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勇者クラフティ編
第27話「ミルフィーユ、活動休止!?一悟とイナバと雪斗の追試対策」②
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ほぼ同時刻の氷見家…現在、一悟は雪斗からあるものを見せられている。
「ダークミルフィーユが去った場所に、このメガネが落ちていたんだ。」
赤い楕円形のアンダーリムタイプのメガネ…一悟にはかすかにだが、見覚えがある。
「あすちゃん、こーゆーメガネかけてたんだよなぁ…元々視力弱くってさぁ…本人はコンタクトにしたがっていたけど。」
「だったら、どうしてコンタクトにしなかったんだ?」
雪斗の思いがけない一言で、一悟は思わずテーブルに両手をついて立ち上がる。
「俺の伯父さん、コンタクトで授業受けようとした委員長を、竹刀でぶっ叩いて、コンタクト踏みつぶしたの…忘れたのか?」
今でも思い浮かぶ、千葉先生の体育の授業での行為…最初の授業で雪斗が真っ先に足を叩かれた事は、2人にとって忘れる事はないだろう。自分自身にとって気に入らない服装や態度はすぐに竹刀で叩いたり、小突いた事も何度もある。
「それに、みるくは短距離走のタイムが遅かっただけで…このご時世でよく教師を続けられるよな…」
「授業内容はよくても、生徒や他の職員に対しての言動は最悪だもんな。保健室の盗聴や、隣人だったムッシュ・エクレールの部屋を覗いてたし…そりゃ、涼ちゃんも反発するわ!」
先日の父の日に至っては、連絡もなく訪問した事からグラタンの出来栄えなど、文句が一つ、二つ…挙句の果てには、涼也と一悟の父に「お前は文句を言うためだけに子供つくったのか!!!」…と、ブチキレられるという始末…その結果、来年の涼也は実の父親に料理を振舞わない事になったのだった。
千葉先生の話で盛り上がる一悟と雪斗。共に追試対策プリントを広げてはいるが、お互い千葉先生の話題で何もプリントには何も解答やメモは書かれていない。
「あの…2人とも…盛り上がってる所、恐縮なんですが…」
そう言いながら、お皿に寝そべる精霊の少年は、追試対策プリントを指さし…
「今日はあくまで、追試の勉強で一悟が来ているんですよ!!!千葉先生の話に来たんじゃありませんっ!!!!!」
ガトーがそう言うと、雪斗の右手は雪斗の意思関係なくエンジェルスプーンを握り、それを左腕のブレイブレットにかざしてしまった。その瞬間、雪斗の姿はユキに変わり、服装も藍色の男物の浴衣姿からシャーリングたっぷりの白と水色のトップス、デニムのスカートに白いレギンス姿に変わる。それと同時に、ユキの頭からはアホ毛がぴょこんと飛び出す。
「どのみち先生だって、せっかくの夏休みを補習で割きたくないんだから、まずはプリントの対策問題解かないと…」
そう言いながら、ユキはプリントの問題を解きはじめる。
「昨日はあれから一切出てこなかったのに、立ち直り早っ!!!」
「僕だって、マルチメディア部を守りたいもんっ!!!雪斗の意識の中で、真っ白なプリントばっかり見るのなんてイヤっ!!!!!」
ユキの怒鳴り散らすような声に驚いた一悟は、慌てて自分の目の前にあるプリントの問題を解きはじめる。
「えぇーと…この問題は…」
「まずはYを消してXを求めて…」
序盤の数学の問題は、一悟にとっては前途多難である。
………
翌朝、涼也は一悟の母と共に彩聖会瀬戌病院へとやってきた。母親が入院している病院に行くのはこれまでに何回かはあったが、瀬戌市に引っ越してきてからは初めてだった。
「本当なら早めに連れて来るつもりだったけど、おじいちゃんが「父親の異常っぷりに気づくまでは、涼也を連れて来るな」って言われててね…紅子さん、江利花です。ご無沙汰しております。」
一悟の母がそう言いながら病室のドアをノックすると、看護師がドアを開ける。そこには涼也と似たような顔立ちの40代の女性が病室のベッドに腰かけていた。」
「涼ちゃん…ますます男らしくなったわね…」
