おとめくんの日常

可愛おとめ

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卵焼き

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ふゆくん「先輩は学食食べたことありますか?」
お「ありませんね。高そうですし」
ふゆくん「ですよね…一般人には見慣れない光景ですし」
話ながら学食の前に立って見ていると声を掛けられそうなので、移動しようとするとやっぱり声を掛けられた。
女ファン「おとめ様!おとめ様も学食ですか?今日の日替わりメニューは、ステーキとケーキセットですわよ」
お「ケーキ…」
ふゆくん「ちなみに…おいくらですか?」
女ファン「合わせて…一万五千円ですわ」
タタタッ(早足で逃げる)
女ファン「あれ?おとめ様?おとめ様ー!」

お「ふぅ…財産なくなりそうでした」
ふゆくん「学食恐るべしですね」
結局いつも通りお弁当を持って屋上にきた。
ここはほとんどの生徒がいない穴場だ
大体は、金持ちしかいないので学食やテラス…外も学校までが広いので庭で椅子を出して食べたりしてる生徒が多い。
アッキー「ふゆー」
ふ「なに?」
少し機嫌が悪いふゆくんレア…
ふゆくん「今疲れたしお腹空いてるんだけど」
アッキー「あっじゃあいいや。またな」
そそくさと逃げていったのを見ると弁当忘れてふゆくんの貰おうとしたんだな。
お「ふゆくん!良かったら何か食べますか?なつめさんが作ったやつですけど。」
弁当を開けると今日はキャラ弁だった。
思いの外まさかこんなのだと思わなかったので、一気に恥ずかしくなりバッと後ろに隠した
ふゆくん「すごいですね」
お「こ、これはいつもじゃないです!えっと、えっと…もぅ!」
ふゆくん「もう一回見てもいいですか?」
お「…どうぞ」
まだ恥ずかしいが見たいと言われ弁当を開けて見せた。
ふゆくん「これ貰っていいですか?」
お「どうぞ!」
そう言って卵焼きをふゆくんが食べるのを見ていると作った本人じゃないのに緊張する…
ふゆくん「美味しいです…!どうやったらこの味になるのかな…今度聞いといて下さい!」
キーンコーン
ふゆくん「あ…先に教室行きます。また後で」
お「うぅ…卵焼き練習したい」
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