知らず、教室の掃除を終えたみるくが掃除用具入れを開けると…
「バンッ!!!」
なんと、みるくも掃除用具入れに入るハメになってしまったのだった。教職員達から雪斗達が大目玉を食らうまでの間、息苦しいながらも2人は狭い掃除用具入れの中黙って過ごし、拡声器から教師の怒号が混じるお説教が響き渡る中、2人はひっそりと気づかれぬよう下校を始めたのは言うまでもない。
「ホント、去年と比べりゃゆっきーも丸くなったモンよ。最近ユキちゃんの件で苦戦してるっぽいけどさ…」
玉菜の言葉に、周囲はしんみりとする。カオスから生み出されたユキ自身の運命と、ユキ自身の本当の想いとの板挟み…雪斗自身は後者にまったく気づいてはいないも同然だが、前と違う態度には戸惑っているようだ。
「気づけよ…バカゆっきー…このたまにゃんが御膳立てしてやんのに…」
『まなちゃんも人の事言えないけどなー…』
肘を立てながらジト目で窓の外を見つめる玉菜を見て、みるくはそう思った。どうやら玉菜は、瑞希の感情に未だに気づいていない模様…
「やっと居場所を突き止めたわよ…キョーコ!!!今すぐあなたの職場に乗り込んでやるわ!」
少女はそう叫ぶと、スーツケースを引きながら桃舞鉄道の乗り場へと走り出した。
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「それで、今日からネロと涼也は聖エトワール学院に向かうのね?」
「はい!聖エトワール学院とサン・ジェルマン学園の学校法人は違うんですけど、共に同じ米花グループが設立したので、その縁で毎年この時期に、学年ごとに2人の代表を選んで、交換留学をする事になってるんです。」
新型病原菌の件で一時期中止していた時期もあったが、去年は無事開催し、その交換留学で去年、玉菜も聖エトワール学院に留学したのである。
「あれはいい刺激になりましたわー…それに、去年はあそこの理事長の娘が、いちごんを追いかけるゆっきーを見て、びっくりするような事を中等部でやってくれたそうじゃん!」
去年の事を懐かしむ玉菜と隣で、みるくは顔全体を真っ赤に染め上げる。それを見つめるシュトーレンの方は体調がすぐれないのか、珍しく私服姿で昼間のリビングにいる。
「今から、1年C組の氷見雪斗を捕まえた人には…期末テストを免除する権利を与えまーーーーーーーーーーーす!!!!!」
他校の理事長の娘の鶴の一声で雪斗からの難を逃れた一悟は、これ以上巻き込まれぬよう教室の掃除用具入れに逃げ込んだのである。そんな事も露知らず、教室の掃除を終えたみるくが掃除用具入れを開けると…
「バンッ!!!」
なんと、みるくも掃除用具入れに入るハメになってしまったのだった。教職員達から雪斗達が大目玉を食らうまでの間、息苦しいながらも2人は狭い掃除用具入れの中黙って過ごし、拡声器から教師の怒号が混じるお説教が響き渡る中、2人はひっそりと気づかれぬよう下校を始めたのは言うまでもない。
「ホント、去年と比べりゃゆっきーも丸くなったモンよ。最近ユキちゃんの件で苦戦してるっぽいけどさ…」
玉菜の言葉に、周囲はしんみりとする。カオスから生み出されたユキ自身の運命と、ユキ自身の本当の想いとの板挟み…雪斗自身は後者にまったく気づいてはいないも同然だが、前と違う態度には戸惑っているようだ。
「気づけよ…バカゆっきー…このたまにゃんが御膳立てしてやんのに…」
『まなちゃんも人の事言えないけどなー…』
肘を立てながらジト目で窓の外を見つめる玉菜を見て、みるくはそう思った。どうやら玉菜は、瑞希の感情に未だに気づいていない模様…
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