21 / 40
VOL21 「キケンな賭け」
しおりを挟む
ー転生のアメリカ編 VOL21ー
「キケンな賭け」
ラスベガス 1990年3月
グランドキャニオンから戻り、
ツアーで一緒になった高木君と
ラスベガス最後のルーレット勝負へと
向かう。
1時間ほどで17万円勝つ!!
5日間全勝だ。
高木君はすごく驚いていた。
またここのカジノでも
マネージャーに名前を書かされる。
うっしゃああああっ!
勝って終わりやあ!
もうゼッタイせーへんでっ!
夜、ふたりでハシエンダホテルで
ショーを観て、その後別れる。
バーで飲み、ここまで10日間余りの
旅をゆっくり振り返る。
何もかも初めての体験ばかりだ。
英会話もそんなにうまくない俺が
たったひとりでアメリカで
こんな素晴らしい充実した旅を
続けている。
なんてオモシロイんやろう!
なんて有意義なんやろう!
夜中過ぎに部屋に戻る。
朝早くに次の街ニューオーリンズに
向かう飛行機に乗るのだ。
荷物をまとめて出発の準備をする。
でも考えてみたら目覚まし時計を
持ってきていない。
あちゃあ、モーニングコールを
頼んでおくべきやったあ!
今から2時間くらい寝て
うまく起きれるはずがないよなあ。
うーーーーーーーん、
このまま起きておくしかないのか。
、、、、ということは.、、、、。
シャワーをアタマからかぶり、
眠気をさます。
これで負けたら悔いが残るぞ。
ゼッタイ勝つしかない!
着替えて今度こそ最後の勝負に向かう。
24時間営業とはいえ、さすがに
明け方のカジノはすいていた。
1台だけオープンしている
ルーレットの台には2人のプレイヤー
が4、5ドルずつ賭けている。
ディーラーは明らかにカッタルそうに
相手をしている。
俺はテーブルの脇で立ったまま
機会をうかがう。
赤黒勝負の短期決戦や。
同じ色が3回続いたら
その反対の色に賭ける。
ハズレたら掛け金を倍額にしてゆく
危険な作戦だ。
あんまりしたくはない。
10分ほどすると黒が3回続いた。
来たで、、、、。
ディーラーが白い玉をホイールに
沿わせて入れると、俺はボタン付きの
胸ポケットから100ドル札の束を
取り出し、赤のマークの上に
200ドルを現金で置く。
ディーラーがハッと目が覚めたような
表情になり、10mほど離れた
マネージャーに叫んで報告する。
「Two hundreds on Red!」
マネージャーは「何いぃ?」
という感じで銀ぶちメガネのツルを
ぐぐっと持ち上げて俺の方を
スルドい目つきで見る。
先客のプレイヤー達も驚いて
俺の方を向く。
だらけていたテーブルに緊張が走る。
ドクン、、、、ドクン、、、、。
ゆっくりとイスに座る。
もう後戻りはできないのだ。
(次回「あかつきの大勝負!」に続く)
「キケンな賭け」
ラスベガス 1990年3月
グランドキャニオンから戻り、
ツアーで一緒になった高木君と
ラスベガス最後のルーレット勝負へと
向かう。
1時間ほどで17万円勝つ!!
5日間全勝だ。
高木君はすごく驚いていた。
またここのカジノでも
マネージャーに名前を書かされる。
うっしゃああああっ!
勝って終わりやあ!
もうゼッタイせーへんでっ!
夜、ふたりでハシエンダホテルで
ショーを観て、その後別れる。
バーで飲み、ここまで10日間余りの
旅をゆっくり振り返る。
何もかも初めての体験ばかりだ。
英会話もそんなにうまくない俺が
たったひとりでアメリカで
こんな素晴らしい充実した旅を
続けている。
なんてオモシロイんやろう!
なんて有意義なんやろう!
夜中過ぎに部屋に戻る。
朝早くに次の街ニューオーリンズに
向かう飛行機に乗るのだ。
荷物をまとめて出発の準備をする。
でも考えてみたら目覚まし時計を
持ってきていない。
あちゃあ、モーニングコールを
頼んでおくべきやったあ!
今から2時間くらい寝て
うまく起きれるはずがないよなあ。
うーーーーーーーん、
このまま起きておくしかないのか。
、、、、ということは.、、、、。
シャワーをアタマからかぶり、
眠気をさます。
これで負けたら悔いが残るぞ。
ゼッタイ勝つしかない!
着替えて今度こそ最後の勝負に向かう。
24時間営業とはいえ、さすがに
明け方のカジノはすいていた。
1台だけオープンしている
ルーレットの台には2人のプレイヤー
が4、5ドルずつ賭けている。
ディーラーは明らかにカッタルそうに
相手をしている。
俺はテーブルの脇で立ったまま
機会をうかがう。
赤黒勝負の短期決戦や。
同じ色が3回続いたら
その反対の色に賭ける。
ハズレたら掛け金を倍額にしてゆく
危険な作戦だ。
あんまりしたくはない。
10分ほどすると黒が3回続いた。
来たで、、、、。
ディーラーが白い玉をホイールに
沿わせて入れると、俺はボタン付きの
胸ポケットから100ドル札の束を
取り出し、赤のマークの上に
200ドルを現金で置く。
ディーラーがハッと目が覚めたような
表情になり、10mほど離れた
マネージャーに叫んで報告する。
「Two hundreds on Red!」
マネージャーは「何いぃ?」
という感じで銀ぶちメガネのツルを
ぐぐっと持ち上げて俺の方を
スルドい目つきで見る。
先客のプレイヤー達も驚いて
俺の方を向く。
だらけていたテーブルに緊張が走る。
ドクン、、、、ドクン、、、、。
ゆっくりとイスに座る。
もう後戻りはできないのだ。
(次回「あかつきの大勝負!」に続く)
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる