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勇者クラフティ編
第15話「攫われた勇者!傷だらけのライオン」②
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放課後になり、一悟は極真会館に向かうために下校し、雪斗はあずきと共に弓道練習場へ、そしてみるくはキョーコせかんどと共に、僧侶様が借りていた本を返却するため、正門側にある共同図書館にやって来た。この図書館も学園食堂と同じく、中等部と高等部の敷地の境界にある。サン・ジェルマン学園では唯一エレベーターを設置しているのも、実はこの図書館なのである。
「すみません、返却です。」
今日は丁度、一悟達のクラスメイトである中津ゆめが返却カウンターを担当しているようだ。
「みるちゃん…今日は先生と一緒なんですね。」
「今日は気になってるフランスのスイーツの本を借りたくて…」
「そうですか…最近、蔵書を傷つけられる事件が多いので、本に傷とかがついていた時は…」
「中津っ!!!!!」
中津ゆめのセリフを遮るかのように、高等部の図書委員の男子が罵る。蔵書を傷つけられる事件と関係があるようにもとれる…みるくはそう確信した。
みるくは料理関係の蔵書の多い区間で、お目当ての本を探す。目当ての本はすぐに見つかり、中身をパラパラとめくる。幸いにも、傷や落書きは見当たらないが…
「このスペイン料理の本…大きく×が…それに、この和菓子の方も…1ページ1ページに大きな平仮名で読めなくなってる!!!」
中津ゆめの言葉が、みるくの脳裏に引っかかる。そんな彼女の所に、下妻先生が合流する。彼の手には英語版の漫画本がある。
「みるく、中津の件で話がある。談話室に来たまえ。」
みるくは急いでキョーコせかんどと共に談話室へ入る。そこには、マカロンが既に談話室の椅子に腰を掛けていた。マカロンの手にはスマートフォンがあり、その画面は談話室で蔵書に落書きを施す3人の中等部の女子生徒達の姿が映し出されている。
「こいつら…知ってるか?」
「漆山が犯人を目撃したんだ。心当たりは…」
その時、みるくは不意に昇降口に飾られている音楽室のカラー写真の大判パネルを思い出す。マカロンの目撃写真の人物と一致している人物が、そのパネルの中にいるからだ。
「恐らくだけど…このうち2人は吹奏楽部の低音楽器パートの子達…だと思うの。昇降口に去年の吹奏楽部の西関東大会の時と、全国大会のパネルがあるでしょ?この写真の中に、去年のコンクールメンバーの1人と同じ子がいるの。」
「そういや、中津は去年のコンクールメンバー…そして、今年も…」
「それに、中津は低音楽器パートで、ユーフォニウム担当だ。今年のコンクールメンバーの件で、揉め事があったと見ていいだろう。」
下妻先生の言葉に、マカロンは目をキラッと光らせる。
「早速ぅ…拡散しちゃうぺろ☆彡」
「ちょっとぉ…それ、まころんが借りようとしてる本なんですけどー(ぷん)マヂで許せん!!!本にrkgkするなっ!拡散よろぴこ☆彡」
マカロンは目にもとまらぬスピードでシャベッターに書き込む。
「こーゆー時だけは、行動が速い…」
「だって、僕は中津が無理して部活続けているの、見てられねーんだよ!…だから、今日は中津の友達として協力してんの!!!アイツ…本当は吹奏楽でユーフォニウムを吹く以外にやりたいことがあったんだ…」
マカロンの終わり際の言葉には、みるくも少しばかり同意する。中津ゆめは元々合唱部に入部を希望していた。しかし、今回の素行の良くない上級生たちに目を付けられ、合唱部への入部届を捨てられた挙句、無理矢理吹奏楽部に入部させられていた…それを目の当たりにしているから、尚更だ。
「それに、今日の僕は休肝日ならぬ、休カオス日だもんねー♪たまには1人のJCとして学園生活送ったっていいでしょ~☆彡」
それもあるが、マカロンは修学旅行中3日連続でカオスイーツを生成してしまったため、カオスの力がほんのちょこっとしか残っていない。力を蓄えるためにも、マカロンには充電期間が必要のようだ。
「借りる筈の半分近くがラクガキされてました…はぁ…」
