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レインボーポット編
第30話「いざ、茅ケ崎!ミルフィーユよ、立ち上がれ!!!」④
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話は20分前に遡る。一悟達は、いとこ同士の近況を交えつつ、祖父の家から南東にある紗山中学校まで歩いていた。飼育委員を務めるいすみが、職員室に飼育小屋の鍵を返すのを忘れてしまったためだ。今回の買い物は大荷物になるため、涼也は瀬戌市に引っ越す際、祖父の家に置いていった自分の自転車を押している。
「そう言えば、瀬戌市でスイーツの怪物と戦う子達が出て来てるって…ホント?」
「えっ…」
突然のほなみの質問に、一悟はたじろいでしまった。
「お姉ちゃんもあたしも、まころんのチャンネルの大ファンだったもん。炎上騒動のあと、謝罪配信して以来更新してないけど…まころん、どうしちゃったの?」
「まころん」と聞いて、一悟は更に言葉を詰まらせる。
まころんことマカロンの正体は、5年前に玉菜の姉・白石甘音がブラックビターのアジトに産み捨てた男の赤ちゃん…謝罪配信後に発覚した甘音の不倫騒動の際、媒体である赤ん坊の姿に戻り、現在も彩聖会瀬戌病院に預けられている。引き取り先は未だに見つかっていない…
「まころん…いや、漆山さんは親が再婚してヨーロッパに引っ越したんだ。マジパティが現地で現れたら…また、ライブ配信するんじゃねぇかな?」
本当の事が言いづらい一悟をフォローしつつ、涼也が答える。
「おぉっ!それなら、その頃にはお姉ちゃん…鵠沼に合格してるといいね?」
「いすみ…プレッシャーかけないでよ…有馬さんがゴリラのせいで入れなかったトコなんだから…」
妹にそう言いながら、ほなみはため息をつく。鵠沼高等学校は茅ケ崎市の隣・藤沢市にある県立高校で、神奈川県ではトップクラスの難関高校だ。有馬もかつては鵠沼高校を目指していたが、涼也の父親から「理不尽で尚且つ一方的な逆恨み」ともとれる言動で当時の担任から内申点を下げられた挙句、鵠沼高校に怪文書を送られ、泣く泣く進学をあきらめたのだった。
「でも、神奈川県の学校全体から門前払い食らっている今なら大丈夫だよ!先生達から信用されてるお姉ちゃんなら大丈夫♪」
「そうそう…いすみの言う通…」
「「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」」
正門をくぐりながら、ほなみを勇気づけようとする一悟のセリフを遮るかの如く、中学校のグラウンドから悲鳴が響き渡る。一悟達は大急ぎでグラウンドへ走ると、そこには巨大なマンゴープリンのカオスイーツと、鎧に身を包んだ青年幹部・ベイクの姿…グラウンド内ではサッカー部とテニス部、陸上部が練習中だったようで、部員達が顧問の先生達の指示の下、グラウンドから離れ始めている。
「…?どうした、ほなみ…」
涼也がほなみに目を向けると、ほなみの表情は一気に青ざめる。
「ば…化け…もの…」
ほなみが呟いた刹那、涼也は8年前に明日香に連れてこられたほなみの姿を思い出した。放心状態で、何を話しかけてもうわごとのように「お姉さんと妖精さんが化け物に襲われた」としか呟かなかった。あの時は明日香に諭され、ほなみは元気を取り戻したが…今、この場に明日香はいない…
「お姉ちゃん、どうしたの?」
いすみがほなみに声をかけるが、今のほなみに妹の声が聞こえない…いや、聞き取れないほどに取り乱しているのが正しいのかもしれない。
「こ…来ないでっ!!!化け物っ!!!!!お姉さんが…妖精さんが…いや…いやあああああああああああああああっ!!!!!」
取り乱すほなみの姿に、一悟はブレイブスプーンを構え、変身できそうな場所を探そうとするが…
「一悟、あんた1人で逃げるつもり?」
いすみは一悟の腕をぐっと掴む。いすみも一悟と同じく運動神経が高く、特に握力は本気を出せば片手でリンゴを握りつぶせるほど強い。今のいすみには、一悟の行動は「化け物から逃げる」ようにしか見えない。
