11 / 27
第10話
しおりを挟む
ユメガッコーはその後、あたしが起きている昼間は活動を止めて、夜になってあたしが寝ると動きだすのを繰り返し、目的地に向かってちょっとずつ進んでいった。
エルドラはいくつかの島が点在している世界らしい。カマカマ先生が昼間の授業で教えてくれた。なんでも、前はちゃんと大陸もあったけど、ここ百年でちょっとずつ水没しているんだって。
ホバークラフトみたいに海を渡り、夜のうちに最寄りの島へ移動し、昼間はその島で授業。カマカマ先生は教鞭を執りつつ、学校の整備に毎日忙しい。
そうそう。かすみんとラミラミ先生も、あれからちょくちょくあたし達の邪魔をしに学校へ侵入してくるようになっていた。
そのたびに、あたし達と戦って追い返されるのが日課になっているんだけど。
何度追い返しても性懲りもなくやってくるんだから、すごい根性だと思う。あと、相当ヒマなんだろうね、あの二人。
そんなこんなで、常になにかしら問題が発生して忙しい毎日だけど。
みんなと一緒に旅をするのはなんだか楽しくって、時間はあっという間に過ぎていった。
たびが始まって五日が過ぎた、ある日のお昼過ぎ。
あたし達は浜辺の綺麗な島にやってきたので、休み時間にビーチバレーをすることになった。
ずっとお作法の勉強だったりコスチュームの制作ばかりで窮屈だからとカマカマ先生に相談したら、わりとすんなり許可が下りた。なので生徒達はさっそく水着に着替え、学校を飛び出し青い渚を走り回った。
……もちろんあたしは生首だし、みずっちに波打ち際まで運んでもらったんだけどね。
眺めたり髪で砂遊びするだけでも、海はそこそこ楽しかった。
でもやっぱり、みんなでできる海らしい遊びをしたいね! とあたしが提案したところ、急遽ビーチバレー大会が開催されることになった。
大会は大盛り上がりのまま、いよいよ最終戦。
相手コートから放たれたスパイクを、若葉ちゃんが見事受け止めて浮かせた。
「若葉ちゃん、ナイスレシーブだよ!」
華麗なプレイに、あたしは思わず声を上げた。
するとつきのんが、若葉ちゃんの動きに合わせるようにしてトスする。
「行きますわよ、若葉さん!」
「はぁい!」
若葉ちゃんがふんわりと応えたのも束の間。
バスン!
若葉ちゃんの鋭いスパイクが炸裂! 相手コートへ打ち込まれた。
けどその進路状にはみずっちがいて、あたしとみずっちの視線がかみ合う。
「みずっち! 取って!」
コクンと軽く頷いた直後、みずっちは落ち着いてレシーブを成功させる。
みずっちとチームを組んだ生徒が、それをよろめきながらもトス。
いい場所に浮いた! またあたしとみずっちの目が再び合う。
「いいよ、みずっち! 全力でこーい!」
あたしが叫ぶと、みずっちは高く飛んでスパイクを叩きつける!
「やあっ!」
ボスン!!
「ぶへっ!」
あまりの衝撃に思わずあたしは悲鳴を上げちゃう。
レシーブの体勢に入っていたつきのんのすぐ横を、鋭いスパイクが駆け抜けた。
ボール……と言うかボール代わりのあたしは、二回ほど砂浜をバウンドして転がる。
「試合終了! 勝者、高坂チーム!」
審判を務めていた生徒が高らかに宣言した。
「くぅ……無念ですわ」
歓声が轟く中、砂浜にガクッと崩れ落ちるつきのん。よほど本気だったみたい。
でもみずっちの方が一枚上手だったね。親友として誇らしい。
みずっちはあたしを拾い上げると、髪や頬にベッタリついた砂を払ってくれた。
「ごめんね、痛くなかった?」
「ううん、ぜんぜん!」
実際、痛くはなかった。あの悲鳴も、痛みというよりは衝撃に驚いて出ちゃっただけだし。
「かっこよかったよ、みずっち! スポーツ選手も顔負けだね!」
「……そんなこと、ない。お世辞は止めてほしい」
ちょっと暗い顔つきになってみずっちが言った。
お世辞じゃなくって、本当にそう思っただけなんだけど……。
ともあれこれで、ビーチバレーはいったん終了。水着姿の女の子が動き回るのは、あたしも同じ女の子だけど、かわいくって眼福だったなぁ……。
つきのんは水着から零れそうなぐらいふよんふよん揺れ動いてたし……。
若葉ちゃんは水着モデルさん並みの抜群なプロポーションだったし……。
みずっちは引き締まったスレンダーボディがとっても眩しかったし……。
「いやー、海って楽しいね!」
あたしが素直な感想を口にして、みずっちが微笑み返してくれた。
その時だった。
「楽しい夏休みこそ、しっかり己を磨いて他の生徒と差をつけるチャンスです。わかりましたか? カスミ君」
「はい、ラミエル先生」
いつの間にかラミラミ先生とかすみんが、夏期講習の先生と生徒みたいなやり取りで現れた。
「うわあ! また現れた!」
あたしはビックリして叫んじゃった。
本当に神出鬼没だなぁ、この人達……。
いつの間にやってきたんだろう?