図書館を出た汀良瑞希こと、ティラミスはため息をつく。マカロンがシャベッターで拡散されたと同時に、シャベッター民が犯人の特定を進め、そのうち去年のコンクールメンバーの方は既に名前、住所、家族構成が晒されてしまっている。
「犯人の1人は「川原祐香」…私のクラスメイト…あとの2人は「鈴木金美」と「蛸島サオリ」でしょうね…どうして共同図書館の蔵書に…」
その時、ティラミスは渦中の3人が1人の図書委員の2年生を囲む姿を見つける。囲まれている2年生は、今にでも泣きそうだ。その瞬間、ティラミスは一瞬にして本来の姿に戻る。
「話が…見えました…」
「ドオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!」
大きな爆音と共に、弓道部の活動を終えた雪斗はあずきと共に爆音のする方向を探す。それと同時に、あずきはある存在に気づく。
「ユキ様、カオスイーツの気配がいたしますわ!!!」
その言葉に、雪斗は僧侶様のいる保健室へ向かう。
「ガラッ…」
「失礼します!!!」
そこには僧侶様、キョーコせかんどだけでなく、下妻先生、みるく、ラテも先ほどの爆音がカオスイーツのものである事に気づいたようだ。雪斗に気づくなり、みるくは雪斗と同時にブレイブスプーンを構える。ご丁寧にも、キョーコせかんどは保健室の扉とカーテンを閉める。
「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!」」
黄色と水色の光が2人を包み込み、みるくと雪斗はそれぞれ、金髪のふくよかな少女と、水色の髪のグラマラスな少女に変わる。背中合わせで手を繋ぎ、それぞれのカラーに合わせたコスチュームが光の粒子によって着せられる。一度足元までコスチュームが着せられると、今度はチョーカー、アームリング、手袋、イヤリングが付けられる。そして今度はくるりと向かい合い、向かい合うと同時にお互いの胸が重なり合う。みるくの髪は2本の触角が現れるなり、ツーサイドアップともみ上げが縦ロールにカールし、ツーサイドアップの結び目にオレンジ色のリボン、下ろした毛先を2束に分けるかのように、同じオレンジ色のリボンで括られる。雪斗の髪はワンサイドテールに結われる。腰のチェーンにエンジェルスプーンが装着されたと同時に瞳の色が変わり、変身が完了する。
「黄色のマジパティ・プディング!!!」
「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!」
ラテはプディングとソルベの空間を歪めながら、2人について行く…空間を歪められた2人は、他の人からは見えなくなるが、ドアを開けた痕跡と、誰かにぶつかった名残だけは残るので…
「何だ?突風か?」
そして、何故か開いている保健室のドア…千葉先生は日ごろから勇者の関係者として怪しんでいる保健室を覗くと…
「せんせー、熱っぽいから体温計かせー!」
「ワタクシ、弓道の練習で指を切りまして…」
「仁賀保先生…い…胃薬を…」
「はいはい、順番ですよー♪」
それはいたって、いつもの保健室の光景だった。
「あーら…千葉先生、ただいま満床ですので、順番お待ちいただくか、そのまま病院に行ってくださいねぇ?」
千葉先生に向かって話すキョーコせかんどの口調は、どことなーくとげとげしい。己の主が嫌っている相手だから尚更なのだろう。
プディングとソルベはカオスイーツのいる場所へ駆けつけると、そこにはフルーツサンドのカオスイーツとティラミスの姿…そして、カオスイーツの攻撃を受けたのか、3人の女子生徒がパンにはさまれ、サンドイッチになっていた。
「禍々しい混沌のスイーツ、勇者の知性でその頭を冷やしてみせる!!!!!」
「どうやら、ミルフィーユは不在のようですね。」
「えっ…極真会館って、ここから…」
「冗談じゃありませんっ!!!ここから片道で徒歩20分はかかりますっ!」
仮に合流できたとしても、今すぐには来られないようだ。
「では、ご説明いたします!!!今回のカオスイーツとなったのは、2年A組出席番号17番、中津ゆめ!!!」
ティラミスの言葉に、プディングは耳を疑った。
「ゆめちゃんっ!!?」
「実に哀れな生徒です…そこでサンドイッチにされた川原祐香、鈴木金美、蛸島サオリのアバズレ3人に、かねてから脅迫行為などの嫌がらせを受けていたらしく…負の感情をたくさん抱えていらしたようです。それに、3人が蔵書に落書きした事についても、かねてから彼女が庇っていたようです。カオスイーツ化して真っ先に3人に攻撃したのも、無理はないでしょう。」