「意気地なし!!!あたしだって逃げたいけど、ここはお姉ちゃんが生徒会長を務める学校よ!ここで逃げたら、生徒会長の妹の名がすたるわ!!!」
「…?これは…」
その時、涼也は明日香のブレイブスプーンから、サザンクロスビーチの方角に向かってピンクの光が放たれていることに気づいた。
「ほなみ…立てるか?」
涼也はほなみに手を差し伸べ、彼女を自転車の荷台に座らせる。
「これはお守りだ。今はお前が持ってろ…」
そう言いながら、涼也はほなみに明日香のブレイブスプーンを握らせる。
「いすみ、俺はほなみを安全な場所へ連れてく!一悟、迷ってるヒマなんてないだろ?あとで俺も一緒にお小言受けてやるからさ…今、カオスイーツと戦えるの…お前だけ!!!時間稼ぎは任せたっ!!!!!」
「えっ…それって…」
一悟が言いかける前に、涼也は荷台にほなみを乗せたまま猛スピードで中学校の正門を飛び出したのだった。今も一悟を睨むいすみが気がかりになってしまうが、涼也の言葉をかみしめた一悟はブレイブスプーンを空高く掲げ…
「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!!!」
「ぎゃんっ!!!」
一悟がピンクの光に包まれた刹那、いすみは一悟から強制的に引き離され、尻もちをついてしまう。
「う…うそ…」
童顔低身長の男子中学生がみるみるうちに、まころんの「Our Tube」チャンネルの配信で見てきたピンク色のポニーテールの長身少女へと姿を変えていく…その様子に、いすみはただ茫然とするだけだった。
「ピンクのマジパティ・ミルフィーユ!!!禍々しい混沌のスイーツ!勇者の力で木端微塵にしてやるぜ☆彡」
「一悟が…み…み…み…ミルフィーユだったの!!!???」
いすみの驚きの声を聞いてないフリをしつつ、一悟はマンゴープリンのカオスイーツにキックを決めるが、弾力のあるカオスイーツにはキックの威力は吸収され、はじき返されてしまう。
「フン…相変わらずの単細胞…ビスコッティを追いかけにこんな忌々しい磯の香りのする場所まで来たが、やっぱりマジパティと勇者と女と海は気に食わん!!!マンゴープリンカオスイーツ、マジパティと学校を潰してしまえ!!!!!」
幹部の言葉に反応するかのように、カオスイーツは両目を赤く光らせ、ミルフィーユに襲い掛かろうとするが…
「お姉ちゃんの大切な学校に、何てことすんのよーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
「ドカッ…」
いすみの叫び声と共に、走高跳びのバーがカオスイーツの足元に直撃し、カオスイーツはまるで仰向けにされた亀のようにジタバタを始めた。
「こ…こーゆー時は、足を狙うのが最適でしょっ!!!試合では反則扱いだけど、カオスイーツ相手に反則もクソもないじゃないっ!!!!!」
彼女の一言には一理ある。
「お姉ちゃんは、この学校が大好きなの…だから、あたしはこの学校をカオスイーツから守りたい!ミルフィーユ、あたしも一緒に戦わせてっ!!!!!」
「カオスイーツとの戦いは遊びではない」…ミルフィーユはいすみにそう言おうとした刹那、カオスイーツは突然2体、4体、8体…と分裂し、1024体に分裂したところで、円陣を積み上げるかのようにミルフィーユといすみを取り囲み、二人を完全に包囲したところで、再び1体のカオスイーツに戻ってしまい、いすみは走高跳びのバーから手を放してしまう。
「カラン…」
カオスイーツの中は液体で、ミルフィーユはまるで水中の中を泳いでいるような感覚だ。ミルフィーユは何とかしていすみに手を伸ばそうとするが、いすみに手が届かない。
『くそっ…いすみを巻き込みたくなかったのに…』
脳裏に浮かぶのは後悔ばかり…ほなみを自転車で安全な場所へと連れていく涼也…ミルフィーユである事を知ったうえで、一悟を親として支える両親と祖父…今も瀬戌市にいるのか分からないが、一悟と共に戦う仲間たちと勇者様…その中でも、彼女は一悟にとっては最もかけがえのない存在…そして…
「一悟…諦めないで!!!諦めたらぶっぶーだからね!!!!!」
