激甘革命!マジパティ(分割版)

夜ノ森あかり

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勇者クラフティ編

第14話「大勇者様激白!!!先代マジパティ敗北の理由」⑤

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 ミルフィーユ達にもわからない上に、僧侶様の管轄外である昭和歌謡、サッカー、韓流ドラマのクイズが出題され続ける中、シュトーレン、ガレット、トルテの3人が合流する。

杏子きょうこちゃん、大丈夫か?カオスイーツが現れたって…」

「丁度良かった…このフランス語の問題、解ける?」

 突然の僧侶の一言に、シュトーレンは狐につままれたような顔をするが…

「コレは「JOUR」ね。」

 そう言いながら、勇者は4文字の英字を入力する。ここでグラッセがルーペを使い、プディングとミルフィーユが正解する。

「5年もフランスにいたんだから、この程度なら朝飯前よ!」



「次のうち、邦画ドラマを1人1つ選びなさい」



「また芸能…香水女…私に恨みでもあるのか?」

「待ってください!邦画ドラマなら、俺っちCHUTAYAのバイトで覚えたっス!!!」

 そう言いながら、トルテはソルベが入り込んだ筐体に正解の選択肢を示す。

「今、示した所を選択してくださいっス!」

 そして、全員が「OK」ボタンを押す。今度は正解のチャイムが鳴り響き、カオスイーツのダメージが可視化される。

「次は秋保あきう温泉のある県か…これは簡単♪宮城はここ♪」

「少女漫画なら、俺に任せなっ!!!」

 段々と筐体側でアシストする僧侶たちが解ける問題が出題されていくが…



「次のうち、読得よみうりヂャイアンツに所属していた外国人選手を全て選びなさい。」



「親父…確か、野球好きだよね?」

「野球は好きだけど、俺はカープしかわからないからヂャイアンツは無理ー!」

 全員が不正解をかまし、ミルフィーユ達の頭上にマシュマロがまた、暴言を吐きながら降ってきた。

「うっさい、バーーーーーカ!!!」

 ソルベだけならず、ミルフィーユもプディングも、降ってくるマシュマロに対してカンカンだ。

「おやおや…暴言に食って掛かるようじゃまだまだだねぇ…では、17問目だ。」

 今度はフランスの問題が出題され、シュトーレンが食って掛かるように3つの筐体に正解を打ち込む。

「花の都で修業していたアタシをナメないでちょうだい…」

 続いて幕末の問題が出題され、今度は時代劇にハマりつつあるグラッセが活躍し、次はトルテが過去のバイトの経験を生かした解答を導く。



「なかなかやるもんだね…だが、これで最後だ…」



「次の言葉を順に並べて、ジャイアントパンダの学名にしなさい」



「僧侶様、お願いします!!!」

「やっときた理系問だけど、パンダなんて管轄外よ!!!しかも、初めて見る問題だもの!!!!!」

「ライオンの学名なら自信満々で言えるのに…」

「これは…詰んだっス…」

「白浜は温泉とパンダが有名だけど、温泉に浸かっただけだしぃ~」

 筐体前でそんな騒ぎが勃発する中、突然ソルベのルーペ以外のアイテムが全部開かれ、本人の意思に反して一つの言葉を作り上げる。そして言葉が完成したと同時に、ソルベは白い拡声器で答えを叫ぶ。