「またあなた達ですのね! 性懲りもなく! 今日だって、いつも通り追い返して差し上げますわ!」
つきのんが全校生徒を代表して前に出ると、ラミラミ先生はギラギラの太陽を反射させつつ言った。
「性懲りもなくてけっこうです。あなた方の心を折り、女王への謁見を阻止する。そのためなら何度でも蘇ります。
諦めず回答欄を埋めていけば、0点になんてならないのですよ」
……ラミラミ先生の言っている意味がよくわからない。
でもそんな野暮なツッコミなどさせてくれなそうな雰囲気で、ラミラミ先生が続けた。
「さあ、カスミ君! 今日こそ彼女たちをこの受験戦争から蹴落としてやりなさい!」
「はい! 任せてください!」
かすみんがザッと砂を鳴らして前に出てくる。
ちなみに彼女も、上はシャツを着ていたけど下は水着姿だった。
受験戦争とか言いつつ、実は夏の海をエンジョイしてたんじゃん。
「ところでぇ、今日の勝負はなにで決めるんですかぁ?」
若葉ちゃんが当然のように質問する。
ラミラミ先生とかすみんは、なにかにつけてパンツを盗みあたし達の心を折ろうと、日中に襲いかかってくる。
普通に魔導器を使ったバトルに発展することもあったけど、それじゃ不利とわかってからは、毎回趣向を凝らした……というか変な形式の戦いを申し込んでくるようになった。
最近だと『パンツカルタ』とか、『障害パンツリレー』とかが奇抜だったかな? ルールはしっちゃかめっちゃか過ぎて忘れちゃったけど。とにかくすんごい試合だったのは覚えてる。
今日も今日とて、そんな感じの試合を申し込んでくるんだろうと思って、ラミラミ先生の反応を待つ。
「そうですね。ここは南国、そしてビーチ。先ほど皆さんがビーチバレーに興じていたように、ビーチにちなんだ競技にしようかと思います」
どうやらビーチバレーの様子は普通に見ていたらしい。
「あたし達がビーチバレーやってるの知ってたなら、混ざればよかったのに。その方が手っ取り早く勝負始められたんじゃない?」
あたしが言うと、周りのみんなもうんうんと頷いた。
でも、ラミラミ先生は肩をすくめて反論した。
「私達がここへ到着した時点で数試合こなしていた皆さんは、すでにウォーミングアップはすんでいました。ですがこちらは違います。あなたがたの土俵で勝負することほど、愚かなことはない……よって、その提案は0点ですね」
なんと。提案に0点も百点もあったなんて、あたし知らなかったよ。
すると、あたしを抱えているみずっちがラミラミ先生を睨んだ。
「いいから。今日の勝負のルール、早く教えて」
「せっかちですねぇ……まあ、いいでしょう」
ラミラミ先生は肩をすくめた。
やがて、大げさなポーズで発表された今日の試合形式は、
「本日の勝負は名付けて! 『魔法あり、どつきあり、高確率でポロリもあるかもね!? 水着女子たちのビーチフラッグ対決』です!!」
なんともハイカラでバラエティ感満載な勝負だった。
エルドラはいくつかの島が点在している世界らしい。カマカマ先生が昼間の授業で教えてくれた。なんでも、前はちゃんと大陸もあったけど、ここ百年でちょっとずつ水没しているんだって。
ホバークラフトみたいに海を渡り、夜のうちに最寄りの島へ移動し、昼間はその島で授業。カマカマ先生は教鞭を執りつつ、学校の整備に毎日忙しい。
そうそう。かすみんとラミラミ先生も、あれからちょくちょくあたし達の邪魔をしに学校へ侵入してくるようになっていた。
そのたびに、あたし達と戦って追い返されるのが日課になっているんだけど。
何度追い返しても性懲りもなくやってくるんだから、すごい根性だと思う。あと、相当ヒマなんだろうね、あの二人。
そんなこんなで、常になにかしら問題が発生して忙しい毎日だけど。
