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少女と獣の国.
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トレントの道案内のもと、レティは数日に渡って森を歩き回っていた。
レティの疲れが目に見えてくれば、トレント達は案内を止め、木の実が自身にできているトレントが揺らしてレティの手へ落とす。
日が暮れそうな時は水場の近くまで案内をして、それ以上の移動ができないように、トレント達は見守り続けていた。
レティが眠りについたら、魔物を近寄らせないが為に、痺れ草を嗅がせるように散蒔いていた。
そうして道案内をし続けた頃。
人が作ったであろう道が見られる場所まで移動を終えていた。
「トレントさん、ありがとう。 もうここからは私1人でも行けるから大丈夫だよ。」
伝えれば分かると教えられてからは頻繁に声を掛けていたレティは、別れをトレントに告げた。
トレントも分かっていたのか、レティが進もうと足を踏み出しても付いてくることはなかった。
トレントと別れてから道に出てきたレティは木々を背に、草原を正面にして、左右を見渡した。
右にはまだまだ道が続いていた。
左には道が続いているが、遠くに建物が多く見えていた。
道を確認し終えたレティは、トレント達の視線を背に左の道を進み出した。
レティの疲れが目に見えてくれば、トレント達は案内を止め、木の実が自身にできているトレントが揺らしてレティの手へ落とす。
日が暮れそうな時は水場の近くまで案内をして、それ以上の移動ができないように、トレント達は見守り続けていた。
レティが眠りについたら、魔物を近寄らせないが為に、痺れ草を嗅がせるように散蒔いていた。
そうして道案内をし続けた頃。
人が作ったであろう道が見られる場所まで移動を終えていた。
「トレントさん、ありがとう。 もうここからは私1人でも行けるから大丈夫だよ。」
伝えれば分かると教えられてからは頻繁に声を掛けていたレティは、別れをトレントに告げた。
トレントも分かっていたのか、レティが進もうと足を踏み出しても付いてくることはなかった。
トレントと別れてから道に出てきたレティは木々を背に、草原を正面にして、左右を見渡した。
右にはまだまだ道が続いていた。
左には道が続いているが、遠くに建物が多く見えていた。
道を確認し終えたレティは、トレント達の視線を背に左の道を進み出した。
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