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ミツハナ脱退編
あけみっちの告白
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あけみっちは表情を暗くし下を向いた。
「私……、妊娠できないんだって」
「え!?」
「前に君が私の中に出した時があったわよね」
「合宿の時?」
極上に気持ち良かったのを覚えている。
「ええ。その時、賭けをしたの覚えてる?」
「もちろん」
あの時は、妊娠してたらどうしようって正直不安だったが……。
「結果は知ってのとおり妊娠してなかった。でも私としては妊娠してるって確信に近いものがあったから精密検査したの」
「そ、そうだったの? そんな様子なかったけど……」
「そうね」
ここであけみっちは言葉を詰まらせた。
「大丈夫?」
「ええ……。元カレに暴力振るわれていたって言ったわよね。実はカレの子を身籠ったんだけど、それをカレに言ったら、俺の子じゃないってお腹を蹴られてね……。流産しちゃったんだけど、それだけじゃなくて」
俺は黙って聞くしかない。
「次は妊娠しないようにってカレが用意した薬を飲んでたから、それが影響したみたい……。当時は健康サプリだと信じこまされていたんだけど……」
「そ、そうなんだ……。それはひどいね……」
それってもはや犯罪なのでは……。
「ごめんね。こんなこと言って。私は子どもを産みたくても産めない身体。だから君が中に出しても大丈夫」
あけみっちが力無く笑った。
こんな時に気の利いたことを言えればいいが思い浮かばない。
「俺にできることがあったら言って」
そう言うのがやっとだった。
「ふふっ。ありがとう。これからも私のサブスク使ってくれる?」
「それであけみっちがいいなら俺は大丈夫だけど……」
「じゃあ、無期限自動更新のサブスクね」
「そんなに体位あるの?」
「ない」
そう言いあけみっちが再び寂しく笑った。
「もう一つ、君に言っておくね。まだ誰にも言ってないんだけど」
「なに?」
「三学期が終わったら私、学校辞めるの」
「えー、マジで!?」
「本当よ。君たちの卒業を学校で見られないのはとても残念だけど、会社の経営に携わる準備が必要なの。君が大学を卒業して私の秘書になるのを待ってるわ。もっとも、君には毎月、特別授業をしてあげるから、ううん、特別授業を受けてもらうから寂しくはないかな」
「俺は学校であけみっちに会えないのは寂しい。みんなだって……」
「この部屋はずっとあるからたまに2年A組でクラス会しましょ。もちろん甘い香りはなしでね」
「でも……」
「そうそう。秘密の花園も解散ね。もともと君を引き込むための私の戦略だったんだけど、今、君はいないしね」
「そうだったの?」
「話は終わり。これから君は深山を誰かと実践して私で復習。次の特別授業は壁ドンからの……ふふっ。次回をお楽しみにね」
そう言いあけみっちはベッドから下に降り俺の手を取った。俺も下に立つ。
「もう一度だけ」
そう言い、あけみっちは俺の首に手を回し、優しく淡いキスをしてきた。まるで青春真っ只中の高校生のように。
「シュウゴくん、大好きだよ」
「私……、妊娠できないんだって」
「え!?」
「前に君が私の中に出した時があったわよね」
「合宿の時?」
極上に気持ち良かったのを覚えている。
「ええ。その時、賭けをしたの覚えてる?」
「もちろん」
あの時は、妊娠してたらどうしようって正直不安だったが……。
「結果は知ってのとおり妊娠してなかった。でも私としては妊娠してるって確信に近いものがあったから精密検査したの」
「そ、そうだったの? そんな様子なかったけど……」
「そうね」
ここであけみっちは言葉を詰まらせた。
「大丈夫?」
「ええ……。元カレに暴力振るわれていたって言ったわよね。実はカレの子を身籠ったんだけど、それをカレに言ったら、俺の子じゃないってお腹を蹴られてね……。流産しちゃったんだけど、それだけじゃなくて」
俺は黙って聞くしかない。
「次は妊娠しないようにってカレが用意した薬を飲んでたから、それが影響したみたい……。当時は健康サプリだと信じこまされていたんだけど……」
「そ、そうなんだ……。それはひどいね……」
それってもはや犯罪なのでは……。
「ごめんね。こんなこと言って。私は子どもを産みたくても産めない身体。だから君が中に出しても大丈夫」
あけみっちが力無く笑った。
こんな時に気の利いたことを言えればいいが思い浮かばない。
「俺にできることがあったら言って」
そう言うのがやっとだった。
「ふふっ。ありがとう。これからも私のサブスク使ってくれる?」
「それであけみっちがいいなら俺は大丈夫だけど……」
「じゃあ、無期限自動更新のサブスクね」
「そんなに体位あるの?」
「ない」
そう言いあけみっちが再び寂しく笑った。
「もう一つ、君に言っておくね。まだ誰にも言ってないんだけど」
「なに?」
「三学期が終わったら私、学校辞めるの」
「えー、マジで!?」
「本当よ。君たちの卒業を学校で見られないのはとても残念だけど、会社の経営に携わる準備が必要なの。君が大学を卒業して私の秘書になるのを待ってるわ。もっとも、君には毎月、特別授業をしてあげるから、ううん、特別授業を受けてもらうから寂しくはないかな」
「俺は学校であけみっちに会えないのは寂しい。みんなだって……」
「この部屋はずっとあるからたまに2年A組でクラス会しましょ。もちろん甘い香りはなしでね」
「でも……」
「そうそう。秘密の花園も解散ね。もともと君を引き込むための私の戦略だったんだけど、今、君はいないしね」
「そうだったの?」
「話は終わり。これから君は深山を誰かと実践して私で復習。次の特別授業は壁ドンからの……ふふっ。次回をお楽しみにね」
そう言いあけみっちはベッドから下に降り俺の手を取った。俺も下に立つ。
「もう一度だけ」
そう言い、あけみっちは俺の首に手を回し、優しく淡いキスをしてきた。まるで青春真っ只中の高校生のように。
「シュウゴくん、大好きだよ」
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