ある日猫耳少年を拾った

１話 拾う

ある帰り道、その日は雨で傘を持ってくのを忘れ走って帰っているともうすぐ家に着く頃…
ザッ
なにかの音がして振り返るとゴミ捨て場に猫耳を付けた少年がいた。

雨の中見つけたら放おっておけなくてつい拾って来てしまった。
とりあえずシャワーを浴びさせようとすると逃げようとしたので一緒に入ろうと服を脱がすとしっぽまであった。
黒い猫耳に黒いしっぽが体にそのまま付いてる
アクセサリーとかかと思ったが引っ張ると痛がった。
風邪も引くしとりあえずさっと体を洗いドライヤーで乾かし、話を聞こうとするとお腹の音が鳴った。
ぐるるる
冷蔵庫を見ると何もない。コンビニに行ってる間に逃げられても危ないしラーメンの出前をとることにした。
ピンポーン
思ったより早く来たから良かった。ずっとこの子お腹鳴ってるし。
やっぱりよほどお腹が空いてたのだろう。
すごい勢いで食べた。
片付けをし終えやっと話せる。
ボク「なあ。なんであんな所にいたんだ？両親は？」
・・・
反応なしかよ！質問を変えるか？
「捨てられた。ママいない」
ボク「は？あんな所に捨てる親なんて動物ならともかく」
また沈黙の後…名前を聞いてみることにした
「ない。ねえ、もういい？奢ってくれてありがとう。」
ボク「どこ行くんだよ。帰る場所ないだろ？」
聞くとまた黙り込んだ。
ボク「とりあえずここにいろよ。雨も降ってるし」
とりあえずもう遅いし寝かせることにした。
すぐには寝れないかと思ったが眠かったのか意外とすぐにねた。