「アイルロポダメラノレウカっ!!!!!」



 ソルベの言葉にミルフィーユとプディングは急いで解答する。



「くっ…このパターンは…」

 正解のチャイムと共に、ミルフィーユ達の力があふれ出す。

「コレで決めるぜ!!!!!」

 ミルフィーユが叫ぶと、3人はそれぞれの武器を出し、重ね合わせる。



「「「3つの心を1つに合わせて…」」」



 3人がそう叫んだ瞬間、3人の武器は光の粒子となり、それぞれのカラーに合わせた細身の剣・パティブレードに変わった。今回は成功したようだ。



「勇者の力を1つの剣に!!!ミルフィーユブレード!!!」

「勇者の愛を1つの剣に!!!プディングブレード!!!」

「勇者の知性を1つの剣に!!!ソルベブレード!!!」



 3人はそれぞれのパティブレードを構え、ピンク、黄色、水色の光をまといつつ、カオスイーツに飛び掛かる。



「「「マジパティ・トリニティ・ピュニシオン!!!!!」」」



 カオスイーツはピンクの光を纏ったミルフィーユにミルフィーユブレードで縦に斬られ、続いて黄色の光を纏ったプディングにプディングブレードで横に斬られる。そして、最後に水色の光を纏ったソルベによってソルベブレードで斬られた。

「「「アデュー♪」」」

 3人が同時にウインクすると、カオスイーツは光の粒子となり、魂は元の持ち主へ帰っていくが、その反動でゲームの世界が崩壊を始めてしまう。

「やはり、カオスイーツを浄化したことで、ゲーム自体に相当な負荷がかかったみたいね?このゲームの基盤自体、サポート終了済みの基盤だから…」

「マジっすか!?」

「エクレールのパソコンですら最新OSなのに!?」

 崩れ行くミルフィーユ達の足場を目の当たりにしたガレットは、無言で魔眼を放ち、ミルフィーユ達のゲームの世界から引きずり出す。







 一方、その頃…

「さぁ、頑張れ…私を楽しませてくれ…ディオサマブラック!!!貴様の活躍が、私の中間テストの採点作業を捗らせるのだぁぁぁぁっ!!!!!

 下妻しもつま先生はアパートの部屋で、最近ハマった競馬の放送を聞きながら、中間テストの採点をしていた。ご丁寧にも、左手には馬券が握りしめられている。

「ゴーーーーーーーーーーーール!!!2番のディオサマブラックと6番のシシノダイヤモンドが同時にゴールインいたしました!!!さぁ、写真判定の結果は…」

 写真判定の結果、下妻先生の購入した馬券は、瞬く間に紙切れと化した。







 ゲームの世界から戻って来たミルフィーユ達は、ギャラリーの目をかいくぐり、その場を離れる。そして、カオスイーツになっていたプレイヤーが座る筐体から白い煙が噴き出てきたのだった。

「それにしても、最後の問題…どうして僕の身体が勝手に動いたんだろう…雪斗ですらわからなかった奴なのに…」

 最終問題を不思議がるユキの言葉に、ネロが自分を指さす。

「あら…あなただったのね…」

「絶滅危惧種には、少し詳しいんだ。それにしても、あんなに難しい問題がうじゃうじゃ湧いているとは…クイズ、実に奥深い…」

 一悟達は再びショッピングモールへ戻り、今度はレストラン街へと入る。そして、ある焼肉バイキング店に到着すると、僧侶は店員に声をかける。



「10名で予約していた仁賀保にかほですけど…」

 店員はすぐさま席へと案内し、店内のシステムについて説明をする。

「今日は「聖奈せいな」の祝いの席よ!!!だから、私のおごり!しっかり食べなさいね?」

「そ、それって…つまり…」

「トルテ相手なら…いいって…元々…トルテと結婚させるつもりだったみたいで…」

 顔全体を真っ赤に染めながら、シュトーレンは答える。本人もトルテもよっぽど嬉しいようだ。

「だから、一悟も雪斗も…セーラには手を出すんじゃないぞ!!!まぁ…「セーラ」として、結婚前提って条件付きだけどさ。」

「そう…みんなもじゃんじゃん祝いなさい!!!」

「…って、自分が盛大に祝いたいだけじゃないっスかーーーーーーーーーーーー!!!!」

「言えてるー!「杏子」って、昔からそうだもの…」

 その言葉を聞いて、一悟は安堵の表情を浮かべる。やはり、勇者様は太陽のように笑う姿が彼女らしい…と、思ったからだ。
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