みんなと一緒に旅をするのはなんだか楽しくって、時間はあっという間に過ぎていった。
たびが始まって五日が過ぎた、ある日のお昼過ぎ。
あたし達は浜辺の綺麗な島にやってきたので、休み時間にビーチバレーをすることになった。
ずっとお作法の勉強だったりコスチュームの制作ばかりで窮屈だからとカマカマ先生に相談したら、わりとすんなり許可が下りた。なので生徒達はさっそく水着に着替え、学校を飛び出し青い渚を走り回った。
……もちろんあたしは生首だし、みずっちに波打ち際まで運んでもらったんだけどね。
眺めたり髪で砂遊びするだけでも、海はそこそこ楽しかった。
でもやっぱり、みんなでできる海らしい遊びをしたいね! とあたしが提案したところ、急遽ビーチバレー大会が開催されることになった。
大会は大盛り上がりのまま、いよいよ最終戦。
相手コートから放たれたスパイクを、若葉ちゃんが見事受け止めて浮かせた。
「若葉ちゃん、ナイスレシーブだよ!」
華麗なプレイに、あたしは思わず声を上げた。
するとつきのんが、若葉ちゃんの動きに合わせるようにしてトスする。
「行きますわよ、若葉さん!」
「はぁい!」
若葉ちゃんがふんわりと応えたのも束の間。
バスン!
若葉ちゃんの鋭いスパイクが炸裂! 相手コートへ打ち込まれた。
けどその進路状にはみずっちがいて、あたしとみずっちの視線がかみ合う。
「みずっち! 取って!」
コクンと軽く頷いた直後、みずっちは落ち着いてレシーブを成功させる。
みずっちとチームを組んだ生徒が、それをよろめきながらもトス。
いい場所に浮いた! またあたしとみずっちの目が再び合う。
「いいよ、みずっち! 全力でこーい!」
あたしが叫ぶと、みずっちは高く飛んでスパイクを叩きつける!
「やあっ!」
ボスン!!
「ぶへっ!」
あまりの衝撃に思わずあたしは悲鳴を上げちゃう。
レシーブの体勢に入っていたつきのんのすぐ横を、鋭いスパイクが駆け抜けた。
ボール……と言うかボール代わりのあたしは、二回ほど砂浜をバウンドして転がる。
「試合終了! 勝者、高坂チーム!」
審判を務めていた生徒が高らかに宣言した。
「くぅ……無念ですわ」
歓声が轟く中、砂浜にガクッと崩れ落ちるつきのん。よほど本気だったみたい。
でもみずっちの方が一枚上手だったね。親友として誇らしい。
みずっちはあたしを拾い上げると、髪や頬にベッタリついた砂を払ってくれた。
「ごめんね、痛くなかった?」
「ううん、ぜんぜん!」
実際、痛くはなかった。あの悲鳴も、痛みというよりは衝撃に驚いて出ちゃっただけだし。
「かっこよかったよ、みずっち! スポーツ選手も顔負けだね!」
「……そんなこと、ない。お世辞は止めてほしい」
ちょっと暗い顔つきになってみずっちが言った。
お世辞じゃなくって、本当にそう思っただけなんだけど……。
ともあれこれで、ビーチバレーはいったん終了。水着姿の女の子が動き回るのは、あたしも同じ女の子だけど、かわいくって眼福だったなぁ……。
つきのんは水着から零れそうなぐらいふよんふよん揺れ動いてたし……。
若葉ちゃんは水着モデルさん並みの抜群なプロポーションだったし……。
みずっちは引き締まったスレンダーボディがとっても眩しかったし……。
「いやー、海って楽しいね!」
あたしが素直な感想を口にして、みずっちが微笑み返してくれた。
その時だった。
「楽しい夏休みこそ、しっかり己を磨いて他の生徒と差をつけるチャンスです。わかりましたか? カスミ君」
「はい、ラミエル先生」
いつの間にかラミラミ先生とかすみんが、夏期講習の先生と生徒みたいなやり取りで現れた。
「うわあ! また現れた!」
あたしはビックリして叫んじゃった。
本当に神出鬼没だなぁ、この人達……。
いつの間にやってきたんだろう?