そう言いながら息子を見つめる涼也の母は、涼也の前でにっこりと微笑む。今日はどことなく機嫌がいいようだ。
「紅子さん、最近明るくなりましたね。」
「えぇ…散歩のたびに、中庭で明日香とすれ違うようになりまして…あの子、いなくなった時と変わらぬ顔立ちで…」
涼也の母の言葉に、一悟の母は看護師に病室を出るように伝える。看護師が病室をあとにすると、涼也の母は娘が先月の半ばから中庭に現れる事を話し始める。娘は散歩の時間帯になると、大木の陰からひょっこり現れ、母親の前でにっこりと微笑み、楽しそうに最近の事を話してくる…それは、失踪前では一切考えられない光景であった。
「母さん…母さんは、姉さんの事に気づいていたのか?」
息子の言葉に、涼也の母は黙って頷く。
「明日香はね…あの姿でいられたのが本当に嬉しかったのよ。あの人の前では着られない可愛い服を着て、自分が一番やりたいことをやって、恋をして…私は、明日香が幸せならマジパティであろうが、犯罪者以外ならそれでよかったのよ。」
「それを…お義兄さんは、自分の歪んだ価値観で明日香ちゃんを縛り付けていたんですね。」
義弟の嫁の言葉に、涼也の母は黙って頷いた。
「退院の日も決まったし、お義父さんとの話し合いも済ませた。明日香が勇者を選んだように、私も…子供たちが幸せになることを選ぶ!!!」
母親の決意に満ちた瞳…それは涼也にとって、あの男に対する最大級の反抗となるのは間違いないだろう。
一方、カフェ「ルーヴル」の方では住居スペースで一悟、雪斗、グラッセの3人が悶絶している。
「だらしねっぺよ。こんな問題、解けんワケねーべ!(だらしないわね。こんな問題、解けないワケないでしょ!)」
「連立方程式…?なにそれ…美味しいの?」
「って、グラッセが解いてるの…中2の問題だぜ?しかも、俺が昨日ユキに教えられながら解いた奴…」
マルチメディア部の存続がかかっている2人は、昨日の深夜まで雪斗の部屋で勉強をしていたが、グラッセはどこ吹く風…補習の勉強を全くと言っていいほどやっていなかったのだった。それを見かねたトロールは、昨日の時点でもらってきた中等部2年の補修対策プリントをグラッセにやらせているのである。
「グラッセ、少しは2人を見習っだらいいべ!(グラッセ、少しは2人を見習いなさい!)」
そう言いながら、トロールは淡々と補習対策プリントを解き進める。
「それに…グラッセが追試不合格だったら、いちごんも連帯責任って形で…」
雪斗の言葉に、一悟の表情は曇る。
「俺まで夏休みの間、マジパティとして戦えなくなるんですけどー…」
「ふぁうぅ~…」
一悟はふと、カフェにやって来て早々にガレットから言われた言葉を思い出す。
「一悟と雪斗が追試不合格だったら、マルチメディア部は廃部になるワケだろ?それなら、グラッセ!お前が追試不合格だったら、一悟とお前はミルフィーユ同士の連帯責任ってことで、夏休みの間はミルフィーユに変身して戦うのは禁止な?」
泣きべそをかきながらプリントの問題を解くグラッセの真横で、トロールはもくもくと中等部の追試対策プリントの問題を埋めていく。そんなトロールは、「本当は高等部に編入した方がよかったのではないのか」という程の学力で、みるくの兄が通っているW大学の入試問題集の過去問もさらっとこなしてしまったのである。
「雪斗…おめ、相変わらずごじゃっぺな英文の翻訳するなぁ…この英文はこの順番で訳すのが簡単だぁ。(雪斗…お前さん、相変わらずでたらめな英文の翻訳するわね…この英文はこの順番で訳した方が簡単よ。)」
トロールに指摘された雪斗は、間違えた英語の問題を慌てて読み直し、トロールに言われた順番で翻訳すると…
「そうか…こう訳せばよかったのか!!!なんだよ、ムッシュ・エクレールの奴…訳し方くらい…」
「って、お前はいっつも英語の授業中、寝てるんだろーがっ!!!」
そう言いながら、一悟は雪斗の頬を引っ張る。
「でも、最近はイビキなんてかいてなんか…」
「その代わり、寝てて消しゴム…床に落としてるよな?酷い時には、俺の背中に消しゴム入ってくるし…」
その苦言に、雪斗は苦笑いを浮かべる。今日のカフェは、一悟と雪斗は追試対策勉強優先のため、2人の代わりにネロと玉菜がホールに入っている。
「ダークミルフィーユが去った場所に、このメガネが落ちていたんだ。」
赤い楕円形のアンダーリムタイプのメガネ…一悟にはかすかにだが、見覚えがある。
「あすちゃん、こーゆーメガネかけてたんだよなぁ…元々視力弱くってさぁ…本人はコンタクトにしたがっていたけど。」
「だったら、どうしてコンタクトにしなかったんだ?」
雪斗の思いがけない一言で、一悟は思わずテーブルに両手をついて立ち上がる。
「俺の伯父さん、コンタクトで授業受けようとした委員長を、竹刀でぶっ叩いて、コンタクト踏みつぶしたの…忘れたのか?」
今でも思い浮かぶ、千葉先生の体育の授業での行為…最初の授業で雪斗が真っ先に足を叩かれた事は、2人にとって忘れる事はないだろう。自分自身にとって気に入らない服装や態度はすぐに竹刀で叩いたり、小突いた事も何度もある。
「それに、みるくは短距離走のタイムが遅かっただけで…このご時世でよく教師を続けられるよな…」
「授業内容はよくても、生徒や他の職員に対しての言動は最悪だもんな。保健室の盗聴や、隣人だったムッシュ・エクレールの部屋を覗いてたし…そりゃ、涼ちゃんも反発するわ!」
先日の父の日に至っては、連絡もなく訪問した事からグラタンの出来栄えなど、文句が一つ、二つ…挙句の果てには、涼也と一悟の父に「お前は文句を言うためだけに子供つくったのか!!!」…と、ブチキレられるという始末…その結果、来年の涼也は実の父親に料理を振舞わない事になったのだった。
千葉先生の話で盛り上がる一悟と雪斗。共に追試対策プリントを広げてはいるが、お互い千葉先生の話題で何もプリントには何も解答やメモは書かれていない。
「あの…2人とも…盛り上がってる所、恐縮なんですが…」
そう言いながら、お皿に寝そべる精霊の少年は、追試対策プリントを指さし…
「今日はあくまで、追試の勉強で一悟が来ているんですよ!!!千葉先生の話に来たんじゃありませんっ!!!!!」
ガトーがそう言うと、雪斗の右手は雪斗の意思関係なくエンジェルスプーンを握り、それを左腕のブレイブレットにかざしてしまった。その瞬間、雪斗の姿はユキに変わり、服装も藍色の男物の浴衣姿からシャーリングたっぷりの白と水色のトップス、デニムのスカートに白いレギンス姿に変わる。それと同時に、ユキの頭からはアホ毛がぴょこんと飛び出す。
「どのみち先生だって、せっかくの夏休みを補習で割きたくないんだから、まずはプリントの対策問題解かないと…」
そう言いながら、ユキはプリントの問題を解きはじめる。
「昨日はあれから一切出てこなかったのに、立ち直り早っ!!!」
「僕だって、マルチメディア部を守りたいもんっ!!!雪斗の意識の中で、真っ白なプリントばっかり見るのなんてイヤっ!!!!!」
ユキの怒鳴り散らすような声に驚いた一悟は、慌てて自分の目の前にあるプリントの問題を解きはじめる。
「えぇーと…この問題は…」
「まずはYを消してXを求めて…」
序盤の数学の問題は、一悟にとっては前途多難である。
………
翌朝、涼也は一悟の母と共に彩聖会瀬戌病院へとやってきた。母親が入院している病院に行くのはこれまでに何回かはあったが、瀬戌市に引っ越してきてからは初めてだった。
「本当なら早めに連れて来るつもりだったけど、おじいちゃんが「父親の異常っぷりに気づくまでは、涼也を連れて来るな」って言われててね…紅子さん、江利花です。ご無沙汰しております。」
一悟の母がそう言いながら病室のドアをノックすると、看護師がドアを開ける。そこには涼也と似たような顔立ちの40代の女性が病室のベッドに腰かけていた。」
「涼ちゃん…ますます男らしくなったわね…」
そう言いながら息子を見つめる涼也の母は、涼也の前でにっこりと微笑む。今日はどことなく機嫌がいいようだ。
「紅子さん、最近明るくなりましたね。」
「えぇ…散歩のたびに、中庭で明日香とすれ違うようになりまして…あの子、いなくなった時と変わらぬ顔立ちで…」