カオスに捕まっている明日香の声が響く…
今、明日香はどうしているのだろうか…
いつか、明日香と一緒に戦いたい…
だからこそ、その「いつか」を「今すぐ」に変えたい…
『俺は…あすちゃんと一緒に戦いてぇ…だから、絶対に…諦めねぇっ!!!!!』
「そう言えば、瀬戌市でスイーツの怪物と戦う子達が出て来てるって…ホント?」
「えっ…」
突然のほなみの質問に、一悟はたじろいでしまった。
「お姉ちゃんもあたしも、まころんのチャンネルの大ファンだったもん。炎上騒動のあと、謝罪配信して以来更新してないけど…まころん、どうしちゃったの?」
「まころん」と聞いて、一悟は更に言葉を詰まらせる。
まころんことマカロンの正体は、5年前に玉菜の姉・白石甘音がブラックビターのアジトに産み捨てた男の赤ちゃん…謝罪配信後に発覚した甘音の不倫騒動の際、媒体である赤ん坊の姿に戻り、現在も彩聖会瀬戌病院に預けられている。引き取り先は未だに見つかっていない…
「まころん…いや、漆山さんは親が再婚してヨーロッパに引っ越したんだ。マジパティが現地で現れたら…また、ライブ配信するんじゃねぇかな?」
本当の事が言いづらい一悟をフォローしつつ、涼也が答える。
「おぉっ!それなら、その頃にはお姉ちゃん…鵠沼に合格してるといいね?」
「いすみ…プレッシャーかけないでよ…有馬さんがゴリラのせいで入れなかったトコなんだから…」
妹にそう言いながら、ほなみはため息をつく。鵠沼高等学校は茅ケ崎市の隣・藤沢市にある県立高校で、神奈川県ではトップクラスの難関高校だ。有馬もかつては鵠沼高校を目指していたが、涼也の父親から「理不尽で尚且つ一方的な逆恨み」ともとれる言動で当時の担任から内申点を下げられた挙句、鵠沼高校に怪文書を送られ、泣く泣く進学をあきらめたのだった。
「でも、神奈川県の学校全体から門前払い食らっている今なら大丈夫だよ!先生達から信用されてるお姉ちゃんなら大丈夫♪」
「そうそう…いすみの言う通…」
「「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」」
正門をくぐりながら、ほなみを勇気づけようとする一悟のセリフを遮るかの如く、中学校のグラウンドから悲鳴が響き渡る。一悟達は大急ぎでグラウンドへ走ると、そこには巨大なマンゴープリンのカオスイーツと、鎧に身を包んだ青年幹部・ベイクの姿…グラウンド内ではサッカー部とテニス部、陸上部が練習中だったようで、部員達が顧問の先生達の指示の下、グラウンドから離れ始めている。
「…?どうした、ほなみ…」
涼也がほなみに目を向けると、ほなみの表情は一気に青ざめる。
「ば…化け…もの…」
ほなみが呟いた刹那、涼也は8年前に明日香に連れてこられたほなみの姿を思い出した。放心状態で、何を話しかけてもうわごとのように「お姉さんと妖精さんが化け物に襲われた」としか呟かなかった。あの時は明日香に諭され、ほなみは元気を取り戻したが…今、この場に明日香はいない…
「お姉ちゃん、どうしたの?」
いすみがほなみに声をかけるが、今のほなみに妹の声が聞こえない…いや、聞き取れないほどに取り乱しているのが正しいのかもしれない。
「こ…来ないでっ!!!化け物っ!!!!!お姉さんが…妖精さんが…いや…いやあああああああああああああああっ!!!!!」
取り乱すほなみの姿に、一悟はブレイブスプーンを構え、変身できそうな場所を探そうとするが…
「一悟、あんた1人で逃げるつもり?」
いすみは一悟の腕をぐっと掴む。いすみも一悟と同じく運動神経が高く、特に握力は本気を出せば片手でリンゴを握りつぶせるほど強い。今のいすみには、一悟の行動は「化け物から逃げる」ようにしか見えない。
「意気地なし!!!あたしだって逃げたいけど、ここはお姉ちゃんが生徒会長を務める学校よ!ここで逃げたら、生徒会長の妹の名がすたるわ!!!」
「…?これは…」
その時、涼也は明日香のブレイブスプーンから、サザンクロスビーチの方角に向かってピンクの光が放たれていることに気づいた。
「ほなみ…立てるか?」
涼也はほなみに手を差し伸べ、彼女を自転車の荷台に座らせる。