ティラミスの言葉に、プディングとソルベは肩を震わせながら、それぞれプディングワンドとソルベアローを構える。
「すみません、返却です。」
今日は丁度、一悟達のクラスメイトである中津ゆめが返却カウンターを担当しているようだ。
「みるちゃん…今日は先生と一緒なんですね。」
「今日は気になってるフランスのスイーツの本を借りたくて…」
「そうですか…最近、蔵書を傷つけられる事件が多いので、本に傷とかがついていた時は…」
「中津っ!!!!!」
中津ゆめのセリフを遮るかのように、高等部の図書委員の男子が罵る。蔵書を傷つけられる事件と関係があるようにもとれる…みるくはそう確信した。
みるくは料理関係の蔵書の多い区間で、お目当ての本を探す。目当ての本はすぐに見つかり、中身をパラパラとめくる。幸いにも、傷や落書きは見当たらないが…
「このスペイン料理の本…大きく×が…それに、この和菓子の方も…1ページ1ページに大きな平仮名で読めなくなってる!!!」
中津ゆめの言葉が、みるくの脳裏に引っかかる。そんな彼女の所に、下妻先生が合流する。彼の手には英語版の漫画本がある。
「みるく、中津の件で話がある。談話室に来たまえ。」
みるくは急いでキョーコせかんどと共に談話室へ入る。そこには、マカロンが既に談話室の椅子に腰を掛けていた。マカロンの手にはスマートフォンがあり、その画面は談話室で蔵書に落書きを施す3人の中等部の女子生徒達の姿が映し出されている。
「こいつら…知ってるか?」
「漆山が犯人を目撃したんだ。心当たりは…」
その時、みるくは不意に昇降口に飾られている音楽室のカラー写真の大判パネルを思い出す。マカロンの目撃写真の人物と一致している人物が、そのパネルの中にいるからだ。
「恐らくだけど…このうち2人は吹奏楽部の低音楽器パートの子達…だと思うの。昇降口に去年の吹奏楽部の西関東大会の時と、全国大会のパネルがあるでしょ?この写真の中に、去年のコンクールメンバーの1人と同じ子がいるの。」
「そういや、中津は去年のコンクールメンバー…そして、今年も…」
「それに、中津は低音楽器パートで、ユーフォニウム担当だ。今年のコンクールメンバーの件で、揉め事があったと見ていいだろう。」
下妻先生の言葉に、マカロンは目をキラッと光らせる。
「早速ぅ…拡散しちゃうぺろ☆彡」
「ちょっとぉ…それ、まころんが借りようとしてる本なんですけどー(ぷん)マヂで許せん!!!本にrkgkするなっ!拡散よろぴこ☆彡」
マカロンは目にもとまらぬスピードでシャベッターに書き込む。
「こーゆー時だけは、行動が速い…」
「だって、僕は中津が無理して部活続けているの、見てられねーんだよ!…だから、今日は中津の友達として協力してんの!!!アイツ…本当は吹奏楽でユーフォニウムを吹く以外にやりたいことがあったんだ…」
マカロンの終わり際の言葉には、みるくも少しばかり同意する。中津ゆめは元々合唱部に入部を希望していた。しかし、今回の素行の良くない上級生たちに目を付けられ、合唱部への入部届を捨てられた挙句、無理矢理吹奏楽部に入部させられていた…それを目の当たりにしているから、尚更だ。
「それに、今日の僕は休肝日ならぬ、休カオス日だもんねー♪たまには1人のJCとして学園生活送ったっていいでしょ~☆彡」
それもあるが、マカロンは修学旅行中3日連続でカオスイーツを生成してしまったため、カオスの力がほんのちょこっとしか残っていない。力を蓄えるためにも、マカロンには充電期間が必要のようだ。
「借りる筈の半分近くがラクガキされてました…はぁ…」
図書館を出た汀良瑞希こと、ティラミスはため息をつく。マカロンがシャベッターで拡散されたと同時に、シャベッター民が犯人の特定を進め、そのうち去年のコンクールメンバーの方は既に名前、住所、家族構成が晒されてしまっている。
「犯人の1人は「川原祐香」…私のクラスメイト…あとの2人は「鈴木金美」と「蛸島サオリ」でしょうね…どうして共同図書館の蔵書に…」
その時、ティラミスは渦中の3人が1人の図書委員の2年生を囲む姿を見つける。囲まれている2年生は、今にでも泣きそうだ。その瞬間、ティラミスは一瞬にして本来の姿に戻る。