「またあなた達ですのね! 性懲りもなく! 今日だって、いつも通り追い返して差し上げますわ!」
つきのんが全校生徒を代表して前に出ると、ラミラミ先生はギラギラの太陽を反射させつつ言った。
「性懲りもなくてけっこうです。あなた方の心を折り、女王への謁見を阻止する。そのためなら何度でも蘇ります。
諦めず回答欄を埋めていけば、0点になんてならないのですよ」
……ラミラミ先生の言っている意味がよくわからない。
でもそんな野暮なツッコミなどさせてくれなそうな雰囲気で、ラミラミ先生が続けた。
「さあ、カスミ君! 今日こそ彼女たちをこの受験戦争から蹴落としてやりなさい!」
「はい! 任せてください!」
かすみんがザッと砂を鳴らして前に出てくる。
ちなみに彼女も、上はシャツを着ていたけど下は水着姿だった。
受験戦争とか言いつつ、実は夏の海をエンジョイしてたんじゃん。
「ところでぇ、今日の勝負はなにで決めるんですかぁ?」
若葉ちゃんが当然のように質問する。
ラミラミ先生とかすみんは、なにかにつけてパンツを盗みあたし達の心を折ろうと、日中に襲いかかってくる。
普通に魔導器を使ったバトルに発展することもあったけど、それじゃ不利とわかってからは、毎回趣向を凝らした……というか変な形式の戦いを申し込んでくるようになった。
最近だと『パンツカルタ』とか、『障害パンツリレー』とかが奇抜だったかな? ルールはしっちゃかめっちゃか過ぎて忘れちゃったけど。とにかくすんごい試合だったのは覚えてる。
今日も今日とて、そんな感じの試合を申し込んでくるんだろうと思って、ラミラミ先生の反応を待つ。
「そうですね。ここは南国、そしてビーチ。先ほど皆さんがビーチバレーに興じていたように、ビーチにちなんだ競技にしようかと思います」
どうやらビーチバレーの様子は普通に見ていたらしい。
「あたし達がビーチバレーやってるの知ってたなら、混ざればよかったのに。その方が手っ取り早く勝負始められたんじゃない?」
あたしが言うと、周りのみんなもうんうんと頷いた。
でも、ラミラミ先生は肩をすくめて反論した。
「私達がここへ到着した時点で数試合こなしていた皆さんは、すでにウォーミングアップはすんでいました。ですがこちらは違います。あなたがたの土俵で勝負することほど、愚かなことはない……よって、その提案は0点ですね」
なんと。提案に0点も百点もあったなんて、あたし知らなかったよ。
すると、あたしを抱えているみずっちがラミラミ先生を睨んだ。
「いいから。今日の勝負のルール、早く教えて」
「せっかちですねぇ……まあ、いいでしょう」
ラミラミ先生は肩をすくめた。
やがて、大げさなポーズで発表された今日の試合形式は、
「本日の勝負は名付けて! 『魔法あり、どつきあり、高確率でポロリもあるかもね!? 水着女子たちのビーチフラッグ対決』です!!」
なんともハイカラでバラエティ感満載な勝負だった。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
スローン・オブ・ヘブン~歌姫はシュウマツに愛を謳う~
黒幸
ファンタジー
物質界と精神界が融合し、新たな現実が始まった蒼き星。
見慣れぬ異形の隣人を前に人々は絶望する。
希望の光はまるで見えない。
それでも人々は生きて、死んでいく。
まさに終末の世界だ。
しかし、人々は完全に絶望した訳ではない。
歌姫の唄を微かな希望として、胸に抱きながら……。
基本的にはヒロインの一人称視点。
ただし、説明回のような場合などで視点が他のキャラクターの視点になったり、三人称視点になる場合があります。
【改訂版】スキルなしの魔法使いは、自分の才能に気付いていない
諫山杏心
ファンタジー
この世界の者なら絶対に持っている物――スキル。
前世の記憶を持つ少女・リリアは、〝スキルなし〟として蔑まれて過ごしていた。
ある日、彼女は1人の魔法使いと出会う。