「これはお守りだ。今はお前が持ってろ…」
そう言いながら、涼也はほなみに明日香のブレイブスプーンを握らせる。
「いすみ、俺はほなみを安全な場所へ連れてく!一悟、迷ってるヒマなんてないだろ?あとで俺も一緒にお小言受けてやるからさ…今、カオスイーツと戦えるの…お前だけ!!!時間稼ぎは任せたっ!!!!!」
「えっ…それって…」
一悟が言いかける前に、涼也は荷台にほなみを乗せたまま猛スピードで中学校の正門を飛び出したのだった。今も一悟を睨むいすみが気がかりになってしまうが、涼也の言葉をかみしめた一悟はブレイブスプーンを空高く掲げ…
「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!!!」
「ぎゃんっ!!!」
一悟がピンクの光に包まれた刹那、いすみは一悟から強制的に引き離され、尻もちをついてしまう。
「う…うそ…」
童顔低身長の男子中学生がみるみるうちに、まころんの「Our Tube」チャンネルの配信で見てきたピンク色のポニーテールの長身少女へと姿を変えていく…その様子に、いすみはただ茫然とするだけだった。
「ピンクのマジパティ・ミルフィーユ!!!禍々しい混沌のスイーツ!勇者の力で木端微塵にしてやるぜ☆彡」
「一悟が…み…み…み…ミルフィーユだったの!!!???」
いすみの驚きの声を聞いてないフリをしつつ、一悟はマンゴープリンのカオスイーツにキックを決めるが、弾力のあるカオスイーツにはキックの威力は吸収され、はじき返されてしまう。
「フン…相変わらずの単細胞…ビスコッティを追いかけにこんな忌々しい磯の香りのする場所まで来たが、やっぱりマジパティと勇者と女と海は気に食わん!!!マンゴープリンカオスイーツ、マジパティと学校を潰してしまえ!!!!!」
幹部の言葉に反応するかのように、カオスイーツは両目を赤く光らせ、ミルフィーユに襲い掛かろうとするが…
「お姉ちゃんの大切な学校に、何てことすんのよーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
「ドカッ…」
いすみの叫び声と共に、走高跳びのバーがカオスイーツの足元に直撃し、カオスイーツはまるで仰向けにされた亀のようにジタバタを始めた。
「こ…こーゆー時は、足を狙うのが最適でしょっ!!!試合では反則扱いだけど、カオスイーツ相手に反則もクソもないじゃないっ!!!!!」
彼女の一言には一理ある。
「お姉ちゃんは、この学校が大好きなの…だから、あたしはこの学校をカオスイーツから守りたい!ミルフィーユ、あたしも一緒に戦わせてっ!!!!!」
「カオスイーツとの戦いは遊びではない」…ミルフィーユはいすみにそう言おうとした刹那、カオスイーツは突然2体、4体、8体…と分裂し、1024体に分裂したところで、円陣を積み上げるかのようにミルフィーユといすみを取り囲み、二人を完全に包囲したところで、再び1体のカオスイーツに戻ってしまい、いすみは走高跳びのバーから手を放してしまう。
「カラン…」
カオスイーツの中は液体で、ミルフィーユはまるで水中の中を泳いでいるような感覚だ。ミルフィーユは何とかしていすみに手を伸ばそうとするが、いすみに手が届かない。
『くそっ…いすみを巻き込みたくなかったのに…』
脳裏に浮かぶのは後悔ばかり…ほなみを自転車で安全な場所へと連れていく涼也…ミルフィーユである事を知ったうえで、一悟を親として支える両親と祖父…今も瀬戌市にいるのか分からないが、一悟と共に戦う仲間たちと勇者様…その中でも、彼女は一悟にとっては最もかけがえのない存在…そして…
「一悟…諦めないで!!!諦めたらぶっぶーだからね!!!!!」
カオスに捕まっている明日香の声が響く…
今、明日香はどうしているのだろうか…
いつか、明日香と一緒に戦いたい…
だからこそ、その「いつか」を「今すぐ」に変えたい…
『俺は…あすちゃんと一緒に戦いてぇ…だから、絶対に…諦めねぇっ!!!!!』
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