涼也の母の言葉に、一悟の母は看護師に病室を出るように伝える。看護師が病室をあとにすると、涼也の母は娘が先月の半ばから中庭に現れる事を話し始める。娘は散歩の時間帯になると、大木の陰からひょっこり現れ、母親の前でにっこりと微笑み、楽しそうに最近の事を話してくる…それは、失踪前では一切考えられない光景であった。
「母さん…母さんは、姉さんの事に気づいていたのか?」
息子の言葉に、涼也の母は黙って頷く。
「明日香はね…あの姿でいられたのが本当に嬉しかったのよ。あの人の前では着られない可愛い服を着て、自分が一番やりたいことをやって、恋をして…私は、明日香が幸せならマジパティであろうが、犯罪者以外ならそれでよかったのよ。」
「それを…お義兄さんは、自分の歪んだ価値観で明日香ちゃんを縛り付けていたんですね。」
義弟の嫁の言葉に、涼也の母は黙って頷いた。
「退院の日も決まったし、お義父さんとの話し合いも済ませた。明日香が勇者を選んだように、私も…子供たちが幸せになることを選ぶ!!!」
母親の決意に満ちた瞳…それは涼也にとって、あの男に対する最大級の反抗となるのは間違いないだろう。
一方、カフェ「ルーヴル」の方では住居スペースで一悟、雪斗、グラッセの3人が悶絶している。
「だらしねっぺよ。こんな問題、解けんワケねーべ!(だらしないわね。こんな問題、解けないワケないでしょ!)」
「連立方程式…?なにそれ…美味しいの?」
「って、グラッセが解いてるの…中2の問題だぜ?しかも、俺が昨日ユキに教えられながら解いた奴…」
マルチメディア部の存続がかかっている2人は、昨日の深夜まで雪斗の部屋で勉強をしていたが、グラッセはどこ吹く風…補習の勉強を全くと言っていいほどやっていなかったのだった。それを見かねたトロールは、昨日の時点でもらってきた中等部2年の補修対策プリントをグラッセにやらせているのである。
「グラッセ、少しは2人を見習っだらいいべ!(グラッセ、少しは2人を見習いなさい!)」
そう言いながら、トロールは淡々と補習対策プリントを解き進める。
「それに…グラッセが追試不合格だったら、いちごんも連帯責任って形で…」
雪斗の言葉に、一悟の表情は曇る。
「俺まで夏休みの間、マジパティとして戦えなくなるんですけどー…」
「ふぁうぅ~…」
一悟はふと、カフェにやって来て早々にガレットから言われた言葉を思い出す。
「一悟と雪斗が追試不合格だったら、マルチメディア部は廃部になるワケだろ?それなら、グラッセ!お前が追試不合格だったら、一悟とお前はミルフィーユ同士の連帯責任ってことで、夏休みの間はミルフィーユに変身して戦うのは禁止な?」
泣きべそをかきながらプリントの問題を解くグラッセの真横で、トロールはもくもくと中等部の追試対策プリントの問題を埋めていく。そんなトロールは、「本当は高等部に編入した方がよかったのではないのか」という程の学力で、みるくの兄が通っているW大学の入試問題集の過去問もさらっとこなしてしまったのである。
「雪斗…おめ、相変わらずごじゃっぺな英文の翻訳するなぁ…この英文はこの順番で訳すのが簡単だぁ。(雪斗…お前さん、相変わらずでたらめな英文の翻訳するわね…この英文はこの順番で訳した方が簡単よ。)」
トロールに指摘された雪斗は、間違えた英語の問題を慌てて読み直し、トロールに言われた順番で翻訳すると…
「そうか…こう訳せばよかったのか!!!なんだよ、ムッシュ・エクレールの奴…訳し方くらい…」
「って、お前はいっつも英語の授業中、寝てるんだろーがっ!!!」
そう言いながら、一悟は雪斗の頬を引っ張る。
「でも、最近はイビキなんてかいてなんか…」
「その代わり、寝てて消しゴム…床に落としてるよな?酷い時には、俺の背中に消しゴム入ってくるし…」
その苦言に、雪斗は苦笑いを浮かべる。今日のカフェは、一悟と雪斗は追試対策勉強優先のため、2人の代わりにネロと玉菜がホールに入っている。
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