「リリア。お前、魔法使いになりたくはないか?」
「……はい?」
誘われるまま魔法使いの弟子になり、数年後――〝スキルなし〟と見下す奴らを魔法の才で見返す存在となったリリアは、様々な事件に巻き込まれることになる。
これは、〝私〟がリリアとして生き、自分の〝才能〟を見つけるまでの物語。
(※前に書いていた物の書き直しVer.です。前に掲載したお話から色々と変更しております。)
(※展開はゆっくり目です)
(※感想、誤字脱字の報告、お待ちしております。)
精霊のジレンマ
さんが
ファンタジー
普通の社会人だったはずだが、気が付けば異世界にいた。アシスという精霊と魔法が存在する世界。しかし異世界転移した、瞬間に消滅しそうになる。存在を否定されるかのように。
そこに精霊が自らを犠牲にして、主人公の命を助ける。居ても居なくても変わらない、誰も覚えてもいない存在。でも、何故か精霊達が助けてくれる。
自分の存在とは何なんだ?
主人公と精霊達や仲間達との旅で、この世界の隠された秘密が解き明かされていく。
小説家になろうでも投稿しています。また閑話も投稿していますので興味ある方は、そちらも宜しくお願いします。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
最強魔王の学園無双 ~世界を平定したチート魔王は学園で無双し花嫁を探す。側近・貴族・勇者? まとめて余のハーレムに加えてやろう~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
主人公ディノス・レアルノートは魔王だ。
その絶大なる力で人族を撃破し、世界を平定した。
そして、1年後……。
「クハハ! 愚民どもは、幸せを満喫しているようだな。大変結構!」
「ディノス陛下。陛下も、そろそろ跡継ぎをつくられてはいかがでしょうか? 平和を勝ち取った今こそ、その好機かと愚行致しますが」
「クハハ! それも悪くはないな。しかし、余はそういうことに疎くてな……。強さに重きを置いていたせいだろうが……」
「ああ、確かに……。ディノス陛下は、そういう話が一切ありませんもんね。俗に言う、陰キャぼっちというやつでしょうか……」
「な、なにぃ!? 陰キャぼっちだと! 余は断じて陰キャぼっちなどではない! リア充だ!」
そんなこんなで、身分を隠して学園に通うことになった魔王様。
抜群の戦闘能力を持つ最強魔王様だが、年齢は16歳。
学園に通うことがおかしいというほどではない。
はたして、彼は真実の愛を見つけて花嫁を得ることができるのか?
無自覚セクハラ三昧が、今始まる!!!
学園アルカナディストピア
石田空
ファンタジー
国民全員にアルカナカードが配られ、大アルカナには貴族階級への昇格が、小アルカナには平民としての屈辱が与えられる階級社会を形成していた。
その中で唯一除外される大アルカナが存在していた。
何故か大アルカナの内【運命の輪】を与えられた人間は処刑されることとなっていた。
【運命の輪】の大アルカナが与えられ、それを秘匿して生活するスピカだったが、大アルカナを持つ人間のみが在籍する学園アルカナに召喚が決まってしまう。
スピカは自分が【運命の輪】だと気付かれぬよう必死で潜伏しようとするものの、学園アルカナ内の抗争に否が応にも巻き込まれてしまう。
国の維持をしようとする貴族階級の生徒会。
国に革命を起こすために抗争を巻き起こす平民階級の組織。
何故か暗躍する人々。
大アルカナの中でも発生するスクールカースト。
入学したてで右も左もわからないスピカは、同時期に入学した【愚者】の少年アレスと共に抗争に身を投じることとなる。
ただの学園内抗争が、世界の命運を決める……?
サイトより転載になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる