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勇者クラフティ編
第18話「勇者様は女子高生!迫る体育教師の魔の手」⑦
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一方、シュトーレンは…
「ドンドンドンッ!!!!!」
遂に千葉先生にLL教室に逃げ込んだ事がバレてしまい、教室のドアをボネが魔界の姿で必死に抑え込む。
「ぐっ…しつけぇぞ…?このゴリラ…」
言葉にならない程の罵声を浴びせながら、ドアをけり続ける千葉先生…それは、勇者にとってカオスイーツよりも恐ろしい脅威と成り果てる。そんな状態の中…
「1番ピッチャー・カルマン投手…振りかぶって第一皿…」
教室のドアを叩く体育教師の背後から5m近く離れた場所から、突然ガレットの声がした。
「投げましたーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
少しの間を置いて、勇者の姿のガレットが体育教師に向けてパイ皿を投げつける。背後からの声に千葉先生は声のする方を振り向くと、彼の目の前に白いクリームを乗せたパイ皿が飛んできた。
「べしゃっ…」
顔面にパイ皿をぶつけられた体育教師は、LL教室のドアから離れ、クリームの刺激に悶絶しながら顔を覆う。
「作ろうと思えば作れるんだよな♪緊急事態だから、シェービングクリーム使ったけど…」
「勇者め…お前らさえいなけりゃ…娘は…明日香は…」
体育教師の言葉と同時に、LL教室の鍵が開き、扉が開くと同時に、そこから折り畳み式のパイプ椅子が体育教師目掛けて飛んでくる。
「ゴッ…」
「黙って聞いていれば…好き勝手な事ばかり…」
教室からパイプ椅子を構えたシュトーレンが出てくる。
「勇者を付け回して、娘さんが喜ぶとでも思った?たくさんの人たちを巻き込んで…」
彼女のセリフを遮るかの様に、高等部の教師達と共に一悟の父を含めた警察関係者が駆けつける。
「首藤!根小屋!2人とも無事か?」
「2人ともケガはないでーす。」
ボネは人間の姿になって教室から顔を出し、千葉先生の前には弟である一悟の父が現れる。
「兄さん…明日香ちゃんの失踪の真相を知るのは、構わない。でも…明日香ちゃんに集中しすぎて、妻である紅子さんや、息子の涼也くんの事を疎かにするのは、一家の大黒柱として最低な行為だ。あとは署で話を聞くから…もうこれ以上…関係のない人達巻き込むのはやめてくれ…」
実弟である一悟の父の言葉と共に、千葉先生の両手首には手錠がかけられ、そのまま高等部の敷地内に停められているパトカーの中へ連れて行かれ、そのまま瀬戌警察署へと連行された。ガレットは勇者の姿をコスプレと称し、難を逃れ、そのまま学園食堂へと戻った。
中等部、高等部共に3限目の授業以降は取りやめとなり、生徒達は早々と下校を促される。なお、食堂は今日だけ職員貸し切りの状態となり…
「どうしましょう…私の部屋…自宅謹慎だと、また…」
ガレットからカレーを受け取った下妻先生は、はぁ…とため息をつく。
「引っ越しは免れないわね…」
養護教諭の言葉に、英語教諭は愕然とするが…
「引っ越すと言っても…加害者であるアイツの方だけど?さては、下妻先生も引っ越したいのかしら?」
「引っ越したくないないない!!!築40年の木造だけど、住み心地最高だし!通勤時間も前よりは良心的だし…家賃もリーズナブル!!!こんな物件以外、考えられない…」
「住めば都」…下妻先生は木造のワンルームアパートを気に入っているようだ。
「ところで、「マリー」はどうしたんですか?」
「一悟達と一緒に帰って勉強中♪雪斗、高校の古文、割とできるみたいよ?」
その言葉に、仁賀保先生は「まぁっ!」と言わんばかりの表情で驚いた。
千葉先生の処分については、午前中の処分よりも重くなることは免れないだろう。なお、涼也に関しては一悟の父親の計らいで一悟と一緒に暮らすことになり、本人もそれでいいと満足しているようだ。
「ドンドンドンッ!!!!!」
遂に千葉先生にLL教室に逃げ込んだ事がバレてしまい、教室のドアをボネが魔界の姿で必死に抑え込む。
「ぐっ…しつけぇぞ…?このゴリラ…」
言葉にならない程の罵声を浴びせながら、ドアをけり続ける千葉先生…それは、勇者にとってカオスイーツよりも恐ろしい脅威と成り果てる。そんな状態の中…
「1番ピッチャー・カルマン投手…振りかぶって第一皿…」
教室のドアを叩く体育教師の背後から5m近く離れた場所から、突然ガレットの声がした。
「投げましたーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
少しの間を置いて、勇者の姿のガレットが体育教師に向けてパイ皿を投げつける。背後からの声に千葉先生は声のする方を振り向くと、彼の目の前に白いクリームを乗せたパイ皿が飛んできた。
「べしゃっ…」
顔面にパイ皿をぶつけられた体育教師は、LL教室のドアから離れ、クリームの刺激に悶絶しながら顔を覆う。
「作ろうと思えば作れるんだよな♪緊急事態だから、シェービングクリーム使ったけど…」
「勇者め…お前らさえいなけりゃ…娘は…明日香は…」
体育教師の言葉と同時に、LL教室の鍵が開き、扉が開くと同時に、そこから折り畳み式のパイプ椅子が体育教師目掛けて飛んでくる。
「ゴッ…」
「黙って聞いていれば…好き勝手な事ばかり…」
教室からパイプ椅子を構えたシュトーレンが出てくる。
「勇者を付け回して、娘さんが喜ぶとでも思った?たくさんの人たちを巻き込んで…」
彼女のセリフを遮るかの様に、高等部の教師達と共に一悟の父を含めた警察関係者が駆けつける。
「首藤!根小屋!2人とも無事か?」
「2人ともケガはないでーす。」
ボネは人間の姿になって教室から顔を出し、千葉先生の前には弟である一悟の父が現れる。
「兄さん…明日香ちゃんの失踪の真相を知るのは、構わない。でも…明日香ちゃんに集中しすぎて、妻である紅子さんや、息子の涼也くんの事を疎かにするのは、一家の大黒柱として最低な行為だ。あとは署で話を聞くから…もうこれ以上…関係のない人達巻き込むのはやめてくれ…」
実弟である一悟の父の言葉と共に、千葉先生の両手首には手錠がかけられ、そのまま高等部の敷地内に停められているパトカーの中へ連れて行かれ、そのまま瀬戌警察署へと連行された。ガレットは勇者の姿をコスプレと称し、難を逃れ、そのまま学園食堂へと戻った。
中等部、高等部共に3限目の授業以降は取りやめとなり、生徒達は早々と下校を促される。なお、食堂は今日だけ職員貸し切りの状態となり…
「どうしましょう…私の部屋…自宅謹慎だと、また…」
ガレットからカレーを受け取った下妻先生は、はぁ…とため息をつく。
「引っ越しは免れないわね…」
養護教諭の言葉に、英語教諭は愕然とするが…
「引っ越すと言っても…加害者であるアイツの方だけど?さては、下妻先生も引っ越したいのかしら?」
「引っ越したくないないない!!!築40年の木造だけど、住み心地最高だし!通勤時間も前よりは良心的だし…家賃もリーズナブル!!!こんな物件以外、考えられない…」
「住めば都」…下妻先生は木造のワンルームアパートを気に入っているようだ。
「ところで、「マリー」はどうしたんですか?」
「一悟達と一緒に帰って勉強中♪雪斗、高校の古文、割とできるみたいよ?」
その言葉に、仁賀保先生は「まぁっ!」と言わんばかりの表情で驚いた。
千葉先生の処分については、午前中の処分よりも重くなることは免れないだろう。なお、涼也に関しては一悟の父親の計らいで一悟と一緒に暮らすことになり、本人もそれでいいと満足しているようだ。
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