「話が…見えました…」
「ドオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!」
大きな爆音と共に、弓道部の活動を終えた雪斗はあずきと共に爆音のする方向を探す。それと同時に、あずきはある存在に気づく。
「ユキ様、カオスイーツの気配がいたしますわ!!!」
その言葉に、雪斗は僧侶様のいる保健室へ向かう。
「ガラッ…」
「失礼します!!!」
そこには僧侶様、キョーコせかんどだけでなく、下妻先生、みるく、ラテも先ほどの爆音がカオスイーツのものである事に気づいたようだ。雪斗に気づくなり、みるくは雪斗と同時にブレイブスプーンを構える。ご丁寧にも、キョーコせかんどは保健室の扉とカーテンを閉める。
「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!」」
黄色と水色の光が2人を包み込み、みるくと雪斗はそれぞれ、金髪のふくよかな少女と、水色の髪のグラマラスな少女に変わる。背中合わせで手を繋ぎ、それぞれのカラーに合わせたコスチュームが光の粒子によって着せられる。一度足元までコスチュームが着せられると、今度はチョーカー、アームリング、手袋、イヤリングが付けられる。そして今度はくるりと向かい合い、向かい合うと同時にお互いの胸が重なり合う。みるくの髪は2本の触角が現れるなり、ツーサイドアップともみ上げが縦ロールにカールし、ツーサイドアップの結び目にオレンジ色のリボン、下ろした毛先を2束に分けるかのように、同じオレンジ色のリボンで括られる。雪斗の髪はワンサイドテールに結われる。腰のチェーンにエンジェルスプーンが装着されたと同時に瞳の色が変わり、変身が完了する。
「黄色のマジパティ・プディング!!!」
「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!」
ラテはプディングとソルベの空間を歪めながら、2人について行く…空間を歪められた2人は、他の人からは見えなくなるが、ドアを開けた痕跡と、誰かにぶつかった名残だけは残るので…
「何だ?突風か?」
そして、何故か開いている保健室のドア…千葉先生は日ごろから勇者の関係者として怪しんでいる保健室を覗くと…
「せんせー、熱っぽいから体温計かせー!」
「ワタクシ、弓道の練習で指を切りまして…」
「仁賀保先生…い…胃薬を…」
「はいはい、順番ですよー♪」
それはいたって、いつもの保健室の光景だった。
「あーら…千葉先生、ただいま満床ですので、順番お待ちいただくか、そのまま病院に行ってくださいねぇ?」
千葉先生に向かって話すキョーコせかんどの口調は、どことなーくとげとげしい。己の主が嫌っている相手だから尚更なのだろう。
プディングとソルベはカオスイーツのいる場所へ駆けつけると、そこにはフルーツサンドのカオスイーツとティラミスの姿…そして、カオスイーツの攻撃を受けたのか、3人の女子生徒がパンにはさまれ、サンドイッチになっていた。
「禍々しい混沌のスイーツ、勇者の知性でその頭を冷やしてみせる!!!!!」
「どうやら、ミルフィーユは不在のようですね。」
「えっ…極真会館って、ここから…」
「冗談じゃありませんっ!!!ここから片道で徒歩20分はかかりますっ!」
仮に合流できたとしても、今すぐには来られないようだ。
「では、ご説明いたします!!!今回のカオスイーツとなったのは、2年A組出席番号17番、中津ゆめ!!!」
ティラミスの言葉に、プディングは耳を疑った。
「ゆめちゃんっ!!?」
「実に哀れな生徒です…そこでサンドイッチにされた川原祐香、鈴木金美、蛸島サオリのアバズレ3人に、かねてから脅迫行為などの嫌がらせを受けていたらしく…負の感情をたくさん抱えていらしたようです。それに、3人が蔵書に落書きした事についても、かねてから彼女が庇っていたようです。カオスイーツ化して真っ先に3人に攻撃したのも、無理はないでしょう。」
ティラミスの言葉に、プディングとソルベは肩を震わせながら、それぞれプディングワンドとソルベアローを構える。
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